アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2005年06月

スーパーカウントダウン第一弾 『JAZZ PIANO BEST SELECTION TOP31』

 お待たせしました! 「スーパートリビア」のシリーズ化,第一弾がまもなくスタートすることが,本日,正式決定いたしました。

 気になるそのシリーズのタイトルとは…。

JAZZ PIANO BEST SELECTION TOP31」!

 このシリーズは,1980年代後半にFM東京系で土曜日の23時にオンエアされていたジャズ番組=「SELECT JAZZ WORKSHOP」でのカウントダウン! その特別企画として放送されたランキングの再発表です。

 その昔のヘビー・リスナーの覚え書きとして,またこれからジャズ・ピアノを聴き始める人たちへの入門編として役立てていただければ幸いです。

 また誠に勝手ながら,アドリブログでは,ランキングの発表日を毎月1日とさせていただきます。
 「スーパートリビア」の合言葉は,毎月1日は「スーパーカウントダウン」の日!
 しばらくはこれで行こうと思っています。どうぞお楽しみに!

 アドリブをログするブログ,それがアドリブログ。


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T−スクェア / グルーヴ・グローブ / IN A SWEET TRAP4

 『GROOVE GLOBE』の10曲目は【IN A SWEET TRAP】。


 【IN A SWEET TRAP】は,50秒間のガッツン・イントロ! 残りは“無敵の”伊東バラードという2部構成。何とも不思議な雰囲気のトラックである。

 イントロの雨音に被さってくる“ドラマティック”なリズム隊+“スリリング”なキーボード
 これは幻想的な宇宙空間? それとも世紀末的な地殻変動? 地球の誕生または破滅のどちらをイメージするかは,読者の皆さんの判断に委ねたい。

 安藤まさひろ河野啓三に“誘導された”伊東たけしアルト・サックスが鳴り響く。
 これは“無の境地”! 一切の雑念を払い捨て感情を抑えた,伊東たけしの“クール”な世界が咲きほこる!

 【IN A SWEET TRAP】の展開力は“見事”である。壮大なテーマを持つ“スケール感”。上手に表現できないのがもどかしいが,聴き手に何かを感じさせてくれる。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / MIRACLE CITY4

 『GROOVE GLOBE』の9曲目は【MIRACLE CITY】。


 【MIRACLE CITY】は,T−スクェア“お得意の”CITY系! フュージョン好きなら“泣いて歓ぶ”定番ソング! 上質で洗練されたメロディ+盛り上がりのサビ+最強リズムが「コレッ,コレを待ってたんだ〜」と叫ばせる!

 【MIRACLE CITY】は,T−スクェアがJ−フュージョンのトップ・グループであることの動かぬ証し!河野啓三の計算通りに,全てがキッチリハマッテいるのだろう。絶妙のバランス感覚が働いている。やはり“超一流の総合力”は伊達ではない。

 最高のユニゾンに最高のアドリブ! とりわけ“安藤まさひろで始まり伊東たけしで終わる”短くとも印象的なメンバー全員のソロ回しに“萌えまくる”!
 全員個別に“褒めちぎりたい”完璧なソロであるが,3分24秒からの森岡克司のパフォーマンスが群を抜く! これはナルチョの【THE BASS GREETINGS】の短縮版!
 これ位の長さでないと,今のT−スクェアは持ちこたえられない。森岡克司に破壊されてしまう。

 T−スクェアと言う“宝石箱”に,上手に森岡克司をはめ込んだ,河野啓三の音楽センスが輝きを放っている!
 ひいては河野啓三の実力を認めて自由にやらせる,リーダー・安藤まさひろの“懐の深さ”こそ,称賛させられるべきであろう。そう。老舗の伝統には力がある!

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / DON'T TELL ME A TRUTH4

 『GROOVE GLOBE』の8曲目は【DON’T TELL ME A TRUTH】。


 【DON’T TELL ME A TRUTH】は,要所要所でスタッカートが入ってくる,スパニッシュ・フレーバー。安藤まさひろギターもフラメンコしている。
 しかし,どことなく懐かしい。まるで初期スクェアを聴いているかのようだ。

 なぜだろう? この音はハッタリ為しに2004年版! テクニックもテクノロジーも初期スクェアの比ではないはずなのに…。
 そうか。マイケル河合の存在である! プロデュサー兼パーカッショニストとして参加したマイケル河合は,ザ・スクェアの初代ドラマー! どおりでスパニッシュよりも初期スクェアの音がするわけである。

 しかし,スペインや郷愁に思いを馳せるだけが【DON’T TELL ME A TRUTH】の聴き所ではない。
 2分47秒からのギターとのユニゾンを振り切り“自己主張”するベース! 耳を疑う森岡克司のスゴテクに衝撃! この“うねりを感じさせる早弾き”は,リチャード・ボナ級! グレート!
 悪いことは言いません。拝啓 森岡克司様,早く独立してください。ソロになったら応援しますので…。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

Additional Musician
MICHAEL S. KAWAI : Percussion

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / MOON4

 『GROOVE GLOBE』の7曲目は【MOON】。


 【MOON】は,アンプラグドの魅力をフューチャーした名演である。このロマンティックな曲想を生かし切るには,やはりアンプラグドなのであろう。

 冒頭からメインテーマを奏でるユニゾンとソロのバランスが絶妙である。しかもユニゾンの組み合わせも“入れ替わり立ち替わり”本当はじっくりと1人1人のプレイに耳を傾けたいところなのだが,途中で,どこかの“夢の世界”へと連れ去られてしまう。
 それ程“幻想的”な音世界! さすがは河野啓三! 現T−SQUAREの“音楽総指揮官”に任命されただけのことはある。

 やはり聴き所はユニゾンの美しさにあると思うのだが,繰り返し聴き込み“トリップ”するのを我慢できるようになると,各人のソロにも心奪われるようになる。
 1分32秒からの伊東たけしアルト・サックス,2分36秒からの安藤まさひろアコースティック・ギターは“いつも通り”素晴らしい。
 しかし現T−SQUARE“らしさ”を感じさせてくれるのは,3分8秒からの河野啓三のピアノ・ソロ! シンセをバックに大人のアドリブを決めてくれる。
 続く森岡克司フレットレス・ベースはそうでもないが,ソロ上がりの河野啓三とのユニゾンがいい! そう。森岡克司は自由よりも“抑制の美”がよく似合うベーシストなのである。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / CAPE VERDE4

 『GROOVE GLOBE』の6曲目は【CAPE VERDE】。


 【CAPE VERDE】は,メイン・テーマの曲調にフルートの使用が相まって“ポップなライト・フュージュン”と言った趣。約20年前の初期「ザ・スクェア」のサウンドに接している気分になる。

 しかしメンバー各自の“アドリブ・タイム”の時間になると,一気に最新の「T−スクェア」サウンドに舞い戻ってくる!
 1分57秒から始まる,森岡克司ベース・ソロがハイライト! スクェアのバンド・カラーにはそぐわない森岡克司であるが,このソロ・パフォーマンスには“賛辞”を送りたい。この手のスラップ&超早弾きのベーシストは当代希有。スゴイの一言!
 2分34秒からの安藤まさひろギター・ソロはエッジが効いたロック・ギター。完全に森岡克司に影響されてしまっている。
 森岡ベースに“触発”されたのは安藤だけではない。3分11秒からの伊東たけしフルート・ソロが,なぜか激しい。4分19秒からの河野啓三キーボード・ソロも“ザ・鮮烈”である。

 バリバリのソロが続いただけに,後半のメイン・テーマへの移行で“腰砕け”。良い演奏なのだが“ほんわか”に戻ったとたんに“ふぬけ”に思えてしまう。ウーン。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

Additional Musician
MICHAEL S. KAWAI : Percussion

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / PEACEMAKER4

 『GROOVE GLOBE』の5曲目は【PEACEMAKER】。


 【PEACEMAKER】は,メロディアス! ただし以前の“カラフルさ”はない。「と・き・め・く」ほどの歓びまでは感じない。
 “メロディメーカー・安藤まさひろ”も,少しマンネリ化してきたのかなぁ…。

 伊東たけしEWIは小気味よい。安藤まさひろのエレキ・ギターもリズムにリードに大忙し。他のサポート・メンバーも“芯”のある演奏で2人を支えている。このチームワークはお見事である!
 しかし,一見,盛り上がっているようでいて,このテンションには無理がある。確かにスクェア“特有の味”はするものの,管理人が愛する“自然発生的なフュージョンのノリ”ではない。そう。新しい音楽を創造する時に覚える感動が【PEACEMAKER】には薄いかなぁ…。

 唯一の“光”は則竹裕之ドラミングである。中盤の3分7秒からの大叩きで“吠えているな”と感じていたら,終盤4分11秒からは,伊東たけしアドリブに“噛みついていく”!
 このコラボだけは“自然発生的なフュージョンのノリ”で「と・き・め・き」を感じさせる。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / JUNGLE FEVER4

 『GROOVE GLOBE』の4曲目は【JUNGLE FEVER】。


 【JUNGLE FEVER】が放つ空気感は,どことなくRTF? ヘッド・ハンターズ? その昔,NHK−FM『クロスオーバー・イレブン』で流れていた,フュージョンのスーパー・グループの“香り”が漂っている。

 じっくり聴くと“スクェア”以外の何者でもないのであるが,安藤まさひろエレキ・ギター伊東たけしフルートの組み合わせが,今時の耳に“新鮮”でもあり,なぜか“懐かしく”もある。
 この“郷愁感”こそ伊東たけしの“巧みの技”! ギターの後ろで“優しく”音を合わせていく。“笛吹き”フルートの魅力を生かしたハーモニー・センスにグッときてしまう。
 サビでのユニゾン全体がいいのだが,ピンポイントで2分20秒と4分21秒から始まる“締めの一吹き”。この音は“スクェア”という次元を越えた“フュージョン”の魅力である。

 それにしても【JUNGLE FEVER】での則竹裕之ドラミングは,かなりタイトでジャズ的だ。ガラッと雰囲気を変えたもんだ。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

Additional Musician
MICHAEL S. KAWAI : Percussion

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / FUTURE MAZE4

 『GROOVE GLOBE』の3曲目は【FUTURE MAZE】。


 【FUTURE MAZE】からは,かなりの斬新さを感じる。例えばメイン・テーマの選択である。
 16秒以降に繰り返されるテーマ,後半の盛り上がりを支配している。40秒以降に出てくるテーマ△主体なら耳あたりはかなり良いはずなのだが…。
 4分38秒から流れ出す伊東たけしのソロもテーマヾ鵑蝓これは1分38秒からのベース・ソロの流れを受けてのことだろうが,何とももったいない。

 このテーマ,任呂覆テーマ△鬟瓮ぅ鵑冒択するという判断は以前のT−スクェアには見られなかったことだと思う。
 キャッチーな方をあえて曲のアクセントとして用いる手法こそ【FUTURE MAZE】で花咲かせた,T−スクェアの新境地なのだろう。きっとそうだろう。いや,そうであっほしい。そうであってくれ。そうでないと困る〜。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / I'M IN YOU4

 『GROOVE GLOBE』の2曲目は【I’M IN YOU】。


 【I’M IN YOU】は,アコースティックなミディアム・バラード。
 ギターサックスピアノがバランス良くリードを取りあい,またサポートしあっている。T−スクェアというバンドとしての“暖かみある”表現が成功したと言えよう。

 メインは伊東たけしアルト・サックスなのだが,管理人はアルト・サックスの後ろで聴こえる,地味なフレージングに心奪わてしまう。
 例えば,1分32秒から53秒までのベースと3分47秒からのギターアルト・サックスの突出を中和する,見事なアクセントである。
 ただし逆に言えば,バラードとしては少々インパクトに欠けている。どうも小手先で“はぐらかされた”かのような…。

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

Additional Musician
MICHAEL S. KAWAI : Percussion

T−スクェア / グルーヴ・グローブ / DREAM WEAVER4

 『GROOVE GLOBE』の1曲目は【DREAM WEAVER】。


 【DREAM WEAVER】からは,いわゆるスクェア“らしさ”を残しつつも,どことなく“大人になった”印象を受けてしまう。
 一気にはじけることもなく“淡々と”“粛々と”しかし確実に盛り上がっていく。“クール”な肌触りのする,実際は“ハード”な演奏なのだ。
 これはメンバー各自の音の整合性,バランスが“より洗練された”結果なのだろう。T−スクェアはバンドとしてまだまだ進歩し続けている。

 【DREAM WEAVER】にガツンとやられるのは,2分19秒からのギター・ソロが始まってから。何度も注意深く聴き返してみたが,やはりこのパートの前後で曲想が変化している。
 個人的には当然後半! ユニゾンの決まり具合が大好きだ。
 ただし以前ほどの爆発力はない。“クール・ビューティー”を愛する大人のフュージョン

T-SQUARE
MASAHIRO ANDOH : Acoustic and Electric Guitars
TAKESHI ITOH : Alto and Soprano Sax, EWI, Flute

Support Musicians
HIROYUKI NORITAKE : Drums
KEIZOH KAWANO : Keyboards, Acoustic Piano
KATSUJI MORIOKA : Bass

Additional Musician
MICHAEL S. KAWAI : Percussion

T−スクェア / グルーヴ・グローブ4

GROOVE GLOBE-1 F1と聞くと読者の皆さんは何を連想するだろうか? 恐らく多くの人は「HONDA」であり「TOYOTA」であり,セナ,シューマッハ,佐藤琢磨かもしれない。
 しかしフュージョン・ファンであるならば,間違いなく“T−スクェア&『TRUTH』”であろう。あのテーマ・ソングは,紛れもなくJ−フュージョン最大のヒット曲である。

 さて,当時のことを思い返すと,複雑な心境にあったことを思い出す。ずっと応援してきたバンドが,やっと売れて良かった,と思う反面,周囲がこぞってT−スクェアを称賛している。まるで手のひらを返したかのように…。
 「T−スクェアは『TRUTH』だけのバンドじゃないぞ〜。おまえら真のスクェアの姿を見てやってくれ〜」。そう叫びたかった! インディーズ時代からメジャーになるまで,あるバンドを追いかけた経験がある人なら共感いただけることと思う。

 そして今,管理人はまたもこう叫びたい! 「T−スクェアは『TRUTH』だけのバンドじゃないぞ〜。おまえら真のスクェアの姿を見てやってくれ〜」。
 そう。T−スクェアは一発屋などではないのである。

 そこで『GROOVE GLOBE』(以下『グルーヴ・グローブ』)。『グルーヴ・グローブ』には正直,管理人も驚かされた。
 デビュー当時からT−スクェアザ・スクェア)にはポップな印象を持っている。キャッチーなメロディーが良質な演奏で楽しめる。そんなイメージ。
 しかし『グルーヴ・グローブ』では完全に,以前のスクェア“らしさ”が消えている。最初に違和感を感じたのである。

 よくよく聴き返してみる。安藤まさひろの地蔵ギター,復帰した伊東たけしのくすんだサックスの味は以前と何も変わらない。
 新サポートメンバー,森岡君の加入か? 確かに新しいスタイルのベーシストがバンドに変化をもたらしている。でも違う。ん〜。そうだ,曲調が違うのだ。

GROOVE GLOBE-2 『グルーヴ・グローブ』で感じた変化の本質は安藤まさひろの“新たなチャレンジ”であろう。バンドとして森岡克司ベース・プレイを売り出したいのではなかろうか?

 確かに森岡克司は斬新なベーシストで,安藤まさひろが目をつけた気持ちも良く分かる。
 だが森岡克司のカラーが今までのスクェア・サウンドにマッチするかどうかは,かなり疑問だ。管理人には今後のスクェアの存続をも左右する“大博打”に思えてならない。

 さて,ここで切ったハンドルを次回作でも継続するのか? それとも以前の曲調に戻すのか?
 『グルーヴ・グローブ』は“今現在の”T−スクェアを知る上での問題作! 個人的にはまだ耳が慣れず好きではない。

  01. DREAM WEAVER
  02. I'M IN YOU
  03. FUTURE MAZE
  04. JUNGLE FEVER
  05. PEACEMAKER
  06. CAPE VERDE
  07. MOON
  08. DON'T TELL ME A TRUTH
  09. MIRACLE CITY
  10. IN A SWEET TRAP

(ヴィレッジ/VILLAGE 2004年発売/VRCL-10002)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)
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ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / HARLEM BLUES (ACAPULCO VERSION)4

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の9曲目は【HARLEM BLUES(ACAPULCO VERSION)】(以下【ハーレム・ブルース(アカプルコ・ヴァージョン)】)。


 【ハーレム・ブルース(アカプルコ・ヴァージョン)】は,1曲目のアレンジ違い。
 ストリングスが全面が押し出される代わりに,ゴッソリとブランフォード・マルサリスソロが削ぎ落とされている。
 これはシンダ・ウイリアムスの“艶っぽい”ボーカルフィーチャーするためであろう。

 満員のジャズ・クラブで,しかし愛するたった一人の男性を思い浮かべて“歌い上げる”シンダ・ウイリアムスのワンマン(ワンウーマン?)・ショーが心に染み入る。
 シンダ・ウイリアムスの“全身全霊”をかけたステージングが映像として見えてくるような歌声である。

BRANFORD MARSARIS : Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet
CYNDA WILLIAMS : Vocal

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / JAZZ THING3

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の8曲目は【JAZZ THING】(以下【ジャズ・シング】)。


 【ジャズ・シング】は,ラップ調?の英語詩メインのトラックなので,曲の真偽については定かではないが“バード”で始まり,サッチモビ・バップ,シカゴ,ニューオリンズ,マックス・ローチジョン・コルトレーン…うんぬん叫んでいることからして,ジャズの歴史を題材にした,文字通りの【ジャズ・シング】。

 ビートに歌詞が乗っかってくる感じはジャズではないのだが,1分5秒と3分23秒で飛び込んでくる,ケニー・カークランドピアノがいい。このパートだけは“JAZZY”を感じさせてくれる。
 スポットで入る,テレンス・ブランチャードトランペットも,カッコイイ。雰囲気がいい。
 ん? なんだかんだ言って【ジャズ・シング】をバッサリと切り捨てることができていない。管理人はやはり小心者である…。

 蛇足。【ジャズ・シング】は,その昔,TOKYO FM『エモーショナル・ビート』のオープニング! どうもその印象が拭いきれない。これ分かる人いるのかなぁ。分からないだろうなぁ。

BRANFORD MARSARIS : Tenor Saxophone, Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet
GANGSTARR : Vocals
MARK LEDFORD : Background Vocals
TAWATHA AGEE : Background Vocals
B.DAVID WHITWORTH : Background Vocals
BROOKLYN CROOKS(TOMMY HILL, SWEET D., G-MANN, BORN TRUE, KIWI) : Chorus
PETER HUNSTEIN : Programming, Sequencing, Sampling

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / BENEATH THE UNDERDOGS5

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の7曲目は【BENEATH THE UNDERDOG】(以下【ビニース・ザ・アンダードッグ】)。


 【ビニース・ザ・アンダードッグ】で,ブランフォード・マルサリスは,定番のテナー・サックスに加えてソプラノ・サックスも吹いているが,黙って2分6秒から3分24秒までのソプラノソロを聴いてほしい。特に入りの数秒間の“うなり声”が大好きだ。

 ここでのアドリブは,以前の“頭デッカチ”の時代と比べて,かみ砕かれた実に分かりやすい解釈だ。ゆったりと流れつつも緊張感あるアドリブ。これがブランフォード・マルサリス流の“新たなるジャズ”へのアプローチであろう。

 また3分43秒から始まるケニー・カークランドピアノソロが楽しい。見事な快演である。
 テレンス・ブランチャードトランペットもイントロから高度なフレーズ満載で,さすがは将来を嘱望されるだけのことはある。テレンス・ブランチャードの実力がいかんなく発揮されている。

BRANFORD MARSARIS : Tenor Saxophone, Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / POP TOP 403

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の6曲目は【POP TOP 40】(以下【ポップ・トップ40】)。


 【ポップ・トップ40】のメインは,デンゼル・ワシントンのラップであるが,次々とバックから繰り出されるジャズの名フレーズ。
 そう。【ポップ・トップ40】の実態は【ジャズ・トップ40】である。

 3分23秒と3分38秒からは,マンハッタン・トランスファーの【トワイライト・ゾーン】が流れてくるから【ポップ・トップ40】でもいいのかもしれない。
 でも“ジャズ風”に聴こえるのは“ハプニング”連続の構成にある。曲の造り込みが“ポップス”ではなく“ジャズ”している。突然舞い降りるメジャー・フレーズに“ニヤついて”しまう。

 しかし管理人の評価はNGである。聴き込んでいるうちに,例の“ハプニング”連続の構成が“あざとく”聴こえてきた。やっぱりジャズの魅力は“自然発生的な”アドリブでなくっちゃね!

 トラック批評からは外れるが,ここで一言! ブランフォード・マルサリスは広義には,コルトレーンショーター・ラインのテナー奏者である。
 しかし2分57秒からはソニー・ロリンズの【モリタート】! ブランフォード・マルサリスも“ロリンズ・フリーク”全開なのです。

BRANFORD MARSARIS : Tenor Saxophone, Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet
DENZEL WASHINGTON : Vocal
WESLEY SNIPES : Vocal

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / MO' BETTER BLUES5

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の5曲目は【MO’ BETTER BLUES】(以下【モ’・ベター・ブルース】)。


 朗々と,ゆったりと上質の時間が流れていく! 【モ’・ベター・ブルース】の楽しみは,ジャズに“酔いしれる”楽しみそのものだ。

 ブランフォード・マルサリスクインテットの5人が,ジャズを“演る”楽しみを「かみしめる」演奏である。
 豪快にアドリブを決めまくる演奏も楽しいが【モ’・ベター・ブルース】のように,丁寧に音を重ね合うハーモニーを楽しむのも「いとをかし」である。

 とりわけ【モ’・ベター・ブルース】から受ける印象は,メンバーの笑顔・笑顔・笑顔! 全員が“ジャズ・ブルース”を実に楽しそうにプレイしている。
 強いられて“嫌々音を合わせたジャズ”程つまらないものはないが,自ら進んで“調和”と“一致”を追い求めるジャズ

 リズムも含めて全てがいいのだが,最後の最後のケニー・カークランドの一音! この一音に【モ’・ベター・ブルース】の全てが凝縮されている。名演である。

BRANFORD MARSARIS : Tenor Saxophone, Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / AGAIN NEVER5

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の4曲目は【AGAIN NEVER】(以下【アゲイン・ネバー】)。


 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』のどのような場面で使われているのかは知らないのだが【アゲイン・ネバー】を聴いていると映画の1シーンを思い描いてしまう。

 その場面とはこうだ! ジャズを愛しトランペットを愛する,将来を嘱望された主人公。
 ある日,幼ない子供を助けるために身を挺して不慮のケガ。あろうことか右手が負傷し,もうトランペットは吹けない,と医師から宣告されてしまう。絶望の淵に沈む主人公。
 もう人生は終わりだ,とばかりにバーボンに明け暮れる毎日。しかし財布の中には今でも“マイルス”の写真がしのばせてある…。そう。どうしてもジャズトランペットが好きで忘れられないのだ。
 無意識のうちに人気のない河川敷へと足が向く。夕陽に向かって一音吹く。出た,最高の音が出た! と,歓びもつかの間。右手が以前のようには動いてくれない。またも奈落の底へと突き落とされてしまう。
 しかしもうあきらめない。右手がだめなら左手があるさ。いざ,レフト・ハンドのトランペッターへ!
 根性の猛練習で奇跡のカムバック! 世紀のアドリブ! ジャズ・ジャイアントの誕生である。ねっ,素敵でしょ?

 なぁんてね。誠に自分勝手な“思い込み”というやつで,空想&妄想の頂点! でもこんな映画なら見てみたいでしょ? 誰かこんなジャズ映画作ってくれないかなぁ。
 あっ,『モ’・ベター・ブルース』。そう。『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』! やっぱりスパイク・リーである。
 管理人は,こんな“インスピレーション”を与えてくれる【アゲイン・ネバー】が大好きである。溢れ出る“ジャズ愛”に“ジーン”と感動してしまうのである。

 テレンス・ブランチャードの“哀愁”のトランペットに,ブランフォード・マルサリスの“黄昏”のソプラノ・サックスが実に良く合う。この“渋め”のトーンが全編を支配していく。
 そこへ“割って入る”ケニー・カークランド! このピアノが実にいい。1分51秒からのソロは“弾きすぎず&引きすぎず”。自然なテンションの上がり方に感情移入してしまう。

BRANFORD MARSARIS : Tenor Saxophone, Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / KNOCKED OUT THE BOX4

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の3曲目は【KNOCKED OUT THE BOX】(以下【ノックト・アウト・ザ・ボックス】)。


 【ノックト・アウト・ザ・ボックス】は,ブランフォード・マルサリスによる自作曲ではあるが,ブランフォード自身の出番はない。不思議なことに,ただの一度もない。
 まるでブランフォード抜きのブランフォード・マルサリス・カルテット。サビ抜きの“大トロ”がテレンス・ブランチャードなのである。

 そう。【ノックト・アウト・ザ・ボックス】は「ブランフォード・マルサリス・プレゼンツ・テレンス・ブランチャードカルテット」による演奏なのであるる。 ← プロデュースではなくプレゼンツという点がミソ。(ちなみにプロデュースはデルフィーヨ・マルサリス)。

 これはブランフォード・マルサリスが考える,テレンス・ブランチャードの長所を生かしきるためのトラック! ブランフォード・マルサリスが(無論,多くのジャズ・ファンが)聴いてみたいと思うテレンス・ブランチャードがここにいる!

 そう。【ノックト・アウト・ザ・ボックス】は,ブランフォード・マルサリスからジャズ・ファンへの“贈り物”なのである。

 テレンストランペットには,やはり“ポスト・ウイントン・マルサリスはこの男しかいない”と思わせる何かがある。
 特に46秒からラストまでの怒濤のフレージングは,聴き手に息つく暇さえ与えない。惚れ惚れする完成度。素晴らしい!

 加えてジェフ・ワッツドラミングが,これまた素晴らしい。バックからテレンス・ブランチャードトランペットをあおりまくる。他の3人を“置いてけぼり”にする,トランペットドラムの名勝負が楽しめる。

BRANFORD MARSARIS : Tenor Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / SAY HEY4

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の2曲目は【SAY HEY】(以下【セイ・ヘイ】)。


 【セイ・ヘイ】からは,冷静に計算されつつも熱い“現代ジャズのテイスト”が,それも“上質の味わい”がする。

 ユニゾンによるテーマが“いい感じ”のジャズなのだが,それ以上にソロ廻しがかっこいい。
 27秒からはテレンス・ブランチャード。リズムに乗った伸びのあるフレーズがビシビシ・キマッテ・カッコイイ。
 1分18秒からはブランフォード・マルサリス。こちらは“流ちょうな”テナー・サックスがリズム隊を追い越し,リードし,自分の世界を造り出す。

 特質すべきは,2人のソロの一貫性。テレンス・ブランチャードが用意した“美味な”アドリブブランフォード・マルサリスが仕上げていく。名コラボゆえの一級品の完成である。

 綿密なリハーサルをこなしての録音であろうが,聴こえてくるのは“初めてプレイしたかのような”緊張感。この緊張感がピアノベースドラムにも伝染した“熱演”である。

 トランペットソロの36秒でも,テナーソロの1分45秒でも,バックから,メンバーの“うなり声”が聴こえてくる! それが“熱演を物語る”揺るがぬ証拠である。

BRANFORD MARSARIS : Tenor Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース / HARLEM BLUES4

 『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』の1曲目は【HARLEM BLUES】(以下【ハーレム・ブルース】)。


 【ハーレム・ブルース】は映画主題歌でもある美しいボーカル・ナンバー。

 ブランフォード・マルサリスソプラノ・サックスを吹いているが,シンダ・ウイリアムスへの素晴らしいサポート,間奏でのアドリブ,そのどちらもが素晴らしい!
 特に3分2秒からのソロと曲の終わりを締めるソロが聴き所。

 しかしシンダ・ウイリアムスの本業は女優であるのに,歌が上手! 普段ボーカルものはほとんど聴かないせいなのか,管理人の心に染みてきた。
 参考までに日本女優でも柴咲コウの歌は好きである(本当にどうでもいい話です)。

 このようにアドリブログは文章もアドリブ=乱文,乱筆。
 管理人は楽器の演奏はできないので,せめて筆を楽器として自由にインプロヴァイズさせてくださいねっ!

BRANFORD MARSARIS : Soprano Saxophone
KENNY KIRKLAND : Piano
ROBERT HURST : Bass
JEFF 'TAIN' WATTS : Drums
TERENCE BLANCHARD : Trumpet
CYNDA WILLIAMS : Vocal

ブランフォード・マルサリス / モ’・ベター・ブルース5

MUSIC FROM MO' BETTER BLUES-1 2005年6月,今旬な話題の一つに若貴兄弟がある。共に横綱として角界をリードしてきた兄弟の異変ぶりに,マスコミも大バッシングである。

 さて,ジャズ界の若貴兄弟と言えば,ブランフォードウイントンマルサリス兄弟だろう。著名な父に弟子入りしたこと。兄の実力を認めつつもどちらかと言えば弟の陰に隠れがちなこと。出世も弟が早かった。そして仲むつまじかった兄弟のまさかの決裂…と,花田家とマルサリス家には多くの共通点がある。

 今回はマルサリス家の“おにいちゃん”こと,ブランフォード・マルサリスについて紹介する。
 デビュー当初のブランフォード・マルサリスは,ウイントン・マルサリスと組んでメインストリート・ジャズの復権に貢献した。

 しかしブランフォード・マルサリスの名を世に知らしめたのは「他流試合」(若乃花がスポーツキャスターへと転身したこととは無関係だが)である。それはつまりスティングとの共演であり,この『MUSIC FROM MO’ BETTER BLUES』(以下『モ’・ベター・ブルース』)での映画音楽である。

 若乃花もそうであるが,ブランフォード・マルサリスジャズの王道を踏み外したことは,個人的には残念でならない。
 というのも頑固なジャズ・ファンは,一度“売れ線”に手を染めた者は,その後よっぽどのジャズ・アルバムを制作しない限り“色物扱い”されるからである。
 すでに管理人もその影響にさらされてしまったのか,ブランフォード・マルサリスの代表作として“悲しいかな”『モ’・ベター・ブルース』を挙げざるを得ない。

 サウンド・トラック『モ’・ベター・ブルース』は,ブランフォード・マルサリスのレギュラー・カルテットに,トランペットテレンス・ブランチャードを加えたクインテット編成である。
 そう。ピンと来る人も多いと思うが,このバンドはウイントン・マルサリスの代役にテレンス・ブランチャードを迎えた,旧ウイントン・マルサリス・バンドなのである。

 この辺りが実に興味深い! 特にテレンス・ブランチャードウイントン・マルサリスのライバル格としてデビューしたのだから,この辺りもまた若貴兄弟と相通じるものがあるのかもしれない。

MUSIC FROM MO' BETTER BLUES-1 さて,今回はブランフォード・マルサリスの,しかもサウンド・トラックを取り上げてみた。
 かなりの変化球であることは承知しているが,時流に乗っかるのがブログの強みだろうし,軽やかなスタイルもジャズっぽいので“良し”としたが,いかがなものか?
 読者の反応がちょっぴり気になる小心者の管理人である。

  01. HARLEM BLUES
  02. SAY HEY
  03. KNOCKED OUT THE BOX
  04. AGAIN NEVER
  05. MO' BETTER BLUES
  06. POP TOP 40
  07. BENEATH THE UNDERDOG
  08. JAZZ THING
  09. HARLEM BLUES (Acapulco Version)

(CBSソニー/CBS/SONY 1990年発売/CSCS 5358)
(ライナーノーツ/小川隆夫)

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スーパートリビア

 「スーパートリビア」のコーナーでは,ジャズフュージョンのファン歴,20年以上の管理人だからこそ語り得る,雑学にも似た豆知識を紹介する。
 
 …と,大口をたたいてはみたが,かく言う管理人の知識は全てジャズ批評の諸先輩の著作やメディアから学んだもの。つまり受け売り,二番煎じの企画なのです。
 ここは謙虚に「目新しいものは何もないです。ゴメンナサイ」。

 ただし管理人は経験上,このような雑学はジャズフュージョン批評には“不可欠なもの”と考えている。
 例えるなら,昔のこんなCM覚えている人はいるのかなぁ。『クリープを入れないコーヒーなんて…』(by MORINAGAMILK)。
 そう。管理人にとっては『うんちく抜きのジャズなんて…面白くもクソもない』のである。音楽,とりわけジャズフュージョンには歌詞がない分,ダイレクトに,そのジャズメンの人間性が伝わってくると思う。

 中には“ジャズは生まれ出た音だけで判断すべきである”という,ツワモノ批評家もおられることだろう。この手法の正しさには管理人も全面的に同意する。(「前書き」参照)

 しかしそのような人ではあっても,新しくCDを買ってきたなら,遅かれ早かれ“ライナーノーツ”に目を通すのではなかろうか? そして自分が覚えた感動を,やれ言葉であれ文章であれ,何かしら表現してきたのではなかろうか?
 つまり,そこには実際の音だけではない,その人の主観が反映されているのである。

 本当はジャズフュージョンを楽しむ上で,余分な知識,うんちくなど必要ないのかもしれない。
 しかしその弊害を差し引いても,管理人には雑学が,ジャズフュージョンについての正確な知識が必要なのである。
 皆さんは覚えていませんか? お気に入りのレコードの,あのボロボロになるまで読み尽くされたライナーノーツの姿を…。

 そんなこんなでアドリブログでは,読者に役立つスーパートリビアを執筆してまいります。
 ただし,各ジャズメンについての豆知識は「CD批評」に任せることとし,このコーナーでは,楽器の特徴,ジャズ・レーベルの特徴,モダン・ジャズの歴史やスタイルの変遷などなど,大きなくくりで執筆することとします。こうご期待!

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