アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2005年10月

ハービー・ハンコック / ヘッド・ハンターズ / WATERMELON MAN4

アナログレコード

 『HEAD HUNTERS』の2曲目は【WATERMELON MAN】。


 軽快なイントロの掛け声?とは裏腹に,JAZZYなサックスがファンキーに“歌う”【WATERMELON MAN】は“ご存じ”ハービー・ハンコック自身の代表曲。
 このトラックもいいアレンジに仕上がっており,原曲の魅力を一風違うタッチで伝えてくれる。

 特に2分10秒と23秒にでてくる,シンセのアーシーな感じが『HEAD HUNTERS』バージョン!
 今回は“おしゃれになったスイカ売り”をイメージしてしまい,つい,ほくそ笑んでしまう。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

HERBIE HANCOCK : Fender Rhodes Electric Piano, Clavinet, Arp Odyssey Synthesizer, Arp Soloist Synthesizer, Pipes
BENNIE MAUPIN : Soprano and Tenor Saxophone, Saxello, Bass Clarinet, Alto Flute
PAUL JACKSON : Electric Bass, Marimbula
HARVEY MASON : Drums
BILL SUMMERS : Congas, Shekere, Balafon, Agogo, Cabasa, Hindewho, Tambourine, Log Drum, Surdo, Gankoqui, Beer Bottle
 

ヘッド・ハンターズ
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ハービー・ハンコック / ヘッド・ハンターズ / CHAMELEON4

アナログレコード

 『HEAD HUNTERS』の1曲目は【CHAMELEON】。


 イントロからして,いかにも,という感じの【CHAMELEON】に,新時代の息吹を感じた懐かしさがよみがえる。
 さすがに今聴くと古くさくも思えるが,とても30年前の作品とは思えない。まだ十分に楽しめる余地がある。この辺りの感覚が,さすがはハービー・ハンコック

 15分44秒という長いトラックなので,曲全体が何度も転調していくのだが,シンセの音色の変化やアドリブへの期待感が上回り,一気に最後まで聴けてしまう。
 個人的には4分4秒から始まるシンセ・ソロが一番のお気に入り。また8分0秒からのベースと絡みあい盛り上がっていく,ハービー・ハンコックアドリブは何度聴いてもあきることがない。名トラックである。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

HERBIE HANCOCK : Fender Rhodes Electric Piano, Clavinet, Arp Odyssey Synthesizer, Arp Soloist Synthesizer, Pipes
BENNIE MAUPIN : Soprano and Tenor Saxophone, Saxello, Bass Clarinet, Alto Flute
PAUL JACKSON : Electric Bass, Marimbula
HARVEY MASON : Drums
BILL SUMMERS : Congas, Shekere, Balafon, Agogo, Cabasa, Hindewho, Tambourine, Log Drum, Surdo, Gankoqui, Beer Bottle
 

ヘッド・ハンターズ
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ハービー・ハンコック / ヘッド・ハンターズ4

アナログレコード

 『HEAD HUNTERS』(以下『ヘッド・ハンターズ』)ほど,ジャズ・ファンから“ダメ出し”されてきたCDもないであろう。
 『ヘッド・ハンターズ』発売時のハービー・ハンコックは,すでにジャズ・ピアニストとしての名声を博していた。ジャズ界の将来を嘱望されていた,と言ってもいいだろう。そのハービー・ハンコックが“ジャズを裏切った”のだから,尤もである。
 これは“インテリ気取りの辛口批評家”管理人の言葉である。

 一方『ヘッド・ハンターズ』は,新しもの好きの音楽ファンに支持された。マーケットではバカ売れした。世間では,ハービー・ハンコックと言えば『ヘッド・ハンターズ』が代名詞だった。
 管理人は『ヘッド・ハンターズ』を『フューチャー・ショック』の発売後に耳にしたのだが『フューチャー・ショック』の,あの“斬新な音”の直後に聴いても,十分“新鮮味”を感じたものだった。カッコつけて述べると「あっ,フュージョンが変わっちゃったかな?」と思わせる“衝撃”が走ったのだ。このCDはいい。
 これは“現場たたき上げ”の管理人の言葉である。

 ん? 読者の皆さんには,手探りで『ヘッド・ハンターズ』と向き合う管理人の苦悩が伝わっているだろうか? 一方ではけなし,もう一方では誉める。なかなか評価が一定しない。
 なぜなら,このCDは好きなのだが,管理人の好きなハンコックとは“ジャズと相対している時の”ハンコックだからである。

 本当は,このエレクトリック・ファンク路線も含めてハンコックが大好きなのだが,好きだからこそ“新主流派”路線のハンコックを知って欲しいと願うのだ。
 では『ヘッド・ハンターズ』は駄作,と決め込めばいいのでは? NO。何せいい音出している! そうやすやすとは外せない。
 そう。『ヘッド・ハンターズ』は,並のフュージョンと比べれば高評価だが,ハービー・ハンコックの諸作の中では,そこそこの2番手グループ! 批評する“時と相手”によって相対的に評価が上下してしまい,明確な判断はいつも決めかねてしまう。

(1973年録音/SICP705)

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チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / CAPTAIN JOCELYN - THE PIANIST4

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の17曲目は【CAPTAIN JOCELYN−THE PIANIST】(以下【キャプテン・ジョスリン−ザ・ピアニスト】)。


 【キャプテン・ジョスリン−ザ・ピアニスト】は,チック・コリアによる【キャプテン・ジョスリン】のソロ演奏。

 “キャプテンチック・コリアの本性は【ザ・ピアニスト】! しかし最新鋭のピアノキーボードを操るピアニストであった。
 チック・コリアの電化ピアノが“揺れる”。アコースティックなのにエレクトリック! いいや,エレクトリックなのにアコースティック
 そう。“キャプテンチック・コリアの本性が「エレクトリック・バンド」の本性である。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / PORT VIEW 53

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の11曲目は【PORT VIEW 5】(以下【ポート・ヴュー 5】)。


 【ポート・ヴュー 5】は【ハウンド・オブ・ヘヴン】の軽快な流れを受け止めつつも,スペース・ジャングル・サウンドへの方向転換。

 エコーを効かせたパーカッションが,連打から徐々にスローモション。頭を“真っ白”に整えて,続くハイライト曲=【ザ・ロング・パッセージ】への流れを構築している。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / PORT VIEW 44

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の9曲目は【PORT VIEW 4】(以下【ポート・ヴュー 4】)。


 【ポート・ヴュー 4】は【ポート・ヴュー】シリーズ中“白眉”の出来! これは間奏曲のレベルを超えている。ドラマティック・トゥナイト!

 右に左に展開する,音のうねり。バックのボイスも印象的。1分27秒のシンセがSFしている。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / ALAN CORDY5

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の8曲目は【ALAN CORDAY】(以下【アラン・コーデイ】)。


 【アラン・コーデイ】は,チック・コリアの「スペイン嗜好&アコースティック指向」が入り交じった大作である。
 全体的には落ち着いたトーンの“聴かせる”ナンバーであるのだが,フラメンコ風“キメッ”のテーマがアクセントとして随所に登場! その瞬間にトリップしてしまう。

 10年程前に一世を風靡した,懐かしい「アンプラグド」な世界に,スペインの“情熱”が織り込まれたテーマに心奪われてしまう。アドリブとユニゾンの“波”が交互に押し寄せては消えてゆく。刹那的な美しさが全編を支配する。

 4人のソロが“揃いに揃って”全員饒舌! しかし饒舌すぎることはない。いいところで,全ては流れるように消え去ってゆく…。
 2分35秒からのチック・コリアピアノ・ソロは珍しく音数が多く,しっかりと鍵盤上を転げ回る。“ピアニストチック・コリアを久々に聴ける。
 3分24秒からのフランク・ギャンバレギター・ソロが【アラン・コーデイ】のハイライト! 早弾きなのにムーディなアコギは,これ見よがしにテクニックをひけらかさない,エレクトリック・バンドの“ポリシー”を代弁した快演である。

 個人的には6分7秒から15秒までのユニゾンが「帰ってきた,チック・コリア・エレクトリック・バンド!」を感じて,ついつい熱狂してしまう。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano
FRANK GAMBALE : Guitar
ERIC MARIENTHAL : Sax
JOHN PATITUCCI : Bass
DAVE WECKL : Drums
 

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / JOHNNY'S LANDING4

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の6曲目は【JOHNNY’S LANDING】(以下【ジョニーズ・ランディング】)。


 【ジョニーズ・ランディング】こそ,チック・コリア・エレクトリック・バンド(以下,CCEB)の真骨頂! 曲想が好みでない点も含めて,管理人は“この”CCEBを待っていた。このトラックを持って“完全復活”を素直に喜びたいと思う。

 【ジョニーズ・ランディング】の最大の魅力は,一人一人のアドリブが“数珠つなぎ”となり全体で曲を構成している点にある。
 これが前任者のソロをタスキでつないだかのような“駅伝スタイル”! 一人一人がチック・コリアの描いた,恐らくはチック・コリアにしか理解できないであろう“起承転結”を意識したソロ&ユニゾンを,忠実かつ意外性をプラスして聴かせてくれている。

 特に4分5秒から突如フィル・インし,夜闇を切り裂くフランク・ギャンバレのエキセントリックなギター・ソロ! 次いで,その間鳴りを潜めていたエリック・マリエンサルサックスが,5分55秒から徐々に“唸り声”を上げていくクダリ。
 ついに7分13秒で二人一緒にチック・コリアへタスキを渡す! 締めは8分9秒からのデイブ・ウェックルドラム・ソロ! この展開に絶句してしまう。

 管理人とチック・コリア個人との相性は昔から余り良くないが,RTFやCCEBとなると話は別。駄作を名演へと変える“魔法のスパイス”に,本能的に惹かれてしまうのだ。
 情けないやら,うれしいやら…。チック・コリアとの“腐れ縁”はどうやら生涯続きそうである。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano
FRANK GAMBALE : Guitar
ERIC MARIENTHAL : Sax
JOHN PATITUCCI : Bass
DAVE WECKL : Drums

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / PORT VIEW 23

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の5曲目は【PORT VIEW 2】(以下【ポート・ヴュー 2】)。


 【ポート・ヴュー 2】はクジラの鳴き声? 宇宙空間と言うより,深海に迷い込んだ感じ。
 海洋生物と“戯れる”チック・コリアの世界をご堪能あれ!

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / MISTRESS LUCK-THE PARTY4

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の4曲目は【MISTRESS LUCK−THE PARTY】(以下【ミストレス・ラック−ザ・パーティ】)。


 【ミストレス・ラック−ザ・パーティ】は,3曲目から一転“ラテン系”! サルサ?のリズムで艶やかに“お色直し”!
 とにかく全員ノリにノッテいる! レッツ・ダンシング!のウネウネ・ビートは“ザ・パーティ”そのものだ。

 チック・コリアピアノがバッキングにまわり,エリック・マリエンサルフランク・ギャンバレを後ろからあおりまくっている!
 久々にチック・コリアの“スパニッシュ”なピアノの味を堪能できて,ヒデキカンゲキ( ← 分かるかなぁ )っと,フランク・ギャンバレが感傷ギャグに浸ったかは定かではないが,彼のエレキ・ギターチック・コリアから発せられる“刺激&指令”にダイナミックに反応している。
 最初から最後までレッド・ゾーン入りっぱなしなのであるが,1分52秒からの“節回し”こそフランク・ギャンバレの専売特許。気分爽快のジャズギターである。

 【ミストレス・ラック−ア・ポートレート】の1.5倍速?で繰り広げられるアドリブの応酬は聴き応え十分! やはり【−ア・ポートレート】が“抑えめ”の好演であったことが,結果よく分かる。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano
FRANK GAMBALE : Guitar
ERIC MARIENTHAL : Sax
JOHN PATITUCCI : Bass
DAVE WECKL : Drums

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / MISTRESS LUCK-A PORTRAIT4

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の3曲目は【MISTRESS LUCK−A PORTRAIT】(以下【ミストレス・ラック−ア・ポートレート】)。


 【ミストレス・ラック−ア・ポートレート】は,ゆったりと“情感たっぷり”に歌い上げていく!
 と,書けばエリック・マリエンサルのことと思うなかれ。もちろんエリックアルト・サックスが歌っているのも事実だが,チック・コリア・エレクトリック・バンドとしての表現力が“買い”なのである。
 特に終盤のユニゾンはフロントとリズム隊の全く異なるアプローチが違和感なく融合している! 互いの長所を引出し合う,ジャズ・コンボの一種の“理想型”であろう。

 勿論「個」の力量もすさまじい。ミディアム・ナンバーで“音を間引く”演奏はなかなかできるものではないのだが“空間に残響が響くアドリブ”と言ったら,分かる人には分かるだろう。これこそ抽象的な曲想を追い求めるチック・コリアの狙いでもある。

 1分8秒からのチック・コリアピアノソロと,3分10秒からのエリック・マリエンサルサックスソロもいいが,その間に挟まれ“ドンと構えた”ジョン・パティトゥッチアドリブが“歌心満点”だ。
 ん? よ〜く耳を澄ますとデイヴ・ウェックルのハッピーなドラムが効いている! やはり“リード・ベースの陰に名ドラム有り”は真実である。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano
FRANK GAMBALE : Guitar
ERIC MARIENTHAL : Sax
JOHN PATITUCCI : Bass
DAVE WECKL : Drums

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / PORT VIEW 13

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の2曲目は【PORT VIEW 1】(以下【ポート・ヴュー 1】)。


 【ポート・ヴュー 1】は,これから続く,長〜い宇宙旅行に出かけることへの「期待と不安」をチック・コリアなりに表現した,と見たがいかがなものか?
 まだ宇宙船は船出したばかりで,母なる地球への哀愁が強まってきた時にバックで流れる音だ。 ← ナンノコッチャ。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano

チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション4

TO THE STARS TOUR EDITION-1 「チック・コリア・エレクトリック・バンド」が,12年という時空間を越えて,ジャズフュージョン・ファンのもとに舞い戻って来てくれた。
 タイトルはズバリ『TO THE STARS』(以下『トゥ・ザ・スターズ』)! 「チック・コリア・エレクトリック・バンド」の新作にふさわしいタイトルである。

 確かに,キーボードチック・コリアに,ベースジョン・パティトゥッチドラムデイブ・ウェックルサックスエリック・マリエンサルギターフランク・ギャンバレと,5人のオリジナル・メンバーが全員揃った「チック・コリア・エレクトリック・バンド」の再結成は,はったりなしで“2004年最高の話題作”であった。

 う〜ん。残念ながら『トゥ・ザ・スターズ』は文字通り“最高の話題作”止まりかな?
 お〜っと,誤解がないように念押ししておくが,演奏の“質”そのものは最高! 「よくもまあ」という表現がピッタリの,最高のテクニック,ユニゾン,アドリブを披露してくれている。またまた腕を上げている。演奏に対する不満など“微塵”も感じさせない。

 では何が不満なのかと言うと『トゥ・ザ・スターズ』の“完全なるコンセプト・アルバム”仕立てが鼻につく。
 リーダーであるチック・コリアでさえ黒子に徹した「主役不在・オール脇役」風なBGMに聴こえてならないからである。

 チック・コリアのSF作家=L・ロン・ハバード好きは余りにも有名であるが,とりわけ『トゥ・ザ・スターズ』の一番の愛読者を公言している。
 そんなチック・コリアが“話題をかっさらうに決まっている”「チック・コリア・エレクトリック・バンド」再結成のタイミングで(ついにと言うか,念願のと言うか)『トゥ・ザ・スターズ』を勝手に?サントラ化してきたのである。
 『トゥ・ザ・スターズ』のライナーノーツには,ご丁寧にもチック・コリア自身による,本家『トゥ・ザ・スターズ』の解説書まで付いているではないか! この“熱の入れ具合”はただ事ではない。

 このような前置き抜きに一聴しても,すぐにそれと分かる抽象的な音! アルバム全般にチック・コリアのSFイメージが散りばめられている。
 間奏にあたるであろう【PORT VIEW】がその最たる特徴となっている。そういう意味では“狙い通りの大成功”なのであろう。ハマル人にはハマル! そんなアルバムなのだと思う。

 もし読者の皆さんの中に,SF好き,あるいはチック・コリア大好き人間がいるのなら,その人にとって『トゥ・ザ・スターズ』はかなりの“お奨め”なのかもしれない。
 しかしチック・コリアを聴くのが目的ではない,単なる“ジャズフュージョン好き”には…?である。

 ただし「エレクトリック・バンド」の“至福の音”が聴ける! この事実をどう評価するかが肝であろうが,個人的には大満足!
 チック・コリアさまさま。新生「エレクトリック・バンド」の再結成を・あ・り・が・と・う!

 なお『トゥ・ザ・スターズ』には,ボーナスCD付きの『TO THE STARS TOUR EDITION』(以下『トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション』)なる「後出し」新バージョンが存在する。カモである管理人は即買い直し〜!

 『ツアー・エディション』とは『トゥ・ザ・スターズ』本編のレコーディング前に行なわれた“指慣らし”目的のスタジオ・ライブ音源。
 選ばれた4曲は過去の「エレクトリック・バンド」2曲+「エレクトリック・バンド」2曲からのレパートリーだから『トゥ・ザ・スターズ』のフォロー・ツアーを見据えた“軽めのセッション”気分なのだろうが,これが凄い&もの凄い!

TO THE STARS TOUR EDITION-2 顔合わせで音合わせ的な長尺の演奏は,たっぷりと時間を取り分けた全メンバーのソロ廻しに“悶絶”。リアレンジされた【GOT A MATCH?】と【ETERNAL CHILD】が「エレクトリック・バンド」史上最高の大名演
 【CTA】と【BLUE MILES】に至っては「エレクトリック・バンド」名義のオリジナルとは似ても似つかぬ“豹変ぶり”!

 なんたってエリック・マリエンサルからして大変身してしまっている。ジョン・パティトゥッチデイブ・ウェックルが加入すると,こんな感じに変わるんだ〜。フランク・ギャンバレが大物になって帰ってきたんだな〜。

 管理人の結論。『トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション批評

 『トゥ・ザ・スターズ』本編は,チック・コリア・ファンのための“コレクターズ・アイテム”であって往年の「エレクトリック・バンド」ファンが買うべきアルバムではない。

 「エレクトリック・バンド」ファンが購入すべきは,断然『ツアー・エディション』!
 管理人は専らボーナスCDばかりを愛聴しています。『ツアー・エディション』は,往年の「エレクトリック・バンド」ファンにとっても「涙もの」の“コレクターズ・アイテム”ですよっ。

  DISC 1
  01. CHECK BLAST
  02. Port View 1
  03. MISTRESS LUCK - A PORTRAIT
  04. MISTRESS LUCK - THE PARTY
  05. Port View 2
  06. JOHNNY'S LANDING
  07. Port View 3
  08. ALAN CORDAY
  09. Port View 4
  10. HOUND OF HEAVEN
  11. Port View 5
  12. THE LONG PASSAGE
  13. Port View 6
  14. JOCELYN - THE COMMANDER
  15. Port View 7
  16. CAPTAIN JOCELYN - A TRIBUTE BY HIS CREW
  17. CAPTAIN JOCELYN - THE PIANIST

  DISC 2 (Bonus CD)
  01. CTA
  02. ETERNAL CHILD
  03. GOT A MATCH?
  04. BLUE MILES

(ストレッチ・レコード/STRETCH RECORDS 2005年発売/UCCJ-9073)
(ライナーノーツ/チック・コリア,小川隆夫)
(CD2枚組)

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