アドリブをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

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2005年12月

 大晦日は1年間の総決算。音楽業界の賞レース。「アドリブログ」でも「ジャズ/フュージョン」の総決算。  2005年度のグラミー賞『FIELD 10 − JAZZ』部門について勝手にレポートしてみます。  読者の皆さんには,管理人の一押しよりも,この中から「ジ ...

『ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT,VOL.1』の3曲目は【THE PROPHET】(以下【ザ・プロフェット】)。  【ザ・プロフェット】は,テーマの異様さにアドリブの連発が加わって,初めてジャズに接する人にはお奨めできない。難解 ...

『ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT,VOL.1』の2曲目は【BEE VAMP】(以下【ビー・バンプ】)。  【ビー・バンプ】で,エリック・ドルフィーはバス・クラリネットを吹いているが,アルト・サックスと何ら遜色なく吹きこなしている ...

『ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT,VOL.1』の1曲目は【FIRE WALTZ】(以下【ファイアー・ワルツ】)。  歴史的名演として名高い【ファイアー・ワルツ】は,エリック・ドルフィーの“神業”について語られることが多いが,ブッ ...

 ジャズは音楽,ジャズは芸術であるのだから,ジャズにおいて“奇抜”という評価はナンセンスである。  しかしナンセンスを承知の上で宣言する。エリック・ドルフィーは“奇抜”である。  これは何もエリック・ドルフィーの為すことやること,その手法,アプローチの仕方 ...

『MY BALLADS』の7曲目は【MANHATTAN IN BLUE】(以下【マンハッタン・イン・ブルー】)。  J−フュージョン・ファンに「マンハッタン」と問うならば,カシオペアの【ミッド・マンハッタン】か,こちらMALTAの【マンハッタン・イン・ブ ...

『MY BALLADS』の6曲目は【COOL SHADOW】(以下【クール・シャドウ】)。  管理人が【クール・シャドウ】を聴く時は,いつでもバックに耳ダンボ! どうですかっ,佐山雅弘+森園勝敏+渡辺建+木村万作による鉄壁の布陣! これで中村哲がMALT ...

『MY BALLADS』の5曲目は【SECRET ISLAND】(以下【シークレット・アイランド】)。  【シークレット・アイランド】におけるMALTAの存在感は薄い。ソプラノ・サックスを吹いているせいなのか,ストリングスの“リード・ソプラノ奏者”的な演 ...

『MY BALLADS』の4曲目は【SUNSET IN MY HEART】(以下【サンセット・イン・マイ・ハート】)。  【サンセット・イン・マイ・ハート】は,ジャズ・サックス・プレイヤー=MALTAを聴くというよりは,キューピット・ストリングスに混ざっ ...

『MY BALLADS』の3曲目は【ALWAYS YOU】(以下【オールウェイズ・ユー】)。  【オールウェイズ・ユー】の曲想は,一昔前の歌謡ロック! 加えて,全編で何度も登場するキーボードとエレキ・ギターの泣きっぷりが,いかにも日本的なビッグ・バンド風 ...

『MY BALLADS』の2曲目は【THE ONLY NAME MISSING IS…】(以下【ジ・オンリー・ネーム・ミッシング・イズ…】)。  【ジ・オンリー・ネーム・ミッシング・イズ…】は,バラードの“定番”要素満載トラック。  MALTAの“バラード ...

『MY BALLADS』の1曲目は【EVENING CALM】(以下【イーブニング・カーム】)。  【イーブニング・カーム】は大甘スイートのメロウでロマンティック。“恋する自分”に酔いたい時の1曲である。曲名に完全に影響されてしまったが,夕陽のさざ波=イ ...

 その昔「私,脱いだらすごいんです」というCMがあった。どんなCMだったかは置いといて,当時,この一世を風靡したキャッチ・コピーを聴くたびに,MALTAのことを連想したことを覚えている。  そう。MALTAは「日産・スカイラインGT」! おっとっと。話が飛 ...

『DEXTER CALLING...』の7曲目は【SMILE】(以下【スマイル】)。  喜劇王チャーリー・チャップリンの名バラード【スマイル】であるが,ジャズ界のロング・トール王=デクスター・ゴードンは,成功へのバラードの歩みを捨て,ミディアム・テンポでの熱 ...

『DEXTER CALLING...』の6曲目は【ERNIE’S TUNE】(以下【アーニーズ・チューン】)。  【アーニーズ・チューン】では,デクスター・ゴードンの中に住む「天使(アルト・サックス)と悪魔(テナー・サックス)」が同時に顔を出している。  イ ...

『DEXTER CALLING...』の5曲目は【CLEAR THE DEX】(以下【クリア・ザ・デックス】)。  【クリア・ザ・デックス】は,タイトル通りの「デクスター・ゴードンの魅力“剥き出し”」ナンバー。後乗り+デックス節の大炸裂である。  イントロか ...

『DEXTER CALLING...』の4曲目は【THE END OF A LOVE AFFAIR】(以下【情事の終わり】)。  ミディアム・テンポでスインギーな【情事の終わり】に,不適切な関係の後ろめたさは感じない。切れそうで切れない。離れようとすればする ...

『DEXTER CALLING...』の3曲目は【I WANT MORE】(以下【アイ・ウォント・モア】)。  これぞ「後乗りのデックス」の真骨頂! 【アイ・ウォント・モア】には,4人の細やかな“決まり事”が見え隠れするが,デクスター・ゴードン1人が「後乗り ...

『DEXTER CALLING...』の2曲目は【MODAL MOOD】(以下【モーダル・ムード】)。  【モーダル・ムード】のタイトル通り,モード・イディオムを用いてはいるが,その中身はムードだけが“モード風”のハード・バップである。  デクスター・ゴード ...

『DEXTER CALLING...』の1曲目は【SOUL SISTER】(以下【ソウル・シスター】)。  【ソウル・シスター】を聴くと,いつでも身体に電流が流れる思いがする。熱演ではない。小粋なブルースである。しかしだからこそ“しびれて”しまう。  ここは ...

 師走。歳末。流行語大賞の発表である。  2005年の流行語として「ちょいモテオヤジ」が選ばれた。「ちょいモテ」って,本当に流行っているのか? 「ちょい不良(ワル)」のような気がするが…。  「ちょいモテ」「ちょい不良(ワル)」の真偽は置いといて,管理人が ...

『WELCOME TO THE MINORU’S LAND』の9曲目は【1940】。  「向谷実と輝くオーケストラ」による“楽しい”ビッグ・バンドの熱演である。“ノリノリ”のピアノ・コンチェルト形式は,ピアノマン“至福の一時”であろう。ビッグ・バンドが一 ...

『WELCOME TO THE MINORU’S LAND』の5曲目は【RECOLLECTION】(以下【リコレクション】)。  管理人にとって【リコレクション】はH2Oの【想い出がいっぱい】のようなもの。【リコレクション】を耳にすると,決まって“郷愁” ...

『WELCOME TO THE MINORU’S LAND』の3曲目は【TAKE THE SL TRAIN】(以下【テイク・ザ SL トレイン】)。  【テイク・ジ・A・トレイン】ならぬ【テイク・ザ・SL・トレイン】こそ,もはやカシオペア以上の生業となっ ...

『WELCOME TO THE MINORU’S LAND』の2曲目は【ASIA】(以下【アジア】)。  キレの良いリズムとメロディアスなテーマが印象的な【アジア】は,たとえ西洋楽器のオンパレードであろうとも,もろ“アジア”っぽい。アジアの多様性と,世界 ...

『WELCOME TO THE MINORU’S LAND』の1曲目は【PRELUDE】(以下【2つのピアノのためのプレリュード】)。  【2つのピアノのためのプレリュード】は,まだ幼き日の“向谷少年”の姿!  最初はピアノ教室に“いやいや”通いつつも,発 ...

 「トレイン・シュミレーター」系の発売ラッシュで“売れっ子”となった向谷実であるが,向谷実のソロ・アルバムの歴史は『WELCOME TO THE MINORU’S LAND』(以下『ミノル・ランド』)から始まった。  すでに現在の向谷実を予感させるトラッ ...

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。  『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーテ ...

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