『TOKAI』の6曲目は【HALLELUJAH】(以下【ハレルヤ】)。 美メロにして壮大なスケール感が会場全体を覆う【ハレルヤ】に感動する。 ソフトなバラードではなく,全身全霊・全力で厳しく吹き切るバラードとしての【ハレルヤ】に,思わず拳が挙がってし ...
2006年03月
[CDレヴュー] CO2 / TOKAI / UNITE
『TOKAI』の2曲目は【UNITE】(以下【ユナイト】)。 【ユナイト】は「CO2」の祭囃子である。「踊れ踊れの大合奏」である。 ロングトーンのテナーとアルトのバックでテーマを上げ下げする笛の主は加藤崇之の“ド変態ギター”。 「酔っ払いの歌声」の ...
[CDレヴュー] CO2 / TOKAI / MONDAY NIGHT
『TOKAI』の1曲目は【MONDAY NIGHT】(以下【マンデイ・ナイト】)。 【マンデイ・ナイト】は「ボッ,ボッ,ボッ,ボッ」というベースの試奏にパーカッションが反応し,サックスもチューニングがてらで試奏に加わる開始59秒間のアイドリングの時点で ...
[CDレヴュー] CO2 / TOKAI
テナー・サックスの片山広明とアルト・サックスの林栄一の「変態系2トップ」がフロントを務める「CO2」であるが「CO2」の真の主役はスーパー・ヒーロー・ツイン・サックスではなく加藤崇之の“七色ギター”である。 尤も加藤崇之が前面に出ているわけではない。 ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / BLUE IN GREEN (TAKE 2)
『PORTRAIT IN JAZZ』の11曲目は【BLUE IN GREEN(TAKE 2)】(以下【ブルー・イン・グリーン(テイク2)】)。 【ブルー・イン・グリーン】について語る時“避けて通れない”のが,マイルス・デイビス『カインド・オブ・ブルー』 ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / BLUE IN GREEN (TAKE 3)
『PORTRAIT IN JAZZ』の10曲目は【BLUE IN GREEN(TAKE 3)】(以下【ブルー・イン・グリーン(テイク3)】)。 【ブルー・イン・グリーン(テイク3)】の“叙情性”にビル・エヴァンスの“らしさ”が溢れている。 活字で伝える ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
『PORTRAIT IN JAZZ』の9曲目は【SOMEDAY MY PRINCE WILL COME】(以下【いつか王子様が】)。 ご存知,ディズニー「白雪姫」の挿入歌【いつか王子様が】である。ただし原型はとどめていない。テーマ以外はアドリブが持続し ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / SPRING IS HERE
『PORTRAIT IN JAZZ』の8曲目は【SPRING IS HERE】(以下【スプリング・イズ・ヒア】)。 クラシックの名曲【ノクターン】が始まったかと思う,静かな静かなイントロで幕開ける【スプリング・イズ・ヒア】は,深〜く深〜く落ちていく“内 ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?
『PORTRAIT IN JAZZ』の7曲目は【WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?】(以下【恋とは何でしょう】)。 【恋とは何でしょう】のビル・エヴァンスは硬軟自在! 鬼のように激しく鍵盤を叩きつけていくかと思えば,ほんの一 ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / PERI'S SCOPE
『PORTRAIT IN JAZZ』の6曲目は【PERI’S SCOPE】(以下【ペリズ・スコープ】)。 【ペリズ・スコープ】は,親しみやすい“メジャー”テーマとジャズ・ピアノの“強さ”を兼ね備えた,ビル・エヴァンス・ファンにはお馴染みの名トラック! ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / WHEN I FALL IN LOVE
『PORTRAIT IN JAZZ』の5曲目は【WHEN I FALL IN LOVE】(以下【ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ】)。 【ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ】のビル・エヴァンス・トリオは,実に“端正”で落ち着いた演奏。これこそピアノ・ ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / WITCHCRAFT
『PORTRAIT IN JAZZ』の4曲目は【WITCHCRAFT】(以下【ウィッチクラフト】)。 【ウィッチクラフト】は名トラックである。読者の皆さんには,まずこの点をしっかりと押さえておいていただきたい。 管理人の「ジャズ批評家」としてのプライド ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / AUTUMN LEAVES (TAKE 2)
『PORTRAIT IN JAZZ』の3曲目は【AUTUMN LEAVES(TAKE 2)】(以下【枯葉(テイク2)】)。 【枯葉(テイク2)】はモノラル録音。モノラルゆえ一音一音の粒立ちには欠けるが,全体のまとまりはステレオ以上である。 これ以降は ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / AUTUMN LEAVES (TAKE 1)
『PORTRAIT IN JAZZ』の2曲目は【AUTUMN LEAVES(TAKE 1)】(以下【枯葉(テイク1)】)。 決定的名演があるスタンダード・ナンバーで“元祖”が確立したイメージを打ち破るのは難しい。 【枯葉】と来れば,キャノンボール・アダ ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / COME RAIN OR COME SHINE
『PORTRAIT IN JAZZ』の1曲目は【COME RAIN OR COME SHINE】(以下【降っても晴れても】)。 【降っても晴れても】のビル・エヴァンスのピアノ・タッチが実に硬い。超・硬質の音! ハードボイルド! 普段は音色うんぬんより ...
[CDレヴュー] ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ
『釣りはフナに始まりフナに終わる』。 フナ釣りは一見簡単そうに思える。実際,初心者でも釣り堀に行けば簡単に楽しめてしまう。しかし,いざ本格的にフナ釣りに取り組むと非常に奥深い。それで釣りの達人たちは様々な釣りを経て,結局はフナ釣りへ原点回帰する…。 ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / TIMELESS
『TIMELESS』の13曲目は【TIMELESS】(以下【タイムレス】)。 時間を忘れて【タイムレス】。時代を超えて【タイムレス】。 争いを忘れ,国境を越え肌の色を越え人種を越え言語を越え,大空へと響き渡る「祈り」にも似たピアノの音色…。Saya! ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / PAVANE
『TIMELESS』の12曲目は【PAVANE】(以下【亡き王女のためのパヴァーヌ】)。 【亡き王女のためのパヴァーヌ】を取り上げるジャズメンは皆一様に“繊細な美の追究”に向かう。百戦錬磨のジャズメンでさえ,ついつい創作意欲を駆り立てられるだから,ラヴ ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / ETUDE OP.10 NO.3
『TIMELESS』の11曲目は【ETUDE OP.10 NO.3】(以下【別れの曲】)。 ピアニストの「登竜門」であろうショパンの【別れの曲】は,ひたすら美しいテーマが“胸に突き刺さるかどうか”が肝である。 管理人の結論=Sayaの【別れの曲】は, ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / PRELUDE
『TIMELESS』の10曲目は【PRELUDE】(以下【プレリュード】)。 【プレリュード】は,悲しみにどっぷりと浸かった,ビル・エヴァンスのようだ。「ビル・エヴァンス好き」を公言しているSayaだけにあながち外れてはいないと思っている。 ビル・エ ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / SIMPLE POEM
『TIMELESS』の9曲目は【SIMPLE POEM】(以下【シンプル・ポエム】)。 “シンプルなピアノの詩”と言う意味の【シンプル・ポエム】だがポエムと言うよりは“ショート・ストーリー”! 印象的なクライマックスへと展開する,悲しい結末…。つかの間 ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / BUTTERFLY
『TIMELESS』の8曲目は【BUTTERFLY】(以下【バタフライ】)。 【バタフライ】を聴くと,いつも“どっぷりと”悲しみに沈み込んでしまう。こんなに“切ない気分”になるのはなぜなのだろう。今にも涙がこぼれ落ちてきそうで,この手の曲はどうも苦手で ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / CHOPIN IN CARIBBEAN (NOCTURNE OP.9 NO.2)
『TIMELESS』の7曲目は【CHOPIN IN CARIBBEAN (NOCTURNE OP.9 NO.2)】(以下【ショパン・イン・カリビアン / ノクターン 第2番 作品9−2】)。 【ショパン・イン・カリビアン / ノクターン 第2番 作品9−2 ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / VIA SPRING
『TIMELESS』の6曲目は【VIA SPRING】(以下【ヴィア・スプリング】)。 【ヴィア・スプリング】は,わずか49秒の小品であるが,何度も繰り返し“マザーグース”似のメロディが登場する。 そのマザーグースとは【OLD MACDONALD HA ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / CLAIR DE LUNE
『TIMELESS』の5曲目は【CLAIR DE LUNE】(以下【月の光】)。 【月の光】は“大人”の気品溢れるジャズ! と言うのは,3人とも決して“自分が”前に出ようとはしていない。それどころか丁寧に,互いに音を重ね合っている。つまりはハーモニー重 ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / GYMNOPEDIES NO.1
『TIMELESS』の4曲目は【GYMNOPEDIE NO.1】(以下【ジムノペディ 第1番】)。 【ジムノペディ 第1番】は,ご存じ「エリック・サティ」の超有名曲。ジャズ・スタンダードもそうであるが,永遠の名曲と呼ばれるものは,様々なジャンルの様々な ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / PIANO SONATA OP.8 NO.2
『TIMELESS』の3曲目は【PIANO SONATA OP.8 NO.2】(以下【悲愴】)。 【悲愴】に聴き覚えあり。ビリー・ジョエルの【ディス・ナイト】と思い込み,ライナーノーツに目を落とす。するとこんな解説が…。 「【悲愴】は,ベートーベン三大ソ ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / FLOWER WALTZ
『TIMELESS』の2曲目は【FLOWER WALTZ】(以下【花のワルツ】)。 【花のワルツ】は,ハートフォード生命のCMタイアップだったので,聴き覚えのある方もいらっしゃると思う。小林稔侍主演「年金の達人・ほのぼの家族篇」と言えば分かるだろうか? ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS / AIR
『TIMELESS』の1曲目は【AIR】(以下【G線上のアリア】)。 数あるクラシックの名曲の中でも,最もジャズメンに愛されてきた?【G線上のアリア】であるが,Sayaの見事なアレンジにより【G線上のアリア】が“ジャズ・スタンダード”の仲間入りを果たす ...
[CDレヴュー] Saya / TIMELESS
「逆輸入」という言葉がある。「MADE IN JAPAN」が海外で高く評価され,その人気ぶりから我が国でもブレイク,という図式。 SONYの“WALKMAN”。TOSHIBAの“DynaBook”。TOYOTAの“レクサス”…。数え上げれば,枚挙にいと ...
TVCM / ウイントン・マルサリス / iPod(アイポッド)+iTunes(アイチューンズ)
TVからジャズが流れ出す機会は多くない。それで,たまにTVからジャズが流れ出すと,どうしても過剰に反応してしまう。耳が喰いついてしまう。 松永貴志と矢野沙織による「報道ステーション」のテーマ曲【OPEN MIND】を,毎晩の“訓練の賜物”か,やっと普 ...
[CDレヴュー] ウェイン・ショーター / ビヨンド・ザ・サウンド・バリアー
この記事は「スーパートリビア」の「グラミー賞 ジャズ部門」との連動記事です。 「スーパートリビア」の記事で記したように,CD購入済の「グラミー・受賞作」(または「グラミー・ノミネート作」)の“お祝いレビュー”(あるいは“残念レビュー”)をUPいたしま ...
[CDレヴュー] ウイントン・マルサリス / スタンダード・ライヴ
この記事は「スーパートリビア」の「グラミー賞 ジャズ部門」との連動記事です。 「スーパートリビア」の記事で記したように,CD購入済の「グラミー・受賞作」(または「グラミー・ノミネート作」)の“お祝いレビュー”(あるいは“残念レビュー”)をUPいたしま ...
[CDレヴュー] ソニー・ロリンズ / ウィザウト・ア・ソング(9.11コンサート)
この記事は「スーパートリビア」の「グラミー賞 ジャズ部門」との連動記事です。 「スーパートリビア」の記事で記したように,CD購入済の「グラミー・受賞作」(または「グラミー・ノミネート作」)の“お祝いレビュー”(あるいは“残念レビュー”)をUPいたしま ...
[CDレヴュー] ブランフォード・マルサリス / 至上の愛 ライヴ (CD)
この記事は「スーパートリビア」の「グラミー賞 ジャズ部門」との連動記事です。 「スーパートリビア」の記事で記したように,CD購入済の「グラミー・受賞作」(または「グラミー・ノミネート作」)の“お祝いレビュー”(あるいは“残念レビュー”)をUPいたしま ...
MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500-4
《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。 『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーテ ...