アドリブをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

ジャズ/フュージョン批評ブログ CDレビューBLOG:CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2006年06月

『PEPPER JAM』の3曲目は【BLUE’S BLUES】(以下【ブルース・ブルース】)。  【ブルース・ブルース】の入りは「ホッと一息」的な柔らかい演奏でブルース形式でのセッションだと思って聴き始める人が多いと予想する。  しかしセッションが進むに ...

『PEPPER JAM』の2曲目は【OVER THE RAINBOW】(以下【虹の彼方に】)。  【虹の彼方に】でのアート・ペッパーが力強い。強い精神性を感じてしまう。うん。説得力が増し加わっている。「黙ってこの名曲を聴いてみろ」と言わんばかりの大迫力で ...

『PEPPER JAM』の1曲目は【MILESTONES】(以下【マイルストーンズ】)。  【マイルストーンズ】の異次元の音世界に入ってしまうと,誰のどのアドリブがどうのこうのは関係ない。モノラル録音特有の“ブレンド”された音の大洪水が“一丸となって”押 ...

 フュージョンの「スゴ腕たち」のスーパー・プレイには聴く者たちを圧倒的する“力”がある。目が点&お口あんぐり状態。「これ,どうやって弾いているの」。  そこで決定的な衝撃! 予想もしない結末! 映像を見て仰天してしまう。椅子に腰掛け,ただ弾くだけでも大変だ ...

 “ウエスト・コースト最高の”いいや“白人最高の”アルト・サックス奏者の呼び声高きアート・ペッパーであるが,その誉れ高い称号は概して1950年代=所謂“前期”の演奏を指してのもの。  麻薬中毒にあえぎ投獄と療養に費やした60年代を挟み,75年のカムバック以 ...

『3,2 & 1 DISC 2』の5曲目は【OLEO】。  【OLEO】のソロ・ギター・カヴァーでの「常套手段」である,メロディー・ラインとベース・ラインの「超絶・同時弾き」を披露してくれているのだが,いかんせん,小沼ようすけは「ものが違う」。  余りに ...

『3,2 & 1 DISC 2』の4曲目は【MOON RIVER】。  【MOON RIVER】のオーソドックスな演奏がたまらなく好き!  美しいものは美しく奏でる。これがジャズ界の流儀なのだが,小沼ようすけの【MOON RIVER】は寺島靖国が絶対に好き ...

『3,2 & 1 DISC 2』の3曲目は【OVER THE RAINBOW】。  ソロ・ギターだと苦労するであろう【OVER THE RAINBOW】での小沼ようすけの間の取り方が最高に素晴らしい。  聴き慣れた【OVER THE RAINBOW】の美 ...

『3,2 & 1 DISC 1』の13曲目は【TRISTEZA】。  小沼ようすけの“技あり”のソロ・ギターが最高に炸裂するのが【TRISTEZA】。  【TRISTEZA】のチャーミングなメロディーを歌わせながらも,専ら低音部と和音を絡ませている。繰り ...

『3,2 & 1 DISC 1』の9曲目は【WHAT CHA’ GONNA DO FOR ME】。  チャカ・カーンの名曲【WHAT CHA’ GONNA DO FOR ME】をソロ・ギターで演奏しているのだが,小沼ようすけの【WHAT CHA’ GON ...

『3,2 & 1 DISC 1』の7曲目は【SPAIN】。  この手があったか! ソロ・ギターだから1本という先入観を打ち破る「一人三役」のオーヴァーダブによる【SPAIN】が素晴らしい。  3人の個性の異なる小沼ようすけの共演は「1人・スーパー・ギター・ ...

『3,2 & 1 DISC 1』の6曲目は【I LOVE YOU】。  小曽根真にこの手の演奏はあることはあるが,それはオリジナル曲でのこと。コール・ポーターのジャズ・スタンダードの【I LOVE YOU】が,こんなにも陽気なアレンジで演奏されるとは思わ ...

『3,2 & 1 DISC 1』の2曲目は【SILVER AND ORANGE】。  正直,これまではワイルド,主にオルガン系統と共演してきた小沼ようすけのデュエットの相手が“正統派”ジャズ・ピアニストの小曽根真と聞いて,正直,驚いた。小沼ようすけの共演 ...

『3,2 & 1 DISC 1』の1曲目は【GROOVE ME】。  【GROOVE ME】から伝わってくる,広々とした「音空間」。これぞ,ギター・トリオ最大の醍醐味である。  終始全力でイカズにゆったりとした演奏であるが,互いの音を聴き逃すまいと,一音 ...

 『3,2 & 1』を一聴して,久しぶりに興奮した日のことを思い出す。  熱狂とは違う。これは憧れである。何というリラクゼーション。全てを忘れて“うっとりと”聴き惚れてしまったのである。  アルバム・タイトル=『3,2 & 1』とは,ジャッキー・マクリーン ...

『POLITICS』の10曲目は【EVENING DANCE】(以下【イヴニング・ダンス】)。  【イヴニング・ダンス】は,ジャズ好きなら絶対に“燃える”(“萌える”?)!  クールからホット,ホットからクールへのスムーズな展開力。曲想がジワジワと盛り上が ...

『POLITICS』の7曲目は【HELIX】(以下【ヘリックス】)。  【ヘリックス】は“超クール”なジャズ・ナンバー! そこへフュージョン特有の“キメ”が入ってくるからたまらない。これこそイエロージャケッツの“新・お家芸”!  冒頭から続くテーマが素晴 ...

『POLITICS』の4曲目は【GALILEO(FOR JACO)】(以下【ガリレオ(ジャコに捧ぐ)】)。  ジャコ・パストリアスに捧げられた【ガリレオ(ジャコに捧ぐ)】は,イエロージャケッツ版【お前のしるし】である。  【お前のしるし】とは,言わずと知 ...

『POLITICS』の3曲目は【LOCAL HERO】(以下【ローカル・ヒーロー】)。  【ローカル・ヒーロー】と言えば,今ではボーカル・ナンバーの方が有名であるが“元祖”サックス・バージョンもどうして…。アルト歌手=マーク・ルッソがよく“歌っている”。 ...

『POLITICS』の2曲目は【TORTOISE & THE HARE】(以下【カメとうさぎ】)。  【カメとうさぎ】は「カメとうさぎ」ではなく“チーター”!? 「3歩進んで2歩下がる〜」って書いたら,どれだけの読者に伝わるかな?  「3歩進んで2歩下がる ...

『POLITICS』の1曲目は【OZ】。  【OZ】の,このイントロが“も〜うたまらない”。ジミー・ハスリップの“うなる”ベースとウィリアム・ケネディの“JAZZY”なドラムが一体となって,重低音のビートを前へ前へと押し出している。  そこへラッセル・フェ ...

 ウェザー・リポート亡き後,ジャズ界を強力に引っ張るコンボは未だ現われていない。  パット・メセニー・グループにしてもフォープレイにしても,発売と同時にマニアからも批評家からも絶賛,もしくはバッシングされるような“一目置かれる存在”までには達し得ていない。 ...

 音楽は「音を楽しむ」ことにある。これは間違いない。  しかし,映像を楽しむ,ステージングを楽しむ,これもまた音楽の“醍醐味”である。  ジャズ/フュージョンといえど,いいや,ジャズ/フュージョンだからこそ,例えばジャズメンの指の動きなど“スゴテク”を凝視 ...

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。  『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーテ ...

↑このページのトップヘ

Copyright (C) 2005-2024 アドリブログ JAZZ/FUSION All Rights Reserved.