アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2006年09月

How Much Is Your Blog Worth?

How Much Is Your Blog Worth? 目ざとい読者の皆さんなら既にお気付きのことと思いますが「アドリブログ」の顔?(デザイン)をちょっぴり変えてみました。
 今流行のプチ整形・パート兇任后

 きっかけは,ブログの価値を値踏みしてくれる 「HOW MUCH IS YOUR BLOG WORTH?」 なるサイトを見つけたものでして…。

 結果は? 「アドリブログ」のお値段=「US$28,227」なりぃ! なんと驚愕の300万円オーバー! イェイ!
 これには「アドリブログ」のプチ自慢「グーグル・ページランク4」が効いているのでは? お遊びと分かってはいても高値で評価していただき,素直にうれしいです。ありがとうございます。
 そして,声を大にして言いたい! いつでもブログ売りますので誰か買ってくださ〜い!

 …と言うことで「この土地売ります」的な“宣伝用看板”としてプラグインを貼り付けてみました。
 評価額の100分の1でも売りますよ。「グーグル・ページランク4」オーナーになれる大チャンスかもよ〜? 検討してみてや〜( by 浪花あきんど風 )

PS しつこく自慢してしまい申し訳ございません。面と向かっては言えないことでも,ブログだとつい大胆になっちゃうんです。以後気をつけますのでお許しを…。

 アドリブをログするブログ,それがアドリブログ。


人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

向谷 実 / ミノル・ランド / ASIA5

 『WELCOME TO THE MINORU’S LAND』の2曲目は【ASIA】(以下【アジア】)。


 キレの良いリズムとメロディアスなテーマが印象的な【アジア】は,たとえ西洋楽器のオンパレードであろうとも,もろ“アジア”っぽい。アジアの多様性と,世界でここだけにしか存在しない独自の空気感が,見事に音楽の中で混在している。

 その特徴を醸し出すのが,全編を流れる高速鍵盤バッキング+ベース・ラインによるリズム感。【アジア】における打ち込みドラムは単なる“アクセント”である。
 イントロの15秒間を聴くだけで,この管理人の主張は伝わると思う。高速な鍵盤の海をリズミカルなベースが駆け抜け,そこへビシバシとドラムが入ってくる。そして軽快で優雅なキーボードの主旋律が鳴り響く。ん〜,気持ちいい。
 こんな“一人時間差”のコンビネーションは,カシオペアでもなかなかお耳にかかることは少ない。名トラックであろう。

 1分36秒から2分5秒までを“コマ切れ”に調理した2分58秒からの展開は,アジアの様々な場所を高速移動した感じがよく出ている。ただし“祭囃子”は“いかにもなやりすぎ”なのでは?
 “祭囃子”なしでも十分「エキゾチック・ジャパン」はヒロミ郷。
 いやいや『ASIAN DREAMER』は,新メンバーによる“焼き直し”ベスト盤。

MINORU MUKAIYA : Keyboards, Piano

マル・ウォルドロン / レフト・アローン / CAT WALK5

アナログレコード

 『LEFT ALONE』の2曲目は【CAT WALK】(以下【キャット・ウォーク】)。


 【キャット・ウォーク】での,マル・ウォルドロンピアノが最高!
 特にテーマを鳴らしきる“くだり”! 22秒から34秒あたりのフレーズがいい。そして55秒から一気に“はじけていく”この“感じ”がいい。まるで熱い胸の内を吐露するかのような“朴訥とした情感”を感じさせてくれる。

 中盤も的確なアドリブを“唸り声”付で構築していく。この辺りにマル・ウォルドロン“らしさ”が充満している。下手したら【レフト・アローン】より好きかもしれない。
 そう。10回に1回は【レフト・アローン】ではなく【キャット・ウォーク】目当てに,このCDをかけているように思う。うまく表現できないのが悔しいが,何か“引っ掛かる”魅力がある!

 【キャット・ウォーク】の別の特徴は,ジュリアン・ユーエル奏でるベース・ラインだろう。
 ジュリアン・ユーエルの控え目なベース・ソロと的確なサポートが,アドリブとはまた違う,素材“そのもののおいしさ”を教えてくれる。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

THE MAL WALDRON TRIO
MAL WALDRON : Piano
JULIAN EUELL : Bass
AL DREARES : Drums


レフト・アローン
人気blog ランキング バナー

山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / LIEBESLEID4

 『LACH DOCH MAL』の9曲目は【LIEBESLEID】(以下【リーベスリード〜愛の悲しみ】)。


 【リーベスリード〜愛の悲しみ】は,好きすぎて好きすぎて気が狂ってしまった,阿部定のテーマ! 美しいメロディであるが,変拍子が効いている。次の瞬間どちら転ぶか分からない,危険な情感たっぷりの“甘い曲”である。

 このハラハラドキドキ感は,逆立ちしても阿部定にはなれない山中千尋の“危険な恋への憧れ”の発露である。危険な恋を冒険してみたいと思いながらも,決して境界線近くまでは近づかない。リアルを体感する勇気はない。安全パイだからこそ楽しめる虚構の恋愛ドラマ。

 ドラマであればクライマックスが用意されている。4分22秒からのスパニッシュな展開が劇的! ラリー・グレナディアベースジェフ・バラードドラムが,愛憎のサスペンスへと走らせる!
 肝心所で“主演”山中千尋の足は止まっている。でもそれでいい。ちーたんには“日常の純愛”を歌い続けてほしいと思う。

CHIHIRO YAMANAKA : Piano
LARRY GRENADIER : Bass
JEFF BALLARD : Drums

パット・メセニー・グループ / 想い出のサン・ロレンツォ / LONE JACK4

アナログレコード

 『PAT METHENY GROUP』の6曲目は【LONE JACK】(以下【ローン・ジャック】)。


 タイトルは次々と借りまくり&逃げまくる様から? 【ローン・ジャック】はハイ・スピードのコンビネーション! メンバー全員の超絶技巧に“ウットリ”してしまう。

 特にパット・メセニーギター・プレイが“冴えわたり”イメージとしては,同じナチュラル・トーンのテクニシャン=野呂一生の上級者版。純粋にバンバン弾きまくるパット・メセニーは,紛れもないギター・ヒーローである。
 ライル・メイズキーボードもどことなく“カシオペア・ライク”に聞こえてしまう。ん? 似ても似つかないのだが,直感的に“ウェザー・リポート”ともイメージがかぶってしまった。なぜだろう? (詳細は3分12秒からの展開に注目のこと)。

 話を戻そう。超絶テクに自然と耳が向いてしまうのは事実だが,聴き込む度に,ハイテク・ナンバーとの印象は薄れていく。
 そう。パット・メセニーライル・メイズも超一流のジャズメンである。いかに“聴かせるか”のツボを心得ている。グングンと聴衆を引き込む“歌心”の虜になる。
 
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

PAT METHENY GROUP
PAT METHENY : 6-and 12-String Guitars
LYLE MAYS : Piano, Oberheim Synthesizer, Autoharp
MARK EGAN : Bass
DAN GOTTLIEB : Drums


想い出のサン・ロレンツォ
人気blog ランキング バナー

山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / SERENADE TO A CUCKOO4

 『LACH DOCH MAL』の3曲目は【SERENADE TO A CUCKOO】(以下【カッコーのセレナーデ】)。


 【カッコーのセレナーデ】は,正にピアノで“歌う”セレナーデ! 山中千尋アドリブが幾重にも表情を変えながら,さわやかに駆け抜けていく!

 ベースの“重い”入りがウソのように,山中千尋ピアノが“ファンキー”に踊り出す!
 54秒からの倍音のピアノは高音につられて,今にも羽ばたきそう。そして1分20秒からのロング・ソロは山中千尋の“ショータイム”! 正に空中を舞い上がり,右に,左に,急降下に,急上昇。実力者だなぁ。
 このアドリブ山中千尋が熱心なジャズ・ピアノの求道者であることの証し。2分36秒からのフレーズなどは,ソニー・クラーク風のタッチ満載であるが,これが完全に山中千尋の“個性”として聴こえるから不思議 → さすがである。

 それにしてもこの選曲センス! 【カッコーのセレナーデ】って,こんなにピアノに合う曲だったんだ。山中千尋のアンテナは“ビンビンの敏感”である。

CHIHIRO YAMANAKA : Piano
LARRY GRENADIER : Bass
JEFF BALLARD : Drums
JOHN CARLINI : Banjo

山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / QUAND BIRON VOULUT DANSER4

 『LACH DOCH MAL』の1曲目は【QUAND BIRON VOULUT DANSER】(以下【カン・ビロン・ヴリュ・ダンセ】)。


 【カン・ビロン・ヴリュ・ダンセ】は,山中千尋の“肩の力の抜けた”リラックスした演奏と“熱い”アグレッシブなリズム隊の演奏が“両面”楽しめる。

 伸びやかなピアノ! その要因こそ,山名千尋が待ち望んだ,ラリー・グレナディアジェフ・バラードの“心休まる”最強リズム隊とのコラボにある。山中ピアノが,まるで「水を得た魚」のごとく,感じるままに,自由自在に鍵盤を駆け巡っている。
 しかし残念ながら“縦横無尽に”とは行かなかった。このアドリブの音階は,中域集中のメロディ・ライン! 中域限定での両手フル使いのアドリブが,リズム・ギターで“華やいだ”ラテン・フレーバーな強烈なビートと“溶け合う”様が見事である。やはりこの3人の相性はいい。
 3分21秒からのリズム隊の,ちょうど良い“あおり”具合が,なかなかの聴きどころである。

 ただし,音数が多い割りに“軽い”ので,サラリと聴き流してしまう。BGMとしては良いかもしれないが,好みではない。

CHIHIRO YAMANAKA : Piano
LARRY GRENADIER : Bass
JEFF BALLARD : Drums
JOHN CARLINI : Guitar

山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール4

LACH DOCH MAL-1 バド・パウエルセロニアス・モンクといった“大男”のジャズ・ピアノを聴くようになって偏見は消えたが,管理人がまだ子供だった頃,ピアノは“女の子が弾くものだ”と思い込んでいた。
 同級生の男子がピアノを習っていると聞くと,率先してバカにしていた記憶がある。
 そう。ピアノは「いいところのお嬢さんがリボンをつけて弾く」楽器。発表会でドレスを着てクラシックを演奏するあの姿…。根も葉もない偏見であった。

 しかし,あるジャズメンとの出会いを経て,前述のイメージが再び鮮明に浮かび上がってきた。山中千尋である。
 写真で見る山中千尋は,身長150cm? メチャ小柄で可憐でキュートで,正に管理人が子供の頃にイメージしていた「赤い靴はいてた女の子」にぴったり。ちーたん,管楽器でも弦楽器でもなく,ピアノを選んでくれて,ありがとう。

 ELTの“モッチー似”なので,勝手にそう思ってしまうのだが,いかにも“ホワッとして,フワッとして,ボーッとした”(←ゴメンナサイ)世間の汚れなど知らない素直で清楚なお嬢さん風の雰囲気! これこそ“繊細な西洋楽器”ピアノにドンピシャリ!
 山中千尋こそ,管理人が理想とするエレガント・ピアノの“申し子”に思える逸材。

 しかし,山中千尋は巨○であったりもする。このギャップ! これが彼女のジャズ・ピアノにも如実に当てはまる。
 かわいいと思って油断していると面食らう。いや。刺されてしまう。「あずみ?」「くノ一?」「キル・ビル?」である。
 …といった紹介の仕方は大袈裟かもしれないが,一音一音が明瞭で“芯の強さ”を感じさせる山中千尋ジャズ・ピアノは,下手な男性のタッチよりも力強く“凛とした表情”を見せることだけは確かである。この“凛とした”という表現が一番“しっくりくる”。

 『LACH DOCH MAL』(以下『ラッハ・ドッホ・マール』)は,そんな「女の子女の子した」繊細な表情と「あずみ」の力強さが同居した,山中千尋ジャズ・ピアノを楽しめる。
 トラック毎に,曲調毎に,演奏スタイルが変化している。優しい曲は思いっきり“チャーミング”に。燃える曲は思いっきり“ダイナミック”に。抽象的ではなく,ズバッと主題をブッタ切る! 山中千尋も,美人に多いという例にたがわず“竹を割った性格”の持ち主なのかもしれない。

 この“七変化的なカラフルさ”が売りの『ラッハ・ドッホ・マール』であるが,聴き終わった時の印象は驚く程まとまっている。
 ズバリ,特徴は“瑞々しい透明感”! そう。ハード・バップ的な“泥臭さ”は一切感じない。これには山中千尋のルーツがクラシックにあり,バークリー音楽院首席卒業〜NYで活動中と言うエリート的な“育ちの良さ”が影響していることと思う。健康的で,どことなく非ジャズ的な…。

LACH DOCH MAL-2 正直にいうと,やはり管理人も巷のジャズ批評家と同様,澤野工房時代の“ブッ飛んだ”山中千尋が好きだ。

 『ラッハ・ドッホ・マール』は,澤野工房時代の“お馴染み”リズム隊=ラリー・グレナディアジェフ・バラードとの再演!
 “完全復活”を期待していたのだが“良い意味で”裏切られてしまった。3人とも日々進歩しているのだがら,この種の音楽的変化は当然かも…。ここは潔く受け入れてしまおう。

 前作『OUTSIDE BY THE SWING』(『アウトサイド・バイ・ザ・スウィング』)でも感じた違和感は,インディーズとメジャーの制作スタンスの違いなのかも? 万人受けを狙って,山中千尋の非ジャズ的なセンスが全面に押出されているような…。
 メジャーは“売れてナンボ”の世界。制約が多いのかなぁ。

 なお『ラッハ・ドッホ・マール』の初回限定盤はDVD付! もちろん管理人も初回限定盤をGET! ピアノを“目まぐるしく”ダイナミックに“弾き鳴らす”山中千尋がアグレッシブ! ちーたんファンなら必見の“華麗な”映像美は見てのお楽しみ!

  DISC 1 CD
  01. QUAND BIRON VOULUT DANSER
  02. SABOT
  03. SERENADE TO A CUCKOO
  04. RTG
  05. THE DOLPHIN
  06. NIGHT LOOP
  07. ONE STEP UP
  08. LACH DOCH MAL
  09. LIEBESLEID
  10. MODE TO JOHN
  11. WHAT A DIFF'RENCE A DAY MADE
  12. THAT'S ALL

  DISC 2 DVD
  01. ONE STEP UP

(ヴァーヴ/VERVE 2006年発売/UCCJ-9077)
★【初回限定盤】 CD+DVD

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

小曽根 真 ザ・トリオ / ファースト・ディケイド / THE NEW BEGINNING5

 『FIRST DECADE』の1曲目は【THE NEW BEGINNING】(以下【ザ・ニュー・ビギニング】)。


 【ザ・ニュー・ビギニング】は「ザ・トリオ」のデビュー・トラック【ザ・ビギニング】の“焼き直し”。10年間の試行錯誤を重ねた結果“こんなになりました”的な,NEW【ザ・ビギニング】である。 

 余分なぜい肉が削ぎ落とされたシンプルな演奏に聴こえるが,リズム・セクションの反応は“より複雑に”進化している。これぞ“小曽根ワールド”の一つの完成形! 「ザ・トリオ」の金字塔である!
 と言うのは,3人各自のソロも進化しているが,3人のインタープレイが,実にグルーヴィー! 「THE TRIO」がピアノ・トリオとして完全に機能している。このメンバー間の“信頼感”や“絆”が10年を経て,揺るぎない強固なものへと成長したのだろう。
 そう。「THE TRIO」は完全に成熟しきった,現代の最高級ピアノトリオの一つ,と言い切っても過言ではないだろう。

 1分32秒からフィルインしてくる,小曽根真アドリブが実にダイナミック! ピアノという楽器を“鳴らしきる”低音〜高音のフルレンジは見事である。
 クラレンス・ペンは,手数の多さで叩ききるタイプのドラマーであるが【ザ・ニュー・ビギニング】での“間”の取り方,音の出し入れテクニックは,もう“芸術”の域に達している。
 ただしこれが“芸術”へと昇華するには,ピアノベースの名サポートが欠かせない。そう。【ザ・ニュー・ビギニング】のハイライトは,クラレンス・ペンの魅力を最大限に引き出した“大物黒子”2人の“いぶし銀”の活躍にこそある。

 ますます“磨き”がかかった【ザ・ビギニング】→【ザ・ニュー・ビギニング】! 次の10年後【ザ・ニュー・NEW・ビギニング】を早く聴いてみたい。

THE TRIO
MAKOTO OZONE : Piano
JAMES GENUS : Bass
CLARENCE PENN : Drums, Percussion

小曽根 真 ザ・トリオ / ファースト・ディケイド5

FIRST DECADE-1 近年のJ−ジャズ界におけるタレントの充実ぶりには目を見張るものがあるが,ジャズ・ピアニスト小曽根真こそ,J−ジャズ界のオピニオン・リーダー! “世界の小曽根”の称号で呼ばれるインテリジェンスな“ジャズ・エリート”が彼である。

 事実,小曽根真は,J−ジャズメン史上初のアメリカCBS・アーティスト〜ヴァーヴのインターナショナル・アーティストなのだから,当の昔に“世界の小曽根”だったわけだが,真に“世界の小曽根”として羽ばたいたのは,NYを拠点に全世界を駆け回るようになった99年以降のことだろう。日本国内のジャズ賞を総なめした「ザ・トリオ」は,ジャズの本場NYを見渡しても“頭一つ抜け出た”存在であった。

 「ザ・トリオ」は,小曽根真のオリジナル曲を演奏するピアノ・トリオである。
 そう。小曽根真は“トータル・ミュージシャン”。自分の頭で鳴り続ける音楽を「譜面に書きピアノで表現する」ジャズメンなのである。事実,小曽根真には,ピアノ・ソロの金字塔=『ブレイクアウト』が証しする“自己完結型”の才能を持つ。
 ジャズ・ピアニストとしての小曽根真も“ピーターソン派”と称されるだけあって“綺麗なドライブ”テクニックは折紙付き。バークリー首席卒業の“男性ピアニストらしからぬ”繊細で柔らかなタッチは超一流である。そう。『トレジャー』でゲイリー・バートンが証ししたように,小曽根真チック・コリアキース・ジャレットハービー・ハンコックらと肩を並べる,世界でも指折りのジャズ・ピアニストに違いない。

 裏方としても前に出ても“自己完結の天才”小曽根真が“相性の良さ”で選んだのが「ザ・トリオ」のメンバーである。ドラマークラレンス・ペンベーシストジェームス・ジーナスとは今や「家族同然」と公言している。
 そう。公私共に「以心伝心」の濃密なインタープレイが機能する「ザ・トリオ」が120%“小曽根真の音世界”を表現するかと思いきや…。

FIRST DECADE-2 これだからジャズはやめられない! 小曽根真が“一層深い自己表現”の目的で結成した「ザ・トリオ」は,予想に反して小曽根の“手足”とはならなかった。
 「ザ・トリオ」は「ザ・トリオ」であって,完全に小曽根真の手から“親離れ”した。オリジナルの個性を放っているのだ。

 『FIRST DECADE』(以下『ファースト・ディケイド』)を聴いてほしい。『ファースト・ディケイド』は「ザ・トリオ」10周年のベスト盤。7年もの濃密な時を過ごした「ザ・トリオ」の進化の記録である。
 『ファースト・ディケイド』(10週年)なのに7週年? そう。『ファースト・ディケイド』は,いつもの再編集ベスト盤ではない。「ザ・トリオ」の初代ベーシスト北川潔在籍時の楽曲を,現ベーシストジェームス・ジーナス・バージョンへと“差し替えた”ニュー・アレンジでの新録音が収録されているからだ。

 この新録音3曲にしびれてしまう。やはり年々「ザ・トリオ」のクオリティは上がっていたのだ。メイン・ライター=小曽根真の作曲も,クラレンス・ペンジェームス・ジーナスの特徴を意識したものが増えている。これぞ“小曽根真の音世界”を超えた“「ザ・トリオ」の音世界”である。

 管理人がこう書いて一番喜ぶのは,当の小曽根真本人だと思う。今や“世界の小曽根”が自ら進んで「ザ・トリオ」のサイドメン役を演じているのだ。そう。「ザ・トリオ」が,小曽根真の“ライフワーク”そのものである。

  01. The New Beginning
  02. Bienvenidos al Mundo
  03. Three Wishes
  04. Three the Hard Way
  05. Agua de la Musica
  06. Pandora
  07. La Stanza delle Meraviglie - Andante Scherzando
  08. Draemon no Uta
  09. Carava
  10. The Blue Zone
  11. Where Do We Go From Here?

(ヴァーヴ/VERVE 2006年発売/UCCJ-2051)
(初回プレス限定スペシャル・デジパック仕様[THE TRIOディスコグラフィー付])
(ライナーノーツ/小曽根真,ジェームス・ジーナス,クラレンス・ペン)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)
livedoor プロフィール

セラビー

記事検索
Categories      日本人は五十音順:外国人はアルファベット順
Keith Jarrett Gallery

キース・ジャレット(真田馨子) おんがく日めくり(c) keiko sanada
Pat Metheny Gallery

パット・メセニー(野々口和仁)
(c) Kazuhito Nonoguchi
ジャズ・アフィリエイト
セラビー厳選CD

パリ・コンサートパリ・コンサート
キース・ジャレット

THE WAY UPTHE WAY UP
パット・メセニー・グループ

イン・ア・サイレント・ウェイイン・ア・サイレント・ウェイ
マイルス・デイビス

HEAVY WEATHERHEAVY WEATHER
ウェザー・リポート

BRAINCOOL STRUTTIN'
ソニー・クラーク

MINT JAMSMINT JAMS
カシオペア

HUMANHUMAN
T-スクェア

LEFT ALONELEFT ALONE
マル・ウォルドロン

フル・ハウスフル・ハウス
ウェス・モンゴメリー

ザ・シーン・チェンジズザ・シーン・チェンジズ
バド・パウエル

セロニアス・モンク・トリオセロニアス・モンク・トリオ
セロニアス・モンク

枯葉枯葉
チェット・ベイカー

MOANIN'MOANIN'
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

BLOWIN' THE BLUES AWAYBLOWIN' THE BLUES AWAY
ホレス・シルヴァー

ウィントン・マルサリスの肖像ウイントン・マルサリスの肖像
ウイントン・マルサリス

メイティング・コールMATING CALL
タッド・ダメロン

Blu-spec CD ジャコ・パストリアスの肖像ジャコ・パストリアスの肖像
ジャコ・パストリアス

ザ・キング・イズ・ゴーンザ・キング・イズ・ゴーン
マーカス・ミラー

FIRST MEETINGファースト・ミーティング
テザード・ムーン

スペシャル・エディションSPECIAL EDITION
ジャック・デジョネット

ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリングYOU MUST BELIEVE IN SPRING
ビル・エヴァンス

ヴァイアティカムVIATICUM
e.s.t.(エスビョルン・スヴェンソン・トリオ)

STEP BY STEPSTEP BY STEP
ステップス

2424
DIMENSION

GANAESIAガネシア
渡辺香津美
カズミ・バンド

FOURPLAYFOURPLAY
フォープレイ

コンプリート・ピック・ヒッツ・ライヴPICK HITS
ジョン・スコフィールド

ニューポートの追想V.S.O.P.
ハービー・ハンコック

アス・スリーUS THREE
ホレス・パーラン

Manhattan StoryBLUE'S MOODS
ブルー・ミッチェル

AFRICAN PIANOOFF TO THE RACES
ドナルド・バード

AFRICAN PIANOAFRICAN PIANO
ダラー・ブランド

Manhattan StoryMANHATTAN STORY
アキコ・グレース

SPELLBOUNDSPELLBOUND
ジョー・サンプル

ランデヴーRENDEZ-VOUS
木住野佳子

RETURN TO FOREVERRETURN TO FOREVER
チック・コリア

BRAINBRAIN
上原ひろみ

イン・ラインIN LINE
ビル・フリゼール

ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニングザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング
マーク・ジョンソン

スインギン・マケドニアスインギン・マケドニア
ダスコ・ゴイコビッチ

タイム・スレッドTME THREAD
小曽根真 & ゲイリー・バートン

フルーツケーキFRUITCAKE
フルーツケーキ

THE DROPPERTHE DROPPER
メデスキ,マーチン&ウッド

Doin' SomethingDOIN' SOMETHING
ソウライヴ

SALT IISALT II
塩谷哲

Dance Your HeartDANCE YOUR HEART
Saya

地球は愛で浮かんでいる地球は愛で浮かんでいる
松永貴志
アンケートボードA

★当ブログについて望むことは?
アルバム単位で批評してほしい
同じ曲をテイク別に批評してほしい
多くのジャズメンを幅広く批評してほしい
一人のジャズメンを掘り下げて批評してほしい
超有名曲をもらさず批評してほしい
発売直後の新作を批評してほしい
初心者を意識したほんわかサイトにしてほしい
マニアを意識したニッチなサイトにしてほしい
オーディオについて批評してほしい



-Mini Vote-
アンケートボードB
How Much Is Your Blog Worth?

My blog is worth
$38,953.26

How much is your
blog worth?

最新コメント
Copyright (C) 2005-2019 アドリブログ All Rights Reserved.