
『HERE’S LEE MORGAN』の4曲目は【RUNNING BROOK】(以下【ランニング・ブルック】)。
【ランニング・ブルック】は,ハード・バップ的なモードの香りが聴き所。“熱気”あふれる激しいハーモニーと,細かいフレーズをビシビシ決めながらも“自由奔放”なアドリブが飛び交っている。
冒頭からイキのいい2管ユニゾンがバトルしていく! イントロから37秒までのメイン・テーマが燃えるのだが,38秒からのセカンド・テーマで,アート・ブレイキーのドラムが大炸裂! 全員が一気にスパークしていく! ここまでが完全なハード・バップ。
その後のソロ・タイムでのアドリブがモード・エッセンス。クリフォード・ジョーダンのテナー・ソロは,やや消化不良だが“似てない”ウェイン・ショーターと思えなくもない。
リー・モーガンもモード・トランペット。クリフォード・ブラウンの再来と言われたリー・モーガン。クリフォード・ブラウンが吹くモード・トランペットってこんな感じなのかなぁ,と想像させるに十分の出来である。
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
LEE MORGAN : Trumpet
CLIFFORD JORDAN : Tenor Sax
WYNTON KELLY : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
ART BLAKEY : Drums

ヒアズ・リー・モーガン
