アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2007年07月

ジョニー・グリフィン / ザ・リトル・ジャイアント / 63RD STREET THEME4

アナログレコード

 『THE LITTLE GIANT』の4曲目は【63RD STREET THEME】(以下【63丁目のテーマ】)。


 チャーリー・パーカーバド・パウエルの名演で知られる【52丁目のテーマ】とは“似ても似つかぬ”【63丁目のテーマ】。高速アドリブで全速力で駆け抜ける【52丁目】を曲がった先にある【63丁目】には“ゆったりムード”が流れている。

 ジョニー・グリフィンの【63丁目のテーマ】は“チャルメラ”である。そう。このトラックが流れ出すと,皆【63丁目】のジャズ・クラブへと足を運ぶ。そんなジャズの街=NYの風情で溢れている。

 ジョニー・グリフィンの,こんなにリラックスした演奏はそう聴けるものではない。それだけでも“お宝”ナンバー。
 ウイントン・ケリーの,こんなにブルージィな演奏もそう聴けるものではない。やっぱり“お宝”ナンバー。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
 
JOHNNY GRIFFIN SEXTET
JOHNNY GRIFFIN : Tenor Sax
BLUE MITCHELL : Trumpet
JULIAN PRIESTER : Trombone
WYNTON KELLY : Piano
SAM JONES : Bass
ALBERT HEATH : Drums


ザ・リトル・ジャイアント
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ハンク・モブレー / ハンク・モブレー・セクステット / TOUCH AND GO4

アナログレコード

 『HANK MOBLEY WITH DONALD BYRD AND LEE MORGAN』の1曲目は【TOUCH AND GO】(以下【タッチ・アンド・ゴー】)。


 イントロの華やかな“ファンファーレ”が【タッチ・アンド・ゴー】のゴー・サイン! 全員にソロ・パートが割り当てられ,順番に自慢のアドリブを“お披露目する”秩序正しいセッション! 豪放なハード・バップ・ショーの始まり始まり〜。

 3管ユニゾンを絡めながら,ホレス・シルヴァーリー・モーガンの“ファンキー前夜”のハード・バップ・ソロが気持ちいい!
 ハンク・モブレーアドリブは,目立とう精神が足りない? スタートから4小節中2フレーズしか吹かない寡黙なソロ。先発2人の予想以上の出来の良さに,迷いが生じた? 徐々にテンションが持ち直し「さぁこれから」というところで“真打ち”ドナルド・バードの登場となる。

 【タッチ・アンド・ゴー】の勝者はドナルド・バード! 4分51秒からのトランペット・ソロは,クリティカルな“テクニカル”!
 7分40秒からのリー・モーガンとの“ソロ交換”は,出足で遅れをとったドナルド・バードだが,ラストの直線で一気にまくる! “黄金の差し足”がお見事である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

HANK MOBLEY SEXTET
HANK MOBLEY : Tenor Sax
DONALD BYRD : Trumpet
LEE MORGAN : Trumpet
HORACE SILVER : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
CHARLIE PERSIP : Drums


ハンク・モブレー・セクステット
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レッド・ガーランド / グルーヴィー / WILLOW WEEP FOR ME4

アナログレコード

 『GROOVY』の4曲目は【WILLOW WEEP FOR ME】(以下【柳よ泣いておくれ】)。


 【柳よ泣いておくれ】の判断が難しい。このトラックの“裏”題名は【柳よ】ではなく【ジャズ批評家よ泣いておくれ】である。

 【柳よ泣いておくれ】は“ブルース・フィーリング”溢れる正真正銘の名演である。有名スタンダード・ナンバーでもある。ましてや『GROOVY』は超名盤! 多くのジャズ・ファンが愛聴しているはずである。
 このように,真っ先に票が伸びる条件が整っているはずなのに【柳よ泣いておくれ】の名演として,レッド・ガーランドの『GROOVY』を挙げるジャズ批評家は皆無である。かく言う管理人もその中の一人。

 なぜか? ここが【ジャズ批評家よ泣いておくれ】の肝である。ズバリ,3でも5でもなく,オール4の演奏なのである。
 重さも軽さも,明るさも暗さも,激しさも優しさも…。そう。全てがあると言えばあるのだが,総じて印象が薄い。バランスが整いすぎている。しっかり聴き込めば味があるのだが,そこまで聴き込もうとも思わせない。「三日で飽きる美人顔」であろう。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

THE RED GARLAND TRIO
RED GARLAND : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
ARTHUR TAYLOR : Drums


グルーヴィー
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チック・コリア・エレクトリック・バンド / トゥ・ザ・スターズ・ツアー・エディション / HOUND OF HEAVEN4

 『TO THE STARS TOUR EDITION/DISC 1』の10曲目は【HOUND OF HEAVEN】(以下【ハウンド・オブ・ヘヴン】)。


 【ハウンド・オブ・ヘヴン】は,ゴキゲンな“ガマガエル”ナンバー! ゲロゲロの輪唱の中,カリプソ・タッチのリズム隊が大活躍。うねるうねる!

 2分6秒からのチック・コリアエレピ・ソロでは,南国の爽やかな風がそよぐ! 続く2管サックスエリック・マリエンサルスティーヴ・ウィルソンアドリブまでは,どことなく高中正義を彷彿とさせる雰囲気が漂っている。
 しかし高中正義と同じギタリストフランク・ギャンバレのソロが入ると,やっぱり宇宙へと飛び立ってしまう。冷たい音色の高速アドリブが,田園風景〜南国リゾートを吹っ飛ばし,SFの世界へと連れて行ってくれる。 

 と,書いたように【ハウンド・オブ・ヘヴン】での4人のフロント陣は“いけている”! にもかかわらず,その名演が霞んでしまうほど,ジョン・パティトゥッチベースデイヴ・ウェックルドラムがさらに上を行っている。超強烈!
 ミディアム・ナンバーでのこのグルーヴは規約違反ではないのか? 規格外のスゴテクは,やらせすぎではないのか?
 【ハウンド・オブ・ヘヴン】は「オーバー・ファンク」ならぬ「オーバー・カリプソ?」である。

CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano
FRANK GAMBALE : Guitar
ERIC MARIENTHAL : Sax
JOHN PATITUCCI : Bass
DAVE WECKL : Drums

本田 雅人 WITH VOICE OF ELEMENTS / MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS4

MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS-1 偽ブランド,違法コピーが問題となっている,このご時世にあって“公式”に「ニセモノ」を名乗るフュージョン・バンドがある。
 「ニセスクェア」=『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』である。
 『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』は本田雅人則竹裕之須藤満松本圭司=4人の元T−スクェア在籍メンバーによるスーパー・グループ。なるほど「ニセスクェア」なのもうなずける。

 公式に「ニセモノ」を名乗っているゆえイメージが悪いが,実はジャズフュージョンの歴史には『MASATO HONDA with VOICE of ELEMENTS』並みの「ニセモノ」バンドが無数にある。
 最強なのは,ホレス・シルヴァーが,アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ独立時のクーデター! なんとリーダーのアート・ブレイキー唯一人を残して,全メンバーを“根こそぎ”引き抜いたのだから,これを「ニセJM」と呼ばずに何と呼ぼうか?
 その他,ハービー・ハンコックVSOPや,アートペッパーレッド・ガーランドの代表作など,リズム隊の“拝借”に至っては枚挙にいとまがない。

 『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』は公言してるだけ潔い。その潔さがストレートに音にも出ている。この音は「ニセモノ」なのではない。正式メンバーによる同窓会なのだから「ニセモノ」であるはずがない。
 そう。「ニセモノ」改め,これは分身! いや,これから語るが『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』こそ「スクェアの中のスクェア」! これはホレス・シルヴァーのクーデターを越えた“サウンド・カラーの乗っ取り”である。
( ← 恐い?表現が続いたが『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』結成の真実は,その真逆である。純粋に音で繋がった仲間たち。戦略&下心は一切無い )

 『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』のデビューCDは『MASATO HONDA with VOICE of ELEMENTS』)!
 『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』は,元T−スクェア在籍メンバー4人によるスーパー・ハイテク・バンドゆえ,超絶技巧系の斬新な音と思いきや,所謂スクェア・サウンド。そう。メロディ重視の“聴かせる”フュージョンである。

 “ハイパー・サックス・プレイヤー本田雅人の場合,T−スクェアを離れてもう9年になる。その間に多くの,そして多彩なソロ活動を繰り広げてきた。ドラム則竹裕之ベース須藤満キーボード松本圭司にしても同様である。
 しかし,そんな“やりたい放題”の4人が『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』として集まると“しっくり”スクェア・サウンドに戻れるのは,T−スクェアが彼らの“ホーム”だからだろう。
 どんなにアドリブに熱中していても,やはり周りとの“アンサンブル”を考えてしまう。安藤まさひろの“教え”は実に絶大&偉大である。

MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS-2 ただし,じっくり聴き込むと細かい部分で確実にソロイスト集団としての進化を遂げている!
 例えばアドリブの紬ぎ方。“魅せる”アドリブなのに,楽曲の理解度が増しているのだろう。自分の技量を魅せるのではなく,メロディ・ラインを魅せている。メロディが躍動していく。
 そう。『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』は「ニセスクェア」であって,スクェアのコピー・バンドではない。かつてのスクェアが有していた,スクェアらしさ=オリジナリティを“本家以上”に感じさせてくれる!

 一般にイメージする“スクェア・サウンド”が好きな方には,本家ではなく『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』が買いであろう。聴けば即・納得いただけるはずである。ただし“オレ様”本田雅人ファンには不満が残る内容かも?

PS それにしても「ニセモノ」の存在を放置しておくとは安藤まさひろは心が広いなあ…。

  01. 4P layers
  02. Destiny in the tube
  03. Polka
  04. Her life and two doves
  05. Bulldog
  06. Lautan Hindia
  07. Bop Factory
  08. Mandrake
  09. マエストロと少年
  10. Knotty Sticky
  11. 夕凪

(ビクター/JVC 2006年発売/VICJ-61378)

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メデスキ,スコフィールド,マーチン&ウッド / アウト・ラウダー / LITTLE WALTER RIDES AGAIN5

アナログレコード

 『OUT LOUDER』の1曲目は【LITTLE WALTER RIDES AGAIN】(以下【リトル・ウォルター・ライズ・アゲイン】)。

 
 【リトル・ウォルター・ライズ・アゲイン】は,ジョン・スコフィールドでもなく,メデスキ,マーチン&ウッドでもない“メデスコ”サウンドのお披露目にふさわしい,イッツ・グルーヴ

 ビリー・マーチンドラミングが【リトル・ウォルター・ライズ・アゲイン】の核! このグルーヴギターオルガンベースが,時に淡々と時に爆発気味に乗りこなしていく! 3者3様のスタイルの違いが興味深い。

 13秒からの“テーマ七変化”を,ジョン・スコメデスキが“センス抜群”で演出する。1分2秒からのギター・ソロも凄いが,オルガンのバッキングがこれまた凄い! 
 3分6秒からのジョン・スコフィールドジョン・メデスキによる掛け合い“コール&レスポンス”がメロディック! これぞジャズジャムの真髄である。 

 個人的には1分43秒から攻勢に出る“豪奢な”オルガンアドリブ〜2分13秒からの骨太なピック・ベース・ソロへの繋ぎが大好物である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

MEDESKI, SCOFIELD, MARTIN & WOOD
JOHN MEDESKI : Keyboards
JOHN SCOFIELD : Guitars
BILLY MARTIN : Drums and Percussion
CHRIS WOOD : Basses


OUT LOUDER
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メデスキ,スコフィールド,マーチン&ウッド / アウト・ラウダー5

アナログレコード

 ジャズフュージョン・ギタリスト=ジョン・スコフィールドは2004年,ジャック・デジョネットラリー・ゴールディングスと組んだ“トニー・ウィリアムス・トリビュート”のオルガン・トリオ=「トリオ・ビヨンド」スペシャル・セッションへ参加した。
 あの極上セッションが引き金となって2006年に結成されたのが“メデスコ”を名乗る新バンド「メデスキ,スコフィールド,マーチン&ウッド」である。そう。メデスコは「ジャム・ギタリスト」ジョン・スコフィールド+最強オルガン・トリオの「対等合併」スーパー・バンドである。

 「対等合併」という表現には意味がある! メデスコのデビューCDOUT LOUDER』(以下『アウト・ラウダー』)の発売元が,メデスキ,マーチン&ウッド設立の新レーベル第一弾ということで,世評ではジョン・スコフィールドメデスキ,マーチン&ウッドに“呑み込まれた”構図であるが,実はそうではない。
 この音! 音! これぞジョン・スコ・サウンド! ジョン・スコフィールドが「メデスキ,スコフィールド,マーチン&ウッド」の“イニシアティブ”を握っている。この“ジョン・スコ主導”の背景には,9年前の伏線CDア・ゴー・ゴー』での共演歴が関係している。
 ジョン・スコフィールドの『ア・ゴー・ゴー』へ“バック・バンド”として参加当時の3人は,まだ“若手の有望株”扱い。メデスキ,マーチン&ウッドの名声がジャズ・マニアの間で一気に高騰したのは『ア・ゴー・ゴー』での快演にあった。
 そう。『ア・ゴー・ゴー』は,ジョン・スコフィールドにとっても,メデスキ,マーチン&ウッドにとっても超自信作の出世作! 成功の要因こそ,相性を越えた相性の良さ! 双方の“輝き”が明らかに増幅していた。
 思うに「トリオ・ビヨンド」での演奏が,ジョン・スコフィールドオルガン・トリオとの“相性の良さ”を思い起こさせたのではなかろうか?

 そこで「対等合併」リターンズ! 9年の時の経過がメデスキ,マーチン&ウッドを「ジャム界のVIP」へと押し上げた。今やジョン・スコフィールド>が一声かけようとも,VIPな彼らを簡単に呼び寄せることなどできやしない。
 それでジョン・スコ自らが動いた! 最強オルガン・トリオの音を手に入れるために,メデスキ,マーチン&ウッドの3人に自分を“呑み込ませた”というシナリオであろう。
( ジャズフュージョン・ファン向けに説明するなら,パット・メセニーブラッド・メルドー・トリオとの関係と言えば早いかも… )

 『アウト・ラウダー』で“聴かせる”ジョン・スコフィールドエレキ・ギターは,独特なタイム感の“ウネウネ系”! “狙い通り”メデスキ,マーチン&ウッドの“ユルユル”のインプロヴィゼーションと見事にハマッテいる!
 このラフな演奏も,普段の“キレキレ&ホーンのような大ブロー&スロー・ハンド”ギタリストとしては見せない,彼の“素顔”の一面に違いない。自分の望み得る最高のオルガン・トリオをバックに,自由に伸び伸びと,ノドの奥に詰まらせていたであろうアドリブが解き放たれている! 表向き「対等合併」の真実は「メデスコ・フィーチャリング・ジョン・スコフィールド」なのである。

 “迎え撃つ”メデスキ,マーチン&ウッドの演奏も,いつもの“パターン化されたオリジナル・ジャム”から離れて,昔のジャズ寄りの名演で応えている。彼ら3人もまた,今回の“実験”成功にニンマリしたのでは?
 特にビリー・マーチンドラムクリス・ウッドベースは,通常なら第一のジョンジョン・メデスキ一人と対決すれば良かったが『アウト・ラウダー』では第二のジョンジョン・スコフィールドとも相交える! 2倍の忙しさで膨らまされた,いつもの“とぐろ”が一層大きく力強い。やはりジャズジャムの本質はインタープレイアドリブにある!

 なお日本盤『アウト・ラウダー』は,通常スタジオ盤+『実況演奏録音盤付』二枚組仕様! メデスコ,白熱の全米ツアーからのライブ音源が追加収録されている。
 メデスコの真価はライブにあると想像していたが,これが意外や意外,印象としてはライブ盤もスタジオ盤の延長であった。
 そうなんだ…。スタジオ盤も一発録りだったんだ…。そう。スタジオでもライブでも“二度と同じ演奏はしない”メデスコ! メデスキ,マーチン&ウッドの“パターン化されたオリジナル・ジャム”が基本ゆえ,安心してアドリブの変化を楽しめる! 4人のアドリブは「個」ではなく「バンド」の域に達している。メデスコのキーワード,それは9年間の「熟成」なのである。
 このクリエイティブなジャズジャムを若者だけに聴かせておくのはもったいない。そう。大人が楽しむジャズジャム。それが「メデスキ,スコフィールド,マーチン&ウッド」なのである。

(2006年録音/UCCM-1112/3)

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テレビ東京 / みゅーじん(音遊人) / 矢野沙織

みゅーじん(音遊人) / 矢野沙織 昨日,テレビ東京(TVQ九州)にて「みゅーじん音遊人) 第39回:矢野沙織」が放送されました。

 最近,TVでの露出が増えている沙織ちゃんですが,本物のジャズ・サックス奏者としてではなく(新アジアン・ビューティ就任の影響か)ビジュアル系・アイドル寄りの扱いなのが気になってしまいます。
 そう。アイドルとして編集されていないかが心配で,ハラハラ・ドキドキしながら見てしまいました。 ← 何やってんだろう…。

 オフ・ショットの矢野沙織は普通の20歳の女の子。好きなものは,買い物,お酒,アルト・サックスという“素”の彼女も紹介されていたが,さすがは「みゅーじん音遊人)」。管理人の心配を吹き飛ばす“完全”音楽番組! 密着取材ゆえに垣間見ることができる,自宅での防音スーツでの練習風景など,管理人が見たかった“お宝映像”も放送されていた。

 興味深かったのは,ジャズ・サックス奏者,矢野沙織の“現在と過去”。20歳で自分のバンドを持ち仕切っている矢野沙織は,自分でライブ・ハウスへ出演交渉し,なんと14歳でステージに立った。
 思い出の初ステージは,西新井のジャズ喫茶カフェ・クレール」! 14歳(中2)当時の初ライブ映像から流れるのは,すでに完成されたアルト・サックスの音! その姿を見ていたマスターの娘が,矢野沙織と同じ小4でサックスを始めたそうだが,そのエピソードにうなずいてしまう,実に堂々としたステージング! 自信みなぎる貫禄さえ漂っていた。
 ただし20歳の矢野沙織の成長は素晴らしい。直後に流れた【酒とバラの日々】のアルト・ソロ! 音の深みが段違いでした。

 今や楽々と【ドナ・リー】【オープン・マインド】を吹き鳴らす“天才”ジャズ・サックス奏者の称号を手にした矢野沙織であるが,小学校の母校を訪問した際のエピソードには驚いた。
 音楽室に常備する,吹奏楽部時代に使っていたアルト・サックスを7年振りに吹いていた。そこで衝撃の一言! 「じゃんけんで負けてアルト・サックスになった。本当はフルートがやりたかった」と語る沙織ちゃん。え〜っ。目指せチャーリー・パーカー!じゃなかったの〜。

 そんな矢野沙織の“凄さ”は「小さい頃からプロになるって決めていたこと」。16歳で有言実行だものね。加えて,自分の売りを自分で認識できていること。「今は若いから話題にされるけど,若さを失った時にスキルがないと,バイトしないと食べていけないから…。今,将来のために一生懸命練習する」と語っていた。この「冷静な自己認識」が名演を生み出す秘訣であろう。

 「誰かのきっかけになればいい…」。若いのに「ジャズを世間に浸透させたい」と頑張っている。うむむ。深いなぁ。
 確かに「きっかけは,フジテレビ」改めテレビ東京! 「アドリブログ」も,誰かがジャズフュージョンを聴き始める「きっかけ」となれれば本望であるが…。

クルセイダーズ / セカンド・クルセイド / TAKE IT OR LEAVE IT4

 『THE 2ND CRUSADE』の2曲目は【TAKE IT OR LEAVE IT】(以下【テイク・イット・オア・リーヴ・イット】)。


 【テイク・イット・オア・リーヴ・イット】は,ツインのリズム・ギターに導かれ,得意の“ジャズ・グルーヴ”がオーヴァーラップする! リズムを「クリエイト」するクルセイダーズが,超カッコイイ!

 ソロイストは1分58秒からのウェイン・ヘンダーソンただ一人。サックスキーボードもリズミックなテーマに彩りを添える,言わばサイドメン的役割に徹しているのだが,これが完全なる「ザ・クルセイダーズ・サウンド」。そう。サックスキーボードもリズムに共鳴し,胎動し躍動し“うねり”の中心に座している。

 一例として(同じフレーズの方が分かりやすいと思うので)ウィルトン・フェルダーベースの動きを耳で追っていただきたい。
 おとなしめの前半部→トロンボーン・ソロにシンパシーを感じた中盤→アドリブ炸裂の3分23秒前後のフレーズは,テンポも節回しも同じなのに,印象度が徐々に上がっていく。
 ラストは“定番のジャズ・グルーヴ”をも突き抜けた,ただの気持ちいい“解放感”に満たされる。いい。

THE CRUSADERS
NESBERT "STIX" HOOPER : Percussion, Effects
JOE SAMPLE : Keyboards
WILTON FELDER : Saxes, Electric Bass, Bass Marimba
WAYNE HENDERSON : Trombone

ARTHUR ADAMSGuitars
LARRY CARLTONGuitars
DAVID T. WALKERGuitars

ケニー・ドーハム / トランペット・トッカータ / TROMPETA TOCCATA5


 『TROMPETA TOCCATA』の1曲目は【TROMPETA TOCCATA】(以下【トランペット・トッカータ】)。


 管理人は【トランペット・トッカータ】のイントロだけで“身震い”する。“ブワ〜っと”吹ききるケニー・ドーハムの圧倒的・存在感! 途中で“巻き舌”さえも絡めてくる! 46秒からと57秒からの一吹きで“武者震い”してしまう。
 そう。ケニー・ドーハムが“張っている”! ノドを嗄らして,これだけは聴いておくれ,と叫んでいる!

 ただし,これはバックの4人による「フィーチャリング・ケニー・ドーハム」の“演出”である。
 実に素晴らしいサポートぶりで,彼らの職人芸がなければケニー・ドーハムも一人虚しく大絶唱。さぞ落ち込んだことであろう。このナイス・フォローが,劇薬を産む秘密である。

 1分18秒からは一転,アフロ・ラテン・ロック! テーマをなぞりながらも“スキを見ては”アドリブが自在に飛び出すこの快感こそ,ジャズの醍醐味=ワクワクドキドキ! これぞ名演である。 
 
 6分19秒からは,トミー・フラナガン・トリオの演奏に変わるが,トミー・フラナガンピアノは“お飾り”であって,7分45秒から始まるリチャード・デイビスベースアルバート・ヒースドラムによる“デュオ”こそ聴き所!
 弦を叩きつけて鳴らす,リチャード・デイビスの起伏有るベースに構わず,アルバート・ヒースはシャカシャカ鳴らす。この対比の鮮やかさが【トランペット・トッカータ】の“隠れテーマ”であろう。

 さて,ここで一つトリビア…。このCDのマスター・テープは「音移り」している。14秒,28秒,36秒,45秒,57秒,1分9秒でかすかに聴こえる,ケニー・ドーハムトランペットがその証し。大音量で確認してほしい。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

KENNY DORHAM : Trumpet
JOE HENDERSON : Tenor Sax
TOMMY FLANAGAN : Piano
RICHARD DAVIS : Bass
ALBERT HEATH : Drums

ケニー・ドーハム / トランペット・トッカータ5

アナログレコード

 近年,男の子の人気スポーツはサッカーであろうが,管理人が子供の頃は“猫も杓子も”野球,皆甲子園を目指していた。しかし少年野球→中学野球→高校野球へと進むにつれ,野球部人口は減少していく。大きな壁に幾度もぶち当たり夢が遠のいていく?
 そう。高校野球はスポーツ・アスリート集団。運動の出来る男子の集団。当然,激しいチーム内の競争にさらされる。中学時代はエースで4番のヒーローも,名門野球部ではライパチくんに成り下がる。かつての速球派も変化球投手へとスタイルを変える。
 競争を勝ち抜くには,時として自分のプライド・こだわりを捨て,自分が生き残れる得意分野に専念すべきことを悟りつつ,大人へと成長していくのであろう。

 さて,ジャズの花形楽器はトランペットである。そう。トランペット界こそ,ジャズ界一の激戦区! エース級のジャズ・エリートが集結する,言わば“腕自慢のための楽器”である。
 とりわけハード・バップ全盛期には,マイルス・デイビスクリフォード・ブラウンと言う両エースが壁としてそびえ立つ。挑み続けてその壁を越えるか,両エースと競合しない独自路線を確立するしか道はない。

 ケニー・ドーハムはそんな独自路線の代表格! 恐らくケニー・ドーハムは自ら好んで彼独自の演奏スタイルを身に着けたわけではないのでは? 2人のカリスマの絶頂期に活動を共にしたからこそ,もがき苦しみ,葛藤し,時代に揉まれ磨き上げられてきたオリジナリティ!
 そう。ケニー・ドーハムこそ「時代の寵児」であり,トランペット界随一の個性派! 努力の末に手に入れた“哀愁を帯びた味わい深い音色”が彼の勝負球! それで管理人は“ここぞ”という夜には決まって,ケニー・ドーハムCDに手が伸びてしまう。目的は,魂に勇気を注入するためである。

 そう。勇気を注入する! 一般にはケニー・ドーハム=代表作『静かなるケニー』での“静かな叙情性”をイメージしやすい。しかし実際のケニー・ドーハムの演奏は相当熱い。エネルギッシュでアグレッシブな演奏が持ち味である。
 「マイルスに負けるな! ブラウニーを追い越せ!」で生き残ってきた,一流トランペッターとしてのプライドが,管理人に勇気を与えてくれる。あのアーティキュレーションを聴いていると「俺の方がマイルスの何倍も練習している」と言いたげな,彼の自負が見え隠れする。

 ケニー・ドーハムの最終作『TROMPETA TOCCATA』(以下『トランペット・トッカータ』)は,最後まで時代に揉まれ磨き上げられてきた彼の“個性の結晶”である。
 時代は既にモードフリーに向かっており,生粋のハード・バッパーであったケニー・ドーハムにとっては,再度モデル・チェンジの必要に迫られていた時期のCDである。
 しかしケニー・ドーハムは自分の演奏スタイルを変えることはしなかった。ここに彼のプライドが感じられる。彼の主張はこうである。「俺の音色を越えられるヤツが誰かいるのか!」。
 時代が変わりジャズも進化した。『トランペット・トッカータ』での共演者は,皆モデル・チェンジ中である。しかし周りの音がどう変わろうともドーハムドーハム
 『トランペット・トッカータ』には,内に秘めたる熱情を“静かな叙情性”で表現した「信念の人」=ケニー・ドーハムの全てが記録されている。

PS ガンバレ松坂世代の個性派,和田,杉内。負けるなハンカチ世代のマーくん。

(1964年録音/TOCJ-6636)

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松永 貴志 & 矢野 沙織 / オープン・マインド / OPEN MIND - ORIGINAL TV VERSION5

 『OPEN MIND』の1曲目は【OPEN MIND − ORIGINAL TV VERSION】(以下【オープン・マインド(オリジナルTVヴァージョン)】)。


 【オープン・マインド(オリジナルTVヴァージョン)】が放つ“新時代の空気感”こそ,2人の天才,松永貴志矢野沙織の共演の成果である。

 55秒から1分13秒までの番組オープニング・メイン・テーマと37秒から52秒までのサブ・テーマ(お天気とかスポーツへの橋渡し部分)が確かに『オープン・マインド』の“肝”であり【オープン・マインド・フィーチャリング・矢野沙織】に思えるが…。

 【オープン・マインド(オリジナルTVヴァージョン)】をフル試聴してもらえれば,上記テーマ部が,確かに【オリジナルTVヴァージョン】に過ぎないことが理解できる。
 そう。“真の主役”は松永貴志ピアノである。

 報道ステーションのオープニングで画面から消え去っていく? 1分14秒からの松永貴志アドリブが素晴らしい。報ステでも逆にフェードインして使って欲しいぐらい完璧な出来! 1分39秒からのサブ・テーマの崩しは「そうそう」と大納得してしまう。

 その他,矢野沙織の細かなビブラートなど【オリジナルTVヴァージョン】の「フル・ヴァージョン」でなければ楽しめない“旨味”がギッシリ! 是非一度,フル試聴されたし。

SAORI YANO : Alto Sax
TAKASHI MATSUNAGA : Piano
DAIKI YASUKAGAWA : Bass
NOBUYUKI KOMATSU : Drums

松永 貴志 & 矢野 沙織 / オープン・マインド5

OPEN MIND-1 ジャズの名門レーベルと言えば「ブルーノート」であろう。65年の歴史を誇る“超名門”の最年少リーダー奏者についてご存知であろうか?

 驚くなかれ! 答えは録音当時?日本の現役高校生=松永貴志“その人”である。(正確にはBN録音ではなく買い取り販売であるが…)

 このビッグ・ニュースに日本のメディアが喰いついた! その一つの“か・た・ち”が,読者の皆さんも毎晩耳にしているかも知れない,テレビ朝日系「報道ステーション」テーマ曲OPEN MIND』(以下『オープン・マインド』)である。

 しかし…。管理人が矢野沙織ファンだからそう聴こえるだけ? いや,あの番組オープニングの20秒間の演奏は,完全なる矢野沙織ソロ・パート。
 そう。『OPEN MIND − ORIGINAL TV VERSION』でのあの編集は矢野沙織を聴くためにある。ズバリ,あの編集指針は正しいと思う。

 しかし『オープン・マインド』の真実は,松永貴志“その人”を聴くためにある! 管理人が矢野沙織ファンでなかったら,何であんな編集にしたのかと文句の一つも言いたくなるだろう。
 真実の『オープン・マインド』のハイライトは,古舘伊知郎のご挨拶により,フェードアウトしていくピアノ・ソロ! 矢野沙織アルト・サックスを選んだ編集者を最後まで悩ませたであろう。こちらも天才的な名演である。

 松永貴志アドリブは,矢野沙織の引き立て役に収まってしまった自分に対する憤り。そして“俺がこのユニットのリーダー&作曲者である”との強い意思表示を感じてしまう。このジャズ・ピアノに“ビンビン”感じてしまう。

 『オープン・マインド』で,10代にして一時代を築き上げた松永貴志であるが,その後の彼について語るのは少し厳しい。勿論,まだまだ20歳。松永貴志の将来はこれからである。
 しかし管理人が松永貴志にマイナス・イメージを持っているのは,若くして天才と謳われたゆえの“弊害”である。自分のスタイルを確立し大成功したとなれば,誰しもそのスタイルを継続して追い求めたくなるものだ。

OPEN MIND-2 一言で言えば『オープン・マインド』以降の松永貴志ジャズ・ピアノには“新鮮味”が薄れている。10歳でCDを制作した輝かしいキャリアが逆に災いしたのかもしれないが,すでに“若年寄”の雰囲気がある。
 そう。無意識のうちにパターン化,マンネリ化という“罠”にはまってしまっているのでは?

 松永貴志の才能はこんなものではないはずだ。『オープン・マインド』を超える名演を早く聴かせてほしいと思っている。

  01. Open Mind - original TV version
  02. Open Mind - Takashi Matsunaga version
  03. Open Mind - Saori Yano version

(サムシンエルス/SOMETHIN'ELSE 2004年発売/TOCP-40174)

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