アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2007年11月

キース・ジャレット・ギャラリー

キース・ジャレット(真田馨子) 目ざとい読者の皆さんなら既にお気付きのことと思いますが「アドリブログ」の顔?(デザイン)をちょっぴり変えてみました。
 プチ整形・パート靴任后

 「キース・ジャレット・ギャラリー」! 見て・ミテ・みて! キース・ジャレットが「アドリブログ」でピアノを弾いています。
 読者の皆さんにもキース・ジャレットアドリブが聞こえますか? えっ,聞こえないって? 通常で有れば「目を閉じてごらん」と促すところですが,今回は違う。「よ〜く見つめてごらん」なのです。ほら,イラストの指が動き出しているでしょ?

 先日,ジャズ入門書=『ポートレイト・イン・ジャズ』を紹介しましたが『ポートレイト・イン・ジャズ』での村上春樹が管理人なら,和田誠真田馨子さん!
 そう。今回は縁あって実現した管理人と真田馨子さんとの初コラボ! 「アドリブログ」はWeb上の ポートレイト・イン・ジャズ へと生まれ変わりました!? 

 イラストレーター・真田馨子さんの作品には,音楽好きを魅了してやまない“トキメキ”があります。キース・ジャレットのイラストを眺める度に,今夜は一体どんな演奏を聴かせてくれるのだろう,と“トキメいて”しまうのです。あ〜,溺れ死んでしまいそう。
 そんな真田馨子さんの作品で“溺れ死んでも構わない”という読者の皆さんは,以下のURLから『おんがく日めくり』の森へと出かけてみてください。400人以上の有名ミュージシャンとトキメキ体験できますよっ。

 読者の皆さんにも「アドリブログ」を読む暇があるのなら『おんがく日めくり』を読んでほしい。管理人は毎日通っています。

     「おんがく日めくり
     http://www.yamaha.co.jp/himekuri/view.php
     「extra creators office
     http://www.eco-records.com/index1.shtml

PS 真田馨子さんの『おんがく日めくり』イラスト集,早く書籍化にならないかなぁ。

 アドリブをログするブログ,それがアドリブログ。


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Saya / TIMELESS / ETUDE OP.10 NO.33

 『TIMELESS』の11曲目は【ETUDE OP.10 NO.3】(以下【別れの曲】)。


 ピアニストの「登竜門」であろうショパンの【別れの曲】は,ひたすら美しいテーマが“胸に突き刺さるかどうか”が肝である。

 管理人の結論=Sayaの【別れの曲】は,テーマとアドリブが完全分離の“二部構成”がいただけない。
 テーマ自体,アドリブ単体も悪くはない。ポイントは3分30秒から32秒。大西洋とインド洋が完全に分離しているダーバンの海のように,マーク・ウィリアムスベースの前後で(本来つながるべきであろう)テーマとアドリブのつながりがなっていない。

 Sayaとしては,ジャズ・アレンジで個性を表現したかったのであろうが【別れの曲】は,中途半端にいじってはいけない。
 Sayaの腕前を持ってすれば,普通に弾いてるつもりでも,無意識のうちにジャズになったであろうに…。

SAYA : Piano
MARK WILLIAMS : Bass
DESZON CLAIBOME : Drums

ジャズ入門書 / ポートレイト・イン・ジャズ / 和田誠,村上春樹

 油井正一児山紀芳岩浪洋三などの芥川賞派。小川隆夫中山康樹寺島靖国などの直木賞派。無論,名前を挙げればきりがない。その他大勢のジャズ批評家たちが活躍している。

 正直,管理人はこれら「ジャズ批評のスペシャリスト」の影響を受けて育った。良くも悪くも,絶対に拭い去ることが出来ない記憶…。有名な大名言がいつまでも脳裏に焼き付いて離れない。もはや「大先生方のウンチク&先入観なし」に,ジャズフュージョンを楽しむことなどできやしない。完全に“あきらめの境地”に達している。
 
 そんなジャズ・ジャーナリズムの洗礼を“浴び続けてきた”管理人が選ぶ,一番の影響を受けたジャズ批評家とは村上春樹! こう語った後の大抵の反応は「え〜,あの作家の?」。そう。村上春樹の本職は「ジャズ批評のスペシャリスト」などではない。純文学の小説家である。
 しかしひとたび村上春樹が“ジャズを語れば”本職に負けず劣らず名作となる。そう。村上春樹は“知る人ぞ知る”大のジャズ通! 実際にジャズ喫茶のマスターだったこともある“本格ジャズ批評家”でもあったのだ。
 彼のジャズ批評家としての著作は少ないが“ジャズを語る”村上春樹の文章は,上記芥川賞派のような「知識量圧倒文体」でもなく,上記直木賞派のような「俺の話を聞け系」でもない。やはり“村上春樹流”と呼ぶしかない独特の語り口であって“ジャズ・エッセイスト”と呼ぶべき雰囲気に満ちている。

 さて,そんなジャズ専門の批評家よりも,ジャズも語るエッセイストにより大きな影響を受けてきた管理人が「アドリブログ」を開始するにあたって,意識した一冊の(正式には三冊の)書籍があった。その書籍とは『ポートレイト・イン・ジャズ』! 和田誠村上春樹の共著である。

 管理人は活字離れの世代ではない。読書量は人並み以上だと思っている。活字は実に素晴らしい。人間の大発明の一つであろう。
 でも,やっぱりジャズの素晴らしさは,活字だけでは伝わりっこない! これは活字の長所でもあり弱点でもあるのだが,活字は想像力を豊かにする。どんな名文であろうと,読み手によって作者の意図は多分に歪曲されてしまう。
 その活字の弱点を補うのが絵(イラスト)である。なぜだかイラスト一枚で,ジャズ批評家が百枚の原稿に書き綴る以上に,ジャズの素晴らしさが伝わってしまうことがある。直感的に視覚に訴えることで作者の主張が歪曲されにくいのではなかろうか?

 『ポートレイト・イン・ジャズ』とは“絵画の巨匠”和田誠の描くジャズメンのイラストに“文学の巨匠”村上春樹がコメントを添えた「ジャズの入門書」である。
 そう。活字とイラストのいいとこどり! しかも両巨匠共に書き過ぎていない。「ジャズの入門書」にありがちな“何か疲れる”が皆無! ここが気持ちいい!
 読者の皆さんも「アドリブログ」を読む暇があったら『ポートレイト・イン・ジャズ』を読んでほしい。管理人お奨めの一冊である。


PS 『ポートレイト・イン・ジャズ』へ一点だけ苦言がある。なぜ人選からキース・ジャレットを外しているんですか? そんなことだから訂正します。やっぱり一番のジャズ批評家は「島田奈央子」さんです。大好きです。頑張れ〜!

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ジョン・コルトレーン / バラード / NANCY (WITH THE LAUGHING FACE)4

アナログレコード

 『BALLADS』の8曲目は【NANCY (WITH THE LAUGHING FACE)】(以下【ナンシー】)。


 【ナンシー】とは,当時2歳のフランク・シナトラの愛娘=ナンシーに捧げられた佳曲であるが,ご機嫌ナナメのナンシーをあやしているのは,慣れない手つきで“真正面からあやしにかかる”ジョン・コルトレーンではなく,コルトレーンのスキをついて“バッキングで巧みにあやす”マッコイ・タイナーであろう。

 やはり幼子は正直だ。「生真面目な堅物」ジョン・コルトレーンにはなつかない。それが分からず,意地になってあやし続けるコルトレーン! このテナー・サックスの音色は,やはり“目が笑っていない”。本気で吹き鳴らすテナー・サックスに“内に秘めたる闘志”が見え隠れしている。

 一方,アンパンマン並みの大顔で,クルクル回転しながらもジャズ・ピアノを響かせるマッコイ・タイナー! 読者の皆さんにもあったでしょ。昔,オルゴールが流れ出すと,黙って聴き惚れた経験が…。
 1分53秒,2分29秒,2分48秒から流れ出すピアノこそ,疑似オルゴール! “小川のせせらぎのような”華麗な音色に,ナンシーちゃんの笑顔が表われる!

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

JOHN COLTRANE QUARTET
JOHN COLTRANE : Tenor Sax
McCOY TYNER : Piano
JIMMY GARRISON : Bass
ELVIN JONES : Drums


Ballads
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矢野 沙織 / YANO SAORI / IT COULD HAPPEN TO YOU5

 『YANO SAORI』の11曲目は【IT COULD HAPPEN TO YOU】(以下【イト・クドゥ・ハプン・トゥー・ユー】)。


 【イト・クドゥ・ハプン・トゥー・ユー】は,矢野沙織の“小粋な”名演として,いつまでも語り継がれるべき傑作である。

 管理人が矢野沙織にKOされたのは「バッパー」としての矢野沙織であったが,矢野沙織には「バッパー」以外の顔がある。それが「スインガー矢野沙織

 矢野沙織渡辺貞夫を超える日が,いずれやって来る! (ナベサダ・ファンなので胸中複雑であるが)近い将来,必ずやって来る! 「そんな日来ねぇよ」と,年季の入ったジャズ批評家たちに,それこそ鼻で笑われようが,嘲られようが取り下げるつもりは微塵もない。実際に“モノが違う”のだからしょうがない。

 さて,そんな“ナベサダ超え”を果たした日の矢野沙織を想像するに,恐らく「バッパー」としての評価に加えて「スインガー」としても高く評価されていることと思う。逆に「ザ・スインガー沙織」をアピールできないうちは“ナベサダ超え”はままならない。
 「スインガー矢野沙織の快進撃は【イト・クドゥ・ハプン・トゥー・ユー】と共に始まった。【イト・クドゥ・ハプン・トゥー・ユー】は,矢野沙織ブレイクの“隠し球”となり得る逸品なのである。

 テーマのバックで“ストッピング”のかかるピアノ・トリオに引っ張れることなく“悠々と伸びやか”に歌い上げる! 粋だなぁ〜。
 9秒から27秒と1分3秒から12秒までの,似ても似つかぬ「手綱捌き」のアイディアは,キャノンボール・アダレイを連想させられてしまう。果たして,これは管理人の独りよがりな「先物買いの青田買い」なのだろうか?

SAORI YANO : Alto Saxophone
MASAAKI IMAIZUMI : Piano
SHIN KAMIMURA : Bass
MASAHIKO OSAKA : Drums
 

ハンク・モブレー / ハンク・モブレー・セクステット / BARREL OF FUNK4

アナログレコード

 『HANK MOBLEY WITH DONALD BYRD AND LEE MORGAN』の3曲目は【BARREL OF FUNK】(以下【バレル・オブ・ファンク】)。


 【バレル・オブ・ファンク】は,ホレス・シルヴァー! ミディアム・ファンク&キャッチーと来ればホレス・シルヴァーの独壇場! 「フロントの3管が何者ぞ」と言わんばかりに,バッキングから自分の世界を構築する。

 お待たせ! 自分のソロの出番になると“最高にハッピーでご機嫌な”ピアノを弾いてくれる。
 7分36秒からの“クリスマス・ソング風”の出だしで始まるアドリブは“ホレス節”のオンパレード! 「そこのけそこのけホレスが通る!」の“大物喰い”で,ハンク・モブレードナルド・バードリー・モーガンの「ブルーノート御三家」も“お口あんぐり”である。

 ホレス・シルヴァーに続く,ポール・チェンバースのピチカート奏法がこれまたいい! 正確なリズムと美しく豊かな音色で放たれるベース・ソロが,もう一つのハイライト!
 2つの名演を聴き終えた所で,セクステットの合奏へと戻ってくるが,明らかにフロント3管のノリが異なっている。前半の“ハーモニー主体”の演奏から,前へ前への“イケイケ”! 互いに触発し合い一気に高みへと駈け上る! ここに「ジャズの醍醐味」が記録されている。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

HANK MOBLEY SEXTET
HANK MOBLEY : Tenor Sax
DONALD BYRD : Trumpet
LEE MORGAN : Trumpet
HORACE SILVER : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
CHARLIE PERSIP : Drums


ハンク・モブレー・セクステット
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ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / BLUE IN GREEN (TAKE 2)5

 『PORTRAIT IN JAZZ』の11曲目は【BLUE IN GREEN(TAKE 2)】(以下【ブルー・イン・グリーン(テイク2)】)。


 【ブルー・イン・グリーン】について語る時“避けて通れない”のが,マイルス・デイビスカインド・オブ・ブルー』での大名演
 あの怪物CDカインド・オブ・ブルー』の中にあって【ブルー・イン・グリーン】は,一際輝く“白眉”の名演であった。
 「マイルス・デイビスがいい。ジョン・コルトレーンがいい。でも,やっぱりビル・エヴァンスが最高!」なのだ。

 【ブルー・イン・グリーン(テイク2)】でのビル・エヴァンスは『カインド・オブ・ブルー』での“あれ”を超えている! 
 リーダー奏者としてのマイルスコルトレーンも良かったが,こうしてエヴァンスのプレイを聴き返してみると,あの時何が欠けていたのかが良く分かる。そう。『カインド・オブ・ブルー』の名演にはビル・エヴァンスが本作で導入した「インタープレイ」的要素が欠けていた。

 【ブルー・イン・グリーン(テイク2)】でのビル・エヴァンスは,ベースドラムに積極的に絡みつき“ピアノ・トリオ”としての名演を目指している。全員が主役であり全員が脇役になりきっている。
 3人の無意識の連帯感が,原曲の“ソフト・ムード”を倍加させた,不思議な美しさに包まれた“動的な”演奏である。

BILL EVANS : Piano
SCOTT LaFARO : Bass
PAUL MOTIAN : Drums
 

ビル・エヴァンス / ポートレイト・イン・ジャズ / BLUE IN GREEN (TAKE 3)5

 『PORTRAIT IN JAZZ』の10曲目は【BLUE IN GREEN(TAKE 3)】(以下【ブルー・イン・グリーン(テイク3)】)。


 【ブルー・イン・グリーン(テイク3)】の“叙情性”に,ビル・エヴァンス“らしさ”が溢れている。
 活字で伝えるのは難しいビル・エヴァンスの“らしさ”とは,ソフトな曲調であればあるほどマッチする,あのハリのある強靱なピアノ・タッチ! 一音必殺=ビビットなのに淡い色彩!

 そう。ビル・エヴァンスの奏でる“線”は,くっきりと極太で描かれているのだが,その色選びが常に薄めの寒色系=“幸薄そうな”雰囲気のブルー&マイナー! やはり“叙情性”と表現するのが簡潔で一番であろう。
 管理人にとって“酒場で聴く”ジャズメンの代表格こそ,ビル・エヴァンス“その人”なのだ。

 2分42秒から3分23秒までの“グイグイ”感情を押してくるピアノの中にビル・エヴァンス“らしさ”がある!

BILL EVANS : Piano
SCOTT LaFARO : Bass
PAUL MOTIAN : Drums
 

MALTA / マイ・バラッド / SUNSET IN MY HEART3

 『MY BALLADS』の4曲目は【SUNSET IN MY HEART】(以下【サンセット・イン・マイ・ハート】)。


 【サンセット・イン・マイ・ハート】は,ジャズサックス・プレイヤー=MALTAを聴くというよりは,キューピット・ストリングスに混ざった“オーケストレーション”が聴き所!
 そう。構図としては「MALTA WITH STRINGS」! MALTAの“リード”ソプラノ・サックスが,オーケストラをバックに「フィーチャリング」された感じで“重量級”であるはずのツイン・ギターツイン・キーボードも全く目立っていない。

 【サンセット・イン・マイ・ハート】での,MALTAソプラノ・サックスは無機質&無表情。“麗しの音色”が鳴り響くが,情感不足で“入り込めない”のが残念である。
 あのデイブ・グルーシンが“惚れ込んだ”総指揮者=篠崎正嗣が大活躍! シンセサイザーなど不要な“艶やかな”アレンジ! 今回の共演で,きっとMALTAも“落とされた”に違いない?

 2分22秒からの益田幹夫ピアノ・ソロをバックから刺激するストリングスは,急激に荒れ狂う浜辺の海風! サマー・レインが降っている!
 
MALTA : Soprano Sax
KATSUTOSHI MORIZONO : Electric Guitar
KIYOTSUGU AMANO : Electric Guitar
YOSHINORI KAKETA : Acoustic Piano
MIKIO MASUDA : Acoustic Piano Solo
KAZUO KIMURA : Electric Bass
TOMIHIRO MAEDA : Drums
TADAOMI ANAI : Percussion
Cupid Strings/Concert Master : MASATSUGU SHINOZAKI

野呂 一生 / ヴィーダ / KALAKULENAI4

 『VIDA』の4曲目は【KALAKULENAI】。


 【KALAKULENAI】は,ブラジル音楽でもなければ日本歌謡でもない。これぞ日系ブラジル人のジャパニーズ・フュージョンである。

 陽気なサウンド作りなのに,どこかノスタルジックなブラジル音楽の特徴に,日本の“ワビサビ”が掛け合わされている。現代的な音作りなのに,アコーディオンが効いているのだろう…。「源氏物語」「平家物語」を勝手にイメージして聴くとハマる。

 まずはイントロの9秒間。琴の音で始まったかと思えば,いきなりのマイナー調に“どっぷり”なはずなのに,サンバのビートがやけに効いている。

 2分19秒から3分0秒までの“ワンワン泣き叫ぶ”アコーディオンのフレーズが切ない。胸が締め付けられてしまう。でもバックは超ハイテクの現代フュージョン
 そう。“カラッと晴れやか”ブラジル流の音作りが,無意識のうちに心の奥底に流れている日本的な“ジメジメ感”を薄めた名演である。日系ブラジル人にしか作れない,逆輸入ジャパニーズ・フュージョン“誕生”の瞬間である。

ISSEI NORO : Guitar, Vocal, Chorus, Percussion, Synthesizer
TEOFILO PEREIRA DE LIMA : Drums
HUGO ANTONIO FATTORUSO DORCI : Keyboards
NELSON LUIZ AYRES ALMEIDA FREITAS : Keyboards
FERNANDO DE JESUS MACHADO SIZAO : Bass
JOSE BELMIRO LIMA : Percussion
OVIDIO MOREIRA BRITO : Percussion
FRANCISCO EDMUNDO DE AZEVEDO : Percussion
SEVERINO J. DE OLIVEIRA : Accordion
SERGIO FERNANDO DE SOUZA : Trombone
ALCEBIADES SPINOLA FILHO : 1st Trumpet
NELSON HENRIQUE CUNHA : 2nd Trumpet
JOSE CARLOS MACHADO RAMOS : Saxophone
MARIA CRISTINA BRAUN : Chorus
ANA LUCIA FONTES LEUZINGER : Chorus
LEO : Cry
TOKUO INOUE : Synthesizer Programing

野呂 一生 / ヴィーダ4

VIDA-1 「野呂一生と言えばカシオペアカシオペアと言えば野呂一生」!
 管理人はずっとそう思ってきたが,つい最近聴き直した『VIDA』(以下『ヴィーダ』)が,その思いを一層強くしてくれた。

 野呂一生とは,カシオペアギタリスト兼リーダー兼コンポーザー兼アレンジャー兼パフォーマー! そう。野呂一生こそ,カシオペアの“頭脳”であり“心臓”である。そんな“カシオペア命”の野呂一生も(ここでは詳細な理由は述べないが)他のメンバー同様,ソロCDを制作した時期がある。
 野呂一生のファースト・ソロ『SWEET SPHERE』は,その昔カセット版を購入後,処分したのだったが,あれはカシオペアの「外典」である。そう。『SWEET SPHERE』は,向谷実桜井哲夫神保彰抜きのカシオペア → ボーカル&ブラス入り“西海岸のカシオペア”だった。
 それで,ソロ第2作『ヴィーダ』に関しても「ジャバン・ファミリーとの共演」との事前フレコミがあったため,勝手に“ブラジリアン・カシオペア”をイメージしていた。しかし…。

 あの日,初めて生『ヴィーダ』を聴いた時の衝撃は忘れられない。正直,面食らった! あのカシオペア・サウンドは何処何処? 面影がないとは言わないが,予想以上のサウンドの“激変ぶり”に打ちのめされた。管理人の嫌いな方向へと変化していた。速攻“お蔵入り”決定である。

 さて,つい最近“お蔵”の『ヴィーダ』を聴いてみた。実に10年以上ぶりだと思う。
 理由は前述の『SWEET SPHERE』をCDで買い直した。野呂一生批評として『SWEET SPHEREレビューの参考にするためだ。
 しかし聴いてビックリ! 「なんだ,普通じゃん。え〜っ」であった! あの時感じた“違和感”が消えていた! 急遽,野呂一生批評の1番手は『ヴィーダ』に差し替え決定である。

 ここに管理人の持論=「野呂一生と言えばカシオペアカシオペアと言えば野呂一生」論の根拠がある!
 『ヴィーダ』録音時の1989年のカシオペアと言えば,リズム隊のメンバー・チェンジ! ジンサク → ナルチョ日山時代への移行期と重なっている。そう。『ヴィーダ』は,野呂一生の“生き写し”であるカシオペア本体のサウンドが大きく変化した瞬間のソロ作である。
 仮に管理人の持論が正しいとすれば,カシオペアが変化すれば野呂一生のソロ作も当然変化する。ねっ,納得でしょ?
 ついでに時期繋がりでダメ押し?すれば,カシオペアの1987年,88年と言えば,2年連続のブラジル・ツアー! 『ヴィーダ』が“ブラジル”であるのもうなずける。ねっ,納得でしょ?

 カシオペア野呂一生であるからこそ,管理人の耳は『ヴィーダ』を受け入れることができた。今となっては『ヴィーダ』と末期カシオペアを比較するなら『ヴィーダ』の方が末期カシオペア以上に黄金期カシオペアに近い!

VIDA-2 2007年の管理人の耳には『ヴィーダ』での“激変”など無かったにも等しい。それ程,良くも悪くもナルチョベースで,黄金期カシオペアは“徹底的に”破壊されてしまったのだから…。
( 誤解のないように補足しておくと,ナルチョが悪いとは思わない。カシオペアベーシストとしては桜井哲夫の方が好きではあるがナルチョも良い。だから最後まで付き合えたと思っている )

PS ん〜。「野呂一生と言えばカシオペアカシオペアと言えば野呂一生」論をぶち上げたはいいが,やっぱり違うかな? カシオペアと言えば,正解は“バンド”であって,特定の誰かではない? 末期カシオペアの迷走のごとく,管理人も迷走中?

  01. NESSA
  02. TASOGARE-NO-ESTRELA
  03. EXPLORACAO
  04. KALAKULENAI
  05. YU-NAGI
  06. IMA-SUGUNI
  07. MORRO DO CORCOVADO
  08. KAZE-NO-TAYORI
  09. MISTERIO
  10. NEMURE TABIBITO

(ポリドール/AURA RECORDS 1989年発売/HOOP20320)
(ライナーノーツ/青木誠)

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セロニアス・モンク / ソロ・モンク / I SHOULD CARE4

アナログレコード

 『SOLO MONK』の10曲目は【I SHOULD CARE】(以下【アイ・シュッド・ケア】)。


 【アイ・シュッド・ケア】には,ジャズ“ソロ”ピアニストセロニアス・モンクが詰まっている! キーワードは“響き”である。

 遅咲きのジャズ・ジャイアント=セロニアス・モンクが,売れないピアニスト時代,一日中一人自宅でピアノの“響き”を研究していたエピソードは余りにも有名であるが,ブレイク後も空き時間にはピアノの練習に明け暮れていたことは,余り語られていないように思う。
 【アイ・シュッド・ケア】は,そんなブレイク後も“響き”の研究者たらんとしたセロニアス・モンクの研究成果が披露されている。

 例えば,51秒からの1分4秒までのメリハリある展開を聴いてみてほしい。「スローなタッチと激しいタッチ」! 一音弾くにも何百通りのアプローチを試みたに違いない。超有名スタンダードを一人噛みしめるように弾いている。しかし次の瞬間,鍵盤を強烈に叩きつけている。やっぱり“響き”である。

 【アイ・シュッド・ケア】の名演で明らかなように,ジャズ“ソロ”ピアニストセロニアス・モンクピアノの音は,独自の理論と練習によって,西洋音楽では絶対に越えられない「ベルリンの壁」を越えている。「ブレイクスルー」の瞬間である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

THELONIOUS MONK : PIANO


ソロ・モンク
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チャーリー・パーカー / ナウズ・ザ・タイム / KIM (ALTERNATE TAKE)4

 『NOW’S THE TIME』の4曲目は【KIM(ALTERNATE TAKE)】(以下【キム(別テイク)】)。


 【キム】も【キム(別テイク)】も,演奏時間はピッタリ3分1秒! 同じ演奏時間であるにもかかわらず,演奏内容は明らかに異なっている。これぞ,どんなに熱いアドリブを取ろうとも,ソロイストが“自分の時間”を意識している証拠であろう。

 チャーリー・パーカーに限らず,ハンク・ジョーンズテディ・コティックマックス・ローチの全員が,限られた制限時間内でアドリブの“起承転結”を組み立てる“バッパー”たちの才能に敬服させられてしまう。

 【キム】と【キム(別テイク)】を聴き比べてみると,テーマの扱い方が違っている。やっぱり基本「アドリブ一発!」のトラックに違いない。特に2分30秒から始まるチャーリー・パーカーアルトソロが最高である。

 ところで,タイトル=【キム】とは,チャーリー・パーカーの義理の娘の名前である。想像するに,キムちゃんとは,かなりのお転婆娘? はたまた“イケイケ”の渋谷ギャル系なのかも?
 見たことも会ったこともないのにトラックのイメージだけで語られるとは,当のキムちゃんがかわいそう? バードも,最愛の娘の名前を曲名にするのであれば,もっとキュートでラブリーなトラックにしてあげればよかったのにぃ?

CHARLIE PARKER : Alto Saxophone
HANK JONES : Piano
TEDDY KOTICK : Bass
MAX ROACH : Drums

チャーリー・パーカー / ナウズ・ザ・タイム / KIM4

 『NOW’S THE TIME』の3曲目は【KIM】(以下【キム】)。


 【キム】は【アイ・ガット・リズム】 のコード進行に基づいて作られたそうだ。そう言われてみれば確かにそんな気がしないでもないが,言われなければ一生気付かなかった?
 そう。【キム】は,怒濤のアドリブ・ラッシュ! 正直【アイ・ガット・リズム】の名残などない,と言い切っても良い。

 チャーリー・パーカーは凄い! 最初から最後まで,ただアドリブを奏でるだけの演奏であろうが,ピアノ・トリオの演奏に合わせて自身のアドリブを組み立てている。
 例えば,マックス・ローチの躍動するドラミングの波に乗り,揺れるビートを“逆手に取ったメロディ”を被せていく! 正にカウンター・パンチにごとく効きまくる。それも「パーカー・フレーズ」でカウンターを放っている。大天才である!

 この機知に富んだアイディアを“芸術”として表現できるサックス・プレイヤーは,未だにチャーリー・パーカーだけであろう。管理人は心から“BIRD”を絶賛いたします!

CHARLIE PARKER : Alto Saxophone
HANK JONES : Piano
TEDDY KOTICK : Bass
MAX ROACH : Drums

デヴィッド・サンボーン / クローズ・アップ / SO FAR AWAY4

 『CLOSE−UP』の8曲目は【SO FAR AWAY】(以下【ソー・ファー・アウェイ】)。


 管理人にとって【ソー・ファー・アウェイ】は「TOKYO FM 交通情報」! それ以上でもそれ以下でもない。正確には,そうさせられてしまった…。

 なにも【ソー・ファー・アウェイ】に限ったことではないが,ジャズフュージョンという音楽は,TV・ラジオ・デパート等で,様々なBGMとして使われることが多い。
 ただし多くのメディアは週一番組なので,そこまでの影響を感じることはないが,ラジオ番組での交通情報は毎日,しかも数時間おきに何度も流れる。完全に刷り込まれてしまう。
 それで【ソー・ファー・アウェイ】を「交通情報抜き」に聴いていた時の印象など覚えていない。完全に“上書き”されてしまった。

 無理を承知で(交通情報を忘れて)【ソー・ファー・アウェイ】を聴いてみた。うん。デヴィッド・サンボーンがいい! 実にメロー! こんなにノリがいいと,ハンドル操作もアクセル操作もつい…。

 ノリノリの交通情報と交通事故との因果関係は? 「読者の皆さん,【ソー・ファー・アウェイ】は,自宅のリスニング・ルームで聴きましょう。以上,道路交通情報センターのセラビーがお伝えしました」。

DAVID SANBORN : Alto Sax
MARCUS MILLER : Bass, Keybords, Guitar
RICKY PETERSON : Electric Piano
VINNIE COLAIUTA : Drums
PAULINHO DA COSTA : Congas, Percussion
G.E.SMITH : Guitar
PAUL JACKSON, JR. : Guitar

アキコ・グレース / 東京 / 記憶4

 『TOKYO』の5曲目は【記憶】。


 【記憶】とは,クラシック・ピアノを習っていた幼少時代のこと? それともオスカー・ピーターソンを聴いてジャズ・ピアノに開眼した青春時代のこと? それとも…?
 【記憶】は,ダイナミックに「静と動」が交差する名演である。

 イントロとアウトロは,もろクラシック。中盤のモチーフも,もろクラシック。管理人はクラシックには通じていないので,何風,とコメントはできないが,岩波洋三氏執筆のライナーノーツには「モーツァルトのピアノ・ソナタ風」と書かれている。

 管理人が語れるのはせいぜい,あの突然切り込んでくる“アグレッシブな”ピアノぐらいである。これはすごい。低音と高音が“けたたましい豪音を立てて”オスカー・ピーターソン並みの早弾きで迫ってくる。それはそれは押し倒されてしまいそうな勢いである。
 急発進の急ストップなのであるが,車は急には止まれない=アキコ・グレースの指も急には止まれない! 特に失速間際のラスト2,3秒! 最後に“馬が足を蹴り上げた感じ”が大好きだ。

AKIKO GRACE : Piano
KIYOTO FUJIWARA : Bass
TAPPY IWASE : Drums

ジム・ホール / アランフェス協奏曲 / YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO5

アナログレコード

 『CONCIERTO』の1曲目は【YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO】(以下【ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ】)。


 【ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ】での,セクステットの面々に賛辞を贈りたい! 元来,重いはずのセクステットが軽快に“歌っている”! これぞ正真正銘“つなぎっぷりが聴き所”の名演である。

 一発ホームラン(アドリブ)ではなく,こつことと“つなぐ”野球。全盛期を過ぎたとはいえ,まだまだ狙えばホームランを打てる6人が,アドリブを捨て走者(奏者)を進めるバッティング! アンチ巨人の管理人には,この「いぶし銀」が大好物である。

 『CONCIERTO』での【ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ】は“ソロ回し”が主軸なだけに,バッキングの時間が長いのであるが,ソロイストとして前面に出る時以外は,全員自分の“持ち場”に留まり,出しゃばらない。
 実はこの手のバッキングはセクステット編成では稀なことと思う。大抵6人中1人か2人はバッキングでも“いかに目立つか”がモットー。他のメンバーにも緊張感が伝染するのが常である。
 『CONCIERTO』での【ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ】には,それがない。6人全員が“大人の演奏”に徹している。これがメッチャ気持ちいい。

 ヘレン・メリルの“絶唱”で有名な【ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ】(邦題【帰ってくれたら嬉しいわ】)は,大スタンダードの歌ものであるだけに,各人の“味付け”に個性が出ている。
 例えば,フュージュンドラマースティーブ・ガッドのハイハット&バスドラが“ガンガン”だし,ほど良い響きの4分音符のシンプルなレガートを,ロン・カーターのウォーキング・ベースが“ビンビン”引っ張っている。
 各人のアドリブをじっくりと追いかけてみると,毎回何かしら“新たな発見”に出会える。そんな奥深い楽しみが「いぶし銀」の所以である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

JIM HALL : Guitar
ROLAND HANNA : Piano
RON CARTER : Bass
STEVE GADD : Drums
CHET BAKER : Trumpet
PAUL DESMOND : Alto Saxophone


アランフェス協奏曲
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ジム・ホール / アランフェス協奏曲5

アナログレコード

 ギタージャズの「主要楽器」としての地位を確立したのは,エレキ・ギターの登場以降であろう。
 エレキ以前のギターについて語るなら,それがどんなにいいアドリブであったとしても“隣りで鳴り響く”大音量のトランペットサックスのフレーズで一瞬にして“かき消されてしまう”。最初から最後まで“脇役扱い”された要因は“音量の差”1点にあった。
 音量をアンプで自由自在に増幅できるエレキ・ギターの登場は,唯一の弱点“音量の差”を解消した。いや,その気になればトランペットサックスのフレーズを“かき消す”ことさえ可能な時代が到来した。ここで戦ってもしょうがない。ギターと管楽器との平和条約締結であった。

 このように電化武装することでジャズの「主要楽器」としての市民権を得てきたギターであったが,一方で電化の弊害と戦う必要にも迫られた。そう。ギター本来の「繊細な音色」が失われてしまったのだ。「理想の音色」を追い求める,エレクトリック・ギタリストたちの“苦悩の時代”の幕開けである。
 この「音色問題」はエフェクターの登場で一応の解決を見たのであるが,それって小手先での問題先送り? それでいいの? アコギからエレキへと持ち替えた,正統派ギタリストの皆さん!

 その答えが,ジャズ・ギター界の「玄人職人」ジム・ホール! ジム・ホールの特徴は,例えば,オーソドックスなコード・ワークやどんなフォーマットにも対応できる柔軟性について語る機会もあるにはあるが,管理人がジム・ホールについて語る第一声は「玄人職人」ではなく,あのエレキ・ギターの“音色”なのである。
 「アンプリファイアード・アコースティック・ギタリスト」! ジム・ホール自身が自分の音楽についてそう呼んでいる。この言葉にジム・ホール自身の“音色へのこだわり”が伝わってくる。
 そう。ジム・ホールエレキ・ギターの音色は,まるでアンプを通していないかのような音色! こんなにも「ナチュラルな音色」で勝負するエレクトリック・ギタリストを管理人は他に知らない。

 『CONCIERTO』(以下『アランフェス協奏曲』)は,ジム・ホール最大のヒット作! 『アランフェス協奏曲』と聞けば,ジャズ・マニアであるならば,マイルス・デイビスの『スケッチ・オブ・スペイン』,あるいはチック・コリアの【スペイン】でのイントロを連想するのかもしれない。
 しかし真実の『アランフェス協奏曲』の一番手は,マイルスでもチックでもなく,ジム・ホールである! 何と言ってもジム・ホール自身の全ディスコグラフィにとどまらず“あの”CTIレーベル全体の中でも最大のヒット作なのだから…。

 ここまで書くと,次は『アランフェス協奏曲』をめぐる,マイルスチックに対するジム・ホールの優位性を語るのが常であるが,今回は敢えてその論法は封印しよう。
 なぜって? それこそ『アランフェス協奏曲』最大の聴き所が,ジム・ホールの“まろやかな”エレキ・ギターの音色にある,と思っているからだ。読者の皆さんには,管楽器と同時に鳴り響く,仮想アコギの「ナチュラルな音色」を聴いてほしいと思う。

 このCDへの参加メンバーを見れば『アランフェス協奏曲』が大ヒットしたのもうなずける。ロン・カータースティーブ・ガッドローランド・ハナによるピアノ・トリオに,陰影に富む2人の管楽器奏者,チェット・ベイカーポール・デスモント! そう。ジム・ホールの仮想アコギとチリバツのジャズメンばかりである。
 全員が“抑制美”を意識して演奏している。それゆえジム・ホールも必要以上にアンプのボリュームを上げていない。ついにギタリストの長年の夢が『アランフェス協奏曲』で実現した。
 そう。トランペットサックスギター本来の「繊細な音色」で勝負し,主役を張っている。トランペットサックスは,最初から最後まで“脇役”でしかない。ジャズ界に「ギターの時代」が到来した瞬間である。

PS 『アランフェス協奏曲』と言えば村治佳織ですよね?

(1975年録音/KICJ-2174)

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ジャック・デジョネット / アース・ウォーク / ON GOLDEN BEAMS4

アナログレコード

 『EARTH WALK』の6曲目は【ON GOLDEN BEAMS】(以下【オン・ゴールデン・ビームス】)。


 【オン・ゴールデン・ビームス】の聴き所は,テーマ部での美しいユニゾンに尽きる! 注目すべきはこのアレンジ!
 そう。最先端のジャズ・コンボであった「スペシャル・エディション」が,原点回帰! 真面目にモードに取り組んでいる。

 やっぱりモードというジャズ手法は,ジャズメンの音楽センスを「露わ」にする。
 このハーモニーを聴く限り「スペシャル・エディション」の5人全員が高い音楽センスを持つことの「聴ける証し」となっている。

 毎回『アース・ウォーク批評では,キーボード・プレイヤーマイケル・ケインばかりをフューチャーしてしまい,他の4人のファンには申し訳ない,とも思うのだが【オン・ゴールデン・ビームス】でも,管理人の心に響いたのはマイケル・ケインアドリブだった。
 モード特有の制限を意識し構築された2パターンのアドリブ! 1分41秒からのピアノ・ソロと2分14秒からのシンセサイザー・ソロの対比が最高である。

 ラストも,マイケル・ケインに誘われるように?「スペシャル・エディション」が徐々にスローダウンしていく。この“タイム感”に拍手喝采である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

JACK DeJOHNETTE SPECIAL EDITION
JACK DeJOHNETTE : Drums
MICKAEL CAIN : Piano and Synthesizers
GARY THOMAS : Tenor Saxophone and Flute
GREG OSBY : Alto and Soprabo Saxophone
LONNIE PLAXICO : Bass


アース・ウォーク
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Saya / TIMELESS / PRELUDE4

 『TIMELESS』の10曲目は【PRELUDE】(以下【プレリュード】)。


 【プレリュード】は,悲しみにどっぷりと浸かった,ビル・エヴァンスのようだ。「ビル・エヴァンス好き」を公言しているSayaだけにあながち外れてはいないと思っている。

 ビル・エヴァンスというジャズ・ピアニストは,悲しいことを楽しげに,楽しいことを悲しげに表現する。時にビル・エヴァンスは,男の中の男であり,女の中の女でもある。
 ビル・エヴァンスを知らない人には,理解不能の表現でも,分かる人には分かるはず!? 拍手喝采の自画自賛である。かたじけない。

 【プレリュード】は,結婚式当日のSayaの胸の内! Sayaが本当に好きな人とは結ばれず,しかしSayaを心から愛してくれる人との結婚式。女性にとっては,愛するより愛される結婚の方が幸せになれる確立は高いのだろう。
 「しかし…。それで…。だから…。果たして…」。そう。この“心の葛藤”こそがビル・エヴァンスなのである。

 この幸せは永遠には続かない。Sayaはそのことを知っている。Sayaの【プレリュード】=藤沢周平の『蝉しぐれ』である。

SAYA : Piano

上原 ひろみ / ブレイン / GREEN TEA FARM5

 『BRAIN』の6曲目は【GREEN TEA FARM】(以下【グリーン・ティー・ファーム】)。


 【グリーン・ティー・ファーム】を,作曲し演奏した上原ひろみを「いとおしく」思う。一体,彼女はどんな気持ちでこのトラックを吹き込んだのだろう。何を思い浮かべながら…。泣いちゃったのかなぁ。辛いことがあったのかなぁ。
 録音スタジオから帰宅した彼女を,理由を何も聞かずに,ただ優しく“そっと抱きしめてあげたい”と思った。全てを受け止めてあげたいと思った。

 【グリーン・ティー・ファーム】のモチーフは,上原ひろみの実家=お茶の産地=静岡・浜松。上原ひろみが,ふるさとの良さ,家族のありがたさを噛みしめながら弾いている。きっとお茶畑とたくさんの家族愛に囲まれて成長したのだろう。
 懐かしいふるさとへの想いの全てが,3分7秒のピアノ・タッチの瞬間に凝縮されているように思う。このピアノ・タッチは,押しつけの重く感じる愛情表現ではなく,利他的な感謝の念に溢れている。しみじみと聴き入ってしまう。

 恐らく上原ひろみの作品では初めてであろう,自作曲以外のフレーズが飛び出す。そう。ラストの1フレーズ。4分6秒から「夏も近づく八十八夜♪」。【茶摘み】である。“あの”上原ひろみが,である。郷愁を誘う。感動してしまう。名曲である。

 【グリーン・ティー・ファーム】を聴いていると「心が暖かくなる」「心が満たされる」自分を感じ取れる。たまには実家に電話してみようかな…。

HIROMI UEHARA : Piano, Keyboards

ヘッドフォン / audio-technica(オーディオテクニカ) & SONY(ソニー) / ATH-F5E & MDR-G73SP

 キース・ジャレット・トリオの新作『マイ・フーリッシュ・ハート』を聴き込みすぎたがゆえの“裏ワザ”「ヘッドフォン批評」シリーズ! 棚ボタ・好評連載?の今夜は第3話の最終話です。

 これまで“高級アウトプット・オーディオ”としてのヘッドフォンについて批評してきたが,今夜は“身近な携帯オーディオ”としてのヘッドフォンについて書いてみたい(ただし短編)。

 そもそも,ヘッドフォンと聞いて“高級アウトプット・オーディオ”を思い浮かべる人など,オーディオ・マニア以外にはいないであろう。やっぱりヘッドフォンの本分は「WALKMAN」とか「iPOD」とかの“身近な携帯オーディオ”の一部。これで決まりである。
 さて,ここからが難しい。一口に“身近な携帯オーディオ”の一部と言っても,ヘッドフォン選びは,携帯オーディオに何を求めるかで大きく異なる。例えば,軽さを求めるのか,音質なのか,ファッションなのか,音漏れなのか…。
 管理人は上述の4項目全てを求める! 当然そんな製品など見つからない。ゆえに2つをTPOに合わせて兼用している。

 音質重視&音漏れ防止には,AUDIO−TECHNICAオーディオテクニカ)の「ATH−F5E」であるし,軽量&スタイリッシュなら,SONYソニー)の「MDR−G73SP」である。
 しかしTPO兼用といえども,やっぱり「帯に短したすきに長し」。とりわけ「MDR−G73SP」は,サイズがジャスト・フィットせず,長時間かけていると耳が痛くなる。結果,CDウォークマンのお供にはいつまでも付属品が…。大失敗である。

 さて『マイ・フーリッシュ・ハート』を,いろいろな音で聴きたいがばかりに3日間続けた「ヘッドフォン批評」でしたが,今夜で手持ちのヘッドフォン5台全てを紹介し終えることができました。お付き合いいただきましてありがとうございました。
 再度,ヘッドフォン批評があるとすれば,それは「STAX」だ! くそ〜,いつか絶対買ってやるぅ!

ヘッドフォン / audio-technica(オーディオテクニカ) / ATH-A10Anniversary

 キース・ジャレット・トリオの新作『マイ・フーリッシュ・ハート』を聴き込みすぎたがゆえの“裏ワザ”「ヘッドフォン批評」シリーズ! 棚ボタ・好評連載?の今夜は第2話です。

 昨日執筆した通り,コードレスヘッドフォンへの結論としては,どんなに最高の小細工を施したとしても電波ノイズの宿命ゆえに,高音質ヘッドフォンの定義からは外れてしまう。そう。一過性の“カンフル剤”として楽しむべき製品なのである。

 今夜は,真に音楽の味わいを変える“スパイス”と成り得る“サブ機”を引っ張り出してみた。管理人のサブ機とは,AUDIO−TECHNICAオーディオテクニカ)の「ATH−A10ANNIVERSARY」!
 今年の4月にウン万円を投じてオーバーホールしたのですが,オーバーホールから戻ってきても,そのまんまず〜っと箱の中! 銘機愛機との思い入れは今何処?
 しかしあの日のオーバーホールは今夜の『マイ・フーリッシュ・ハート』の快演のためにあった! SENNHEISER(ゼンハイザー) HD580 PRECISION の「ピュア&きらびやか」とは趣きの異なる美しさ! キース・ジャレットの指先が鍵盤に触れた瞬間の美しさ…。もうメロメロである。ダメだぁ。

 「ATH−A10ANNIVERSARY」とは,プロ仕様の中級(高級ではない)ヘッドフォン! 「アートモニター」シリーズの最上位機種&アニバーサリー品&限定生産品。管理人の「ATH−A10ANNIVERSARY」のシリアルNOは,3300台の432番である。
 原音忠実再生! プロ用モニターの名にふさわしく「ATH−A10ANNIVERSARY」の音質は,素直でナチュアルそのもの。この音作りの正しさは,時間をかけて耳が慣れた頃に実感する。そう。派手さのない大人の音であり,フラットで落ち着いた印象を受ける。これは日本のハイテク技術の賜物であり,音楽をよく知る開発者の存在が大きいのでは? その辺りの詳細は 「座談会」 で「疑似体験」されてみてください。
 管理人的にはやっぱり「チタンハウジング!」 管理人の趣味3本柱の1つにカメラがあるが,NIKON党としては「F3/T」で“チタン”という魔物の威力を「すり込まれて」しまっている。よく知りもしないのに“チタン”という言葉に過剰反応してしまう。でもって結果オーライ。やっぱり憧れの“チタン”は凄かった!

 無論欠点もある。密閉式の構造上,わずかに重低音が強いので,辛口批評で語るなら,これは高域の調整不足と取ることもできよう。
 それから,ここからは「ATH−A10ANNIVERSARY批評とは無関係であるが,オーディオテクニカ社の営業部に苦言を呈しておきたい。「もう“完全限定生産品”というキャッチ・コピーはやめにしませんか?」。
 うわさによると高級素材“チタン”の製品化は難しく,鋳型がすぐにへたれてしまうそうです。つまりは大量生産ができないということ。実際「アートモニター」シリーズのモデルチェンジのパターンは,限定生産品の発売 → 売り切ったら次の限定生産品の投入。つまり限定生産とは名ばかりの,実質・使い捨てモデルなのでは?
 そろそろネタバレ=希少価値ゼロの“完全限定生産品”はやめて,ロング・ヒットを飛ばせる製品作りにシフトしてほしい。世界に誇れる中級ヘッドフォンアートモニター」の“ブランド化”を望む!

ヘッドフォン / TEAC(ティアック) / HP-990iR

 管理人のフェイバリット,キース・ジャレットの新作が出た。『マイ・フーリッシュ・ハート』! キース・ジャレット・トリオ結成25周年記念,キース“とっておきの”大傑作! 素晴らしい!
 …と,絶賛はここまで。この記事は『マイ・フーリッシュ・ハート』のCD批評ではない。『マイ・フーリッシュ・ハート』を聴いて生じた,生活の変化,について徒然と…。

 人間って何でこんなに飽きっぽい生き物なのだろう。どんなにスリリングで奥深い作品であっても,毎日毎日聴き続けると飽きてくる。『マイ・フーリッシュ・ハート』の出来不出来とは別の所でなぜかそう感じてしまった。こんなに大好きなキース・ジャレットなのに…。近年では最高のトリオ作であるというのに…。

 そこでふと思った。毎食毎食,高級料理のフルコースばかり食べさせられる王族も大変なんだろうなぁ。→ 味付けの変化はスパイスの活用 → ヘッドフォンを変えてみよう。
 キターッ! あの『マイ・フーリッシュ・ハート』が蘇った! ってな感じで,今夜は久々の「ヘッドフォン批評」です。

 TEACティアック)の赤外線式コードレスヘッドフォンシステムHP−990iR」は,外来ノイズに強い赤外線光伝送システムを採用し,クリアなサウンドを自由に楽しめる密閉型モニタータイプのコードレスヘッドフォン
 重低音から中高音まで広帯域再生を可能にする大口径40mmドライバーユニット搭載はお見事である。その上,コードレスゆえの特徴=ヘッドフォンを装着したままボリュームをコントロールできる。しかも左右独立式である。

 …と,高らかに高音質を謳っているが,そこはコードレスゆえの限界。あのノイズが聴こえる限り高級品には成り得ない。だが,そこが郷愁を誘ってもいる。そう。FMラジオ! 
 FMから『マイ・フーリッシュ・ハート』が流れてくる! エアチェック世代の管理人にとっては,それだけでポイントアップ! ラジオ音質には劇的に雰囲気を変える力がある!

 しかし「HP−990iR」の購入は失敗であった。本当はベッドに寝ころびながらゴロゴロ → スヤスヤ安眠目的で購入したのだが,この超本格的な高級ウレタンレザーの装着感&密閉型の重量感が,リラックスするには“不向き”である。

安藤 まさひろ / メロディー・ブック / THE BOGI CLUB4

 『MELODY BOOK』の4曲目は【THE BOGI CLUB】(以下【ボギー・クラブ】)。

 
 【ボギー・クラブ】は,俄然盛り上がるイケイケ・ナンバー! ダンス&ダンスの歌謡テクノ? EVEの不思議なバック・コーラスも含めて【ボギー・クラブ】での安藤バンドは「米米CLUB」なのである。

 とにかく「うなり,乗りまくり,冴えまくり,吠えまくる」安藤まさひろエレキ・ギターこそ「カールスモーキー石井」! 実際は「地蔵ギター」の安藤まさひろが(音イメージとしては)七変化のアドリブを奏でながらステージ狭しと“踊りまくっている”。
 全編凄いが特にテーマ明け,2分5秒からのアドリブが“快感”である。管理人も「ジェームス小野田」役でいいから,安藤まさひろの隣りで,一緒に“踊り狂いたい”ものである。

 ただし「カールスモーキー石井」の大活躍は“大所帯”「米米CLUB」のサポートがあってのもの。そう。【ボギー・クラブ】での安藤まさひろの大活躍も,青山純笹路正徳という強力サポーターの賜物であろう。
 青山純の生ドラム笹路正徳シンセ打ち込みが見事に絡みつき,たった2人で「米米の本体+ビッグ・ホーンズ・ビー」を兼ねている。

 【ボギー・クラブ】では毎晩,安藤バンドの魅せる(聴かせる)パフォーマンスが上演されている。今夜,読者の皆さんも【ボギー・クラブ】へ出かけてみませんか?

MASAHIRO ANDOH : Electronic Guitar, Acoustic Guitar
MASANORI SASAJI : Synthesizers, Keyboards
JUN AOYAMA : Drums
EVE : Background Vocal

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