『OH!』の11曲目は【MY FUNNY VALENTINE】(以下【マイ・ファニー・ヴァレンタイン】)。 有名ジャズ・スタンダードの【マイ・ファニー・ヴァレンタイン】が素晴らしい。 チェット・ベイカーの退廃的な演奏とは真逆のアプローチで,原曲を崩すこ ...
2008年08月
[CDレヴュー] ウィル・リー / OH! / I CAME TO PLAY
『OH!』の8曲目は【I CAME TO PLAY】(以下【アイ・ケイム・トゥ・プレイ】)。 長年のウィル・リー・ファンがソロ・アルバムで期待していた演奏が実現したのが【アイ・ケイム・トゥ・プレイ】だろうと思う。 それくらいに,底抜けにハッピーでファン ...
[CDレヴュー] ウィル・リー / OH! / I KNOW TOO MUCH(ABOUT SADNESS)
『OH!』の4曲目は【I KNOW TOO MUCH(ABOUT SADNESS)】(以下【アイ・ノウ・トゥー・マッチ・アバウト・サッドネス】)。 ウィル・リーとは基本セッション・ベーシストなのだから【アイ・ノウ・トゥー・マッチ・アバウト・サッドネス】 ...
[CDレヴュー] ウィル・リー / OH! / GEORGY PORGY
『OH!』の2曲目は【GEORGY PORGY】(以下【ジョージー・ポージー】)。 『OH!』は全体的に「TOTO」を意識したアルバムだと思うのだが,そう思う理由は【ジョージー・ポージー】のカヴァーの存在が大きいと思う。 ウィル・リーの【ジョージー・ ...
[CDレヴュー] ウィル・リー / OH! / MARYANNE
『OH!』の1曲目は【MARYANNE】(以下【マリアン】)。 【マリアン】は,打ち込みによるループと乾いた生ドラムに,ウィル・リーの重厚なベースがグルーヴするメロウなAOR系。 ウィル・リーの溌剌とした「甘いヴォーカル」がメロウなサビによく合っていま ...
[CDレヴュー] ウィル・リー / OH!
「自分のしたいことと他人から求められることは違う」。ウィル・リーの『OH!』はそんなアルバムである。 世界的なセッション・ベーシストであるウィル・リーの“本気のベース・プレイ”を聴いてみたい! そう思って購入した『OH!』は,ベースは脇役に徹した完全 ...
[CDレヴュー] 山本 剛 トリオ / スピーク・ロウ / MISTY
『SPEAK LOW』の4曲目は【MISTY】(以下【ミスティ】)。 山本剛の十八番とも言うべきエロール・ガーナーの【ミスティ】。 『SPEAK LOW』収録の【ミスティ】もため息がでるほどに美しい。真に美しすぎる。 毎回じっくりと耳を傾けたくなる山 ...
[CDレヴュー] 山本 剛 トリオ / スピーク・ロウ / SPEAK LOW
『SPEAK LOW』の3曲目は【SPEAK LOW】(以下【スピーク・ロウ】)。 間違いなく洗練された演奏なのに,根っからのブルージー。そんな相反する二つの顔を併せ持つ【スピーク・ロウ】こそがジャズの醍醐味である。 加えて真に音の粒立ちの良い山本剛 ...
[CDレヴュー] 山本 剛 トリオ / スピーク・ロウ / BLACK IS THE COLOR
『SPEAK LOW』の2曲目は【BLACK IS THE COLOR】(以下【ブラック・イズ・ザ・カラー】)。 オンとオフのスイッチで曲調が入れ替わる【ブラック・イズ・ザ・カラー】に,狂喜乱舞させられてしまう。 とにかくピアノ・トリオがスイングし続け ...
[CDレヴュー] 山本 剛 トリオ / スピーク・ロウ / COOL STRUTTIN'
『SPEAK LOW』の1曲目は【COOL STRUTTIN’】(以下【クール・ストラッティン】)。 ソニー・クラークの,というより,ブルーノートのとかモダン・ジャズの名曲【クール・ストラッティン】に,ここまでブルース・フィーリングを感じるとは思わなか ...
[CDレヴュー] 山本 剛 トリオ / スピーク・ロウ
山本剛は根っからの“ジャズ・ピアニスト”だとつくづく思う。何が書きたいのかと言うと音楽家とか作曲家ではなく“完全無欠のプレイヤー”だと言うことである。 山本剛と来れば,代名詞は【MISTY】である。VENUSからリリースした『SPEAK LOW』(以 ...
[CDレヴュー] リッピントンズ・フィーチャリング・ラス・フリーマン / 聖ジェームス・クラブへようこそ / TROPIC OF CAPRICORN
『WELCOME TO THE ST.JAMES’ CLUB』の6曲目は【TROPIC OF CAPRICORN】(以下【南回帰線】)。 【南回帰線】のワクワク・ソンゴが大盛り上がり! ヴィニー・カリウタの超絶ドラムの乱れ打ち〜バンド・メンバーのソロ廻 ...
[CDレヴュー] リッピントンズ・フィーチャリング・ラス・フリーマン / 聖ジェームス・クラブへようこそ / AFFAIR IN SAN MIGUEL
『WELCOME TO THE ST.JAMES’ CLUB』の5曲目は【AFFAIR IN SAN MIGUEL】(以下【サン・ミゲルのロマンス】)。 【サン・ミゲルのロマンス】の第一印象は,これぞT−スクェアの『NATURAL』の世界観である。幾重 ...
[CDレヴュー] リッピントンズ・フィーチャリング・ラス・フリーマン / 聖ジェームス・クラブへようこそ / KENYA
『WELCOME TO THE ST.JAMES’ CLUB』の4曲目は【KENYA】(以下【ケニヤ】)。 【ケニヤ】の聴き所は,躍動的なリズムである。打ち込みなのに「生きたリズム」に聴こえるのは,スティーヴ・リードの素晴らしいパーカッションにあるのだ ...
[CDレヴュー] リッピントンズ・フィーチャリング・ラス・フリーマン / 聖ジェームス・クラブへようこそ / I WATCHED HER WALK AWAY
『WELCOME TO THE ST.JAMES’ CLUB』の3曲目は【I WATCHED HER WALK AWAY】(以下【アイ・ウォッチト・ハー・ウォーク・アウェイ】)。 【アイ・ウォッチト・ハー・ウォーク・アウェイ】は,憂いを帯びたパティ・オ ...
[CDレヴュー] リッピントンズ・フィーチャリング・ラス・フリーマン / 聖ジェームス・クラブへようこそ / WEDNESDAY'S CHILD
『WELCOME TO THE ST.JAMES’ CLUB』の2曲目は【WEDNESDAY’S CHILD】(以下【水曜日の子供】)。 【水曜日の子供】は,アフリカっぽい雰囲気のイントロから,曲の進行と共にジワジワと盛り上がるブレイク・ナンバー。 【 ...
[CDレヴュー] リッピントンズ・フィーチャリング・ラス・フリーマン / 聖ジェームス・クラブへようこそ / WELCOME TO THE ST. JAMES' CLUB
『WELCOME TO THE ST.JAMES’ CLUB』の1曲目は【WELCOME TO THE ST.JAMES’ CLUB】(以下【聖ジェームス・クラブへようこそ】)。 【聖ジェームス・クラブへようこそ】のワクワクする高揚感。これ最高! 個人 ...
[CDレヴュー] リッピントンズ・フィーチャリング・ラス・フリーマン / 聖ジェームス・クラブへようこそ
リッピントンズのことを知ったのは,ラス・フリーマンのことを知ったのは,T−スクェアの『NATURAL』であった。 そう。T−スクェアの『NATURAL』はラス・フリーマン・プロデュース。かねてからアメリカ進出を目指してきたT−スクェアが,本気で「世界を ...
[CDレヴュー] キヨシ・キタガワ・トリオ / I'M STILL HERE / ANOTHER PRAYER
『I’M STILL HERE』の4曲目は【ANOTHER PRAYER】。 北川潔がアルコを弾いた【ANOTHER PRAYER】は,美しく余韻の残る「殊玉の」バラード。 時折,アルコの音程がズレルというか震えているのだが,これがどうにも演出として ...
[CDレヴュー] キヨシ・キタガワ・トリオ / I'M STILL HERE / CIAO, CIAO
『I’M STILL HERE』の3曲目は【CIAO,CIAO】。 ブライアン・ブレイドの本領発揮の盛り上げナンバー【CIAO,CIAO】は,タイトルがイタリア語のであることからしても,カラッとしたリズミカルな演奏が楽しめる。 ダニー・グリセットのア ...
[CDレヴュー] キヨシ・キタガワ・トリオ / I'M STILL HERE / SHORT STORY
『I’M STILL HERE』の2曲目は【SHORT STORY】。 ゆったりと展開していく【SHORT STORY】ゆえに,北川潔のベースの表情が変化する様が実に興味深い。 テーマにおけるピアノとベースの音楽の対話の世界に,ブライアン・ブレイドのブ ...
[CDレヴュー] キヨシ・キタガワ・トリオ / I'M STILL HERE / KG
『I’M STILL HERE』の1曲目は【KG】。 テーマからアドリブに切り替わると同時に4ビートが躍動していく【KG】がスリリング。三者三様のアドリブに合わせて,そんな4ビートにもニュアンスの違いが生じていく。 ゴリゴリと大地を突き進む北川潔の“し ...
[CDレヴュー] キヨシ・キタガワ・トリオ / I'M STILL HERE
北川潔とは現在ニューヨーク在住のファースト・コールなベーシスト。もはや「キヨシ・キタガワ」としか呼ばれる機会もないだろう。 しかし『I’M STILL HERE』を聴いて,北川潔は確かに北川潔ではなく「キヨシ・キタガワ」なのだと思った。 そう。『I’ ...
MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500-32
《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。 『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーテ ...