大晦日は1年間の総決算。音楽業界の賞レース。「アドリブログ」でも「ジャズ/フュージョン」の総決算。 2008年度のグラミー賞『FIELD 10 − JAZZ』部門について勝手にレポートしてみます。 読者の皆さんには,管理人の一押しよりも,この中から「ジ ...
2008年12月
[DVDレヴュー] 小曽根 真 ザ・トリオ / ALIVE!!〜LIVE AT BLUE NOTE TOKYO
“小曽根真の七不思議”の一つが,なぜかライブ盤が出ないことであった。 「ジャズはライブ」に限る。そのことを他の誰よりも小曽根自身が知っているはずなのに…。 そんな小曽根真のライブ盤がついに出た! 「ザ・トリオ」10周年アニバーサリー企画第2弾『ALI ...
[CDレヴュー] バーニー・ケッセル / トゥ・スイング・オア・ノット / 12TH STREET RAG
『TO SWING OR NOT TO SWING』の11曲目は【12TH STREET RAG】(以下【12丁目のラグ】)。 バーニー・ケッセルが“超絶技巧”を披露する【12丁目のラグ】がブギウギしていて最高である。アルバムのラストでバーニー・ケッセ ...
[CDレヴュー] バーニー・ケッセル / トゥ・スイング・オア・ノット / WAIL STREET
『TO SWING OR NOT TO SWING』の5曲目は【WAIL STREET】(以下【ウェイル・ストリート】)。 【ウェイル・ストリート】のテーマが流れると,気分は一気にウエスト・コースト・ジャズへと持って行かれてしまう。 その最大の理由は ...
[CDレヴュー] バーニー・ケッセル / トゥ・スイング・オア・ノット / HAPPY FEELING
『TO SWING OR NOT TO SWING』の3曲目は【HAPPY FEELING】(以下【ハッピー・フィーリング】)。 踊り出したくなるようなスイング感が“ハッピー”な【ハッピー・フィーリング】は,スイング・フィーリングではなく,溢れんばかり ...
[CDレヴュー] バーニー・ケッセル / トゥ・スイング・オア・ノット / LOUISIANA
『TO SWING OR NOT TO SWING』の2曲目は【LOUISIANA】(以下【ルイジアナ】)。 【ルイジアナ】は,バーニー・ケッセルが先導する「フィーチャリング・ハリー・エディソン」の“SWEETS”なトランペットがハイライト。 カウン ...
[CDレヴュー] バーニー・ケッセル / トゥ・スイング・オア・ノット
バーニー・ケッセルと来れば「THE POLL WINNERS」名義の一連のアルバムを真っ先に思い浮かべるジャズ・ギタリストである。 「THE POLL WINNERS」とは,アメリカのジャズ「ダウンビート」の楽器別人気投票でポール・ウィナーになったギタ ...
[CDレヴュー] 今津 雅仁 / MASATO / DEAR HANK
『MASATO』の7曲目は【DEAR HANK】(以下【ディア・ハンク】)。 ブルース・ナンバー【ディア・ハンク】は,キャッチーなテーマを全員で楽しんだ後は,スタジオ・ライブのオオラスにふさわしい,メンバー最後のご挨拶タイム。 村田浩のトランペットが ...
[CDレヴュー] 今津 雅仁 / MASATO / BAGDAD
『MASATO』の6曲目は【BAGDAD】(以下【バグダッド】)。 【バグダッド】で今津雅仁の「べらんめえ」が炸裂する。しかもダミ声だから脳内のホルモン・バランスを崩しに来る。 【バグダッド】は今津雅仁の「一人舞台」。もはや誰にもブローする今津雅仁を止 ...
[CDレヴュー] 今津 雅仁 / MASATO / VIOLET LOVE
『MASATO』の2曲目は【VIOLET LOVE】(以下【ヴァイオレット・ラヴ】)。 【ヴァイオレット・ラヴ】の聴き所は,ゆったりと懐の大きな今津雅仁のテナー・サックスの“鳴り”である。大好き。 ソニー・ロリンズとは絶対に違う。豪傑さなどはないのだ ...
[CDレヴュー] 今津 雅仁 / MASATO / FIRE BALL
『MASATO』の1曲目は【FIRE BALL】(以下【ファイアー・ボール】)。 藤沢博延のドラミングから始まって,今津雅仁のテナー・サックスと村田浩のトランペットの2管ユニゾン・ハーモニーで幕を開ける【ファイアー・ボール】に,ジャズ・メッセンジャーズ ...
[CDレヴュー] 今津 雅仁 / MASATO
難解なジャズの方が人気が郄いのは確かであるが,誰が聴いても分かりやすいジャズこそが「本家本元のジャズ」であろう。底抜けに楽しいアドリブが延々と続くジャズこそが「世界一」楽しい音楽だと思っている。 最右翼はやっぱりファンキー・ジャズになるのかなぁ? 管 ...
[CDレヴュー] アルバート・アイラー / スピリッツ・リジョイス / PROPHET
『SPIRITS REJOICE』の5曲目は【PROPHET】(以下【プロフェット】)。 キターッ! これぞアルバート・アイラーど真ん中な【プロフェット】! 『スピリッツ・リジョイス』は【プロフェット】までの4曲が,まぁまぁ聞きやすかったものだから,聞 ...
[CDレヴュー] アルバート・アイラー / スピリッツ・リジョイス / ANGELS
『SPIRITS REJOICE』の4曲目は【ANGELS】(以下【エンジェルス】)。 【エンジェルス】は,コール・コブスのハープシコードをバックに,アルバート・アイラーがテナー・サックスを切々と吹き上げるバラード・ナンバー。 ハープシコードとはピア ...
[CDレヴュー] アルバート・アイラー / スピリッツ・リジョイス / D.C.
『SPIRITS REJOICE』の3曲目は【D.C.】。 【D.C.】は【ホーリー・ファミリー】との組曲である。 【ホーリー・ファミリー】から【D.C.】への移行は【ホーリー・ファミリー・メイン・テーマ2】へのチェンジングと3管アンサンブルだけであっ ...
[CDレヴュー] アルバート・アイラー / スピリッツ・リジョイス / HOLY FAMILY
『SPIRITS REJOICE』の2曲目は【HOLY FAMILY】(以下【ホーリー・ファミリー】)。 アルバート・アイラーのテナー・サックスとドナルド・アイラーのトランペットによる「アイラー兄弟のコール&レスポンス」を聴く限り,ノリノリなジャズ・ロ ...
[CDレヴュー] アルバート・アイラー / スピリッツ・リジョイス / SPIRITS REJOICE
『SPIRITS REJOICE』の1曲目は【SPIRITS REJOICE】(以下【スピリッツ・リジョイス】)。 【スピリッツ・リジョイス】とはジャズというよりも「童謡兼ファンファーレ」である。間違ってもこのトラックをフリー・ジャズと呼んではいけない ...
[CDレヴュー] アルバート・アイラー / スピリッツ・リジョイス
とかく前衛というのは誤解されやすい。アルバート・アイラーについても,余りにも極端な意見が先行した結果,ジャズ入門者に敬遠されそうなキワモノ的なポジションに置かれてしまったのは大きな損失であろう。 確かに,あの「志村けん」的な異次元のフレージングを拒絶す ...
[CDレヴュー] 須藤 満 / FAVOR OF MY FRIENDS / THE SUN IS RISING AGAIN
『FAVOR OF MY FRIENDS』の7曲目は【THE SUN IS RISING AGAIN】。 王道のギター・フュージョン【THE SUN IS RISING AGAIN】が『FAVOR OF MY FRIENDS』のハイライト! 大大大好き ...
[CDレヴュー] 須藤 満 / FAVOR OF MY FRIENDS / カーニバル殺人事件
『FAVOR OF MY FRIENDS』の6曲目は【カーニバル殺人事件】。 ラテン・フュージョン仕上げの【カーニバル殺人事件】は,高橋亜土のロング・キーボード・ソロと神保彰のロング・ドラム・ソロがハイライト! 須藤満のソロ・アルバムなのに,こんなに ...
[CDレヴュー] 須藤 満 / FAVOR OF MY FRIENDS / SUCCESS MOON
『FAVOR OF MY FRIENDS』の3曲目は【SUCCESS MOON】。 【SUCCESS MOON】の聴き所は,静かな後半の盛り上がりである。 前半はメロウなフュージョンで,ブルース系だった大橋勇のカッティング・ギターが,6分47秒から大い ...
[CDレヴュー] 須藤 満 / FAVOR OF MY FRIENDS / ON THE TRACK
『FAVOR OF MY FRIENDS』の1曲目は【ON THE TRACK】。 【ON THE TRACK】の聴き所は,須藤満のベースと神保彰のドラムが生み出す最高にスリリングな変拍子のシンクロにある。 須藤満の方は堂々と8分の7拍子でベースを弾い ...
[CDレヴュー] 須藤 満 / FAVOR OF MY FRIENDS
「須藤満のみなさんのおかげです・ツアー」のライブ・アルバム『FAVOR OF MY FRIENDS』(←タイトルは「みなさんのおかげです」の英訳です。とんねるずの「…でした」の放送前?)を聴くと,須藤満が“バンドの要”であることが良く分かる。 『FA ...
MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500-36
《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。 『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーテ ...