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2009年01月

『CANTO OF ARIES』の3曲目は【CANTO Ⅲ】(以下【Ⅲの詩】)。  【Ⅲの詩】からの宮間利之とニューハードは「前衛即興演奏集団」である。  メンバー全員での合奏をキーポイントに交えながら,スペイシーな場面から指定された音場とタイミングでアナ ...

『CANTO OF ARIES』の2曲目は【CANTO Ⅱ】(以下【Ⅱの詩】)。  個人的に【Ⅱの詩】も【Ⅰの詩】同様「組曲」の序章であり,大ジャンプのための長めの助走という位置づけで間違いないと思う。  ただし【Ⅰの詩】との違いは【Ⅱの詩】では一気に黒 ...

『CANTO OF ARIES』の1曲目は【CANTO Ⅰ】(以下【Ⅰの詩】)。  【Ⅰの詩】はまずは静かに始まるオープニング。シンバルとピアノの音だけはハッキリと,その他は一音だけを吹き放つ。  まっ,全く見当違いなのだけど「組曲」でオープニングと来る ...

 日本の歌謡曲に欠かすことのできない「歌伴」ビッグ・バンド=宮間利之とニューハード。そんなジャズとは対極にあったビッグ・バンドだったからこそ“鬼才”富樫雅彦に“蛇口をひねられた瞬間”末恐ろしい演奏力が爆発してしまった。  「日本ジャズ・ディスク大賞」を受賞 ...

『THROB』の5曲目は【PRIME TIME】(以下【プライム・タイム】)。  【プライム・タイム】を聴いていると,ゲイリー・バートンをヴィブラフォン奏者,と称することに抵抗を覚える。ゲイリー・バートンは“ジャズ・ジャイアント”なのだ〜!  【プライム ...

『THROB』の4曲目は【ARISE,HER EYES】(以下【アライズ,ハー・アイズ】)。  【アライズ,ハー・アイズ】は,ヴァイオリンが編成に加わっているからこそのアイディアだと思うが,ゲイリー・バートンのヴィブラフォンを電気ピアノ,つまり後のローズ ...

『THROB』の3曲目は【CHICKENS】(以下【チキンズ】)。  【チキンズ】は,カントリー調のヴァイオリンが華やかにリードする,ジャカジャカ・ギターのフォーク・ロックである。  【チキンズ】最大の聴き所は35秒から始まるスティーヴ・スワローのベース ...

『THROB』の2曲目は【TURN OF THE CENTURY】(以下【ターン・オブ・ザ・センチュリー】)。  【ターン・オブ・ザ・センチュリー】は,しなやかなエレクトリック・ヴァイオリンがテーマ部で美しく躍動する「ジャズ・ロック」の名演である。  とは ...

『THROB』の1曲目は【HENNIGER FLATS】(以下【ヘニガー・フラッツ】)。  【ヘニガー・フラッツ】の星5つは開始26秒からのギターの唸り,いいや,これはうなりではなく「なまり」である。  そう。ジェリー・ハーンもギターは演歌である。「こぶし ...

 キース・ジャレット命の管理人。全てのキース・ジャレット・ファンにとって「完全コレクション」への鬼門の1枚は長らく『ゲイリー・バートン&キース・ジャレット』であった。  世界最高のジャズメン,と言うより,世界最高のミュージシャン=キース・ジャレットのアルバ ...

『GARY BURTON & KEITH JARRETT』の5曲目は【THE RAVEN SPEAKS】(以下【ザ・レイヴン・スピークス】)。  ブルース・ナンバーである【ザ・レイヴン・スピークス】の聴き所は,後半からのキース・ジャレットのエレピ・ソロ〜 ...

『GARY BURTON & KEITH JARRETT』の4曲目は【FORTUNE SMILES】(以下【フォーチュン・スマイルズ】)。  【フォーチュン・スマイルズ】こそが『ゲイリー・バートン・フィーチャリング・キース・ジャレット』! アメリカン・フ ...

『GARY BURTON & KEITH JARRETT』の3曲目は【COMO EN VIETNAM】(以下【コモ・エン・ベトナム】)。  アフロ・キューバンな【コモ・エン・ベトナム】の聴き所は,サム・ブラウンのフリーキーなギターの響きとキース・ジャレッ ...

『GARY BURTON & KEITH JARRETT』の2曲目は【MOONCHILD/IN YOUR QUIET PLACE】(以下【ムーンチャイルド/イン・ユア・クワイエット・プレイス】)。  【ムーンチャイルド/イン・ユア・クワイエット・プレイス ...

『GARY BURTON & KEITH JARRETT』の1曲目は【GROW YOUR OWN】(以下【グロウ・ユア・オウン】)。  8ビートの【グロウ・ユア・オウン】は,この時期の「いかにも!」なキース・ジャレットの「ジャズ・ロック」全開ナンバー。   ...

「アドリブログ」のルーティーンとして「1アーティスト1枚」のルールで執筆しているが,最近はマイ・ルールに縛られずに,自分の好きなジャズメンをたくさん取り上げたいという欲求が募っている。  つまりキース・ジャレットとパット・メセニーの素晴らしさについて,ブロ ...

『FOUR OF A KIND』の6曲目は【JOLLY BIG FEET】。  【JOLLY BIG FEET】の主役は塩谷哲のピアノである。ただし塩谷哲は欲を出しすぎたようである。  ピアノで操るために編成した本田雅人のバリトン・サックスと1人ブラス隊に ...

『FOUR OF A KIND』の4曲目は【SHORT CUT】。  『FOUR OF A KIND』の結成意義とは【SHORT CUT】のためにある。  強烈な個性でワンマンぶりを発揮するタイプの本田雅人と塩谷哲のツワモノ・ツートップを相手にして,2人に ...

『FOUR OF A KIND』の3曲目は【WHAT’S GOING ON】。  本田雅人のカヴァー曲が聴けるとは,それもマーヴィン・ゲイの【WHAT’S GOING ON】が聴けるとは!?  本田雅人のことだから「こねくり回して」演奏していると思いきや, ...

『FOUR OF A KIND』の2曲目は【ALAMODE】。  アルバムの2曲目で本田雅人にフルートを吹かせるとは…。  【ALAMODE】を聴いて「フォー・オブ・ア・カインド」が大好きになったし,これは本物がキタッ,と思ったものだった。  まっ【MER ...

『FOUR OF A KIND』の1曲目は【FAST TRACK】。  本田雅人のマルチ・プレイヤーが見事に発揮された【FAST TRACK】は,本田雅人お得意のキメキメのブレイクが入るのだが,演奏で暴れるのは塩谷哲におまかせして,本田雅人自身は音楽監督 ...

 管理人が「フォー・オブ・ア・カインド」について知ったのは,CDショップの店頭でデビュー・アルバム『FOUR OF A KIND』を偶然見かけた瞬間に始まる。  CDジャケットの左から,憧れの顔ぶれが4人並んでいるではないかっ! ベースの青木智仁,ピアノの ...

 普段あえて書かない私事ですが,久しぶりに年越しを実家で過ごしました。親元にいると家事や料理の面ではらくちんなのですが,ジャズ・マニアとしては日課であるジャズ鑑賞が楽しめないのでストレスが溜まってしまいます。読書にも飽きるとTV鑑賞となるわけですが,何せ ...

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。  『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアーテ ...

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