アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2009年06月

マイケル・ブレッカー / タイム・イズ・オブ・ジ・エッセンス / RENAISSANCE MAN(FOR EDDIE HARRIS)4


 『TIME IS OF THE ESSENCE』の6曲目は【RENAISSANCE MAN】(以下【ルネッサンス・マン(エディ・ハリスに捧ぐ)】)。


 【ルネッサンス・マン(エディ・ハリスに捧ぐ)】は,エディ・ハリスというよりは渡辺貞夫に捧げた「アフリカン・オルガン・ジャズ」である。

 イントロにおけるマイケル・ブレッカーの入り方,そして7分23秒からのテナー・ソロを聴いていただければ,管理人の主張に同意していただけることと思う。
 “もろ”渡辺貞夫・チックな細かいフレーズが徐々に【ルネッサンス・マン(エディ・ハリスに捧ぐ)】を構築していく。
 そう。【ルネッサンス・マン(エディ・ハリスに捧ぐ)】におけるエディ・ハリス役は,マイケル・ブレッカーではなくラリー・ゴールディングスである!

 5分11秒からのラリー・ゴールディングスオルガンが管楽器のリズムで歌っている! 特に6分50秒からのマイケル・ブレッカーパット・メセニーのユニゾンへとつなぐラリー・ゴールディングスオルガン・ソロこそ,エレクトリック・テナー・サックスの“ルネッサンス・マンエディ・ハリスを彷彿させてくれる。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

MICHAEL BRECKER : Tenor Sax
PAT METHENY : Guitar
LARRY GOLDINGS : Organ
BILL STEWART : Drums

山中 千尋 / ラッハ・ドッホ・マール / THAT'S ALL5

 『LACH DOCH MAL』の12曲目は【THAT’S ALL】(以下【ザッツ・オール】)。


 山中千尋の【ザッツ・オール】は,原曲よりテンポアップなミディアム・ナンバー! なのに原曲以上に“ゆったりと時が流れている”! これこそ極上! 管理人は【ザッツ・オール】を“ジャズ・ピアニスト山中千尋の最高傑作と呼びたい。

 エロさのないセクシーさ。エレガントである。山中千尋は“上質な気品溢れる”ピアニストである。めっちゃドレスアップした衣装で社交ダンスを踊っている。山中千尋は,ピアノを弾きつつ「ニッコリ」笑うだけ。それでいい。そこがいい。

 【ザッツ・オール】の甘美な世界を魅了する,山中千尋の“控えめな”アドリブに好感を覚える。
 特に1分56秒からのピアノ・ソロと,3分49秒からのラリー・グレナディアベース・ソロで聴こえるバッキングの対比が最高である。
 そう。【ザッツ・オール】は,淑女になってもやめられない,山中千尋の一人遊び=ピアノ遊びそのものである。

CHIHIRO YAMANAKA : Piano
LARRY GRENADIER : Bass
JEFF BALLARD : Drums

グラント・グリーン / フィーリン・ザ・スピリット / GO DOWN MOSES4


 『FEELIN’ THE SPIRIT』の4曲目は【GO DOWN MOSES】(以下【ゴー・ダウン・モーゼス】。


 日本の○○節テイストの「♪ジャンジャンジャジャンジャン」が楽しい【ゴー・ダウン・モーゼス】での“黒ノリ”を聴いてほしい。

 アメリカ田舎のド・ファンク夏祭りで「ホーン・ライク」なシングル・トーンで,エッサッサ! 金魚すくいがドジョウすくいへと看板を書き換えていく!
 52秒からのグラント・グリーンギター・ソロは,濱口の「とったど〜」&「どぜうモン」攻撃には「笑う男」である。 ← 分かるかなぁ? 聴いても意味不明かも?

 2分52秒からのハービー・ハンコックピアノ・ソロは“垢抜けて”カッコイイ! ブロック・コード中心に重厚かつどす黒く迫るアドリブの連続が“ジャズ・ロック風”である。

CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から

GRANT GREEN : Guitar
HERBIE HANCOCK : Piano
BUTCH WARREN : Bass
BILLY HIGGINS : Drums
GARVIN MASSEAUX : Tambourine

上原 ひろみ / ブレイン / DESERT ON THE MOON5

 『BRAIN』の5曲目は【DESERT ON THE MOON】(以下【ブレイン】)。


 【デザート・オン・ザ・ムーン】は,上原ひろみ作・月の砂漠! ラクダに乗った王子様とお姫様が月下の砂漠を往くあの童謡である。

 千葉の御宿海岸には毎年何度も出向いていたが,繊細なイントロのタッチが砂丘を歩いていく。これぞまさしく砂の音である。しかし弱いタッチで“粒立った音”をかき鳴らす上原ひろみはさすがである。ピアニストとしての技量の高さが証明されている。

 4分後半からのアタック開始が,21世紀型・月の砂漠である。ラクダに乗った王子様とお姫様がロケットで飛び立っていく! ここからのアンソニー・ジャクソンベースマーティン・ヴァリホラドラムとのアンサンブルがあってこそ,4分51秒からの大サビが生きる生きる! 
 途中,ストップ・モーション的演出を経て,一気にロケットが発射される。もうここは月面宇宙。星屑でのステージが美しい。

HIROMI UEHARA : Piano, Keyboards
ANTHONY JACKSON : Bass
MARTIN VALIHORA : Drums

野呂 一生 / ヴィーダ / YU-NAGI4

 『VIDA』の5曲目は【YU−NAGI】。


 【YU−NAGI】の景色が雄大である。ブラジルは大西洋を眼前にした「男のロマン」である。

 野呂一生フレットレス・ギターが歌っている! フレットレス・ギターから,打寄せては帰る静かな波の音が聞こえてくる。風は穏やかである。地平線に真っ赤な太陽が沈んでいく。風が止まった瞬間の息を呑むような美しさ! 夕凪の何とも感動的な情景が描かれている。

 けだるい雰囲気と叙情的で洗練された美しいメロディーの融合にとろけてしまう。身体が“フワフワ”してくる。あともう少しでビールの時間である。

ISSEI NORO : Guitar, Vocal, Chorus, Percussion, Synthesizer
TEOFILO PEREIRA DE LIMA : Drums
HUGO ANTONIO FATTORUSO DORCI : Keyboards
NELSON LUIZ AYRES ALMEIDA FREITAS : Keyboards
FERNANDO DE JESUS MACHADO SIZAO : Bass
JOSE BELMIRO LIMA : Percussion
OVIDIO MOREIRA BRITO : Percussion
FRANCISCO EDMUNDO DE AZEVEDO : Percussion
SEVERINO J. DE OLIVEIRA : Accordion
SERGIO FERNANDO DE SOUZA : Trombone
ALCEBIADES SPINOLA FILHO : 1st Trumpet
NELSON HENRIQUE CUNHA : 2nd Trumpet
JOSE CARLOS MACHADO RAMOS : Saxophone
MARIA CRISTINA BRAUN : Chorus
ANA LUCIA FONTES LEUZINGER : Chorus
LEO : Cry
TOKUO INOUE : Synthesizer Programing

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