アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2010年01月

今田 勝 / シーキング・ブルー / SEEKING BLUE4

 『SEEKING BLUE』の1曲目は【SEEKING BLUE】(以下【シーキング・ブルー】)。


 【シーキング・ブルー】は,12分を超える熱演である。この気合の入ったミディアム・ブルースに,今田勝の考える“ジャズ”を感じる。

 【シーキング・ブルー】は,典型的な2管クインテットハード・バップゆえ,各人のソロ廻しがフィーチャリングされている。
 管理人の好きな“今田節”は,フロント2管のコールにレスポンスするピアノのテーマで登場する。キターッ&来る〜!
 中村誠一サックス向井滋春トロンボーンによる長尺のソロは,2人の名手ぶりを文句なく実証するアドリブである。
 そしてそして,リズム隊が熱〜い。今田勝ピアノ・タッチが有り得ない! フロントの2管とバースしながら繰り出される,稲葉国光ベース渡辺文男ドラムソロが肝である!

MASARU IMADA : Piano
KUNIMITSU INABA : Bass
FUMIO WATANABE : Drums
SHIGEHARU MUKAI : Trombone
SEIICHI NAKAMURA : Sax

今田 勝 / シーキング・ブルー4

SEEKING BLUE-1 ここ数年の音楽(ジャズ)業界の動きとして,レコード会社とマスコミが一体となって“和ジャズ”とか“昭和ジャズ”と呼ばれる,1950年代~80年代のJ-ジャズのアルバムがCD復刻盤として続々とリリースされている。

 普通に考えたら,定年退職を控え,第二の人生を謳歌しようと考える,ジャズ喫茶世代=団塊の世代をターゲットにしていると思うのだが,どうやら購入の中心層は意外にもジャズ・ファンではなく,現代のレア・グルーヴ世代やDJ筋らしい。
 へぇ~。“和ジャズ”や“昭和ジャズ”が懐古趣味などではなく“最新”の音楽だったとは驚きである。

 さて,この歓迎すべき“CD復刻シリーズ”の中で,管理人の目が,手が止まったのが,ピアニスト今田勝の『SEEKING BLUE』(以下『シーキング・ブルー』)である。

 管理人にとって,今田勝と来れば「今田勝&ナウイン」である。他のフュージョン・バンドとは一線を画する「今田勝&ナウイン」は「ジャズ・ピアノの詩人」と称された今田勝の個性そのもの。「重厚なのに軽やかな音」という意味不明な表現が“一番しっくりくる”独特なサウンドは,今田勝の作曲センスの賜物にあった。

 そこで,当時の“マセガキ”管理人は“フュージョンしてない”今田勝に興味を覚えた。お小遣いは少ない。悩みに悩んで決断した“JAZZYな”今田勝の1枚が『シーキング・ブルー』だった。

 当時は試聴機などない時代。『シーキング・ブルー』の決め手は,全曲・今田勝のオリジナルであったことと“強面”のジャケット写真であった(単純)。井上陽水似? はたまた裏社会の人っぽいジャケット写真からは“ナウイン・サウンド”していない今田勝が漂い出ている!?

SEEKING BLUE-2 2管クインテットハード・バップ作=『シーキング・ブルー』は,実に大人であった。『シーキング・ブルー』には,爽やかなアンサンブルではなくアドリブで勝負する“ジャズ・ピアニスト今田勝がいた。“ナウイン・サウンド”していない今田勝を知った時の衝撃は,例えば「11PM」よろしく“覗いてはならない大人の世界”を覗いてしまった気がしたものだ。

 あぁ『シーキング・ブルー』。(『ブルー』なだけに)青春の『シーキング・ブルー』。正直『シーキング・ブルー』以上の名盤は数多いが,管理人にとっての“和ジャズ”や“昭和ジャズ”の代表作とは『シーキング・ブルー』なのである。

 久方ぶりに聴いた『シーキング・ブルー』が懐かしい。しかし今の耳にも新しい響く“サムシング”がある。
 『シーキング・ブルー』にレア・グルーヴは含まれていないが,本物の“和ジャズ”や“昭和ジャズ”は,懐古趣味抜きに“最新”の音楽として十分楽しめる!

  01. SEEKING BLUE
  02. PIKO
  03. WAKE UP
  04. BLUE PIANO
  05. MORNING SUNSHINE

(ユピテル・レコード/YUPITERU RECORDS 1978年発売/ABCJ-441)

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ECM40周年記念プレゼント《B賞:ECMスペシャル・Tシャツ》が当たりました!

 『ECMスペシャル・Tシャツ』が当たりました! 「ECM40周年プレゼント・キャンペーン」のB賞です。

B賞:ECMスペシャル・Tシャツ ECM設立40周年記念盤である,キース・ジャレットソロ・ピアノ3枚組『テスタメント』を購入して応募した「ECM40周年プレゼント・キャンペーン」。
 いつも応募しているが当選したためしのない「ECM●●キャンペーン」ですので「今回も」のつもりでしたが「今回は」となりました。
 当選自体も驚きでしたが,プレゼントを見て“目の玉が飛び出さんばかり”でした。『B賞:ECMスペシャル・Tシャツ』とは…。

 あぁ,愛しのキース・ジャレット・トリオの『マイ・フーリッシュ・ハート』ではありませんか? これはもしや「キース・ジャレット・トリオ結成25周年プレミア・グッズ」と題された「『マイ・フーリッシュ・ハート』スタッフ・Tシャツ」なのでは?
 あの時も応募してハズレたのだったが,その時は150名にプレゼントされたはず。今回の定員50名はその余り物? ガ〜ン。よっぽどCDって売れなくなったんだなぁ。当代のCD不況を思わぬ形で実感したのでした。ちゃんちゃん。

 ちなみに『テスタメント』であるが,どうも…。
 キース・ジャレットソロ・ピアノは『レイディアンス 〜 ソロ 大阪/東京』以降,好みでない。現代音楽的な難解なイメージがつきまとってくる。『テスタメント』も3回聴いて“お蔵入り”である。
 単に聴き込みが足りないのだろうか? キース・ジャレット・ファンとしては“そうあってほしい”と心から願っています。正直,枯渇? いえいえ&まだまだ。
 こんなに愚痴らせるのは2008年春のジャパン・ツアーの音源が飛ばされたから。キース・ジャレット自身,ライナーノーツの中で「私のソロ活動史上,技術的なピークに達したかのようだった」と語った程の完成度だったのに〜。アイヒャー〜。

 何はともあれ「ECM設立40周年」おめでとうございます!

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あんみつ / anmi2 / SEASON5

 『anmi2』の1曲目は【SEASON】(以下【シーズン】)。

 
 『anmi2』のCD批評でも書き記したが,T−スクェアは流行の94年にアンプラグドへ動かなかった。
 その代わり「ミディアム・テンポのるつぼ」=『夏の惑星』の中で,アンプラグド的なアプローチの楽曲を幾つか収録してみせた。その1トラックが【シーズン】である。

 『夏の惑星』での【シーズン】は,本田雅人ソプラノ・サックスでリードをとるのだが,ソプラノ・サックスの後ろで鳴り響くアコースティック・ギターのリフとエレキ・ギターでの“アンニュイな”ソロが“季節の移り変わりに物思いにふける感じ”が…。
 いつの間にか【シーズン】は,管理人の中で“リードは安藤まさひろ”が妄想で出来上がっていた。

 そんな管理人の頭の中でだけ鳴り続けていた【シーズン】がついにきた〜!
 『anmi2』バージョンの【シーズン】では,安藤まさひろが「BREEDLOVE」で本田雅人の位置に,そして安藤まさひろの後釜にみくりや裕二が「TACOMA」で入る新アレンジ!

 大好きな【シーズン】をこのアレンジを聴けるなんて…。夢(妄想)ってかなうものなんだ…。クインシー・ジョーンズギル・エヴァンスは役得だよなぁ…。
 管理人の狂喜乱舞ぶりが読者の皆さんにも伝わりますか?

anmi2
MASAHIRO ANDOH : Guitars
YUHJI MIKURIYA : Guitars

あんみつ / anmi24

anmi2-1 カシオペアが『ハーティ・ノーツ』をリリースし“アンプラグド”が一世を風靡した1994年。しかし,T−スクェアは動かなかった。
 干支が一回りした2006年,管理人の夢見た“アンプラグドなT−スクェア”がついにベールを脱いだ。安藤正容のソロ・プロジェクト=「あんみつ」の『anmi2』である。

 『anmi2』は,T−スクェアのリーダー・安藤正容と,元スクェアのメンバー・みくりや裕二による“アコースティック・ギター・デュオ”「あんみつ」のデビューCD! 実はこの2人,96年の安藤正容の教則ビデオでの共演がきっかけとなり,97年には「安藤まさひろみくりや裕二」名義で,CD=『WATER COLORS』をリリース済。ただし『WATER COLORS』はクリスマスの企画盤。やはり趣味の延長のような…。「あんみつ」のユニットとしての評価は『anmi2』からであろう。
 ( ちなみに「あんみつ」というユニット名は,安藤正容の「あん」とみくりや裕二の「み」。そして2人という意味での「2(つー)」の造語,というのは表向きの理由。実は「甘党」の安藤正容の大好物なのだ!? )

 『anmi2』は,アコギ・デュオということで“ゴンチチっぽい”音を勝手にイメージしていたのだが,聴こえてきたのは,アール・クルー系のギター・フュージョン! アコースティック・ギターにしてもウクレレにしても,楽器本来の音を響かせる抜群のテクニックに魅了されてしまう。
 そう。「あんみつ」の真髄は,遅れてきた“アンプラグドなT−スクェア”なのである。

anmi2-2 「安藤まさひろみくりや裕二」のゴールデン・コンビは「あんみつ」結成から10年。スクェア以前からの付き合いも30年になる。1+1=3になるコンビネーションが美しい。
 暖かいのに退屈させないフレーズの端々に「あんみつ」の2人が持つ“ザ・ギタリスト”の雰囲気を感じずにはいられない。

  01. Season
  02. チャイニーズ・スープ
  03. Don't Know Why
  04. 上を向いて歩こう
  05. マン・オン・ザ・ムーン
  06. Captain Travis
  07. モンマルトル
  08. マッシュルーム
  09. スカボロー・フェア
  10. Big Thunder Mt.
  11. リヴァー・ウォーク
  12. Over The Rainbow

(ヴィレッジ/VILLAGE 2006年発売/VRCL-3043)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/安藤正容)

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アンケートボードBを設置しました!

アンケートボードB1 2010年となりました。今後の執筆の参考にいたしたく,本日,アンケートボードを設置してみました。
 全部で8項目設定してあります。投票は1台のパソコンからは1つの投票しか反映されないませんので,あしからず。
 どうぞお気軽に「人気ブログランキング投票サービス」にご参加ください。

 アンケート結果はすぐに参照できます。今後はアンケート結果を参考に“読者参加型”ブログを目指していきたいと思います。
 皆さんが読みたい記事を,是非リクエストしてくださいね!

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