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2011年07月

 『LIMELITE』(以下『ライムライト』)を聴いて強く感じることがある。  それは『ジェラシー』以降で変貌した“ギターレス”寺井尚子カルテットの「大人の音」。  “イケイケの尚子さま〜”も今や昔。『ジェラシー』以降のアダルト路線は,よりエッセンシャ ...

 『ドリームダンシング』で決心した,寺井尚子の極意「トラック買い」。  『ADAGIO』(以下『アダージョ』)のお目当ては【サムタイム・アゴー〜ラ・フィエスタ】。【ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ】に続く『リターン・トゥ・フォーエヴァー ...

 カシオペアのバラード。それは野呂一生のフレットレス・ギターのことである。  あの甘美で哀愁たっぷりなバラードは野呂一生のフレットレス・ギターなくして成立し得ない音世界。もはやフレットレス・ギターを抜きにして野呂一生は語れない。  しかし,野呂一生のフ ...

 『ASIAN DREAMER』のクソのせいで『FRESHNESS』以降のカシオペアとは疎遠になった。購入はするが真剣に聴き込むこともなくなった。  その渦中に発売された野呂一生のソロCD『TOP SECRET』。  『TOP SECRET』は購入さえ ...

 バンド名義とソロ名義では,敢えて違ったサウンド・カラーを打ち出すものだが,カシオペアのギタリスト=野呂一生のファースト・ソロ『SWEET SPHERE』は,カシオペアの「外典」であった。  尤も,野呂一生自身はカシオペアとは異なるアプローチを試みてい ...

 サヴァンナ育ちの“野生児”ナニワ・エキスプレスが,都会に上京し“洗練”されたのが『SILENT SAVANNA』(以下『サイレント・サヴァンナ』)。  『サイレント・サヴァンナ』でのナニワ・エキスプレスは,土着から垢抜けた「スッキリ爽快!」。  ズバ ...

 『EL SEVEN』(以下『エル・セヴン』)は,伊東たけしが“ザ・スクェアの顔”として売っていた人気絶頂期に作られた2枚目のソロ・CD。  【OVERNIGHT】が,ザ・スクェアの延長線上にあるように『エル・セヴン』における実験で掴んだ確かな手応えが ...

 『WOW』(以下『ワウ』)を語る時,大西順子の“最高傑作”なる修飾語が尾ひれについてくるが,それは世評の誤りである。  『ワウ』は,ズバリ“流行最先端の”スイングCDである。デューク・エリントン,セロニアス・モンク,オーネット・コールマンというジャズ ...

 再結成作『LIFE OF MUSIC』。完成度の高さは認めるが,所謂,ナニワ・エキスプレスではなかった。何かが足りなかった。無いものねだり?  NO。ナニワ・エキスプレス伝統の“魂”が足りなかったのだ。  ナニワ・エキスプレス“魂”のリユニオン。それ ...

 ザ・スクェア初のライブ盤『THE SQUARE LIVE』(以下『ザ・スクェア・ライヴ』)。  『ザ・スクェア・ライヴ』は,スタジオ盤では影をひそめてしまった“暴れん坊将軍”だった頃のザ・スクェアの記録である。  『ザ・スクェア・ライヴ』のヒーロー ...

 ナニワ・エキスプレスの再結成。おお〜。18年振りのオリジナル・アルバム。おお〜。肝心の中身は肩透かし。おえ〜。  『LIFE OF MUSIC』のナニワ・エキスプレスは,もはや別物のマガイモノ。ナニワ・エキスプレス名義を名乗ってはならない。← あっ, ...

 《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。  『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアー ...

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