アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2011年09月

本田 雅人 / THE BEST AND MORE II4

THE BEST AND MORE II-1 “天才”本田雅人2枚目のベストCDが『THE BEST AND MORE 』。

 『THE BEST AND MORE 』は,本田バンドでのライブ盤『WHAT IS FUSION』を除く本田雅人のソロ転向後のオリジナル7枚『GROWIN’』『CARRY OUT』『ILLUSION』『REAL−FUSION』『CROSS HEARTS』『CROWDED COLORS』『ASSEMBLE A CREW』と「B.B.STATION」を除くコンボ3組(「B.B.STATION」はレコード会社がビクターでないので致し方ない)「フォー・オブ・ア・カインド」「ウィットネス」「ヴォイス・オブ・エレメンツ」の全4枚から『FOUR OF A KIND』を除く『FOUR OF A KIND 』『WITNESS LIVE!』『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』の3枚=合計10枚から本田雅人自身が選曲したスーパー・ベスト! もはや“絶賛の嵐”しかな〜い。

 『THE BEST AND MORE 』の全14曲を聴き通して感じるのは,合計10枚からのセレクションだというのに,見事に本田雅人のサウンド・カラーで統一されている感有り有り。本田さんって「凄い個性なんだなぁ」を実感する。

 そしてまたもや感じる『ILLUSION』『REAL−FUSION』の“我の強さ”と新たに感じるベーシスト須藤満の存在感。
 青木智仁須藤満田中豊雪須藤満の関係に似ている。偉大なる前任者との比較にさらされながらも安定したベース・ラインでもはやバンドに不可欠な存在に成り上がる。
 【POLKA】【CARIBBEAN KIDS】での本田雅人とのスーパー・ユニゾンは青木智仁「逝去」の淋しさを埋めてくれている。

 『THE BEST AND MORE 』での再発見が【JIAO!!!】。T−スクェア時代の人気曲にして「本田雅人・オフィシャル・サイト」のタイトル兼「オフィシャル・ファン・クラブ」のタイトルをも担う「THIS IS MASATO HONDA」な【CIAO!!!】のジャズヴァージョン
 「おおっ,そうかっ」と聴き込んでいた【JIAO!!!】の“なんともハッピーでスリリングなアルト・サックス”に『THE BEST AND MORE 』で開眼してしまった。「遅咲きの天才」の来襲であった。

THE BEST AND MORE II-2 さて,前にも書いたが管理人がベスト盤を買う理由は未発表音源収録時に限られる。
 『THE BEST AND MORE 』の『AND MORE 』は,新録音の【TOMORROW IS ANOTHER DAY〜A CAPPELLA VERSION〜】。

 『CROSS HEARTS』の【TOMORROW IS ANOTHER DAY】はテナー・サックス。しかし今回の【アカペラ・ヴァージョン】はアカペラとは名ばかりのソプラノヴァージョン
 アカペラをバックに本田雅人ソプラノ・サックスがメイン・ボーカルとして軽やかに“歌い上げていく”。

  01. 3/4/5 (ワルツでGO!)
  02. Panther
  03. Polka
  04. Step Up Action
  05. 君はエスパー
  06. Bright and Early
  07. Dear Old Avignon
  08. Jazzの世界旅行
  09. Jiao!!!
  10. Tomorrow Is Another Day〜A cappella Version〜
  11. Digi-Shake
  12. Caribbean Kids
  13. Dubai
  14. 夏のサンタクロース

(ビクター/JVC 2008年発売/VICJ-61539)
(デジパック仕様)

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本田 雅人 / ASSEMBLE A CREW4

ASSEMBLE A CREW-1 本田雅人本田バンドだ〜。そう強く思ってしまうのが『ASSEMBLE A CREW』。
 『ASSEMBLE A CREW』は本田雅人のソロ名義にして,本田バンドのデビュー盤。ついにこの日がやってきた〜。

 本田バンドにメンツは5人。リーダー=本田雅人アルト・サックスソプラノ・サックステナー・サックスバリトン・サックスEWIフルートフリューゲル・ホーントランペット梶原順ギター松本圭司キーボード青木智仁ベース則竹裕之ドラム
 そう。『WHAT IS FUSION』と同メンツ。『ASSEMBLE A CREW』でコンビネーション・チリバツ・バンドの初のスタジオ入り〜。お殿様のおな〜り〜。貫禄のデビュー盤である。
 いや〜,完全なるバンド・サウンド。メンバー固定の初フル・アルバム特有の“旨み”が出ている。シャープなのに一体感とか統一感とか。見事にまとまっているんだな〜。

 前作『CROWDED COLORS』で“オレ様”全開=自分を出し尽くした本田雅人。その満足感が本田雅人に「次は仲間と」の意識を植え付けたのか『ASSEMBLE A CREW』は,T−スクェアのフロントメン時代の“バンドの一員”的な演奏である。
 勿論,ソロになるといつもの“オレ様”全開のアドリブ・ラッシュなのだが,アンサンブルではバンド・メンバーを前に押し出す黒子役。アクセントの短いフレージングの連続は“神の子”ウェイン・ショーターの領域に足を踏み出している。

 そんな本田雅人のバンド指向の「意思表示」は明確。
 まずはT−スクェアを彷彿とさせる「EWIソプラノ押し」。【ATHLETE】の抜群のドライブ感。【君はエスパー】の軽快なポップ感。【SHO−JO−JI】は本田バンド版ウェザー・リポート。『ASSEMBLE A CREW』のハイライト・トラック=【桃色散歩道】は北九州の音。【音の雫】における豊かな“音の表情”。いい。大好き。他の6トラックも概ねメロディ重視。高難度の刻みも当然あるが必然性を感じるパートで登場する。
 そう。『ASSEMBLE A CREW』は全体的に,本田雅人にしては珍しく“聞き流せる”雰囲気のCDである。

 本田雅人のバンド指向の「意思表示」は『ASSEMBLE A CREW』のジャケット写真にも表われていて,表のクレイ風の5人のフィギュアとインナーの5人での集合写真。本田雅人“初”のゲスト入りなのだ。

ASSEMBLE A CREW-2 T−スクェアBBステーションフォー・オブ・ア・カインドウィットネスVOEとバンド活動を中心に活動してきたバンドマン=本田雅人にとっての「ホーム」こそ本田バンド。
 名前こそ本田バンドを名乗っているが,実体はフレキシブルなライブ専門の「臨時なのにレギュラー・バンド」。毎日セッションしている売れっ子集団の“楽しみ”が本田バンドに宿っている。

 そんな本田バンド(本田雅人と愉快な仲間たち)の“記念写真”が『ASSEMBLE A CREW』であり“記念写真”の続きが『FOUR OF A KIND 』『WITNESS LIVE!』『MASATO HONDA WITH VOICE OF ELEMENTS』である。

 本田雅人のバンドマン人生が少しでも長く続きますように…。

  01. Athlete
  02. Orange
  03. Smile2
  04. 君はエスパー
  05. Panther
  06. Sho-Jo-Ji
  07. Yellow Bird
  08. 桃色散歩道
  09. Center Street
  10. 音の雫

(ビクター/JVC 2004年発売/VICJ-61209)
(デジパック仕様)

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小林 香織 / PRECIOUS4

PRECIOUS-1 待ちに待ちましたよ。待ち焦がれましたよ。かおりん。
 小林香織が“ジャズ界の実力派アイドル”へと脱皮した『SHINY』から3年ぶりとなる“待望の”オリジナルCDが『PRECIOUS』。

 『PRECIOUS』には小林香織の“濃密な3年間”が投影されている。『PRECIOUS』で小林香織は“ジャズ界の実力派アイドル”から“ジャズ界の実力派女優”への変貌期。
 よくあるでしょ? アイドルから女優への転向。小林香織が目指した役割モデルは「篠原涼子」。かわいい系改め“カッコイイ女”を目指したのだ〜。

 その証拠がCDジャケット。『PRECIOUS』のジャケット写真はジーンズに黒革ブーツ。シルバー・アクセが揺れるストリート系。そう。宝塚で例えれば“かわゆい娘役から男役へ”の振り幅であろう。
 もはや管理人の大好きなアイドル系の面影が薄れたのは淋しい限り。かおりんを「絶世の美女」だと思っている。AKBにでも入ればメディア選抜も間違いない。読者の皆さんも是非『GOLDERN BEST』での“キラキラおめめ”を見てくださいよ〜。マジでピーターパンの星が瞳に入ってましたから〜。
 
 しか〜し,かおりんの変わり様は音楽にこそ顕著。『PRECIOUS』の楽曲は実にバラエティ。3年ぶりのオリジナル・アルバムゆえ,様々なアイディア&エッセンスが散りばめられている。やりたいことがたまっていたのだと思う。
 でも『PRECIOUS』には「とっ散らかった感」はない。理由は一本の筋=小林香織の“ファンキーサックス”の確立である。

 ここで訂正。小林香織の役割モデルは「篠原涼子」改め「キャンディ・ダルファー」。
 小林香織は,そのデビュー時より“和製キャンディ・ダルファー”と称されてきた。その称号が『PRECIOUS』において身の丈に合ってきた。もう“背伸びしなくても”キャンディ・ダルファー完全消化。そこから小林香織の“新しい個性”が聴こえ始めている。
 『PRECIOUS』でついに師匠越え?(← 評価は時期尚早。次作で「キャン・ダル越え」を高らかに宣言してほしい!)

 さて『PRECIOUS』の聴き所は“小林香織のバンド・サウンド”にある。小林香織のレギュラー・バンド=「K.K.BAND」が指揮者=小林香織の“ファンキーサックス”の変化に瞬時に反応している。ここに小林香織の“濃密な3年間”の秘密があった。

PRECIOUS-2 大坪稔明笹路正徳重実徹と続いた大物プロデューサーの手を離れ,JINOつながりで巡り会った村田隆行プロデュース。
 村田隆行は「K.K.BAND」のベーシスト。そう。普段,小林香織の魅力を一番近い位置から見つめボトムを支え続ける“現場叩き上げの”プロデューサー。村田隆行の働きで,完全に小林香織のバンド・サウンドが固まっている。新メンバーも「KANA&TAMA−CHAN」も大活躍である。
 そう。小林香織村田隆行&「K.K.BAND」+犬ネコまで含めた「小林香織ファミリー」のイメージの共有が明確なのだ。

 新境地の4トラック【OVERTURE 〜火の鳥〜】【PROLOGUE 〜GREAT INDIA〜】【GREAT INDIA】【MAXIMUM ATTACK】で感じる馬力の上昇。アルト・サックスの音色が野太くなった。良くも悪くも「もう元には戻らない&戻れない」。
 一方,従来路線のフュージョン・サックスPRECIOUS】【TANABATA】【KAHLUA MILK】は“変声期”の小林香織が記録されている。良くも悪くも「もう元には戻らない&戻れない」。

 初回限定盤のお楽しみ=特典DVDの編集にはダメ出ししたい。篠原涼子やキャンディ・ダルファーを越える「大女優の卵」小林香織嬢ですぞ〜。この“やっつけ仕事”は「ビクターの汚点」と語り継がれるべき歴史的な不出来である。金返せ〜?

    CD
  01. Overture 〜火の鳥〜
  02. PRECIOUS
  03. TANABATA
  04. Prologue 〜Great India〜
  05. Great India
  06. Kahlua Milk
  07. Organic Relation
  08. Maximum Attack
  09. Garniture
  10. Stay with You
  11. Peridot
  12. Nothing's Gonna Change My Love for You

    DVD
  01. TANABATA
  02. Prologue 〜Great India〜
  03. PRECIOUS

(ビクター/JVC 2011年発売/VIZJ-11)
★【初回限定盤】 CD+DVD

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本田 雅人 / CROWDED COLORS4

CROWDED COLORS-1 管理人の選ぶ本田雅人のツー・トップは『ILLUSION』と『REAL−FUSION』。
 極論を言えば,この2枚があれば他は要らない。『ILLUSION』での“ジャズ・サックス・プレイヤー”+『REAL−FUSION』での“フュージョン・サックス・プレイヤー”=“ハイパー・サックス・プレイヤー”の本田雅人の二面性の魅力が全て詰まっていると思う。
 真面目にそう思っていた。『CROWDED COLORS』を聴くまでは…。

 管理人は『CROWDED COLORS』を(『THE BEST AND MORE』『THE BEST AND MORE 』の影響なのかもしれないが…)“オリジナル盤な顔した”本田雅人3枚目のベスト盤と公言する。

 その心は「本田“オレ様”雅人のてんこ盛り」だから! 『CROWDED COLORS』に本田雅人が全力投球している。本田雅人の“オレ様”を音に投影させるべく“天才”がベストを尽くしている。クールな顔した本田雅人の「熱血漢」は史上初の“事件”であろう。

 さて,本田雅人のファンは親しみを込めて氏を“オレ様”と呼んでいる。尤も本田雅人ライブでの曲紹介で自作曲を“オレ様の曲”と呼んでいる。
 そう。「本人公認」の本田“オレ様”雅人。“オレ様”とは本田雅人の「一人称」のことである。

 管理人は長らく本田雅人を“オレ様”と呼ぶのが好きになれなかった。だって素の本田雅人は,天才なのに謙虚だし天然だし向上心の塊のような人なだけ?
 そう。本田雅人は「永遠の音楽少年にして楽器小僧」。あっ,超のつくナルシストだったっけ?

 そんなナルシスト=オレ様=本田雅人が『CROWDED COLORS』で,ついに全才能のベールを脱いでいる!
 きっかけは鉄壁の豪華ゲスト・プレイヤーと凝りに凝りまくった高難度のアレンジ。周りに煽られ余裕などかましていられない状態。本田雅人が墓穴を彫った? 慢心ゆえの自業自得?
 とにかく本田雅人が今までの本田雅人とは違うハイ・レベルで本田雅人“している”のだ。
 
 …とここまで書いたが『CROWDED COLORS』は,全ソロCDの中で本田メロディが一番薄い。原因は過剰なテクニック主義に走りすぎているせいだと思う。聴いていて面白いのだが楽しさ以上に疲れてしまう。
 『CROWDED COLORS』で本田メロディを感じるのは【EYE POWER=10.00】【CARIBBEAN KIDS】【RETRO CAT】くらいなもの。残り7トラックには本田雅人“らしさ”は薄い。

 でもでも,ここが一番のポイントなのだが,CD一枚を聴き通した後の感想は,全ソロCDの中で,なぜか一番本田雅人“その人”を実感してしまう。ハッキリと「本田サウンド独特の感触」が耳に残るから不思議である。高濃度で後を引く。

 そう。この「確かな本田臭」こそ“オレ様”効果と呼ぶ以外にない。極限まで凄腕テクニシャンとの真剣勝負を繰り返すうちに「どうだ,まいったか,これが“オレ様”の実力だ」と共演者全員の首根っこを抑えつけて回っている。管理人はそのように理解した。

CROWDED COLORS-2 『CROWDED COLORS』は日常ほとんど聴かない(満月の夜に聴きたくなる? ウッソー)。名盤ではない。しかしだからと言って駄盤だなんて思わない。

 『CROWDED COLORS』こそ本田フリークのマスト・アイテム。『CROWDED COLORS』には本気の“オレ様”が宿っている。本田雅人は綺麗なだけではない。闇の部分をついに見せた。フォースにもダークサイドがあるように…。
 特に『CROWDED COLORS』のジャケット写真=「真っ赤な悪魔とペイズリーの図」なんですよ〜。本田“オレ様”雅人〜。

 『ILLUSION』と『REAL−FUSION』の次に『CROWDED COLORS』を是非聴いてほしい。本田雅人の聴き方が絶対変わる。ちょっとは変わる。“オレ様”と呼んでみたくなる。

  01. Eye Power=10.00
  02. Oh! Karnel
  03. Slow Wave
  04. Caribbean Kids
  05. Bright and Early
  06. Small Hours
  07. Knock Around Limousine
  08. Hydration
  09. Retro Cat
  10. Pray For Peace

(ビクター/JVC 2003年発売/VICJ-61093)
(デジパック仕様)

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本田 雅人 / THE BEST AND MORE4

THE BEST AND MORE-1 『THE BEST AND MORE』を聴いて本田雅人を“ハイパー・サックス・プレイヤー”と呼ぶのは止めにしようと思った。

 本田雅人は“ハイパー・サックス・プレイヤー”にしてフュージョン・サックス・プレイヤージャズ・サックス・プレイヤー。でもでも,それだけでは不正確の不十分。
 木管金管EWI鍵盤弦楽器打楽器ヴォイスプログラミングまでこなす“スーパー”マルチ・プレイヤー+名コンポーザー&名アレンジャー&名プロデューサー。
 管理人の中での本田雅人の立ち位置は,塩谷哲と相並ぶJ−ジャズ/フュージョン界の“天才”なのである。

 そんな“天才”本田雅人初のベストCDが『THE BEST AND MORE』。
 『THE BEST AND MORE』は,本田雅人のソロ転向後の『GROWIN’』『CARRY OUT』『ILLUSION』『REAL−FUSION』『CROSS HEARTS』から,本田雅人自身が選曲したスーパー・ベスト! もはや“絶賛の嵐”しかな〜い。

 『THE BEST AND MORE』を1枚聴き通して感じるのは『ILLUSION』『REAL−FUSION』の“我の強さ”。美人揃いの『THE BEST AND MORE』でも「ハッとしてグッとくる」田原俊彦な感じは【GRAND BLUE】【IN MY HEART】【放課後は日曜日】の3トラック。

 そして『THE BEST AND MORE』での再発見が【TOMORROW IS ANOTHER DAY】。前からいい曲だとは思っていたが『CROSS HEARTS』は【A DISTANCIA】と【DIGI−SHAKE】がヘヴィ・ローテで【TOMORROW IS ANOTHER DAY】は1軍半の存在だった。でも〜。
 【TOMORROW IS ANOTHER DAY】ブレイクの秘密は,またしても塩谷哲ソルトさん,またフュージョンやってください。ソルトの大ファンとしては,こんな名演を聴かされてしまったが最後。「欲求不満」がたまりにたまってしまいます。はい。

THE BEST AND MORE-2 さて,前にも書いたが管理人がベスト盤を買う理由は未発表音源収録時に限られる。
 『THE BEST AND MORE』の『AND MORE』は,京セラミタのCM曲【’S WONDERFUL】と未発表ライブ音源【PARALLELOGRAM】。

 一人多重録音の“ハネ系”【’S WONDERFUL】と本田バンドのキメキメな【PARALLELOGRAM】。ここで再度,管理人から本田雅人への提言。「餅は餅屋」だ本田さん。

  01. Joy
  02. Mermaid Kiss
  03. 'S Wonderful
  04. Smack Out
  05. Grand Blue
  06. Condolence
  07. Tokyo Train
  08. In My Heart
  09. 放課後は日曜日
  10. Blue Black
  11. みんなSwing
  12. Tomorrow is Another Day
  13. Parallelogram

(ビクター/JVC 2002年発売/VICJ-60895)
(デジパック仕様)

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本田 雅人 / CROSS HEARTS4

CROSS HEARTS-1 管理人は本田雅人T−スクェアで初めて知ったが,角松敏生のファンの間ではすでに有名人だったようだ。
 そう。本田雅人のデビューは角松敏生のツアー・バンド。「本田雅人T−スクェアに盗られた」という角松敏生ライブMCもあったそうな…。

 そんな角松敏生本田雅人の師弟関係が復活したのが,本田雅人のソロCD第6弾『CROSS HEARTS』。
 角松敏生本田雅人の共同プロデュースにして,角松バンドが全面参加。角松敏生の楽曲も3曲ブッキングされた『CROSS HEARTS』は『ILLUSION』とは対極を為す“異色盤”である。

 『CROSS HEARTS』は,フュージョンに片足突っ込んでいる?角松敏生ゆえ“違和感なし”のフュージョンCD
 そう。『CROSS HEARTS』は角松主導。本田雅人の“バリバリ度”の低い「角松寄り」が物足りない。

 【PARALLELOGRAM】の聴き所はアルトテナーのユニゾン。そして「フィーチャリングベーシスト青木智仁ベース・ソロは桜井哲夫ばりにファンキーである。本田雅人らしくブラス隊の刻みが効いている。

 『CROSS HEARTS』は【A DISTANCIA】がハイライト。この爽やかな風が“角松効果”。【A DISTANCIA】は,角松敏生のノータッチの遠隔操作の大傑作である。
 それにしても角松敏生本田雅人は以心伝心。肌が合っているのだと思う。アクセントのシンセ・プログラミングにマルチ・プレイヤー=本田雅人の“天才”が聴ける。

 【K2】は『CROSS HEARTS』唯一の角松敏生全面プロデュース。しか〜し,意外にも持ってきたのはテクニカル・チューン。青木智仁神保彰のタイトなグルーヴ本田雅人が合う合う。これがプロデューサー=角松敏生の狙いである。本田雅人の魅力を知り尽くしているんだなぁ。妬けてくる〜。

 ミディアム・バラードの【FEEL AT EASE】とポップなノリノリ【…AND YOU?】が“もろ”T−スクェアしている。本田雅人のソロCDを聴いてスクェアっぽさを感じたのは久しぶりである。

 【TECHNO MAMBO】で聴かせるバリトン・サックスフルート・メインでトロンボーン。サブ楽器のトロンボーンでこんな高度なソロを聴かせられてしまったら,本業のトロンボーン・プレイヤーは顔面蒼白。く〜っ。

 【DIGI−SHAKE】は,ハッキリ言って,主役は塩谷哲。何気に聞いていて,慌ててクレジットを見たら塩谷哲。管理人のソルト好きは“天下一品”を自覚しました。

CROSS HEARTS-2 そして『CROSS HEARTS』は【アマヌサの海】【STOP! THE FUNK】【I CAN GIVE YOU MY LOVE】【TOMORROW IS ANOTHER DAY】と続くのだが,どうしても【DIGI−SHAKE】でお腹いっぱいの満腹感。ラスト4曲は不思議と聴き込みが甘くなってしまうのはなぜ?

 【I CAN GIVE YOU MY LOVE】【TOMORROW IS ANOTHER DAY】が大名曲なのは保証しますが,詳しくは次期,トラック批評をカミング・スーン!

 そんなこんなでそうなんです。管理人にとって『CROSS HEARTS』の本田雅人=【DIGI−SHAKE】の塩谷哲なんです。それで次が本田雅人塩谷哲の『FOUR OF A KIND』なんです。うまくつながったかな〜?

  01. Parallelogram
  02. A Distancia
  03. K2
  04. Feel At Ease
  05. …And You?
  06. Techno Mambo
  07. Digi-Shake
  08. アマヌサの海
  09. Stop! The Funk
  10. I Can Give You My Love
  11. Tomorrow is Another Day

(ビクター/JVC 2001年発売/VICJ-60838)
(デジパック仕様)
(CONNECTED対応CD)
(サンプル盤)

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本田 雅人 / WHAT IS FUSION - SOUND EDITION5

WHAT IS FUSION - SOUND EDITION-1 管理人は矢野沙織を別にすれば本田雅人が大好きだ。
 管理人の本田雅人好きの第三原因が『WHAT IS FUSION』。イエーイ。『WHAT IS FUSION』こそ“ハイパー・フュージョン・サックス・プレイヤー本田雅人のオールタイム・ベストライブT−スクェア時代の代表曲がセレクトされているのが本田フリークとしてはたまらなくうれしい。

 全てが馴染みの曲なのだが,演奏が進化したのか,あるいは本田バンドが固まったのか,スタジオ・レコーディング並みのスーパー・プレイ。本田雅人の“サックス・マシーン”を彷彿させる精密なのに“ヒューマンサックス”ならではの味。
 梶原順ギター松本圭司キーボード青木智仁ベース則竹裕之ドラムも最高なのだが,いつにも増して本田雅人サックスEWIに自然と耳が向いていく。

 理由は本田バンドの心憎いテクニック。自分の個性を生かしながらも主役を引き立てる名演集。本田バンドの面々がみな本田雅人を尊敬している。本田雅人の書いた,難易度の高い譜面と格闘しながらも“天才”本田雅人を認めるがゆえに,本田バンドで共演できる喜びが素直に音に出ている。間違いない。

 例えば【FORGET ME NOT】。オリジナルでは,こちらも“天才”塩谷哲が“本田雅人ばりの”ピアノを弾いていたが『WHAT IS FUSION』では松本圭司エレピで泣かす〜。
 そして【MEGALITH】。同じクインテット編成でもT−スクェア本田バンドでは音の厚みが随分異なる。「バンド・アンサンブル」に徹したT−スクェアと「モチーフの応酬」に徹した本田バンドの違いである。

WHAT IS FUSION - SOUND EDITION-2 『ILLUSION批評&『REAL−FUSION批評は,意識して“書かなかった”が『WHAT IS FUSION批評は,意識しても“書けない”。ぽかんと開いた口からは,ただただ「凄い,素晴らしい」の言葉しか出てこない。

 本田雅人こそ“フュージョンそのもの”である。本田雅人を中心にフュージョン・シーンが動いている。

  01. 放課後は日曜日
  02. TRAFFIC JAM
  03. AFTERNOON
  04. FORGET NOT ME
  05. GOOD MOON
  06. BAD MOON
  07. JOY
  08. MEGALITH
  09. 夏のサンタクロース

(ビクター/JVC 2001年発売/VICJ-60736)
(デジパック仕様)

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本田 雅人 / REAL-FUSION5

REAL-FUSION-1 管理人は矢野沙織を別にすれば本田雅人が大好きだ。
 管理人の本田雅人好きの第二原因が『REAL−FUSION』。
 『ILLUSION』での変幻自在の“ジャズ・サックス”に魂を抜かれて迎え入れた『REAL−FUSION』がド真ん中のストレート。“ハイパー・フュージョン・サックス・プレイヤー本田雅人が爆発している。

 『REAL−FUSION』は,これぞ「オール・スター・セッション」。T−スクェアのバンド仲間の則竹裕之ウィットネスのバンド仲間の梶原順石川雅春フォー・オブ・ア・カインドで後日バンド仲間の塩谷哲青木智仁カシオペア野呂一生ディメンション小野塚晃ソルト・バンド松原秀樹大儀見元山木秀夫バッカス佐々木史郎佐野聡,そして難波弘之三好功郎,さらに外タレ部門からハイラム・ブロックウィル・リーが参加! どうですか,このメンツ! アルバム・タイトル通りの「現在のフュージョン・シーン」を思いっきり楽しめる!

 しか〜し,そんな「オール・スター・セッション」が全て“本田雅人している”! そう。『REAL−FUSION』の印象は,1人多重録音盤『CARRY OUT』とはテイストの異なる“完全版の本田雅人”そのものである。
 親しみやすい美メロディと変拍子でキメまくる“ハイパー・フュージョン”。聴きやすくて聴き込み難い,いつものアレである。本田雅人・一流の凝りに凝ったトリッキーなギミック・アレンジの“仕掛け”は解読までに骨が折れるが,そこが最高に楽しい,ファンへのプレゼント盛り沢山な演奏である。

 『REAL−FUSION』で本田雅人が操るは,メインであるアルト・サックスに加えて,ソプラノ・サックステナー・サックスバリトン・サックスの全サックスとサブのEWI,木管のフルートクラリネット,金管のトランペット,鍵盤のエレクトリック・ピアノに生声いじったヴォイス
 『CARRY OUT』と異なるのは“適材適所”でゲストに吹かせているくらいだが,これが大正解。「餅は餅屋」だ本田さん。

 『REAL−FUSION』で特に「本田雅人本田雅人たる」所以を堪能できる【放課後は日曜日】【STEP UP ACTION】【GOOD MOON】【TOKYO TRAIN】のハイライト4曲の絶賛については,また今回も長文になりそうなのでスルーします。(次期,トラック批評をカミング・スーン)
 でも【放課後は日曜日】はどうしても書きたい。だからちょっとだけ書いちゃう。何と純情なメロディなのだろう。少年のキラキラ・オメメのワクワク・ソング。
 結論1=とにもかくにも梶原順アドリブが聴き所なのだ〜。アレ〜っ。

 管理人が選ぶ『REAL−FUSION』の“裏”ハイライトは梶原順渡辺貞夫フルートボサノヴァ→【TAST OF WIND】。
 本田雅人フルートはノンビブラートでスーっと伸びていく“爽やか系”。テーマと大サビで聴こえるスキャットとのハーモニーがたまらなく好き。
 2分2秒から始まるフルート・ソロの飛翔感はT−スクェア時代の『夏の惑星』を超えている。こんなにもカッコよいフルート・ソロを聴いたのは【TAST OF WIND】が初めてである。
 結論2=とにもかくにも梶原順アドリブが聴き所なのだ〜。アレ〜っ。

REAL-FUSION-2 『ILLUSION』のわずか7ヶ月後に発売された“こってこて”の『REAL−FUSION』。やはり『REAL−FUSION』の本田雅人こそが「THIS IS MASATO HONDA」なフュージョン・サックスの“王道”である。

 でもやっぱり『ILLUSION』で愛を感じた本田雅人が忘れない。本田さん,いつの日か『ILLUSION』路線の『REAL−JAZZ』『WHAT IS JAZZ』の制作もお願いいたします。
 結論3=とにもかくにも梶原順アドリブが聴き所なのだ〜。アレ〜っ。

 本田さんの本田さんによる本田さんのための『REAL−FUSION』! 最高!!

  01. 放課後は日曜日
  02. Wake In Good
  03. Step Up Action
  04. Grand Blue
  05. Mr. Dharma
  06. Taste Of Wind
  07. Good Moon
  08. Forget Me Not
  09. Tokyo Train
  10. Be Ambitious

(ビクター/JVC 2000年発売/VICJ-60653)
(デジパック仕様)

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本田 雅人 / ILLUSION5

ILLUSION-1 “ハイパー・サックス・プレイヤー本田雅人が“ジャズ・サックス・プレイヤー本田雅人となった奇跡の瞬間が『ILLUSION』に記録されている。

 管理人は本田雅人が大好きだ。ソニー・ロリンズジョン・コルトレーンキャノンボール・アダレイマイケル・ブレッカーらを抜きに,現役サックス・プレイヤーに限って言えば,デヴィッド・サンボーンケニー・ギャレットウェイン・シューター渡辺貞夫と肩を並べている。管理人は伊東たけしよりも(himebowさん,ごめんなさい),勝田一樹よりも(風の少年さん,ごめんなさい),小林香織よりも(のぶひでさん,ごめんなさい),あぁ,矢野沙織を別にすれば本田雅人が大好きなのだ〜。

 管理人がここまで本田雅人を押すようになった第一原因が『ILLUSION』の存在にある。『ILLUSION』にメロメロに魂を抜かれてしまったのだった。

 管理人は本田雅人T−スクェアNEW−S』で初めて知った。誰が言ったか「メガリス・ショック」。管理人にド・ストライクだった「メガリス・ショック」。(影響を受けやすい性格なもので)マジで「メガリス・ショック」を受けた口。
 しか〜し『ILLUSION』を聴いた時の衝撃は「メガリス・ショック」以上! もう大興奮でてんやわんや! 本田雅人の「フュージョンを越え,ジャズを越えた」“ハイパー・サックス”が“世界一”であった。
 『ILLUSION』の本田雅人キース・ジャレットに,パット・メセニーに紹介したい。是非共演してほしい。狂気に正気でそう願ったものだ。読者の皆さんにも管理人の大興奮が伝わりますか?

 いかんいかん。『ILLUSION』について語り出すといつも饒舌で止まらなくなってしまう。こんな時はアドリブログ得意のショート・カット編。マジで好きなアルバムであればあるほど分量が少なくなってしまう〜。

ILLUSION-2 『ILLUSION』の聴き所は,ハッキリ言って,王道のジャズ・サックスではなく“ジャズっぽい”本田節とポンタ・ボックスとのインタープレイであろう。

 “手に汗握る”ハイパー・レベルなインタープレイの大連続なのに,4人が完全に“余裕で”演奏している。スタジオの空気を支配しているは「COOLな臨場感」である。こんなに柔軟な音楽は「本田雅人・最初にして最後の」白眉の出来だと思う。く〜っ。

 『ILLUSION批評の続きは,ウィスキーを飲みながら,にいたします。悦に入ってきま〜す。

  01. Little Finger
  02. Trilha Alegre Do Tio
  03. Stratos
  04. In My Heart
  05. Illusion
  06. Last Clear Stream
  07. Jiao!!!
  08. Pork Dance
  09. みんなSwing
  10. Turning Of The Dream

(ビクター/JVC 2000年発売/VICJ-60553)
(デジパック仕様)

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プリズム / 1977 LIVE AT SUGINO KODO4

1977 LIVE AT SUGINO KODO-1 杉野講堂から目黒駅まで延々と続く入場待ちの行列に参った警察官が責任者へクレームをつけたという,プリズム“伝説のデビュー・ライブ”『1977 LIVEAT SUGINO KODO』は,棚ボタ。その理由は24年ぶりのユニバーサル・ミュージックとの契約にあった。
 2003年はプリズムの25周年記念リリース・ラッシュ。7枚のうち4枚は「DSDリマスタリング&紙ジャケット巻帯仕様」の再発だったのだが,そのマスタリング作業中に偶然見つかったマスターが『1977 LIVE AT SUGINO KODO』だった。ねっ,棚ボタでしょ?

 27年もの倉庫での長い眠りから目を覚ました,若き日のプリズムの演奏は「日本初のフュージョン・バンド」その通り。実にソフトで軽快なライブである。今のようなギリギリとエッジが立ったシャープさはないかわりに音に厚みとまろやかさがある。
 アレンジはアルバムの発売から日が浅いせいか「スタジオ録音の再現」が多いのだが【VIKING】や【PRISM】といった高速チューンでも「レコード通りの演奏」をライブで再現できるとは素晴らしい「超絶技巧集団」であった。

 『1977 LIVE AT SUGINO KODO』の聴き所は2つ。
 1つ目の聴き所はデビュー・ライブゆえのハプニング? 単純にオリジナル曲が足りなかっただけ? プリズムの全ディスコグラフィ“唯一の”カヴァー・ナンバー3曲収録。

 アル・ディメオラの【MIDNIGHT TANGO】とジョージ・デュークの【THAT’S WHAT SHE SAID】も興味深いが,何と言っても和田アキラの“アイドル”である,トニー・ウィリアムス・ライフタイムフィーチャリングアラン・ホールズワースの【FRED】での早弾き。

 ライフタイムトニー・ウィリアムスのダブルが基本なので鈴木リカのシングルは迫力に欠ける。森園勝敏ギター・ソロも攻めあぐねている。しか〜し,和田アキラギター・ソロは絶好調。鈴木リカ森園勝敏の分までスパーク。「なんせ人一倍練習したもん。なんせ人一倍好きなんだもん」の「アラン・ホールズワース愛」がギターの早弾きで綴られている。

 2つ目の聴き所は“名バッキング・ギタリスト森園勝敏ギターである。
 プリズムの“売り”であったツイン・ギターは同格ではない。あくまでメインは和田アキラであり(時にリードを取る事もあるが)森園勝敏和田アキラの“ひきたて役”が役所。

 正直,管理人は『1977 LIVE AT SUGINO KODO』を聴くまでは森園勝敏をあまり評価していなかった。「和田アキラあっての森園勝敏」だと思っていた。しかし『1977 LIVE AT SUGINO KODO』の森園勝敏の味が超一級品。この“緩急自在”のギター和田アキラには真似できないシロモノ。
 そう。プリズムツイン・ギターは「森園勝敏あっての和田アキラ」であった。読者の皆さんも固定観念なしに森園勝敏ギター・ラインを追い続けてみてください。絶対再評価!

1977 LIVE AT SUGINO KODO-2 管理人の結論。『1977 LIVE AT SUGINO KODO批評

 『1977 LIVE AT SUGINO KODO』は「早すぎた天才」バンド=プリズムの記録。『1977 LIVE AT SUGINO KODO』が,日本中にフュージョン・ブームを巻き起こした『ジェントル・ソウツ』以前とはにわかに信じ難い。

 多くのフュージョン・バンドが『ジェントル・ソウツ』のコピーからスタートしたのに対し,プリズムはロック〜フュージョンへの流れの中で独自のオリジナリティを確立している。こんな「プログレ・フュージョン」は世界的に見てもプリズム以外に存在しない。

 『1977 LIVE AT SUGINO KODO』の演奏を,2004年仕様の耳で冷静に確かめてみた。そしてプリズムへの確信を強めた。「早すぎた天才」バンド。それがプリズムなのである。

PS それにしても「これ本当に約30年前の音源なの?」と思う程音質が良い。ユニバーサルさん,いい仕事してくれました。でもでも,せっかくなんだからDSDリマスタリング&SACD仕様にしてくれたら良かったのにぃ。

  disc one
  01. MORNING LIGHT
  02. CYCLING
  03. FRED
  04. VIKING
  05. DAYDREAM
  06. SHAKE YOUR HEAD
  07. MIDNIGHT TANGO
  08. 風神

  disc two
  01. DANCING MOON
  02. BENEATH THE SEA
  03. PRISM
  04. LOVE ME
  05. TORNADO
  06. THAT'S WHAT SHE SAID

(ユニバーサル・ミュージック/UNIVERSAL MUSIC 2004年発売/UPCH-1344/5)
(CD2枚組)
(ライナーノーツ/吉成伸幸)

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プリズム / MJU:(ミュー)5

【mju:】-1 プリズムの25周年は“プリズムらしくない”リリース・ラッシュ。
 その理由は24年ぶりのユニバーサル・ミュージックとの契約にあった。
 
 まず3月にポリドール音源4枚『PRISM』『SECOND THOUGHTS/SECOND MOVE』『PRISM 』『LIVE』をDSDリマスタリング&紙ジャケット巻帯仕様にて再リリース。
 続いて5月と7月にセルフ・カヴァーによる新録2枚『PRESENT 』『PRESENT 』をリリース。
 そして9月に全曲書き下ろしの『MJU:(ミュー)』をリリース。この間わずかに6ヶ月。ユニバーサル・ミュージックおそろしや
〜。

 この“怒涛の”リリース・ラッシュの締めであり目玉となるのが,通算24作目の『MJU:(ミュー)』である。
 『PRESENT 』『PRESENT 』は新旧ゲスト参加のオールスター・セッションであったが『MJU:(ミュー)』は,現プリズムの「PRISM+ONE」である。

 和田アキラギター木村万作ドラムに,渡辺建の後任として『IN THE LAST RESORT』より加入した新ベーシスト岡田治郎の現プリズム
 岡田治郎の活躍が素晴らしく,和田アキラにも木村万作にも寄り添うことなく縦横無尽に“楽曲に”寄り添っていく。

 そのギター・トリオへ乗っかる「+ONE」。『MJU:(ミュー)』には,新澤健一郎石黒彰キーボードが楽曲毎に参加する。
 新澤健一郎石黒彰キーボードがジャスト。「PRISM+ONE」のサウンドは,もはやキーボード抜きでは成立しない音世界へと突入している。

 【LAND OF HAPPINESS〜ANOTHER TAKE OFF】においては「PRISM+TWO」。キーボード新澤健一郎と共にソプラノ・サックス中村哲が参加しているのはご愛嬌? 【ANOTHER TAKE OFF】って,あの【TAKE OFF】の外伝? 新澤健一郎の「二代目・深町純」襲名も間近い?

 『MJU:(ミュー)』における「+ONE」にはもう1人いる。影武者=岡崎司。実際の岡崎司のメイン・ワークも「コンポーザー&アレンジャー」の影武者さん。
 『MJU:(ミュー)』のハイライトは,岡崎司作【REMINISCENCES】こそ,プリズム版・T−スクェアの【PRAISE】。最高レベルのギターバラードである。

【mju:】-2 管理人の結論。『MJU:(ミュー)批評

 『MJU:(ミュー)』での“プリズムの演奏力”は,以前にも増して“超絶技巧”が耳につく。和田アキラが述べているように岡田治郎のスーパー・プレイで「もうなんだってできる」超ハイ・レベルの“超絶技巧”のオンパレード。「これぞプリズム的」な名演である。

 しかし同じ「これぞプリズム的」な名演であっても「プログレ・フュージョン」期や「“ジャズ系”ギター・トリオ」期のどの演奏スタイルとも異なっている。上手いとか凄いとかの言葉が出る前にスリリング。
 そう。和田アキラ木村万作岡田治郎のトライアングルの力関係。3人が駆け引きしながらも正三角形を保ち続けている。

 『MJU:(ミュー)』での「ギターギターベースベースドラムドラム」本来の立ち位置に鎮座したプリズムは「正三角形の七面体」。
 光のエネルギーを色彩に変換して放射し続ける「正三角形の七面体」バンド=プリズムは,25年目にして“新しい輝き”を放ち始めている。

  01. CYCLES OF LIFE
  02. PRIME DIRECTIVE
  03. NETWORK
  04. REUNION
  05. つづれおり
  06. REMINISCENCES
  07. GAIA
  08. CORAL ISLANDS
  09. LAND OF HAPPINESS〜ANOTHER TAKE OFF

(ユニバーサル・ミュージック/UNIVERSAL MUSIC 2003年発売/UPGH-1009)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)

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プリズム / PRESENT II4

PRESENT II-1 プリズムの25周年記念盤『PRESENT 』は,プリズム初のセルフ・カヴァーCD・第2弾。

 現プリズムの形であり,管理人の中で「主流派」である“ジャズ系”ギター・トリオは実は「非主流派」。それで25周年のお祝いはギター・トリオ結成前の“売れ線”「プログレ・フュージョン」期の焼き直しである。

 レコーディング・メンバーも,和田アキラギター木村万作ドラムに,新メンバーの岡田治郎ベース,ゲストとして森園勝敏ギター新澤健一郎久米大作石黒彰キーボード中島オバヲパーカッションが参加したオールスター・セッションっぽくなっている。

 和田アキラライナーノーツの中でアルバム・タイトル『PRESENT』について「私たちからの贈り物という意味のプレゼントプリズムの現在=PRESENTという意味の」ダブル・ミーニングと語っているように,単なる焼き直しでは終わらない2003年仕様の新アレンジが新鮮である。

 セルフ・カヴァー作『PRESENT 』の成功の立役者は,新ベーシスト岡田治郎であろう。
 何と言ってもプリズムの半分は渡辺建でできていた。渡辺建はメロディアスなフレットレス・ベースをメインにチョッパーはほとんどやらないパンチラ・ベーシスト。「スケベなメロディにはフレットレス」とはナルチョの言葉だが,そのスケベ道を極めたかの如く実にスケベなベース・ラインを弾いていた。
 良くも悪くも“超個性”の渡辺建が抜けたらプリズムプリズムでなくなるのではないか? そんな不安を「二代目・渡辺建」として岡田治郎が支えていく。岡田治郎の「超絶フレットレス・ベース」が,従来のプリズムを支えると共に,バンドとして一歩も二歩も前進させている。
 そう。岡田治郎は「二代目・渡辺建」にして「二代目・日本のジャコ・パストリアス」襲名でよろしい。

 例えば,一発目の【MEMORIES OF YOU】。オリジナルは渡辺建らしい感傷的なメロディでオルガンフィーチャーした味わい深い演奏だったが,今回の『PRESENTヴァージョンは,ぐっとタイトなイメージの演奏。
 渡辺建のウェットな湿り気が抜けて岡田治郎の理性的でドライなベース・ラインが表面に出てきている。元来,和田アキラギターは“泣きのギター”ゆえ,バンドとしては渡辺建より岡田治郎の方がバランスがよい。
 岡田治郎の適確な表現力が【MEMORIES OF YOU】を,そしてプリズムのバンド・サウンドをまた進化させた。

 『PRESENT 』での“新生”プリズムの演奏は,いつになくソリッドでタイトでスリリング。仕掛けが多い複雑な曲とシンプルでメロディアスな曲,激しさと繊細さのバランスが聴きやすい。プリズムらしいスケール感と透明感を有する,瑞々しいコンテンポラリー・サウンドに昇華されている。そう。「アダルトなプリズム」の風格が漂っている。

 単純に年季入っている? その印象は和田アキラ“円熟の”ギター・プレイにある。『PRESENT 』での演奏をどうしてもオリジナルの演奏と聴き比べてしまうのだが,オリジナルはフュージョンと言うよりハード・ロックする,エネルギッシュでパワフルで荒々しい“若気の至り”的な演奏が多かったのだが『PRESENT 』での和田アキラは“綺麗め”な演奏である。

 和田アキラが一番変ったのはアドリブのメロディ・ラインである。以前は自分でも制御不能のアクロバティックなギター・ソロが耳についていたが『PRESENT 』でのギター・ソロは事前に書かれていたかのような見事な構成力。尖がった部分のない滑らかなフレージングである。
 勿論,早弾きも爆発力も健在である。テクニックは衰え知らず。この変化は楽曲と真摯に向かい合った緻密なアレンジの積み重ねによるものだろう。より必然性のあるフレーズを意識しているように思える。

 和田アキラにとってプリズムでの25年間は,ギタリストから音楽家への成長の歴史である。『PRESENT 』のバラエティに富んだ楽曲群は,正に和田アキラプリズムと共に,懐の深いジャズメンへの成長記録。
 そう。ギタリストにして名コンポーザー=和田アキラの大きな存在感に圧倒される。

PRESENT II-2 さて,プリズムの25周年記念盤『PRESENT』には『PRESENT 』と『PRESENT 』の2枚がある。
 正確には別売りであって2枚組ではないのだが,アルバムの性質上,2枚で1セットと言ってよい。

 プリズムのマニアとしては,この2枚をどう位置づけるかが語り草? 管理人は「メロウな機ぅ蓮璽匹吻供廚醗銘屬鼎韻襦
 いや,本音を言えば『PRESENT』は,2003年5月発売の『』と2003年7月発売の『』,そして2003年9月発売の『MJU:(ミュー)』を含めた3枚組。全曲新曲の『MJU:(ミュー)』を聴いてこそ『PRESENT 』と『PRESENT 』の本質をより深く理解できる。

 『PRESENT 』は,プリズム25年間の代表曲の焼き直しにして,現プリズムの最新レコーディング。『MJU:(ミュー)』にはない,新旧ゲスト参加のこの演奏はハッキリ言って新しい。
 そう。『PRESENT 』は“現在進行形”のフュージョン・バンド=プリズムのバンド・サウンドの記録である。

  01. MEMORIES OF YOU
  02. PRISM
  03. MEMORY OF THE MOMENT
  04. DAYDREAM
  05. BACK STREET JIVE
  06. 風神
  07. CRUISERS' STREET
  08. WIND
  09. SUSPENCIBLE THE FOURTH
  10. KARMA
  11. INTO THE SKY

(ユニバーサル・ミュージック/UNIVERSAL MUSIC 2003年発売/UPGH-1008)
(ライナーノーツ/中田利樹,プリズム)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)

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