「オスカー・ピーターソンへの想い溢れるニュー・アルバム。2007年末に急逝した,世界ジャズ界を代表するピアニスト,オスカー・ピーターソン。生前オスカーが愛したスタンダード・ナンバーを中心に,ドラムレス・トリオでスウィンギーに綴る8つの名曲」。 そう。 ...
2012年03月
NANIWA EXP / 30TH
「孤高のライヴ・バンド,ナニワ・エキスプレスの結成30周年記念アルバム。熟成を重ねて,なお鮮度を失わない,達人たちによる究極のジャム」。 この『30TH』公式キャッチ・コピーの考案者が偉い。短文なのに的を射ている。 管理人なんかは思い入れが有り過 ...
山中 千尋 / アビス
『ABYSS』(以下『アビス』)は,山中千尋最大の問題作にして山中千尋唯一の“エレクトリック路線”作。 実際にはスタンダードなピアノ・トリオ編成なのだが,アコースティックは箸休め。この音はどうにもこうにもエレクトリック。電化マイルスならぬ“電化ちーた ...
アキコ・グレース / グレースフル・ヴィジョン
『GRACEFUL VISION』(以下『グレースフル・ヴィジョン』)は『ILLUME』以上に「静」なCDである。 “新生ニューヨーク・トリオ”との触れ込みであったが,ベーシストはレギュラーのラリー・グレナディアだし,ドラマーがビル・スチュアートか ...
山中 千尋 / アウトサイド・バイ・ザ・スウィング
『OUTSIDE BY THE SWING』(以下『アウト・サイド・バイ・ザ・スウィング』)を一聴して驚いた日のことを覚えている。 これが山中千尋か? あの山中千尋なのか? 自分の耳を疑ったことを覚えている。 『アウト・サイド・バイ・ザ・スウィン ...
小曽根 真 / トレジャー
『TREASURE』(以下『トレジャー』)こそ“世界の小曽根”の面目躍如! 『トレジャー』は,小曽根真を“世界の小曽根”と敬愛する世界のスーパー・スターたちとの豪華競演盤である。そう。『トレジャー』は共演ではなく競演である。 一聴,小曽根真と親交の深 ...
山中 千尋 / マドリガル
ラリー・グレナディアとジェフ・バラードが連続参加した事実から『ホエン・オクトーバー・ゴーズ』の続編であろう『MADRIGAL』(以下『マドリガル』)。 しかし『ホエン・オクトーバー・ゴーズ』と『マドリガル』には天と地ほどの開きがある。いいや,正確に ...
小沼 ようすけ / THE THREE PRIMARY COLORS
『THE THREE PRIMARY COLORS』で,管理人の大好きな小沼ようすけが帰ってきた! 『THE THREE PRIMARY COLORS』は“今をときめく”ベース=リチャード・ボナ,ドラム=アリ・ホーニッグとのギター・トリオ! 赤の小沼 ...
山中 千尋 / ホエン・オクトーバー・ゴーズ
『リヴィング・ウィズアウト・フライデイ』でのレイ・パーカーのベースとラフレェ・オリヴィア・スキィのドラムからなる山中千尋トリオは「アンサンブル指向」。3人共に他の楽器のスペースを空けつつも自己主張を繰り返している。 そう。山中千尋の本質は,共演者の力 ...
山中 千尋 / リヴィング・ウィズアウト・フライデイ
山中千尋のニュー・アルバムが届けられるたびに,山中千尋のデビューCD=『LIVING WITHOUT FRIDAY』(以下『リヴィング・ウィズアウト・フライデイ』)にこそ,ジャズ・ピアニスト=山中千尋の個性が一番表われていると思うようになった。 最 ...
MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500-75
《 アメリカが生んだ文化・芸術であるジャズは,国の歩みと同様に,融合,発展,解放,そして時には模索と,最も人間臭い過程を繰り返してきた。 『ジャズに名曲なし,名演あるのみ』の言葉通り,瞬時のインプロヴィゼーションに自己の感性と創造性の全てを賭けたアー ...