アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2013年11月

FM福岡 / ラジ★ゴン / フライド・プライド

ラジ★ゴン / FRIED PRIDE 昨日放送,FM福岡「ラジ★ゴン」にフライド・プライドがゲスト出演しました。
 今週発売のニュー・アルバム『EVERGREEN』とカウトダウン・ライブ&3月のライブの2Daysのプロモーションです。

 雪が舞い散る福岡へ到着し“半泣きした”SHIHOちゃんと半袖1枚のリーダー。この相反するようでも最高の相性のギターボーカルデュオが織りなす,寒さを吹き飛ばす熱い生演奏! かけつけ一杯ならぬ【アナザー・パート・オブ・ミー】のかけつけ1曲でスタート。
 いや〜,超絶ギターとセクシーなヴォーカルがラジオの生放送で聞こえてくる。真っ昼間からめっちゃ強い酒を飲みたくなってしまいました。

 さて,お目当ての『EVERGREEN』の制作秘話。
 『EVERGREEN』は,全国のラジオのDJさんにリクエストいただいた曲をやる,というコンセプト。なぜなら,たまにはそういうのいいんじゃない,がコンセプト。
 やっぱり自分で曲を選ぶと偏ってしまうし,これ絶対自分では選ばないという曲もたくさんあって。例えばスタンダード中のスタンダード=【枯葉】は「王道すぎて」絶対にフライド・プライドは選ばない。でもストレートに【枯葉】やってよ,のリクエスト〜。

 打ち合わせの時に,練習の時にちょっとやってみよう。何も考えずにファースト・インプレッション=初期ひらめき(by 横田明紀男)を大切にフライド・プライドらしい,つまりスパルタンの厳しい感じではなく薄ら笑いなかわいい感じを含みつつ仕上がった,とのことでした。

 思うに『EVERGREEN』は,自分の服を人に選んでもらう感覚 → 「これ似合うじゃん。着てみたらいいじゃん」なカヴァー・アルバム → 「客観的に見てもらえるうれしさがある」ともリーダーが語っておられました。
 でもでも,持ってこられた服を自分流に着こなせるなんて…。リクエストに完全対応できるフライド・プライドは凄い!

 ちなみにOA担当ではないのにスタジオまでフラプラの生演奏を見に来たBUTCHさん。BUTCHさんの顔を見つけてSHIHOちゃんが暴露。
 なんと!BUTCHさん。21曲もフラプラへリクエストしたそうです。欲張りさんだなぁ。

 でもBUTCHさんのリクエストがあったのでジミー・ヘンドリックスの【パープル・ヘイズ】を選曲してみたとのこと。お見事採用!
 中洲JAZZ。テーマソング=【ライフ・イズ・ライク・ア・ジャージー・リヴァー】と共に楽しみたいと思っています。

 以下,オンエア曲一覧です。

1曲目 : 【アナザー・パート・オブ・ミー】(生演奏) / フライド・プライド
2曲目 : 【ドクター・フィールグッド】 / フライド・プライド
 

TOKYO FM / ディア・フレンズ / 渡辺貞夫−2

ディア・フレンズ / 渡辺貞夫-2 本日,TOKYO−FM系「ディア・フレンズ」に渡辺貞夫がゲスト出演しました。
 25年振りとなるブラジル録音のオリジナル『オウトラ・ヴェス 〜ふたたび〜』と年末恒例のクリスマス・ライブのプロモーションです。

 御年80歳の渡辺貞夫は「自分のやりたいことはほとんどやってきた。だからアイディアを出すのに結構苦労する」とのこと。そうして選んだブラジル・レコーディング。

 「昨年の11月から12月にかけてツアーをやって2日だけ休んでレコーディングに行った。なぜならツアーをやった後の方が楽器のコンディションがいいから。楽器がいい鳴りになるにはライブしかない。だから毎月ライブを入れてもらっている」とのこと。

 それで昨年のクリスマスはサンパウロにいてお正月もなかったそうだが,サンパウロに到着するまでが大変だったとのこと。
 「エアラインのVARIGっていうのが無くなっちゃってニューヨークからUNITEDで行く予定だったのに,自分の荷物ピックアップして,ターミナルが変わって,それで行ったらUNITEDのカウンターがない。『UNITED探してんだけど』って言ったら親切に連れていってくれて,TAMっていうエアラインのカウンター,人が並んでる一番前に僕を連れてってくれて。変わってたんですよね。TAMっていうのが今のブラジルのエアラインらしい。それでそこでチェックインするときにもうボーディングの15分前なんですよ。こっちは焦っちゃって慌ててゲートまでチェックインに行ったら,さすがブラジル,エアラインが1時間半くらい遅れてたので乗れましたけど。そんなとこから始まるんですよ」とのこと。
 
 まだまだブラジル・レコーディングのハプニング話は続き,次は現地スタジオでの裏話。
 録音のセッティングの立ち位置が渡辺貞夫を中心に,目の前にドラム,横にパーカッション,右にピアノで,ギターベースが別ブース。だから後でミキシングする時にセパレートできない。いちいちモニタールームに行ってみんなで話し合って創り上げたバンド・サウンド。そういう気遣いで疲れてしまったらしいです。

 続いての話題は年末恒例のクリスマス・ライブ
 「『BEBOP THE NIGHT』って言っちゃったものですから,50年代,60年代のみんなの知ってるいい曲ってたくさんあるんですよね。選曲はホントに苦労しちゃって,まだ明確には決まってないですけど,やっぱし皆さんが懐かしい曲聞きたいでしょうし,僕もやりたいんですけど,僕は自分のBEBOP,オリジナル曲をどうしてもやりたいので,そうするとそっちの方が多くなってくるんですよね。まだ完全には決まってません,後から後から出てくるので」と選曲の苦労を笑い飛ばしておられました。

 そうして最後はナベサダのプライベートについてのトーク。
 番組の2曲目に【リトル・ワルツ・フォー・M】が流れたが,曲紹介に際して,奥さんを亡くして「お別れの偲ぶ会」を皆さんがやりたいということになったエピソード話。ナベサダはお土産のCDを作ろうということで,お帰りの際,皆さんにお渡しするアルバムを作ったとのこと。その中に入れた【リトル・ワルツ・フォー・M】こそ,ストレートに奥さんのために書いたラブ・ソング。【リトル・ワルツ・フォー・M】こそ,お別れのラブ・ソング

 そんな傷心のナベサダを癒してくれているのがペットのワンちゃん。甘ったれの元気もの。毎日窓に明かりが射してくるとナベサダのベッドにドンと飛び乗っかっきて身体を寄せてくる。大体6時か遅くても6:30には1時間位散歩に行っている。途中,公園の手すりにつかまって体操している →( しばし健康の秘訣トーク )→ ライブをやっていた方が調子いい。聴衆の熱気を受けるのが元気の源!

 あっと言う間の30分番組。「もう終わり? 次はイントロなしでエンディングもなしでテーマで行きましょう。はい」。は〜い。

 以下,オンエア曲一覧です。

1曲目 : 【OUTRA VEZ】 / 渡辺貞夫
2曲目 : 【LITTLE WALTZ FOR M】 / 渡辺貞夫

カシオペア・サード / TA・MA・TE・BOX5

TA・MA・TE・BOX-1 カシオペアとしては8年振り。3rdとしては初のオリジナル=『TA・MA・TE・BOX』。

 「カシオペア・サード」最高! 『TA・MA・TE・BOX』のフタを開けたら“悶絶”が待っていました。
 この結論はもしやご祝儀? リップサービス? 完全に駄盤を予想していただけにハードルが下がりすぎていたのでは?

 いいえ。この結論は購入後の3日間,自分自身に問いかけ続けた感想です。実に素晴らしい。カシオペアらしくもあり3rdらしさもある。野呂一生“快心の出来映え”だと思う。
 そう。勝因は野呂一生が準備した“フィーチャリング大高清美仕様”の楽曲群にある。

 【DAYS OF FUTURE】と【EVERY MOMENT】のオリジナル2曲が二重丸な「ザ・名曲」! 3rdライブの定番曲に成り得るキャッチーさ!
 この2曲に関する熱い思い! これはDIMENSIONの『25』における【TAKE TO THE SKIES】〜! この真意が知りたい方はアドリブログの『25レヴューを参照してください。ここでは紙面の関係で?詳しく述べません。
 とにもかくにも【DAYS OF FUTURE】と【EVERY MOMENT】の神曲で「カシオペア・サード」の理想郷・大決定〜!

TA・MA・TE・BOX-2 そしてこの流れで管理人が特に語りたいのはカシオペアセルフカヴァーとなった2曲=【太陽風 2013VER.】と【MISTY LADY 2013VER.】。
 どちらも向谷実キーボードの印象が強いのだが,ここはオルガニスト大高清美の真骨頂! 良くも悪くも“灰汁の強い”オルガンキーボードに負けるはずがない。

 野呂一生が投入した【太陽風 2013VER.】と【MISTY LADY 2013VER.】で,以前の向谷カラーを一掃している。
 もはや【太陽風 2013VER.】と【MISTY LADY 2013VER.】はオルガンで鳴らないと“燃えない体質”になってしまったようだ。ああ〜,向谷実〜。

 前作『LIVE LIFTOFF 2012』では残っていた向谷カラーが『TA・MA・TE・BOX』では消えている。『TA・MA・TE・BOX』を聴いてみて,ついに向谷実の脱退を正面から受け止めることができた。向谷さん,本当にいなくなってしまったんですね(泣)。

TA・MA・TE・BOX-3 思うに管理人が『TA・MA・TE・BOX』に惚れ込むことができたのは,管理人が「フュージョンも聴くジャズ・ファン」な体質だから。しかも「オルガンジャズが滅法好き」な体質だから。

 管理人にとって不思議でしょうがないことだが,カシオペア・ファンの多くが「フュージョン・オンリー」であってジャズには疎い。なんでなの〜?
 そんな「フュージョン・オンリー」カシオペア・ファンに『TA・MA・TE・BOX』は重すぎるかもしれない。良くも悪くも“灰汁の強い”オルガンが耳にまとわりついて離れなくなるかもしれない。
 そう。『TA・MA・TE・BOX』における「カシオペア・サード」の新境地は“腰のある”キーボード・サウンド。

 その点で大高清美はいいよねっ。オルガンの毒気を抜いて,意識して野呂一生ギターを引き立てている。ナルチョ神保彰と絡むベース・ラインもバランスが良い。野呂さん,いいオルガニストを見つけましたねっ。

 もしやジャズが苦手なカシオペア・ファンにとって『TA・MA・TE・BOX』は星3つ? オルガンの鳴る「カシオペア・サード」と決別しようと考えるのは極端な反応ですぞ?

TA・MA・TE・BOX-4 『TA・MA・TE・BOX』の特典DVD。全曲いいですよ〜。

 全曲いい演奏だと思うから野呂さんへの素朴な質問が浮かんできました。なぜ【ARROW OF TIME】がCDに入っていないんですか?

 そして野呂さんのMCが板についてきた今だからこそ感じる,ああ〜,司会屋実〜。

  CD
  01. DAYS OF FUTURE
  02. 太陽風 2013 ver.
  03. LIVE IT UP
  04. AUTOBAHN
  05. ONCE IN THE LIFE
  06. VORTEX OF EMOTION
  07. SE・TSU・NA
  08. BRAND NEW SOUL
  09. U・TA・KA・TA
  10. MISTY LADY 2013 ver.
  11. EVERY MOMENT

  BONUS DVD
  01. DOMINO LINE
  02. TAKE ME
  03. BLACK JOKE
  04. ARROW OF TIME
  05. SET SAIL
  06. THE SKY
  07. ASAYAKE
  08. TOKIMEKI

(ハッツ・アンリミテッド/HATS UNLIMITED 2013年発売/HUCD-10149/B)
(☆BLU−SPEC CD2+DVD仕様)
(☆スリップ・ケース仕様)
★16Pブックレット
★特典DVD:「LIVE IN TOKYO CROSSOVER NIGHT」のステージ完全収録

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

小曽根 真 ザ・トリオ / スリー・ウィッシズ4

THREE WISHES-1 『ザ・トリオ』からわずか10ヵ月後の「ザ・トリオ」の2ndTHREE WISHES』(以下『スリー・ウィッシズ』)は『ザ・トリオ』とは異なり,ゲスト参加のトラックがハイライトと化している。

 『スリー・ウィッシズ』で際立つ,直線的な「ザ・トリオ」の揺るぎないスケール感が素晴らしい。

THREE WISHES-2 ジョン・スコフィールドは大好きであるが,ウォレス・ルーニーはもっと好き。
 タイトで都会的な「ザ・トリオ」が,黒へ染まりスイングしている。

  01. Three Wishes
  02. 53rd st. Blues
  03. Myst
  04. Kelly's Other Tune
  05. Only We Know
  06. Don't Say 'Monk'!
  07. Stinger Double
  08. No Siesta
  09. Embrace
  10. B.Q.E.

(ヴァーヴ/VERVE 1998年発売/POCJ-1403)
(ライナーノーツ/小曽根真,成田正)
★スイングジャーナル誌選定【ゴールドディスク】

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

バド・パウエル / ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.15

THE AMAZING BUD POWELL VOL.1-1 管理人にとってバド・パウエルの代表曲と来れば【クレオパトラの夢】で決まりである。しかし,これがモダン・ジャズの代表曲とか,ジャズ・ピアノの代表曲というお題に変われば【クレオパトラの夢】は外れる。
 【クレオパトラの夢】はバド・パウエルの“命の音”に聴こえる。バド・パウエルに“人間”を感じるのだ。

 ではモダン・ジャズの代表曲とか,ジャズ・ピアノの代表曲とは何だろうか? 異論反論オブジェクションが殺到する覚悟で選べば,バド・パウエルの【ウン・ポコ・ローコ】の3連発! 【ウン・ポコ・ローコ】の3連発を“かませば”大抵のジャズ・ファンは逃げてしまう。想像を絶した“衝撃”にジャズという音楽から距離を置こうと考えるかもしれない。

 【ウン・ポコ・ローコ】と距離を置く。それも1つの選択だと思う。自分が好きでもない音楽を無理をしてまで聴き続ける必要などない。かくいう管理人もジャズ=【ウン・ポコ・ローコ】とは思っていないから大丈夫である。
 でも,でも,でも…。【ウン・ポコ・ローコ】は,ジャズ・ファンなら「どうしても乗り越えなければならない壁」である。【ウン・ポコ・ローコ】を乗り越えなければ“激情系”ジャズを楽しむことなどできやしない。そして“激情系”ジャズを楽しめなければジャズの楽しみも半減してしまう。あぁ〜。

 管理人が【ウン・ポコ・ローコ】をここまで持ち上げるのは【ウン・ポコ・ローコ】が“激情系”ジャズの大名演という理由に加えて【ウン・ポコ・ローコ】が3連発だからという理由になる。
 1stテイク,2ndテイク,3rdテイクはどれも他とは異なっている。これら3テイクの微妙な違いを聴き分けるには時間と忍耐力が必要とされるが,この聴き比べこそが最高に楽しい。

 バド・パウエルの“灰汁の強さ”がテイク毎に隆起する流れが読めるようになるとしめたもの。流れを掴めるようになるとバド・パウエルの「快感の絶頂」を共有できるようになる。そうなると“天才中の天才”の運指と身体が無意識のうちに反応し感じ始めるエクスタシー。
 恐らく,このバド・パウエルと同期する快感を最初に味わったのはブルーノートの名プロデューサーにして熱烈ジャズ・マニアのアルフレッド・ライオンであろう。

 アルフレッド・ライオンジャズ界にもたらした功績の一つに「リハーサル」がある。アドリブ至上主義のジャズに,エネルギーと瞬発力だけではなく演奏のクオリティをも求めて「リハーサル」を持ち込んだ。
 そのアルフレッド・ライオンが【ウン・ポコ・ローコ】を立て続けに冒頭3トラックも並べているのだから,3トラックの全てが聴くに値するエクスタシーを収めている証拠である。

 さて,問題はここからである。管理人が【ウン・ポコ・ローコ】をモダン・ジャズの代表曲,あるいはジャズ・ピアノの代表曲に選ぶ理由はこうである。
 【ウン・ポコ・ローコ】3テイクの聴き分けをマスターした後で【ウン・ポコ・ローコ】の3連発を改めて通して聴いていると,これまでとは全く異質の快感が押し寄せてくる。

 3種類のエクスタシーが収められていた【ウン・ポコ・ローコ】の3連発が,単体を超え“【ウン・ポコ・ローコ】組曲”として迫ってくる。そう。3つで1つの【ウン・ポコ・ローコ】。
 アルフレッド・ライオンが真のジャズ・ファンに伝えたかった【ウン・ポコ・ローコ】とは“【ウン・ポコ・ローコ】組曲”。【ウン・ポコ・ローコ】とはリズムやメロディの違いを楽しむものではなく,音楽全体の流れを楽しむものである。

 長編のクラシックに無駄な1小節がないように【ウン・ポコ・ローコ】の3連発にも無駄なアドリブが1つもない。点と線がつながって初めて全体像が浮かび上がっている。
 いや〜,バド・パウエル名演も奇跡的だが,アルフレッド・ライオンの音楽全体を捉える耳も奇跡的。“【ウン・ポコ・ローコ】組曲”はバド・パウエルアルフレッド・ライオンの“奇跡のコラボレーション”なのである。

THE AMAZING BUD POWELL VOL.1-2 あれっ,だあれ,ここまで読んでも【ウン・ポコ・ローコ】を繰り返し聴いても「ちっとも分からん」とため息ついている人は…。
 でも大丈夫。【ウン・ポコ・ローコ】が楽しめなくても大丈夫。【ウン・ポコ・ローコ】3連発収録の『THE AMAZING BUD POWELL VOL.1』(以下『ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.1』)の楽しみは【ウン・ポコ・ローコ】3連発以外にもあ〜る。

 トランペットファッツ・ナバロがいるではないか! テナー・サックスソニー・ロリンズがいるではないか!
 『ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.1』は【ウン・ポコ・ローコ】3連発“激情系”だけではない“リラックス”ジャズの大名演をも同時収録!

 管理人にとっての『ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.1』は“激情系”から“リラックス”へとシフト中で〜す。

  01. UN POCO LOCO (1st take)
  02. UN POCO LOCO (2nd take)
  03. UN POCO LOCO
  04. DANCE OF THE INFIDELS
  05. 52ND ST. THEME
  06. IT COULD HAPPEN TO YOU (alternate master)
  07. A NIGHT IN TUNISIA (alternate master)
  08. A NIGHT IN TUNISIA
  09. WAIL
  10. ORNITHOLOGY
  11. BOUNCING WITH BUD
  12. PARISIAN THOROUGHFARE

(ブルーノート/BLUE NOTE 1951年発売/TOCJ-6418)
(ライナーノーツ/岡崎正通)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

バド・パウエル / ジャズ・ジャイアント4

JAZZ GIANT-1 思うにバド・パウエルヴァーヴ盤の世評が低いのは『JAZZ GIANT』(以下『ジャズ・ジャイアント』)のせいではなかろうか?

 バド・パウエルの前期の演奏なのだから,当然『ジャズ・ジャイアント』も名演のオンパレード集に違いない。その点は認める。

 しかしバド・パウエルの場合,快演=感動の名演なのである。バド・パウエルの場合,テクニックに溺れることなど皆無。超テクニシャンなのに感動が必ず伴っている。
 こんなピアニスト,いいや,こんなジャズメン滅多にいない。ズバリ,バド・パウエルこそ,真に「天才中の天才」なのである。

 さて,問題の『ジャズ・ジャイアント』である。ヴァーヴ盤の世評は低いが『ジャズ・ジャイアント』単体への評価は高い。変に名が通っている。
 だからバド・パウエルに興味を持ったファンが『ジャズ・ジャイアント』を「1枚目,2枚目,3枚目」として手に取る確立も高くなる。

 ポイントはこの「1枚目,2枚目,3枚目」の組み合わせ。(後期パウエルの傑作群=『ザ・シーン・チェンジズ』等は置いといて。以下,前期パウエルに限って書き記すが)『ジャズ・ジャイアント』の次に,同じくヴァーヴ盤の『ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル』を手に取ればいいのだが,大抵の高確率で一般的な人気盤=ルースト盤の『バド・パウエルの芸術』かブルーノート盤の『ジ・アメイジング・バド・パウエル』に辿り着く。

 圧倒的な感動盤=『バド・パウエルの芸術』と『ジ・アメイジング・バド・パウエル』に比べると,唯一【身も心も】には感動するが『ジャズ・ジャイアント』は聴けたものではない → ヴァーヴはダメの元凶?

JAZZ GIANT-2 管理人の結論。『ジャズ・ジャイアント批評

 『ジャズ・ジャイアント』は名盤。『ジャズ・ジャイアント』はダメではない。ただ生まれた時代が悪かった。

  01. TEMPUS FUGUE-IT
  02. CELIA
  03. CHEROKEE
  04. I'LL KEEP LOVING YOU
  05. STRICTLY CONFIDENTIAL
  06. ALL GOD'S CHILLUN GOT RHYTHM
  07. SO SORRY PLEASE
  08. GET HAPPY
  09. SOMETIMES I'M HAPPY
  10. SWEET GEORGIA BROWN
  11. YESTERDAYS
  12. APRIL IN PARIS
  13. BODY AND SOUL

(ヴァーヴ/VERVE 1950年発売/POCJ-1822)
(ライナーノーツ/佐藤秀樹)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

増尾 好秋 & ジョー・チェンバース / ニューヨーク・コンチェルト4

NEW YORK CONCERTO-1 「JOE CHAMBERS & FRIENDS FEATURING YOSHIAKI MASUO」名義と「増尾好秋 & ジョー・チェンバース」名義。果たしてその真実とは『NEW YORK CONCERTO』(以下『ニューヨーク・コンチェルト』)。

 『ニューヨーク・コンチェルト』に日本名義とワールド名義が存在するのは『ニューヨーク・コンチェルト』が日本企画盤のサガ。
 しかし『ニューヨーク・コンチェルト』を聴き込んでいくと,これが「必然」に思えてきた。

 そう。『ニューヨーク・コンチェルト』の構図は,リーダーがジョー・チェンバースフィーチャリング増尾好秋
 しかし“フィーチャリング”こそが増尾好秋の良さを最大限に引き出すスタイル。その意味で『ニューヨーク・コンチェルト』こそが真の増尾好秋のリーダー作。これだからジャズって面白い!

 そんな『ニューヨーク・コンチェルト』だから,増尾好秋ギター中心に聴いても,ジョー・チェンバースドラムヴァイブ中心に聴いても,いやいや,ケニー・バロンピアノエレピソニー・フォーチュンアルト・サックスフルートエディ・ゴメスベースレイ・マンティラパーカッションも聴き所! 単純に『ニューヨーク・コンチェルト』=「オールスター・セッション」!

 “いぶし銀”のジャズ・ギタリスト増尾好秋が「オールスター・セッション」を率いて,人生で最高に輝いた瞬間の記録が『ニューヨーク・コンチェルト』のハイライト・トラック=【アランフェス協奏曲】。

NEW YORK CONCERTO-2 【アランフェス協奏曲】の名演と来ればマイルス・デイビスジム・ホールのツートップ。
 そして鼻差で追いかける,ごった煮の3位グループの一角を占めるのが増尾好秋の【アランフェス協奏曲】。

 増尾好秋の【アランフェス協奏曲】はメリハリの付け方がお見事な“模範演奏”スタイル。
 イントロからリスナーのハートを鷲掴みするロドリーゴ的なアプローチ。そして『ニューヨーク・コンチェルト』を意識したのか都会的なアプローチ。寡黙なのに雄弁に鳴り続ける増尾好秋ジャズ・ギターが素晴らしい。

  01. Irina
  02. Two Hearts
  03. Like Sonny
  04. Visions
  05. A Night Has A Thousand Eyes
  06. Concierto De Aranjuez
  07. Dhabihu
  08. Autumn In New York

(ベイステイト/BAYSTATE 1981年発売/BVCJ-37586)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/岩浪洋三)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

ブライアン・ブロンバーグ / ハンズ 〜ソロ・アコースティック・ベース〜5

HANDS -SOLO ACOUSTIC BASS--1 あの神保彰櫻井哲夫の次なるパートナーとして指名したことから明らかなように,ブライアン・ブロンバーグこそ,ジャズフュージョン界随一の“超絶ベーシスト”である。

 アコースティックエレクトリックも,フレッテットもフレットレスも,ウッド・ベースからピッコロ・ベースに至るまで,現存するどんなベースを手にしても,それをいとも簡単に“超絶技巧”で弾きこなすベース・マイスター。

 しかし,ブライアン・ブロンバーグベースソロCD=『HANDS −SOLO ACOUSTIC BASS−』(以下『ハンズ 〜ソロ・アコースティック・ベース〜』)を聴き終えて,ブライアン・ブロンバーグにはウッド・ベース以外は必要ないと思った。

 こんなにも“表情豊かな”ウッド・ベースが弾けるのなら,ことさらエフェクターにこだわる必要などない。
 にわかに信じられないがウッド・ベースエレクトリックギター並みにリードを取れてしまっている。

HANDS -SOLO ACOUSTIC BASS--2 それにしてもウッド・ベースの存在を忘れさせてしまう程,ウッド・ベース1本だけで音楽をクリエイトするブライアン・ブロンバーグの“ジャズメン魂”に惚れ惚れしてしまう。

 ウッド・ベースの何とも骨太な音色が変幻自在にインスピレーションを与えてくれる。これは“弾きすぎるバージョンの”チャーリー・ヘイデン似のインスピレーション。

 難易度の高いアコースティックベースソロが見事にハマッタ瞬間の解放感と満足感たるや,ベースという楽器を超えジャズフュージョンというジャンルを超えて辿り着く“豊穣の音楽”!

HANDS -SOLO ACOUSTIC BASS--3 管理人の結論。『ハンズ 〜ソロ・アコースティック・ベース〜批評

 『ハンズ 〜ソロ・アコースティック・ベース〜』は「前人未到」の“神の手”の領域。
 ジャコ・パストリアスエレクトリックベースに「革命」をもたらしたと同じように,ブライアン・ブロンバーグアコースティックベースに「革命」をもたらしている。

 ジャコ・パストリアスの“フォロワー”であるブライアン・ブロンバーグが「革命」をもたらしたとは何とも皮肉。いいや,ジャコパスも本望であろう。

PS 「HANDS -SOLO ACOUSTIC BASS--3」は販促用の特典CDです。

  01. Stella By Starlight
  02. Cute
  03. Solar
  04. Beatles Medley (Day Tripper〜Yesterday〜Eleanor
     Rigby)

  05. Manha De Carnival
  06. In A Sentimental Mood
  07. King Of Pain
  08. Teen Town
  09. Susumu's Blues
  10. Use Me
  11. Black Dog
  12. What Are You Doing The Rest Of Your Life
  13. Yeah

(キングレコード/KING RECORD 2009年発売/KICJ 559)
(ライナーノーツ/菅野沖彦,ブライアン・ブロンバーグ,坂本信)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

南 博 / TOUCHES & VELVETS QUIET DREAM3

TOUCHES & VELVETS QUIET DREAM-1 南博菊池成孔が最も敬愛するジャズピアニスト
 菊池成孔フリークとしては,上記一文だけで購入動機としては十分である。

 果たしてその菊池成孔・プロデュース=南博の『TOUCH & VELVETS QUIET DREAM』はストリングス入りの夜の音楽。ジャズ・ピアノというよりもムード音楽である。

 これが菊池成孔が惚れ込んだ南博の音楽なのだろうか? 確かに“おフランス臭がプンプン香る”独特なまったり感は菊池成孔が好きそうな部類に入っている。
 ただし,菊池成孔はチャンネル数が多いので「当たり外れが大きい」。その意味で『TOUCH & VELVETS QUIET DREAM』は外れである。

 南博の『TOUCH & VELVETS QUIET DREAM』を聴き終えて,無意識の内に連想したのが,清水靖晃の『北京の秋』。
 あの官能的なサックスが官能的なピアノに置き換わったと思っていただいてよい。それ位,イメージが似通っている。

 だから清水靖晃の『北京の秋』を受け付けない管理人は南博の『TOUCH & VELVETS QUIET DREAM』も受け付けない。ただそれだけのことである。

TOUCHES & VELVETS QUIET DREAM-2 管理人の結論。『TOUCH & VELVETS QUIET DREAM批評

 人生は短い。ジャズフュージョン好きにとって官能ムード音楽を聴いている時間など勿体無い。
 その意味で,清水靖晃南博ソロCDはもう買わないつもりだが,だからと言って菊池成孔フリークを辞めるつもりなど毛頭ない。

  01. B MINOR WALTZ
  02. SCRAPPLE FROM THE APPLE
  03. MADRUGADA
  04. QUIET DREAM
  05. CLOSING VELVETS

(イーストワークス・エンタティンメント/EWE 2004年発売/EWCD-0088)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/菊地成孔,南博,中島伸行)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)
livedoor プロフィール

セラビー

記事検索
Categories      日本人は五十音順:外国人はアルファベット順
月別アーカイブ
Keith Jarrett Gallery

キース・ジャレット(真田馨子) おんがく日めくり(c) keiko sanada
Pat Metheny Gallery

パット・メセニー(野々口和仁)
(c) Kazuhito Nonoguchi
ジャズ・アフィリエイト
セラビー厳選CD

パリ・コンサートパリ・コンサート
キース・ジャレット

THE WAY UPTHE WAY UP
パット・メセニー・グループ

イン・ア・サイレント・ウェイイン・ア・サイレント・ウェイ
マイルス・デイビス

HEAVY WEATHERHEAVY WEATHER
ウェザー・リポート

BRAINCOOL STRUTTIN'
ソニー・クラーク

MINT JAMSMINT JAMS
カシオペア

HUMANHUMAN
T-スクェア

LEFT ALONELEFT ALONE
マル・ウォルドロン

フル・ハウスフル・ハウス
ウェス・モンゴメリー

ザ・シーン・チェンジズザ・シーン・チェンジズ
バド・パウエル

セロニアス・モンク・トリオセロニアス・モンク・トリオ
セロニアス・モンク

枯葉枯葉
チェット・ベイカー

MOANIN'MOANIN'
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

BLOWIN' THE BLUES AWAYBLOWIN' THE BLUES AWAY
ホレス・シルヴァー

ウィントン・マルサリスの肖像ウイントン・マルサリスの肖像
ウイントン・マルサリス

メイティング・コールMATING CALL
タッド・ダメロン

Blu-spec CD ジャコ・パストリアスの肖像ジャコ・パストリアスの肖像
ジャコ・パストリアス

ザ・キング・イズ・ゴーンザ・キング・イズ・ゴーン
マーカス・ミラー

FIRST MEETINGファースト・ミーティング
テザード・ムーン

スペシャル・エディションSPECIAL EDITION
ジャック・デジョネット

ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリングYOU MUST BELIEVE IN SPRING
ビル・エヴァンス

ヴァイアティカムVIATICUM
e.s.t.(エスビョルン・スヴェンソン・トリオ)

STEP BY STEPSTEP BY STEP
ステップス

2424
DIMENSION

GANAESIAガネシア
渡辺香津美
カズミ・バンド

FOURPLAYFOURPLAY
フォープレイ

コンプリート・ピック・ヒッツ・ライヴPICK HITS
ジョン・スコフィールド

ニューポートの追想V.S.O.P.
ハービー・ハンコック

アス・スリーUS THREE
ホレス・パーラン

Manhattan StoryBLUE'S MOODS
ブルー・ミッチェル

AFRICAN PIANOOFF TO THE RACES
ドナルド・バード

AFRICAN PIANOAFRICAN PIANO
ダラー・ブランド

Manhattan StoryMANHATTAN STORY
アキコ・グレース

SPELLBOUNDSPELLBOUND
ジョー・サンプル

ランデヴーRENDEZ-VOUS
木住野佳子

RETURN TO FOREVERRETURN TO FOREVER
チック・コリア

BRAINBRAIN
上原ひろみ

イン・ラインIN LINE
ビル・フリゼール

ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニングザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング
マーク・ジョンソン

スインギン・マケドニアスインギン・マケドニア
ダスコ・ゴイコビッチ

タイム・スレッドTME THREAD
小曽根真 & ゲイリー・バートン

フルーツケーキFRUITCAKE
フルーツケーキ

THE DROPPERTHE DROPPER
メデスキ,マーチン&ウッド

Doin' SomethingDOIN' SOMETHING
ソウライヴ

SALT IISALT II
塩谷哲

Dance Your HeartDANCE YOUR HEART
Saya

地球は愛で浮かんでいる地球は愛で浮かんでいる
松永貴志
アンケートボードA

★当ブログについて望むことは?
アルバム単位で批評してほしい
同じ曲をテイク別に批評してほしい
多くのジャズメンを幅広く批評してほしい
一人のジャズメンを掘り下げて批評してほしい
超有名曲をもらさず批評してほしい
発売直後の新作を批評してほしい
初心者を意識したほんわかサイトにしてほしい
マニアを意識したニッチなサイトにしてほしい
オーディオについて批評してほしい



-Mini Vote-
アンケートボードB
How Much Is Your Blog Worth?

My blog is worth
$38,953.26

How much is your
blog worth?

最新コメント
Copyright (C) 2005-2019 アドリブログ All Rights Reserved.