アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2014年01月

松原 正樹 / ヒューマリズム・ライブ4

HUMARHYTHM LIVE-1 松原正樹フュージョンギタリストに徹してさえいれば,今やとんでもないことになっていただろう。真面目にそう思っている。松原正樹こそ,日本が誇るハイセンスな“ギターの巨匠”の1人なのだ。

 このトーン,このフレージング,そして何よりも大切な間の取り方と歌心が完璧。時に豪快なドライブで急所をエグッテくれば,ソウルフルなソロで胃袋をエグリ取り,ブルージーなカッティングで心臓をエグリ裂き,泣きのバラードで魂をエグッテくる。この存在感かたるや“格別”である。
 そう。松原正樹の“格別”な存在感はボーカリスト然。松原正樹ギターが“うなれば”そんじょそこらのボーカリストは一発で霞んでしまう。

 それくらいに松原正樹ギターには“歌”がある。トーンとフレージングで正しく“歌う”のインパクト。そう。松原正樹ギターには,歌詞では決して伝えきれないインストならではの説得力が感じられる。
 だからフュージョンギタリストに徹してほしかった。何でも器用に弾き倒してほしくはなかった。「できる」ということと「やる」ということは別物なのだから…。

 松原正樹の25周年記念ライブ盤『HUMARHYTHM LIVE』(以下『ヒューマリズム・ライブ』)は,松原正樹のライフワークである,打ち込み等を使用しない人間の生演奏を大切にした感動のライブ盤である。

 やっぱりいいなぁ。『ヒューマリズム・ライブ』の生演奏。暖か味があるし迫力もある良い演奏。松原正樹を盛り立てようとバックが生き生きと楽しげに弾いている姿が想像できるような“HUMARHYTHM”な音。

HUMARHYTHM LIVE-2 惜しむべきは『ヒューマリズム・ライブ』で本物のゲスト・ボーカルが入っているところ。松原正樹のあれ程のギターが盛り下がる〜。

 松原正樹フュージョンギタリストに徹してさえいれば,ゲスト・ボーカルなど入らない。松原正樹がバンドを演ったら野呂一生にもなれたと思うし,ジャズを演ったら渡辺香津美にもなれたであろうし,ポップスなら高中正義にもなれたであろうし…。

 でも松原正樹は“器用貧乏”ではなく“器用富豪”。松原正樹こそ,日本が誇るハイセンスな“ギターの巨匠”の1人なのだ。

  DISC1
  01. NE-ON
  02. True Lies
  03. LIVING IN THE MUSIC
  04. Deep Ocean
  05. Bourgeon
  06. DA-BA-DA
  07. With Me
  08. SYLVIA
  09. MAKE IT WITH ME
  10. SOMEDAY
  11. THE DEALER
  12. HUMAN RHYTHM
  13. You Babe

  DISC2
  01. MIURA WIND
  02. E・D・G・E
  03. Dolphin
  04. Over Lap
  05. SNIPER
  06. Fliegen
  07. AGATHA
  08. ARESA KORESA
  09. OPEN YOUR FREEWAYS
  10. HERCULES
  11. Rocking Chair

(ロッキング・チェアー・レコード/ROCKING CHAIR RECORD 2003年発売/RCM-1003-4)
(CD2枚組)

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上原 ひろみ / ビヨンド・スタンダード〜ツアー・エディション4

BEYOND STANDARD -TOUR EDITION-1 『BEYOND STANDARD〜TOUR EDITION』(以下『ビヨンド・スタンダード〜ツアー・エディション』)は『ビヨンド・スタンダード』のマニア盤!

 『ビヨンド・スタンダード〜ツアー・エディション』の売り=DVD盤=上原ひろみの溢れ出る才能を“ライヴ映像”でも堪能可。
 【朝日の如くさわやかに 】におけるライブ・パフォーマンスは実に感動的である。

 CD盤『ビヨンド・スタンダード』を聴き終えて感じる確かな手応えが,今の今まで持続する。こんなに深い音楽表現ができるとは,やはり上原ひろみは“掛け値なしの天才”である。

BEYOND STANDARD -TOUR EDITION-2 『ビヨンド・スタンダード』は,上原ひろみ初のカヴァー・アルバム。テーマはズバリ,ジャズスタンダード
 ついに待望の「正統派ジャズ・アルバム」の発表か?と期待したのだが…。

 フュージョン大好き管理人をしても,ここまでフュージョン寄りだと,逆にガッカリ。
 『ビヨンド・スタンダード』は,一見ジャズ寄りに思えるが『ビヨンド・スタンダード』の真実は,上原ひろみの全ディスコグラフィの中で“一番ジャズから遠い”アルバムである。

BEYOND STANDARD -TOUR EDITION-3 管理人の結論。『ビヨンド・スタンダード批評

 ジャズスタンダードへのアプローチ,アレンジもアドリブも超一流ではあるが,上原ひろみオリジナルに限る!
 もっとも「HIROMI’S SONICBLOOM」演奏力は素晴らしいです。完全にバンド・サウンドに仕上がりました。デヴィッド・フュージンスキー以上にトニー・グレイの6弦ベースがフィーチャリングされています。

  01. INTRO: SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
  02. SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
  03. CLAIR DE LUNE
  04. CARAVAN
  05. UE WO MUITE ARUKO
  06. MY FAVORITE THINGS
  07. LED BOOTS
  08. XYG
  09. I'VE GOT RHYTHM
  10. RETURN OF KUNG-FU WORLD CHAMPION

(テラーク/TELARC 2008年発売/UCCT-9009)
(☆直輸入盤仕様 ライナーノーツ/神館和典)
★【初回限定盤】 CD+DVD
★ボーナスDVD:【XYG】【朝日の如くさわやかに】のライヴ映像収録
★豪華スリップ・ケース仕様
★8Pブックレット
★第50回日本レコード大賞【優秀アルバム賞】受賞
★2008年度ジャズ・ディスク大賞【金賞】受賞
★2008年度日本ゴールドディスク大賞【ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー】受賞

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テザード・ムーン / ファースト・ミーティング5

FIRST MEETING-1 『トライングル』でキース・ジャレットトリオに“肩を並べた”菊地雅章の「テザード・ムーン」が『FIRST MEETING』(以下『ファースト・ミーティング』)でキース・ジャレットトリオを見事に超えてしまっている。

 超キース・ジャレット・フリークな管理人をして『トライングル』〜『ファースト・ミーティング』の「テザード・ムーン」は『ウィスパー・ノット』が発売されるまでの90年代キース・ジャレットトリオを超えていたのだ。

 さて『トライングル』の続編が『ファースト・ミーティング』なるタイトル名である。理由は『ファースト・ミーティング』が「テザード・ムーン」の秘蔵「ファースト・セッション」集。
 そうなるとピアノ菊地雅章ベースゲイリー・ピーコックドラムポール・モチアンの“初顔合わせ”でキース・ジャレットトリオを超えてしまっていることになる。

 おお,またしてもゲイリー・ピーコック! 今夜の『ファースト・ミーティング批評の主役はゲイリー・ピーコック

 ピアノキース・ジャレットベースゲイリー・ピーコックドラムジャック・デジョネットによるキース・ジャレットトリオの“初顔合わせ”と来ればゲイリー・ピーコックの『TALES OF ANOTHER』! やっぱり大名盤

 冷静にキース・ジャレットトリオについて分析すると『ウィスパー・ノット』と『マイ・フーリッシュ・ハート』の2枚を除けば「キース・ジャレットトリオ結成30周年記念:『あなたの好きなキース・ジャレットトリオの1曲は?』」の結果通り『STANDARDS,VOL.1』『STANDARDS,VOL.2』『CHANGES』『STANDARDS LIVE』『STILL LIVE』で決まりである。

 しかし上記5枚をしても『TALES OF ANOTHER』には達していない。理由はゲイリー・ピーコック
 キース・ジャレットトリオの「浮沈の鍵」を握るのはゲイリー・ピーコックゲイリー・ピーコックの好不調の波がキース・ジャレットジャック・デジョネットにも少なからず影響を及ぼしている。

FIRST MEETING-2 だ・か・ら『ファースト・ミーティング』! 『ファースト・ミーティング』でのゲイリー・ピーコックが,これまた『TALES OF ANOTHER』並みの“キレキレ”である。

 ゲイリー・ピーコックベースがとにかくイケイケ。リーダー=菊地雅章の意図を汲み取っているようにも思えるが,そこは“初顔合わせ”。悪気はなくともゲイリー・ピーコックの“地”が菊地雅章ピアノをリードしている。こんなにも“神懸った”ゲイリー・ピーコックを久しぶりに聴いた思いがしたものだ。

 『TALES OF ANOTHER』のゲイリー・ピーコックが『ファースト・ミーティング』のゲイリー・ピーコック菊地雅章ピアノに,独特の音空間の間を与えつつ,間を埋めている。
 キース・ジャレット菊地雅章を“転がす”ゲイリー・ピーコックこそ「現代のベース・マイスター」に違いない。

PS 超名盤ファースト・ミーティング』の後日談。菊地雅章本人が『PLAY KURT WEILL』のライナーノーツの中で『ファースト・ミーティング』について「オレがやった仕事の中で,好きなレコード3枚の内の1枚に入ると思うよ。それほど気に入っている」と語っている。プーさん本人が選ぶ「生涯の3枚」のお墨付き。『ファースト・ミーティング』はやっぱり超凄すぎる演奏集だった!

  01. Tethered Moon
  02. Misterioso
  03. Intermezzo / So In Love
  04. First Meeting / Solar / Open Trio
  05. P.S.

(ウィンター&ウィンター/WINTER & WINTER 1997年発売/BOM-22035)
(☆直輸入盤仕様 ライナーノーツ/山本淑子)

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キャノンボール・アダレイ・ウィズ・ビル・エヴァンス / ノウ・ホワット・アイ・ミーン5

KNOW WHAT I MEAN?-1 「根明」なキャノンボール・アダレイと「根暗」なビル・エヴァンス…。
 「ソウルフル」なキャノンボール・アダレイと「ファンタスティック」なビル・エヴァンス…。
 「ファンキー」なキャノンボール・アダレイと「リリカル」なビル・エヴァンス…。

 そう。正反対な個性で鳴らす2人のジャズ・ジャイアント,キャノンボール・アダレイビル・エヴァンスの共演は「水と油」?
 NO! 「水と油」が決して混ざらないのは物質工学のお話。音楽において,それがジャズ・ジャイアント同士であれば「水と油」も溶け合ってしまうのだ。その物質工学の証拠が『KNOW WHAT I MEAN?』(以下『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』)。大名盤の完成である。

 ズバリ『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』の聴き所は,キャノンボール・アダレイでもなければビル・エヴァンスだけでもない。『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』を駄盤だと評するジャズ・ファンはキャノンボール・アダレイを単独で,ビル・エヴァンスを単独で聴こうとしているのではなかろうか?
 そのような聴き方をしていれば多分に駄盤である。『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』におけるキャノンボール・アダレイアルトソロを抜き出して聴いても,ビル・エヴァンスピアノソロを抜き出して聴いても,パッとした部分は少ない。

 そう。『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』は「キャノンボール・アダレイ・ウィズ・ビル・エヴァンス」名義。キャノンボール・アダレイビル・エヴァンスの“濃厚な”インタープレイを聴いてこそ!

 互いの突出したキャラクターが抑えられている分,互いの普段は余り目立たないエッセンスが上手に引き出されている。料理で言う所の“隠し味”。辛口カレーに甘口のリンゴ,ハチミツ,ココナッツ,おまけにバナナやヨーグルトが効くのと同じ現象である。
 「陰と陽」の代表格,キャノンボール・アダレイビル・エヴァンスが互いの“甘辛い”個性を補い合い,それぞれの良さを引き立て合っているのだ。“能天気すぎない”キャノンボール・アダレイと“美しすぎない”ビル・エヴァンスが最高なのである。

 『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』の成功の秘訣は,キャノンボール・アダレイビル・エヴァンスが互いに示す最高度のリスペクトにある。
 「キャノンボール・アダレイ・ウィズ・ビル・エヴァンス」名義であるのだから,主役を張るのはキャノンボール・アダレイの方であろうが,ビル・エヴァンスの代表曲【WALTZ FOR DEBBY】と【ELSA】といい,他のミディアム〜バラード系の選曲といい,ビル・エヴァンス中心のアルバム作りがなされている。
 そう。『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』におけるキャノンボール・アダレイの狙いは,第二の『カインド・オブ・ブルー』のそれである。

KNOW WHAT I MEAN?-2 キャノンボール・アダレイビル・エヴァンスに共感しビル・エヴァンスに寄り添っている。こんなにも繊細で軽やかにスイングするキャノンボール・アダレイを管理人は他に知らない。チャーリー・パーカーアート・ペッパーと肩を並べる都会的なモードアルトの香り。
 これぞ“エヴァンス効果”なアルトサックスである。

 一方のビル・エヴァンスも【WALTZ FOR DEBBY】と【ELSA】における“歌心”はオリジナルを超えている。
 キャノンボール・アダレイこそ,絶妙なバランス感覚を必要とするビル・エヴァンスの音世界にベストマッチなアルトサックス奏者である。キャノンボール・アダレイの流麗で包み込むようなフレージングがビル・エヴァンスのリリカルなピアノを増幅している。
 これぞ“キャノンボール効果”なピアノである。

 「水と油」と思えたキャノンボール・アダレイビル・エヴァンスの想像を超えたケミストリー。そもそも水も油も同じ水溶性物質。キャノンボール・アダレイビル・エヴァンスは共にインテリジェンスなモードの権化。

 「陰と陽」が中和された,思いっ切りまろやかで伸びやかなジャズ。そう言えばキース・ジャレットもアメリカンではデューイ・レッドマンと! ヨーロピアンではヤン・ガルバレクと!
 
  01. Waltz for Debby
  02. Goodbye
  03. Who Cares? (take 5)
  04. Venice
  05. Toy
  06. Elsa
  07. Nancy (with the Laughing Face)
  08. Know What I Mean? (re-take 7)
  09. Who Cares? (take 4)
  10. Know What I Mean? (take 12)

(リバーサイド/RIVERSIDE 1961年発売/VICJ-41060)
(ライナーノーツ/オリン・キープニュース,岩浪洋三)

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テザード・ムーン / トライアングル5

TRIANGLE-1 「キース・ジャレット三昧」のお正月を送ったせいだと思う。
 無性に菊地雅章テザード・ムーンが聴きたくなって,ここのところ毎日聴いている。

 キース・ジャレット菊地雅章。管理人はキース・ジャレットジャズ・ピアノを聴いているとなぜだか菊地雅章を連想してしまう。
 ビル・エヴァンスでもミシェル・ペトルチアーニでもなくブラッド・メルドーでもアキコ・グレースでもなく,なぜだか菊地雅章なのだ。

 キース・ジャレット菊地雅章の共通点は多々ある。まず唸る。そしてマイルス・デイビスギル・エヴァンスポール・モチアンゲイリー・ピーコックとの密なる共演。さらにはフリージャズ…。

 上記はちと強引? 実に“孤高の天才”キース・ジャレットと同じ世界に住んでいるジャズ・ピアニストなんていやしないのだし,冷静にCDを聴き比べれば菊地雅章はほど遠い。でもそれでもキース・ジャレット菊地雅章を思い重ねてしまうのだ。
 この感覚が分かる人はいますか? その人は絶対にキース・ジャレット・フリーク! 管理人と「ドンピシャなお友達」になれることでしょう。

 そんな何の根拠もなく意味不明なのに確たる自信だけは持っている“菊地雅章から香るキース・ジャレットの香り”。その最右翼と来ればベースゲイリー・ピーコックドラムポール・モチアンと組んだ「テザード・ムーン」である。

 超キース・ジャレット・フリークな管理人をして,あのキース・ジャレットトリオに“肩を並べる”と思ったピアノ・トリオは,後にも先にも「テザード・ムーン」だけなのだ。
 ここまで書けば管理人が冗談でも気まぐれでもなく本気で「テザード・ムーン」を押していることは察していただけることと思う。

 「テザード・ムーン」の基本形は『AT THE DEER HEAD INN』におけるキース・ジャレットトリオだと思っている。
 キース・ジャレットトリオと来れば,ピアノキース・ジャレットベースゲイリー・ピーコックドラムジャック・デジョネットであるが『AT THE DEER HEAD INN』ではドラムジャック・デジョネットポール・モチアンに交代した。
 キース・ジャレットトリオの編成からドラマーが1人交代しただけで,こうも変わるものなのか!?

 そうして「テザード・ムーン」の『TRIANGLE』(以下『トライングル』)を聴いた感想は,キース・ジャレットトリオの編成からピアニストが1人交代するだけで,こうも変わるものなのか!?

TRIANGLE-2 そう。『トライングル』は『AT THE DEER HEAD INN』のデジャヴ! 『AT THE DEER HEAD INN』の再来! 『AT THE DEER HEAD INNアゲイン

 『トライングル』での菊地雅章は“弾きすぎていない”。一音一音,ピアノの音を丁寧に選びながら“慈しんでいる”菊地雅章のセンスがどうにも素晴らしすぎる。
 ピアノのハイライトは【THE SONG IS YOU】である。

 この菊地雅章の音選びを「導き,刺激し,手助けしている」ゲイリー・ピーコックベースポール・モチアンドラムのセンスがどうにも素晴らしすぎる。
 ベースドラムのハイライトは【TURNAROUND】である。

 …と,この3人とも「どうかしてるぜ!」とブラックマヨネーズの吉田のツッコミを締めの言葉としてチョイスした管理人のセンスなしがひどすぎる。 

  01. LITTLE ABI
  02. THE SONG IS YOU
  03. INTRODUCTION 1〜I FALL IN LOVE TOO EASILY
  04. TRUE U
  05. GAIA
  06. CONCEPTION VESSEL
  07. TURNAROUND

(パドルホイール/PADDLE WHEEL 1992年発売/KICJ-130)
(ライナーノーツ/川田恒信,稲葉真弓)

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キャノンボール・アダレイ / キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ5

CANNONBALL ADDERLY QUINTET IN CHICAGO-1 『PARKER’S MOOD〜LIVE IN NEW YORK』における共演で,あのジミー・コブ矢野沙織を「日本のキャノンボール・アダレイ」と称した時に,管理人の脳裏に真っ先に思い浮かんだキャノンボール・アダレイの演奏が『CANNONBALL ADDERLEY QUINTET IN CHICAGO』(以下『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』)であった。

 直感的にイメージした『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』のクレジットを確かめてみると,やっぱり! ジミー・コブキャノンボール・アダレイと実際に共演していました!
 うれしい。少しは耳が肥えてきたかなぁ。ニヤニヤ。

 さて,なぜこの「勝手な大当たり」が重要なのかというとキャノンボール・アダレイというアルトサックス・プレイヤーの魅力は,純粋の音楽ファンにとってはマイルス・コンボ独立後における“ファンキーキャノンボールにあるとしても,純粋のジャズ・ファンにとっては「チャーリー・パーカーの再来」と呼ばれたデビューマイルス・コンボ在籍時の“インプロヴァイザーキャノンボール

 『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』におけるキャノンボール・アダレイアルトサックスは,正しく「チャーリー・パーカーの再来」であろう。
 あのジョン・コルトレーンを脇へと追いやるアドリブ・ラッシュ。加えて【アラバマに星堕ちて】における“歌心”。

 マイルス・スクール卒業後の『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』では,明らかにマイルス・デイビスを意識しているのに対し,マイルス・スクール在籍時の,所謂“マイルス抜き”な『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』では,明らかにマイルス・デイビスを忘れている。自由自在に吹き上げている。

 そう。好き放題に吹き上げるキャノンボール・アダレイアルトサックスは,太く,大きく,明るい輝きにあふれた音色と,スケールの大きなタイム感,そしてビ・バップのフレージングを基調とした,あくまでもナチュラルな“歌心”溢れるアドリブ

 このキャノンボール・アダレイの「名演中の名演」を一番そばで聞いていたジミー・コブ矢野沙織を「日本のキャノンボール・アダレイ」と称したのだと知った時の管理人の“胸の高まり”を想像していただけますかっ!
 “生涯最高の”キャノンボール・アダレイに“激似”な矢野沙織は当時18歳。あぁ“女子高生”だった沙織ちゃん。本当に大好きだったのに今ではエロイ人妻で〜す。

CANNONBALL ADDERLY QUINTET IN CHICAGO-2 硬派で辛口な『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ批評を期待したキャノンボール・アダレイ・ファンの読者の皆さん,ごめんなさい。
 『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』はジャズ史に残る大名盤で間違いないので自信を持って大丈夫です。

 (私事の言い訳)矢野沙織デビュー前なら,もっと他にも書くことがあったはずなのですが,ジミー・コブの「矢野沙織は日本のキャノンボール・アダレイ」発言以降→矢野沙織が“激似”な『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』の“勝利の方程式”のインパクトが強烈すぎたものでして。あれっ,タイトルって『矢野沙織・クインテット・イン・シカゴ』じゃなかったっけ?

 矢野沙織デビュー前に抱いていた『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』の印象は完全に吹き飛んでしまった自分がいます。
 『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』におけるキャノンボール・アダレイアルトサックス矢野沙織アルトサックスと重なり聴こえて評価不能。「恋煩い」は病気です。
 
  01. LIMEHOUSE BLUES
  02. STARS FELL ON ALABAMA
  03. WABASH
  04. GRAND CENTRAL
  05. YOU'RE A WEAVER OF DREAMS
  06. THE SLEEPER

(マーキュリー/MERCURY 1959年発売/UCCM-9059)
(ライナーノーツ/村井康司)
(紙ジャケット仕様)

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TOKYO FM / ディア・フレンズ / 小曽根真

ディア・フレンズ / 小曽根真 本日,TOKYO−FM系「ディア・フレンズ」に小曽根真がゲスト出演しました。
 『TIME THREAD』にまつわる制作秘話とニューヨーク・フィルハーモニックとの共演ライブのプロモーションです。

 「基本,お家が今東京にあるんですけど,ニューヨークに住んでいたんですけど,10年位までからクラシックを演奏させていただくようになってヨーロッパに行く機会が増えてたんですよ。日本にツアーに来たりコンサートに来たりしてニューヨークに帰って洗濯だけして,次の日の飛行機でヨーロッパに行ったりとか,だんだんニューヨークのアパートが洗濯場だけになってきて。それも22丁目辺りでしたから結構高い洗濯場だったんですね」。
 「これはあきらめて一度ちょっと日本に,相棒が役者やってますから彼女も日本に住んでるので,夫婦バラバラに住んでいるのはよくないので,今,日本が拠点になってヨーロッパとアメリカを行ったり来たりなんですけど,ちょっとニューヨークが増えてきそうなので,やっぱりどこかにもうちょっと安めの洗濯場を作った方がいいかな」と話す小曽根真の超・多忙ぶり!

 バークリー音楽大学出身。エリートコースのジャズ・ピアニスト説を一蹴。「スケールの名前も分からなくて,楽典を勉強しにバークリーに行った。結果,今,ビッグ・バンドに書けるようになったりオーケストラに書けるようになった。ピアノは元々,オスカー・ピーターソンという“超絶技巧”なピアニストが好きだったので,彼のスタイルで弾けるように練習すると派手になる。目立つようになると先生から「お前上手いな。一緒に仕事しようぜ」ってことで演奏活動が活発になってきて,学校内でも「自分のリサイタルにピアノ弾いてほしい」とか。よろず屋と言われていてどんなスタイルでも弾いていると,勝手に,バークリーでは首席みたいなことになった。授業とかテストの結果よりも実技が重視される。内容よりも派手なピアノだった」。
 「学校の先生からは,ジャズって自分のスタイルを作らなければいけない,って言われていたんだけど,その頃はデビューするって思っていなかったし,オスカー・ピーターソンのように弾ければ幸せだったし,世界で一番速く弾けるピアニストになりたかった。「スピード命」だった。デビューすることになって,自分の音楽を作らなきゃいけないと慌てふためいて,それから突然クラシックを聴いたりとか。こてこての「ジャズ派」ではない」とのこと。

 小曽根真の“恩師”であるヴィヴラフォン奏者のゲイリー・バートンとのデュオ作『HOT HOUSE』の制作秘話が必聴。

 卒業と同時に出会って「スピード命」でピアノを弾いている時で,ゲイリー・バートンは「ああ,かわいそうにこの子テクニックを弄んで音楽性ゼロだ」って思われていたそうで,その一週間後にバークリーの学長さんの家でアルバイトでBGMを弾いていたら,小曽根真ピアノの後ろにずっと立っている人がいた。休憩時間が来たからクルッと後ろを向いたら「なんだお前,ちゃんとピアノ弾けるんじゃないか。明日,俺のオフィスに来い」ってゲイリー・バートンに言われて。それから毎週1回ゲイリー・バートンから手ほどきを受けて30年…。
 そんないろんな小曽根真の中にあるゲイリー・バートンとのエピソードをテーマに曲を書いたのが“時間の糸”『TIME THREAD』“紡いできた時間”の音楽とのこと。

 そこから世界デビューしてキャリアを積んできた小曽根真。今では年間のコンサートの3分の1はクラシック・コンサートなんだとか。ここから先はクラシック話。“ジャズ・ピアニスト小曽根真は一休み。

 「最初クラシックを弾き始めた頃は,それこそモーツァルトの【2台のピアノのコンチェルト】と,ガーシュインの【ラプソディ・イン・ブルー】と【コンチェルト・イン・エフ】ぐらいしかなかったんですけど,一つやってその結果が良かったりすると,コンダクターが「次何やろうか」って言って下さって。「何やろうかって言っても僕は何も知らないので何をやったらいいか教えてください」って言って。という事で少しずつレパートリーが増えて来て」。
 「コンダクターと関係を築いていくのが大事というよりも,ジャズは即興で自分が聴こえた音を手と相談しながら弾ける。でもクラシックは書かれている音を弾かないといけないので練習しないといけない。元々,我流で好き放題ピアノを弾いてきているんで,習うのが嫌いなんですですね。怠け者の練習嫌いな人間でも,やらなきゃいけないからやりますよね。曲をいただく時にコンダクターに「俺に弾ける思う?」と聞くと「半年ぐらい本気でやればできんじゃない?」って感じ。
 「でも譜面通りに弾けたら終わりじゃない。ようやく発表会からコンサートになってきた。手応えを感じてきた。初めて門のところに立った気がする。これはえらいところにきちゃったなぁと。ジャズの合間にクラシックは練習するしかないから150歳ぐらいまで生きたい。時間が欲しい」とのこと。

 そうしてニューヨーク・フィルハーモニックとの共演話。
 「クラシックを弾くという事自体もそうなんですけど,自分の人生プランの中には微塵もなかったことですよね。特に今回【ラプソディ・イン・ブルー】っていうあまりにも有名な曲なんですけど「本家本元」ニューヨーク・フィルと僕が出来るっていうのはピアニストにとってはこれほど幸せな…同時に怖いんですけどね」。
 「ニューヨーク・フィルの指揮者と初めてお会いした時に,名刺代わりに小曽根真ジャズCDを3枚渡したら,1月ほどして「家族みんなで聴いてて凄い楽しい」ってメールが来て。2日間連チャンで家に遊びに行ったら,夜ずっと2人でクラシックではなくジャズを聴いた。20年来の親友みたいな感じでパーンと繋がった。コンサートが楽しみ」とのこと。

 最後に小曽根真ジャズ・ピアニストとしてクラシックに挑むモチベーションが興味深い。
 「以前はクラシックと言っただけで肩が凝っていたし,譜面に書かれた音楽を弾いて何が楽しいの?って言っていた。でも実際にそこにたまたま行ってみて,音楽の展開の仕方,ハーモニーとリズムとメロディがジェットコースターのように違う所に連れてってくれて。会話のような言語がジャズと同じだと思った」とのこと。

 コンポーザーはその時代に生きた人の音符を奏でることを望んでいる! 音を奏でるという行為の“魂の叫び”がクラシックにもジャズにもある!

 以下,オンエア曲一覧です。

1曲目 : 【LEE’S PARTY】 / 小曽根真 & ゲイリー・バートン
2曲目 : 【MY WITCH’S BLUE】 / 小曽根真

キャノンボール・アダレイ / キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ5

THE CANNONBALL ADDERLEY QUINTET IN SAN FRANCISCO-1 『THE CANNONBALL ADDERLEY QUINTET IN SAN FRANCISCO』(以下『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』)の聴き所は,マイルス・デイビス化したキャノンボール・アダレイの“ファンキー”である。

 『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ批評と来れば,世評的にはどこもかしこも“ファンキーキャノンボールの“本領発揮盤”ばかり。
 事実その通りである。管理人も大好きな“ファンキーキャノンボールが『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』の中にいる。大絶賛である。

 しかし,何かが足りない…。『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』の大絶賛には,何か肝心なことが欠落した思いがつきまとう。言い得ていない。しかしそれが何なのかは自分でもよく分からなかった。
 そんな引っ掛かりを感じながら聴いたマイルス・デイビスの『マイルストーンズ』と『カインド・オブ・ブルー』。

 喉に刺さった魚の骨がやっと取れた! そうなんだ! 『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』におけるキャノンボール・アダレイの聴き所は“ファンキーキャノンボールではなかったんだ。そうなんだ!

 ズバリ『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』の真実は「マイルス・デイビスの音造りが貫かれたライブ盤」である。
 考えてみれば『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』におけるキャノンボール・アダレイは,マイルスのバンドを卒業してまだ数カ月。マイルス・スクールの音造りが色濃い。

 意識したのか無意識なのか,キャノンボール・アダレイは自分のバンドを作るにあたってマイルス・スクールの手法を用いている。マイルス・デイビスは,メンバーから必要なものだけを抽出してバンド・サウンドを作ってゆく。その手法を『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』の中で真似ているのだ。

 コルネットナット・アダレイピアノボビー・ティモンズベースサム・ジョーンズドラムルイ・ヘインズの何と生き生きとした演奏なのだろう。
 それらバンド・メンバーの名演を聴きつつ,本流である“ファンキーキャノンボールを聴く。これである。

THE CANNONBALL ADDERLEY QUINTET IN SAN FRANCISCO-2 管理人の結論。『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ批評

 ノリと熱気の溢れたこのライブ盤は,音楽的にも最高レベルだし,スイング大会しているし,もはや誰も止めることのできないお祭りライブ。こんなに楽しいジャズライブもそう多くはないだろう。

 とことんHOTとあくまでもCOOLなコンフュージョン。『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』の“名演の陰”に“恩師”マイルス・デイビスの存在を忘れてはならない。
 マイルスの影響を一切考慮せずに楽しむ『キャノンボール・アダレイ・イン・サンフランシスコ』は永遠に95点止まりであろう。

 2人の繋がりが初めて分かって「点が線」→100点満点。
 マイルス・デイビスの視点で聴くキャノンボール・アダレイの本質“ファンキー”が最高なのである。
 
  01. This Here
  02. Spontaneous Combustion
  03. Hi-Fly
  04. You Got It!
  05. Bohemia After Dark
  06. Straight, No Chaser

(リバーサイド/RIVERSIDE 1959年発売/VICJ-5165)
(ライナーノーツ/ラルフ・J・グリーソン,オリン・キープニュース,岡崎正通)
(紙ジャケット仕様)

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キャノンボール・アダレイ / サムシン・エルス5

SOMETHIN' ELSE-1 今夜の『SOMETHIN’ ELSE』(以下『サムシン・エルス』)批評は「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」との連動記事ではないことをあらかじめお断りさせていただきます。

 マジで偶然の巡り会わせ(現在アルファベット順にレビューを書いている途中なのですが「CANDY DULFER」の次が「CANNONBALL ADDERLEY」でして。手持ちのキャノンボール・アダレイCDで一番リリースが古いのが『サムシン・エルス』だっただけ。管理人はあざといのは大嫌い!)。
 しかし,この偶然が新年一発目に重なるとは何とも縁起が良い? 出来すぎじゃない? この偶然の巡り合わせに2014年はフュージョンではなくジャズに思い切り振れそうな予感が…。

 さて,毎度言われていることだが『サムシン・エルス』はキャノンボール・アダレイ名義にしてキャノンボール・アダレイのリーダー・アルバムではない。『サムシン・エルス』はマイルス・デイビスのリーダー・アルバムである。

 ゆえにキャノンボール・アダレイ批評に『サムシン・エルス批評をラインナップするのは無理がある。
 だから今夜はせっかくの“花形”(何と言っても「MODERN JAZZ BEST SELECTION」の第1位!)にもかかわらず,気が乗らないのでCD批評のショート・バージョンでお許しを…。

 なぜ『サムシン・エルス』はマイルス・デイビスのリーダー・アルバムなのにキャノンボール・アダレイ名義になったのか? 理由はジャケットの一番下に印字されている「MILES DAVIS PERFORMS BY COURTESY OF COLUMBIA RECORDS』の文字に隠されている。

 マイルス・デイビスは『サムシン・エルス』の録音時,コロンビアの専属であった。東映のスターが東宝映画に出ることができないのと同じようにコロンビアのスターがブルーノートにレコーディングすることなど許されない。
 でも東映のスターが東宝映画に脇役であれば出演する? そんな感じで“親分”マイルス・デイビスが“子分”キャノンボール・アダレイの“サイドメン”としてレコーディングしたのが『サムシン・エルス』の真実なのである。

 そう。『サムシン・エルス』の真の主演は“親分”マイルス。『サムシン・エルス』の【枯葉】【ラヴ・フォー・セール】【サムシン・エルス】【ワン・フォー・ダディ・オー】ではマイルスキャノンボールを押しのけて,美味しいフレーズは全てマイルスが吹いている。主演なのだから当然である。
 
 どうしても「マイルス主演説」に納得できないと言うならば,マイルス抜きの【ダンシング・イン・ザ・ダーク】を聴いてみてほしい。
 ズバリ,マイルス抜きのキャノンボールカルテット編成なのに,出てきた音はマイルス・デイビスそのものの音! これぞ『サムシン・エルス』をマイルス・デイビスのアルバムと主張する生きた証拠!
 そう。薀蓄うんぬんを超えたレベルで『サムシン・エルス』の真の主演は“親分”マイルスなのである! キマッター!

SOMETHIN' ELSE-2 …と,管理人がタンカを切ったのは実は弱さの裏返し!?
 ここだけの話,管理人にとって『サムシン・エルス』を聴くという行為は【枯葉】と【ラヴ・フォー・セール】の2トラックだけを聴く行為。
 この何十年と【枯葉】と【ラヴ・フォー・セール】だけを目当てに『サムシン・エルス』を聴いてきた。ゆえにアルバム全体を批評するとなると自信もとない。残る3トラックはほとんど聞いた記憶がないのだから…。

 ここ数日【サムシン・エルス】【ワン・フォー・ダディ・オー】【ダンシング・イン・ザ・ダーク】だけを聴いてみた。
 ズバリ,管理人の結論。『サムシン・エルス批評

 『サムシン・エルス』は,紛れもなく,マイルス・デイビスのリーダー・アルバムである。しかしキャノンボール・アダレイのリーダー・アルバムと呼んでも目くじらを立てる必要はない。
 そう。マイルス・デイビスのサポートだけでは終わらない,キャノンボール・アダレイ“生涯の名演の1つ”に違いない。

 『サムシン・エルス』を“喜んで”キャノンボール・アダレイ批評にカテゴライズしようと思います。

  01. AUTUMN LEAVES
  02. LOVE FOR SALE
  03. SOMETHIN' ELSE
  04. ONE FOR DADDY-O
  05. DANCING IN THE DARK

(ブルーノート/BLUE NOTE 1958年発売/TOCJ-9001)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/レナード・フェザー,岡崎正通)

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あなたの好きなキース・ジャレット・トリオの1曲は?-2

 管理人の新年の儀式はキース・ジャレット聴き(2014年の選択はソロが『PARIS CONCERT』でトリオが『UP FOR IT』でアメリカンが『FORT YAWUH』。ヨーロピアンデュエットやサイドメン絡みはなし)!

 例年であればキース・ジャレットと共に最高のジャズ・ライフをスタートした後は,カシオペアチック・コリアディメンションマイルス・デイビス等へとジャズフュージョン混在の「MY BEST SELECTION」へと流れるのですが,2014年のお正月は(NHK−FM風に語ると)「今日は一日『キース・ジャレット』三昧」なる特別編成!

 ビール片手に『キース・ジャレットの頭のなか』を飛ばし読みしながら「キース・ジャレットトリオ結成30周年記念:『あなたの好きなキース・ジャレットトリオの1曲は?』」のTOP12をカウントダウン。
 これぞ究極の“キース・ジャレット漬け”な最高のお正月! 

 おかげで年末年始は“やりたいことばかりやって過ごし,やらなければならないことには一切手をつけられない”9連休になりそうです。「あけおめことよろ」メールで2人に突っ込まれた「カシオペア・サード」のくだりについては,もう少々お待ちください。

 …ということで,栄光のTOP6の大発表です。

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バイ・バイ・ブラックバード★6.バイ・バイ・ブラックバード
BYE BYE BLACKBIRDAT THE DEER HEAD INN
キース・ジャレット・トリオ

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ウィスパー・ノット★5.グルーヴィン・ハイ
WHISPER NOT
キース・ジャレット・トリオ

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星影のステラ★4.今宵の君は
STANDARS LIVE
キース・ジャレット・トリオ

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インサイド・アウト★3.ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ
STILL LIVEWHISPER NOTINSIDE OUT
キース・ジャレット・トリオ

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スタンダーズ VOL.2★1.ソー・テンダー
STANDARDS, VOL.2
キース・ジャレット・トリオ

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スタンダーズ VOL.1★1.オール・ザ・シングス・ユー・アー
STANDARDS, VOL.1TRIBUTE
キース・ジャレット・トリオ

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 同率1位=『STANDARDS,VOL.1』『STANDARDS,VOL.2』強し! この2強に『CHANGES』を加えたファースト・セッション三部作の“透明感”は別格ということなのでしょう。
 この結果に異論などありませんが,でもこの結果なら「結成30周年」ではなくて「新結成1週年」でも良い気がするのですが…。

 アルコールも抜けたので,ランキング結果を分析してみると『BYE BYE BLACKBIRD』がなぜか入っているではありませんか!? 管理人は余り買っていないので意外な気がしましたが『BYE BYE BLACKBIRD』は上記ファースト・セッション三部作を除いた唯一のスタジオ録音盤。

 あれれっ,キース・ジャレットトリオって,生粋のライブ・バンドではなかったのですか? トリオのファンって実はスタジオ録音がお好きなの?
 トリオでの来日公演はもう見られないことだし…。管理人もトリオ・ファンへ乗っかっちゃえ〜。

 キース・ジャレット様,ゲイリー・ピーコック様,ジャック・デジョネット様へ日本のキース・ジャレットトリオ・ファンの総意としてのリクエスト!
 お願いです。もう1枚,スタジオ録音での『STANDARDS,VOL.3(仮)』をプリーズ・リクエスト

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あなたの好きなキース・ジャレット・トリオの1曲は?-1

 2013年の管理人にとって最大の総選挙は,自民党ではなくAKB48の指原莉乃でもなく“マイ・フェイバリット”なキース・ジャレット

 そう。ユニバーサル・ジャズが主催する「キース・ジャレットトリオ結成30周年記念:『あなたの好きなキース・ジャレットトリオの1曲は?』」総選挙!

 当初,アドリブログで『あなたの好きなキース・ジャレットトリオの1曲は?』の結果をフォローする気など全くなかったのですが(理由は管理人推しの『AT THE DEER HEAD INN』収録の【IT’S EASY TO REMEMBER】がランク外だったから。あっ,正確に説明しておくと今回のファン投票は2曲投票できたので,もう1曲の投票曲『MY FOOLISH HEART』収録の【MY FOOLISH HEART】はランクインしました!)昨日ブログで書いたように,年末に行なった「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP10」の楽しさに衝撃を受けたものなので,大晦日,元旦と1人で「○○TOP10」を楽しんでいたのです。

 「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP11〜20」→「JAZZ PIANO BEST SELECTION TOP10」→「10th ANNIVERSARY 矢野沙織」を楽しんだら『あなたの好きなキース・ジャレットトリオの1曲は?』もやるっきゃないでしょう!

 …ということで,今回は7〜12位?の発表です(?なのは公式な順位の明記がアナウンスされていませんので)。

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イエスタデイズ〜東京2001★12.星影のステラ
STANDARS LIVEYESTERDAYS
キース・ジャレット・トリオ

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マイ・フーリッシュ・ハート★11.マイ・フーリッシュ・ハート
MY FOOLISH HEART
キース・ジャレット・トリオ

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TOKYO '96★10.枯葉
STILL LIVEAT THE BLUE NOTE THE COMPLETE
RECORDINGS
TOKYO '96UP FOR IT
キース・ジャレット・トリオ
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ボディ・アンド・ソウル★9.ボディ・アンド・ソウル
THE CURE
キース・ジャレット・トリオ

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チェンジズ★8.プリズム
CHANGES
キース・ジャレット・トリオ

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枯葉★7.歌こそは君
STILL LIVE
キース・ジャレット・トリオ

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 2014年も“臨機応変”なのがアドリブログ
 明日も『あなたの好きなキース・ジャレットトリオの1曲は?』の「スーパーカウントダウン」をお届けいたします。

 …ということで,元日発表「スイングジャーナル読者が選ぶジャズ名盤ベスト100」は(第三弾改め)第四弾ということで…。

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スーパーカウントダウン(第三弾改め)第四弾 『スイングジャーナル読者が選ぶジャズ名盤ベスト100』

 親愛なる読者の皆さん,こんばんは。
 2014年になりました。本年もセラビー,並びにアドリブログをどうぞよろしくお願いいたします。

 さて「スーパートリビア」の合言葉は,毎月1日は「スーパーカウントダウン」の日。
 お正月であろうが元旦であろうが,そんなことはほんのちょっとしか気にならない管理人の性格をご存知のことと思います。ですので粛々と…。

 お待たせしました! 「スーパートリビア」のシリーズ化,第三弾がまもなくスタートすることが,本日,正式決定いたしました。

 気になるそのシリーズのタイトルとは…。

スイングジャーナル読者が選ぶジャズ名盤ベスト100」!

 第三弾以降は「スイングジャーナル」誌ネタのランキングの発表を取り上げます。

 その昔のヘビー・リスナーの覚え書きとして,またこれからモダン・ジャズを聴き始める人たちへの入門編として役立てていただければ幸いです。どうぞお楽しみに!

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 …っと,お正月であろうが元旦であろうが,そんなことはほんのちょっとしか気にならない管理人なのですが,年末には人並みに忘年会を楽しみます。だって楽しいお酒が飲めるんだもん。
 2013年の晦日には花雅美秀理さんと前シリーズ「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」の「TOP10」を10曲続けて聴きました。
 しようしようと思っても中々CD10枚を引っ張り出してはとっかえひっかえ10連続は面倒ですのでこのような機会がなければ無理でした。ありがとうございました。

 そ〜し〜て〜,ここで管理人(花雅美秀理さん)からのクリスマス・プレゼントのご紹介です。是非ご一読ください。

     ・『ジャズに名曲なし。名演あるのみ』―(上)
     ・『ジャズに名曲なし。名演あるのみ』―(中)

 前シリーズ「MODERN JAZZ BEST SELECTION TOP500」についての明晰な分析に感服させられますよっ。

PS 花雅美秀理さん,お年玉(『ジャズに名曲なし。名演あるのみ』―(下))も待っています。

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