アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2015年08月

チック・コリア & リターン・トゥ・フォーエヴァー / リターンズ〜リユニオン・ライヴ4

RETURNS-1 『RETURNS』(以下『リターンズ〜リユニオン・ライヴ』)を聴いて,チック・コリアにこう問い尋ねたくなった。
 チック・コリアよ,リターン・トゥ・フォーエヴァーで,何かやり残したことがあったのかと?

 『リターンズ〜リユニオン・ライヴ』は「第2期」リターン・トゥ・フォーエヴァーの『リユニオン・ライヴ』。
 ピアノキーボードチック・コリアベーススタンリー・クラークドラムレニー・ホワイトギターアル・ディメオラという,それぞれの楽器の“マエストロ”となった4人が“ギンギンに”懐かしの人気曲を演奏している。
 これは真に素晴らしい演奏である。メンバー全員がバンドの一員に戻って“ザ・リターン・トゥ・フォーエヴァー”を演じきっているのが最高に凄いと思う。

 ただし,リターン・トゥ・フォーエヴァーの再結成に,管理人は4年前のエレクトリック・バンドの再結成作『TO THE STARS』の,正確には『TO THE STARS TOUR EDITION』の“衝撃”を期待していた。

 『リターンズ〜リユニオン・ライヴ』に『TO THE STARS』のような新曲がないことは分かっていた。そうではない。管理人が言いたいのは,同じ条件での再演となる,全曲過去のカヴァースタジオライブTO THE STARS TOUR EDITION』のような興奮が全くなかった。この「落差」にショックを受けた。
 だ・か・ら・問いたい。チック・コリアよ,リターン・トゥ・フォーエヴァーで,何かやり残したことがあったのかと?

 『リターンズ〜リユニオン・ライヴ』は,楽しい同窓会ライブ,で良かったのかもしれない。時系列よろしく,エレクトリック・バンドリユニオンの前にリターン・トゥ・フォーエヴァーリユニオンがあったのなら何の問題もなかったことと思う。
 でもでも,リターン・トゥ・フォーエヴァーで「やりたいことは全てやった」と公言したチック・コリアが,リターン・トゥ・フォーエヴァー“再結成の封印を解いてみせた”のだから,単なる同窓会ライブで終わらせるはずはなかろうと,否が応でも期待してしまうのが「ファン心理」のサガである。

 ズバリ『リターンズ〜リユニオン・ライヴ』の聴き所は「バンド・サウンドとソロの融合」である。
 『リターンズ〜リユニオン・ライヴ』から流れ出す,凄まじいハイ・テクニック,分厚いアンサンブル,歌心溢れるアドリブ,めくるめくインタープレイの最中に,それぞれの楽器の“マエストロ”となった4人がソロとなって「1人リターン・トゥ・フォーエヴァー」を披露している。

 「第3期」リターン・トゥ・フォーエヴァーの解散後に「第2期」の4人が揃うのは,アルバム『TOUCHSTONE』における【COMPADRES】と,1983年の「リユニオン・ライヴ」以来となるのだが,この25年の間に,チック・コリアスタンリー・クラークレニー・ホワイトアル・ディメオラの4人のメンバーが一同に会さなくとも,自分1人だけで“ザ・リターン・トゥ・フォーエヴァー”を表現できるまでの“マエストロ”へと成熟している。スーパースター!

RETURNS-2 しか〜し,言わば「1人リターン・トゥ・フォーエヴァー」がこの世に4人もいるのだから,新しい音楽の創造のために再結成したのでないとすれば『リターンズ〜リユニオン・ライヴ』など,やる必要もなかったのだとここに断言する。
 “栄光の”リターン・トゥ・フォーエヴァーは「第3期」のまま終了するべきだったとここに断罪する。同志の皆さん,ごめんなさい。

 …こうは書いてみたものの,リターン・トゥ・フォーエヴァーの再結成ライブ,やっぱり見に行っちゃったんですよね〜。
 2008年の「リユニオン・ライヴ」には「JAPAN TOUR」は含まれていなかったが,ギターアル・ディメオラフランク・ギャンバレへとメンバー・チェンジし,ヴァイオリンジャン・リュック・ポンティがフロントを務めた「第4期」リターン・トゥ・フォーエヴァーの「JAPAN TOUR 2011」には参戦済み。

 珠玉の名曲,一体感のある演奏,たっぷりとフィーチャーされた5人のソロに大満足! 「第4期」リターン・トゥ・フォーエヴァーでの『リターンズ〜リユニオン・ライヴ』はやる価値大だったと思っています! えこひいき〜!

  DISC ONE
  01. Opening Prayer
  02. Hymn of the Seventh Galaxy
  03. Vulcan Worlds
  04. Sorceress
  05. Song to the Pharoah Kings
  06. Al's Solo, including:
     Children's Song #3 - Duet with Chick Corea
     Passion, Grace & Fire
     Mediterranean Sundance
     Cafe 1930
     Spain - Duet with Chick Corea
  07. No Mystery

  DISC TWO
  01. Friendship - Chick's Solo, including:
     Solar
  02. Romantic Warrior
  03. El Bayo de Negro - Stanley's Solo
  04. Lineage - Lenny's Solo
  05. Romantic Warrior (continued)
  06. Duel of the Jester and the Tyrant
  07. 500 Miles High
  08. Romantic Warrior

(ビデオアーツ/VIDEOARTS 2008年発売/VACM-1368/69)
(CD2枚組)
(ライナーノーツ/ラス・デイビス)

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ジャック・マクダフ / グッドナイト,イッツ・タイム・トゥ・ゴー4

GOODNIGHT, IT'S TIME TO GO-1 『GOODNIGHT,IT’S TIME TO GO』(以下『グッドナイト,イッツ・タイム・トゥ・ゴー』)は,ブラザー・ジャック・マクダフプレスティッジで「ブラザーではないジャック・マクダフ」を名乗っていた時の名盤である。

 管理人にとって「ブラザーではないジャック・マクダフ」と来れば,連想するのは「相性チリバツ」なテナーサックスハロルド・ヴィックである。
 ちょっと無理してモーダルなフレーズを吹いてみたハンク・モブレイに,ジョン・コルトレーン・ライクなハロルド・ヴィックテナーサックスが濃厚であって,ジャック・マクダフを覚醒させている。

 ジャック・マクダフオルガンハロルド・ヴィックテナーサックスによる「コール&レスポンス」の反復が濃厚でアーシーすぎる。所々でユニゾンする,粘っこいインタープレイを聴いていると思考が停止してしまいそう。

 そこへ来て,グラント・グリーンギターが絡みつく展開は,プレスティッジではなく“ブルーノートジャック・マクダフ”を名乗っても通じるソウル・ジャズ仕様。
 ノリを前面に押し出し,激しくグルーヴする“力業のオルガン・ジャズ”に「おおっ,おお〜」。

GOODNIGHT, IT'S TIME TO GO-2 とにかく“生真面目に”シングル・トーンをリピートしてシャッフルするハロルド・ヴィックグラント・グリーンの執拗さに,苦悶しつつも顔は笑ってしまう『グッドナイト,イッツ・タイム・トゥ・ゴー』を聴いていると,つい日本人では持ち合わせていない黒人の野生の才能に嫉妬を感じてしまったり…。

 彼ら黒人の天性の才能が羨ましい。同じ時間,同じ場所で『グッドナイト,イッツ・タイム・トゥ・ゴー』を聞くとしても,黒人のジャズ・マニアは日本人の10倍は楽しめるのだろうなぁ。

 『グッドナイト,イッツ・タイム・トゥ・ゴー』のソウル・ジャズを聞いていると,自分の胸の内に,絶対に手が届かない「憧れの音楽」みたいな感情を覚えてしまいます。

  01. GOODNIGHT, IT'S TIME TO GO
  02. SANCTIFIED WALTZ
  03. McDUFF SPEAKING
  04. A SMOOTH ONE
  05. I'LL BE SEEING YOU

(プレスティッジ/PRESTIGE 1961年発売/VICJ-23094)
(ライナーノーツ/シドニー・ファルコ,小川隆夫)

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チック・コリア & ゲイリー・バートン / ニュー・クリスタル・サイレンス5

THE NEW CRYSTAL SILENCE-1 チック・コリアゲイリー・バートンによる『THE NEW CRYSTAL SILENCE』(以下『ニュー・クリスタル・サイレンス』)なる2枚組のライブ盤が発売される。このリリース情報を目にした瞬間,ココロ・トキメイテシマッタ!

 世紀の大名盤CRYSTAL SILENCE』のリリース後も,チック・コリアゲイリー・バートンによる“ジャズの伝統芸能”は『DUET』『IN CONCERT,ZURICH,OCTOBER 28,1979』『NATIVE SENSE』と続いたわけだが,ニュー・アルバムの発売の度に誰しもが思い浮かべたであろう『ニュー・クリスタル・サイレンス』のアルバム・タイトルは封印され続けてきた。
 そのどれもが『ニュー・クリスタル・サイレンス』を名乗ってもおかしくない素晴らしい内容であったのに…。

 そう。『ニュー・クリスタル・サイレンス』なるアルバム・タイトルは,チック・コリア名義であっても,ゲイリー・バートン名義であっても,そう簡単にネーミングできない,ジャズ界の“永久欠番”!
 そんなジャズ界の“永久欠番”『ニュー・クリスタル・サイレンス』のアルバム・タイトルをついに冠した,チック・コリアゲイリー・バートンの新デュエットCDの登場に,喜び以前の“胸騒ぎ”を感じてしまった。
 これってセールス至上主義では? なんともゴマ臭い?

 しかし,と言うべきか,やっぱり,と言うべきか。どんなにハードルが上がったとしても,チック・コリアゲイリー・バートンの名コンビは,その全てのプレッシャーを軽々と乗り越えてくる。
 そう。『ニュー・クリスタル・サイレンス』のアルバム・タイトルは『ニュー・クリスタル・サイレンス』のためのものであった。
 結果として『DUET』『IN CONCERT,ZURICH,OCTOBER 28,1979』『NATIVE SENSE』に『ニュー・クリスタル・サイレンス』のアルバム・タイトルは荷が重かったように思う。

 ジャズ界の“永久欠番”と思われた『ニュー・クリスタル・サイレンス』が,ジャズ界の“新・永久定番”!
 『ニュー・クリスタル・サイレンス』の『THE NEW』の部分は,2枚組ライブ盤&オーケストラとの共演から聴こえてくる,現代ジャズの「温故知新」そのものであった。

 1973年の『クリスタル・サイレンス』1枚と2008年の『ニュー・クリスタル・サイレンス』の2枚の合計3枚組。35年間かけてついに完成した「SILENCE」で「CRYSTAL」なジャズ
 “COOL”な発熱反応はそのままに,成熟というか,円熟というか,枯れた感じを漂わせながらも,じわじわと盛り上がってくる無上の喜び。あ〜,何回聴いても幸せを感じる!

THE NEW CRYSTAL SILENCE-2 CD1でのシドニー交響楽団の荘厳なアンサンブルに負けないチック・コリアゲイリー・バートンの存在感にメ〜ロメロ!
 クラシック調でスタートするが,徐々に音風景がジャズへと変わり,最後には,チック・コリアゲイリー・バートンの音世界,だけが抜きん出て響き渡っている。スペクタクルなオーケストレーションの高揚感が素晴らしい。

 CD2のデュオライブでは,チック・コリアゲイリー・バートンの「十八番」だけではなく,ビル・エヴァンスの【WALTZ FOR DEBBY】やらセロニアス・モンクの【SWEET AND LOVELY】やらジョージ・ガーシュインの【I LOVE YOU POGGY】やらを,チック・コリアゲイリー・バートンの音世界で聴きたいと思っていたファンとしては,その願いがついに叶ってお涙もの〜。

 『ニュー・クリスタル・サイレンス』のハイライトは,CD1とCD2ともに最後に収録されている2つの異なる【LA FIESTA】であろう。
 演奏を重ねれば重ねるほどチック・コリアの手を離れ,有名ジャズスタンダードの貫録を放っているように思う。どちらも素晴らしい大名演である。

  CD1 Duet with Sydney Symphony
  01. Duende
  02. Love Castle
  03. Brasilia
  04. Crystal Silence
  05. La Fiesta

  CD2 The Duet
  01. Bud Powell
  02. Waltz for Debby
  03. Alegria
  04. No Mystery
  05. Senor Mouse
  06. Sweet and Lovely
  07. I Love You Porgy
  08. La Fiesta

(コンコード/CONCORD 2008年発売/UCCO-1043/4)
(ライナーノーツ/パット・メセニー,ゲイリー・バートン,チック・コリア,小川隆夫)
(CD2枚組)
(デジパック仕様)

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チャーリー・マリアーノ / ジャズ・ポートレイト4

JAZZ PORTRAIT-1 『JAZZ PORTRAIT』(以下『ジャズ・ポートレイト』)は,チャーリー・マリアーノのことが大好きだった,レジナ・レーベルのオーナー,ジャック・ラフォージが,大枚をはたいて作らせた“幻の名盤”の1つである。

 “幻の名盤”と謳われるのだから,当然内容が素晴らしい。後にCTIで“ブイブイ言わせる”こととなるドン・セベスキーのアレンジがゴージャス極まりない。
 チャーリー・マリアーノの“艶やかな”アルトサックスフィーチャーすべく,ストリングスブラス・セクションを要所要所に配し,アルトが“歌い上げる”アレンジを施している。

 ジャック・ラフォージの大金はサイドメンの人選にも表われていて,トロンボーンボブ・ブルックマイヤーギタージム・ホールピアノジャッキー・バイヤードロジャー・ケラウェイベースリチャード・デイビスアート・デイビスドラムメル・ルイスアルバート・ヒースといった“ビッグ・ネーム”を含めた総勢28名がドン・セベスキーの指揮のもと,チャーリー・マリアーノを盛り立てている。
 この点でジャック・ラフォージは「第二のアルフレッド・ライオン」になりたかったのかもしれない。ジャズ好きとしての本性が隠せない人選だと思う。

 レジナにあってCTIにないもの。それは「セオリーなき自由」であろう。
 結局のところ『ジャズ・ポートレイト』には,チャーリー・マリアーノの全てが出ているようであって,そうでもない。“カッチリとハメラレテしまった”チャーリー・マリアーノとしては,逆にやりにくかったのかもしれない。

 ズバリ『ジャズ・ポートレイト』の主役はチャーリー・マリアーノではなくドン・セベスキーなのである。アレンジャーが,吹かせたいフレーズを主役に吹かせる“痛快さ”が『ジャズ・ポートレイト』最大の聴き所だと思っている。

 ジャック・ラフォージから“全権を委ねられていた”ドン・セベスキーが,チャーリー・マリアーノを“意のままに操っている”。
 チャーリー・マリアーノアルトサックスが「音のパーツの1つとして」ドン・セベスキーに“いいように使われてしまった”?
 この辺りにチャーリー・マリアーノの立ち位置があって,同じ状況下でもドン・セベスキーを“手なずけていた”ウェス・モンゴメリー・クラスと比べると「格落ち」評価も致し方ない?

JAZZ PORTRAIT-2 時代背景もあって,多少モーダールな部分が見られるが,チャーリー・マリアーノが,ただ“明るく爽やかに”アルトサックスを吹いていく。
 チャーリー・マリアーノに“売れ線”を吹かせるとはナイスなアイディアではあった。これが“幻の名盤”の1つに数え上げられている理由なのだろう。

 『ジャズ・ポートレイト』の“目玉”は「巨人・大鵬・卵焼き」ならぬ【THE WIND】【TO TAIHO】【GOODBYE】なのであろうが,個人的には「イージーリスニング・ジャズ」の世界にカッチリとハマッタ“パーカー派らしからぬ”【THE SONG IS YOU】でのアルトが一番のお気に入り。

 “幻の名盤”『ジャズ・ポートレイト』は,ジャズではなく「イージーリスニング・ジャズ」の初穂としての“幻の名盤”であった。
 だ〜って,ドン・セベスキーのアレンジを軽く聴き流すのが本当に気持ちいいのだから,しょうがないんだもん!

  01. I Feel Pretty
  02. The Wind
  03. To Taiho
  04. Goodbye
  05. The Shout
  06. Portrait Of An Artist
  07. Deep In A Dream
  08. Pretty Little Nieda
  09. The Song Is You

(レジナ/REGINA 1963年発売/ABCJ-550)
(ライナーノーツ/妙中俊哉)

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チック・コリア & 上原 ひろみ / デュエット4

DUET-1 チック・コリアゲイリー・バートンが“以心伝心で通じ合う”デュエットだとしたら,チック・コリア上原ひろみは“アイコンタクトで通じ合う”デュエットである。

 そのように結論できたのは,音源ではなく映像から入った影響なのだが,チック・コリアゲイリー・バートンの場合は,生ライブを見て,そしてチック・コリア上原ひろみの場合は『DUET』(以下『デュエット』)のボーナスDVDを見た結果である。

 正直『デュエット』の音源だけを聴いていたなら,チック・コリア上原ひろみの“音数の多すぎる”デュエットが,あんなにも笑顔でアットホームなものだったとは信じ難かったことだろう。“超絶技巧な”音源の印象と映像の印象が一致しないのだ。

 逆に映像を見た後に音源を聴き直したから感じることもあって,管理人なんかは「今のフレーズはチック・コリア? それとも上原ひろみ?」の判別不能状態の秘密を覗き見たようで,ホッとできたりして…。
 「ソロを取り,被せ合い,乗り合い,引けば突っ込み,押せば引き」の長いラリーが続くのに,トリッキーなキラーパスにも余裕で反応できている。やはり鍵盤を見ていては成立できない。
 いいや,鍵盤を見る暇もない「音楽芸術の交歓」に没頭し続けた“超絶技巧で音数の多すぎた”ライブ盤であった。

 『デュエット』のハイライトは,チック・コリア上原ひろみの“珠玉のコンビネーション”! チック・コリア上原ひろみが,時には同期し,時には離れる,変幻自在のピアノ2台の“イリュージョン”!
 何もデュエットだからといってハモリ続ける必要などない。逆に名手2人のピアノが揃えばピアノ3台分の演奏ができるはずではないか! そんな「1+1=3」のようなスケール豊かなピアノの“掛け合い”が最高に素晴らしい。

 ズバリ,個人的に『デュエット』は,1台のピアノによる「多重録音」のようなものだと思っている。映像証拠があるにも関わらず,そう思わないとやってられない。
 だ〜って,ボーナスDVDを見ていて「今,正に上原ひろみピアノを弾いた。しかし,出てきた音は紛れもないチック・コリアの音」という瞬間があった。映像として見る事で余計に翻弄されてしまう不思議な感覚に襲われたのである。

 そう。『デュエット』は,チック・コリアチック・コリアのフォロワーである上原ひろみとの共演なのだから,キャラクターの違いを聴き分けるのは至難の業。
 『デュエット』の中には“ごった煮”のチック・コリアが全トラックに存在している。あたかも「ウォーリーをさがせ!」改め「上原ひろみをさがせ!」のようであって,本物のチック・コリアチック・コリアのフォロワーである“ウォーリー・HIROMI”が登場している。

DUET-2 だ・か・ら・管理人はチック・コリア・サイドから『デュエット』を奨めることはしていない。『デュエット』の真髄とは,チック・コリアのフォロワーである上原ひろみにとって「夢の実現」であり,それは同時に上原ひろみを支持するファンにとっての「夢の実現」なのである。

 やったね,HIROMI! 自作曲【古城,川のほとり,深い森の中】をチック・コリアHIROMIの隣りで弾いてくれている!
 やったね,HIROMI! 【アランフェス協奏曲/スペイン】をチック・コリアHIROMIの目の前で弾いてくれている!
 やったね,HIROMI! ジャズスタンダードにも初挑戦!
 そう。HIROMI! 『デュエット』は,HIROMIチック・コリアと肩を並べた記録なんだよ〜!

 “ごった煮”のチック・コリアの中から“ウォーリー・HIROMI”を探し出せた時の幸福感が「夢の実現」!

  CD 1
  01. Very Early
  02. How Insensitive
  03. Deja Vu
  04. Fool on the Hill
  05. Humpty Dumpty
  06. Bolivar Blues

  CD 2
  01. Windows
  02. Old Castle, by the river, in the middle of a forest
  03. Summertime
  04. Place To Be
  05. Do Mo (Children's Song #12)
  06. Concierto de Aranjuez / Spain

  DVD
  01. Fool on the Hill
  02. Concierto de Aranjuez / Spain

(ストレッチ・レコード/STRETCH RECORDS 2008年発売/UCCO-9181)
(ライナーノーツ/チック・コリア,上原ひろみ,小川隆夫)
★【初回限定盤】 2CD+DVD
★ボーナスDVD:【フール・オン・ザ・ヒル】【スペイン】のライヴ映像収録

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山中 千尋 / シンコペーション・ハザード4

SYNCOPATION HAZARD-1 『SYNCOPATION HAZARD』(以下『シンコペーション・ハザード』)は“ラグタイム”特有のシンコペーションを研究してきた「ラグタイム・マイスター」山中千尋の佳作である。

 山中千尋の“ラグタイム”と来れば,ジャズ・ピアノの源流にして山中千尋の源流として,山中千尋の「ピアノ・トリオ・スタイル」の中に“脈々と流れ出ていた”ジャズグルーヴ
 スイング・ジャズへの足掛かりとなる「あの時代の軽やかなノリ」が音楽的に響いている。

 そんな「切っても切れない」関係にあった山中千尋と“ラグタイム”を『シンコペーション・ハザード』というアルバムで“括ってきた”のだが,予想通りの「THIS IS CHIHIRO YAMANAKA」な音・音・音!

 基本,何を演っても“ちーたん節”になってしまう山中千尋なのだが『シンコペーション・ハザード』では,自身の底辺に流れていた源流を“上澄みで”流したのだから,色濃い“ちーたん節”の表出に・と・ん・で・も・な・い。

SYNCOPATION HAZARD-2 それにしても“スコット・ジョップリン”一色のはずの『シンコペーション・ハザード』の多様性に舌を巻く。
 “ラグタイム”集だと言われなければ気付かないと思われるほど,こんな感じで&あんな感じで“スコット・ジョップリン”が見事に料理され,山中千尋流「ピアノ・トリオ・スタイル」へと昇華されている。

 これぞ,山中千尋の「方法論」の特異さなのであろう。エレピをブチ込み,こんな発想であんな仕上りになるとは…。
 またも山中千尋に一本取られてしまいました。またも山中千尋の愛聴盤が1枚加わりました。

   CD
  01. Syncopation Hazard
  02. The Entertainer/Ritual
  03. Maple Leaf Rag
  04. The Easy Winners
  05. Dove
  06. Reflection Rag
  07. Sunflower Slow Drag/Ladies In Mercedes
  08. New Rag
  09. Heliotrope Bouquet
  10. Uniformity Rag
  11. Graceful Ghost Rag

   DVD
  01. Syncopation Hazard
  02. The Entertainer
  03. Sunflower Slow Drag

(ブルーノート/BLUE NOTE 2015年発売/UCCQ-9024)
★【初回限定盤】 SHM−CD+DVD

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チック・コリア / ファイヴ・トリオBOX5

FIVE TRIOS-1 チック・コリアによる,4人のベーシストと5人のドラマーによる異なる5組のピアノ・トリオ+1枚から成る「6枚組BOXセット」が『FIVE TRIOS』(以下『ファイヴ・トリオBOX』)。

 とは言え,その真実の中身とは,既発の4枚『DR.JOE』(以下『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』)+『FROM MILES』(以下『マイルストーンズ〜マイルス・デイヴィスに捧ぐ』)+『CHILLIN’ IN CHELAN』(以下『モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ』)+『THE BOSTON THREE PARTY』(以下『ワルツ・フォー・デビイ〜ビル・エヴァンスに捧ぐ』)+「6枚組BOXセット」でしか聴くことのできない未発表の2枚となっている。

 つまり,事実上,チック・コリアのフォロワーにとって『ファイヴ・トリオBOX』を購入する意義とは,5枚目の『BROOKLYN,PARIS TO CLEARWATER』(以下『ブルックリン・パリ・トゥ・クリアウォーター』)と6枚目の『FIVE TRIOS ADDITIONAL TRACKS』(以下『ファイヴ・トリオBOX 特典盤』)の2枚目当て!

 管理人の結論。『ファイヴ・トリオBOX批評

 未発表の2枚のためだけでも『ファイヴ・トリオBOX』は買う価値がある。仮に既発の4枚のうち,まだコレクションできていないCDが1枚でもあるのなら,なおのことである。
 『ファイヴ・トリオBOX』の6枚は,その1枚ずつが五つ星の大名盤。そんな6枚が「BOXセット」になったのだから星10個を進呈したい。“天才”チック・コリアの「大量名盤群」の頂点を成すのが「6枚組BOXセット」なのである。

 そう。『ファイヴ・トリオBOX』こそ,チック・コリアのフォロワーたちにとって「音楽生活40周年を過ぎて」ついに登場した“究極のマスト・アイテム”である。定価¥12000なんて安い&安い〜。仮に¥20000でも安い&安い〜。

FIVE TRIOS-2 管理人が『ファイヴ・トリオBOX』を聴いて,まず思ったのは,このリズム・セクションの組み合わせはこれしかないだろう!という内容だということ。

 異なる5人のベーシストと5人のドラマーの組み合わせは何パターンもあるのだが『ファイヴ・トリオBOX』を聴いて,例えば1枚目の『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』のジョン・パティトゥッチベースに合うのは,ジャック・デジョネットでもジェフ・バラードでもアイアート・モレイラでもリッチー・バーシェイでもなくてアントニオ・サンチェスドラムしかない! この5組の最高の組み合わせを選んだチック・コリアが凄すぎる〜!

 この記事は『ファイヴ・トリオBOX批評であって,単発4枚の個別レヴューではないので,1枚1枚への言及は来たる「トラック批評」に任せることとする。

 以下に『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』『マイルストーンズ〜マイルス・デイヴィスに捧ぐ』『モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ』『ワルツ・フォー・デビイ〜ビル・エヴァンスに捧ぐ』『ブルックリン・パリ・トゥ・クリアウォーター』『ファイヴ・トリオBOX 特典盤』の各々についてのプチ・レヴューを記すこととする。

DR. JOE-1 『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』のピアノ・トリオは,ピアノキーボードチック・コリアエレクトリックベースアコースティックベースジョン・パティトゥッチドラムアントニオ・サンチェス

 チック・コリアピアノの魅力は,朗々と歌って聴かせるというより,詩のようにリズムで聴かせる“メロディック・リリシズム”。基調となるメロディー・ラインを瞬時に解釈し,共演者とのインプロビゼーションを展開する中で,新たな曲想を加えていく。
 チック・コリアジャズ・ピアノの深さと豊穣さが『ファイヴ・トリオBOX』の中に色濃く表現されている。

 ジョン・パティトゥッチベースアントニオ・サンチェスドラムによる“タイトでファンタジックな”リズムにチック・コリアが乗りまくっている。

DR. JOE-2 『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』の聴き所はアントニオ・サンチェスドラムであろう。
 アントニオ・サンチェスドラムは“御存じ”パット・メセニー絡みで耳馴染みのドラムなのだが,いや〜,どうしてどうして,パット・メセニーとの共演のイメージからはかなり離れたドラミングであって,ジャズ寄りというか,正確にはチック・コリア寄りのスーパー・ドラミング

 『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』は,モード奏法と変則的な間が特徴のジョー・ヘンダーソンへのトリビュート。ゆえにビートというよりはクリエイトされたリズムが伴わなければ,あのジョー・ヘンダーソンの雰囲気を醸し出すのは難しいのだが,アントニオ・サンチェスドラミングは,決して単調にならずそれでいて奇をてらわない,リム・ショットを含めジャズらしいスポンティニアスに抑揚の効いた“正統派の”スーパー・ドラミング

FROM MILES-1 『マイルストーンズ〜マイルス・デイヴィスに捧ぐ』のピアノ・トリオは,ピアノチック・コリアアコースティックベースエディ・ゴメスドラムジャック・デジョネット

 チック・コリアピアノの魅力は,朗々と歌って聴かせるというより,詩のようにリズムで聴かせる“メロディック・リリシズム”。基調となるメロディー・ラインを瞬時に解釈し,共演者とのインプロビゼーションを展開する中で,新たな曲想を加えていく。
 チック・コリアジャズ・ピアノの深さと豊穣さが『ファイヴ・トリオBOX』の中に色濃く表現されている。

 エディ・ゴメスベースジャック・デジョネットドラムによる“縦横無尽に暴れまくる猛獣の野太い”リズムにチック・コリアが乗りまくっている。

FROM MILES-2 『マイルストーンズ〜マイルス・デイヴィスに捧ぐ』の聴き所はジャック・デジョネットドラムであろう。
 ジャック・デジョネットドラムは“御存じ”キース・ジャレット絡みで耳馴染みのドラムなのだが,いや〜,どうしてどうして,キース・ジャレットとの共演のイメージからはかなり離れたドラミングであって,自由奔放に弾きまくるチック・コリアピアノを支え,活かすようなスーパー・ドラミング

 『マイルストーンズ〜マイルス・デイヴィスに捧ぐ』は,世界中のジャズメンから演奏され尽くしてきたマイルス・デイヴィスへのトリビュート
 5曲全てを「原曲をここまで崩しまくるか!」というくらいに,攻撃的に崩しまくっているのだが,よく聴くと原曲のモチーフをしっかりと押さえた“粋で鯔背な”フリージャズ。最高である。

CHILLIN' IN CHELAN-1 『モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ』のピアノ・トリオは,ピアノチック・コリアアコースティックベースクリスチャン・マクブライドドラムジェフ・バラード

 チック・コリアピアノの魅力は,朗々と歌って聴かせるというより,詩のようにリズムで聴かせる“メロディック・リリシズム”。基調となるメロディー・ラインを瞬時に解釈し,共演者とのインプロビゼーションを展開する中で,新たな曲想を加えていく。
 チック・コリアジャズ・ピアノの深さと豊穣さが『ファイヴ・トリオBOX』の中に色濃く表現されている。

 クリスチャン・マクブライドベースジェフ・バラードドラムによる“カチッとハマッタJAZZYな”リズムにチック・コリアが乗りまくっている。

CHILLIN' IN CHELAN-2 『モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ』の聴き所はクリスチャン・マクブライドベースであろう。
 ピアノチック・コリアドラムジェフ・バラードが組んだ「チック・コリア・ニュー・トリオ」のベーシストからアヴィシャイ・コーエンの代わりに組んだクリスチャン・マクブライドベースの存在感!

 チック・コリア絡みのクリスチャン・マクブライド名演と来れば『SUPER TRIO』での“スーパー・ベース”にKOされたのだったが『モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ』のベースはそれ以上!

 クリスチャン・マクブライドが,スタンリー・クラークジョン・パティトゥッチアヴィシャイ・コーエンと肩を並べたのが『モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ』であった。

THE BOSTON THREE PARTY-1 『ワルツ・フォー・デビイ〜ビル・エヴァンスに捧ぐ』のピアノ・トリオは,ピアノキーボードチック・コリアアコースティックベースエディ・ゴメスドラムアイアート・モレイラ

 チック・コリアピアノの魅力は,朗々と歌って聴かせるというより,詩のようにリズムで聴かせる“メロディック・リリシズム”。基調となるメロディー・ラインを瞬時に解釈し,共演者とのインプロビゼーションを展開する中で,新たな曲想を加えていく。
 チック・コリアジャズ・ピアノの深さと豊穣さが『ファイヴ・トリオBOX』の中に色濃く表現されている。

 エディ・ゴメスベースアイアート・モレイラドラムによる“ゴリゴリのジャズ・サンバの”リズムにチック・コリアが乗りまくっている。

THE BOSTON THREE PARTY-2 『ワルツ・フォー・デビイ〜ビル・エヴァンスに捧ぐ』の聴き所はアイアート・モレイラドラムであろう。
 アイアート・モレイラの“浮遊する”ドラムが鳴れば,ブラジリアンの不思議な空気が場を支配する。初期リターン・トゥ・フォーエヴァーのレパートリーやアントニオ・カルロス・ジョビンのレパートリーにはズバリであるが,なぜだか最高なのが【WALTZ FOR DEBBY】である。

 とにもかくにも,アイアート・モレイラの変幻自在なドラミングが「チック・コリアの中のビル・エヴァンス」を,表と裏に廻ってバランス良く引き出している。実に素晴らしい。何だか,この手の演奏を聴いていると胸の中が熱くなって決まって郷愁に誘われる。こんなライブが好きなんだよなぁ。

BROOKLYN, PARIS TO CLEARWATER-1 『ブルックリン・パリ・トゥ・クリアウォーター』のピアノ・トリオは,ピアノチック・コリアエレクトリックベースアドリアン・フェロードラムリッチー・バーシェイ

 チック・コリアピアノの魅力は,朗々と歌って聴かせるというより,詩のようにリズムで聴かせる“メロディック・リリシズム”。基調となるメロディー・ラインを瞬時に解釈し,共演者とのインプロビゼーションを展開する中で,新たな曲想を加えていく。
 チック・コリアジャズ・ピアノの深さと豊穣さが『ファイヴ・トリオBOX』の中に色濃く表現されている。

 アドリアン・フェローベースリッチー・バーシェイドラムによる“一瞬先は闇の如く,一体何が出て来るか分からない新感覚の”リズムにチック・コリアが乗りまくっている。

BROOKLYN, PARIS TO CLEARWATER-2 『ブルックリン・パリ・トゥ・クリアウォーター』の聴き所は“無名のニュースター”の2人である。
 アドリアン・フェローベースリッチー・バーシェイドラムには,それぞれジョン・パティトゥッチデイブ・ウェックルデビュー時を想起させるものがある。

 アドリアン・フェローリッチー・バーシェイと組んだチック・コリアのサウンドが激変している。これはいつかは「チック・コリア・エレクトリック・バンド掘廚侶訐に動くのか?
 チック・コリアの“音の実験熱”が再び湧き上がってきたかのような,エレクトリック・サイドからの様々なアプローチがチック・コリア・マニアとしては非常に興味深い演奏が続いている。

 個人的には,既に名前の売れたメンバーと録音した4枚以上に“無名のニュースター”2人との『ブルックリン・パリ・トゥ・クリアウォーター』を単体で優先リリースしてほしかった!

FIVE TRIOS ADDITIONAL TRACKS-1 『ファイヴ・トリオBOX 特典盤』のピアノ・トリオは『ワルツ・フォー・デビイ〜ビル・エヴァンスに捧ぐセッションからの2トラック+『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』からの1トラック+『モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ』からの3トラック。

 決して「お蔵の残り物」などでも「本テイクに選ばれなかった別テイク集」などでもなく,単純に収録時間の関係で漏れただけの「名演集」である。
 ユニバーサルさんへお尋ねします。まだまだ「お蔵の残り物」が隠されている? まだまだ「本テイクに選ばれなかった別テイク集」が隠されている?

 ユニバーサルさんへお願いです。『ファイヴ・トリオBOX 特典盤』の隠された『特典盤』の商品化を〜! 『ファイヴ・トリオBOX』の「6枚組BOXセット」だけでは,まだまだチック・コリアが足りませ〜ん!

FIVE TRIOS ADDITIONAL TRACKS-2 『ファイヴ・トリオBOX 特典盤』の聴き所は,最後の最後に登場する【SPAIN】の2トラックであろう。

 『ファイヴ・トリオBOX』の5枚合計48トラックの中で【SPAIN】が収録されているのは『ファイヴ・トリオBOX 特典盤』ONLY。

 中には「正直【SPAIN】はもうたくさん」と思っているチック・コリア・マニアがいるかもしれないが,その認識は甘いのでは?
 そう。【SPAIN】が流れ始めた瞬間に,無意識の内に「ガッツポーズをしてしまっている」自分に気付き【SPAIN】をまだまだ欲している自分に気付くものなのです!

  CD 1 <Dr. JOE
  01. Illusion
  02. Doctor Joe
  03. Mystic River
  04. Zig Zag
  05. Blues For Dail
  06. Crepuscule With Nellie
  07. 1% Manteca
  08. Promise
  09. M.M.
  10. Fourteen

  CD 2 <From Miles
  01. Solar
  02. So Near So Far
  03. Milestones
  04. But Beautiful
  05. Walkin'

  CD 3 <Chillin' in Chelan
  01. Summer Night
  02. Think of One
  03. Sophisticated Lady
  04. Windows
  05. Monk's Mood
  06. Fingerprints
  07. Dusk in Sandi
  08. Walkin'
  09. Drums

  CD 4 <The Boston Three Party
  01. With a Song in My Heart
  02. 500 Miles High
  03. Waltz for Debby
  04. Desafinado (Intro)
  05. Desafinado
  06. Sweet and Lovely
  07. Sometime Ago−La Fiesta (Intro)
  08. Sometime Ago−La Fiesta (Part 1)
  09. Sometime Ago−La Fiesta (Part 2)

  CD 5 <Brooklyn, Paris to Clearwater
  01. Final Frontier
  02. Aftertouch
  03. Island Tune
  04. Dr. Jackle
  05. Creedmore's Unexpected Visitor
  06. Dedication
  07. Marimba Drum Song
  08. Con Aqua
  09. 3:30am Raga

  CD 6 <Additional Tracks
  01. Gloria's Step
  02. You're Everything
  03. 50% Manteca
  04. Bud Powell
  05. Spain in the Main
  06. Spain Drumdendum

(ストレッチ・レコード/STRETCH RECORDS 2007年発売/UCCJ-9089/94)
(ライナーノーツ/チック・コリア,小川隆夫)
(CD6枚組)

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ブランフォード・マルサリス / メタモルフォーゼン5

METAMORPHOSEN-1 若かりし頃は「メインストリート・ジャズ」のみならず,異種格闘技にも積極的にチャレンジしていたブランフォード・マルサリスだが,近年はレギュラー・カルテットでの活動に専念して,在りし日のジョン・コルトレーンの“衣鉢を継ぐ”ような演奏に徹底的な“拘り”を見せている。

 そんなブランフォード・マルサリスカルテットによる,現代の“まったくもってオリジナルな”コルトレーン・サウンドの最高峰が『METAMORPHOSEN』(以下『メタモルフォーゼン』)である。

 ズバリ,管理人は『メタモルフォーゼン』こそが,ブランフォード・マルサリスの人間性が醸し出されたジャズだと思っている。
 非常に高度なことを演っているのに難解で独りよがりでもない「メインストリート・ジャズ」の「王道中の王道」である。あの絶頂期のジョン・コルトレーンカルテットがそうであったように…。

 『メタモルフォーゼン』におけるブランフォード・マルサリスは,もはや1人のジャズサックス・プレイヤーの存在を超えている。
 極論を語れば,サックスなしに『メタモルフォーゼン』のようなアルバムが作れるのなら,ブランフォード・マルサリスサックスを吹くことさえやめてしまうように思える。もはやサックスがどうのこうのいう次元を越えて“ブランフォード・マルサリスの音”が鳴っていると思うのだ。

 モーダルかつハードでアップテンポな破壊力を持つ曲からソフトでメロディアスなバラードに至る「表現の幅とレンジの広さ」。勢いだけではなく落ち着きも兼ね備えた「緩急自在のタイム感」。
 「メインストリート・ジャズ」に求められる資質を全てブチ込んできた「王道の中の王道」が“ブランフォード・マルサリスの音”であり『メタモルフォーゼン』の音なのである。

 ブランフォード・マルサリステナーサックスアルトサックスソプラノサックスジョーイ・カルデラッツォピアノエリック・レヴィスベースジェフ“テイン”ワッツドラムが有機的に絡み合い,想像力を刺激し合い,原曲のモチーフを大きく育て上げていく。

METAMORPHOSEN-2 譜面通りではないのだろう。ノリや勢いだけでもないのだろう。実に見事なカルテットの一体感は,ブランフォード・マルサリスカルテットの全員が,ブランフォード・マルサリスの考えを察知でき,ジョーイ・カルデラッツォの考えを察知でき,エリック・レヴィスの考えを察知でき,ジェフ“テイン”ワッツの考えを察知できた結果であろう。

 『メタモルフォーゼン』は,曲のイメージをメンバー4人が共有しつつ,メンバー各自の奏でた音の表情,強弱を注意深く聴き分けながら演奏が進んでいく。
 「短かすぎず冗長すぎずの演奏密度の濃さ」で表現されていく,ブランフォード・マルサリスカルテットのパワーと理解力が最高に素晴らしい。

  01. The Return of the Jitney Man
  02. The Blossom of Parting
  03. Jabberwocky
  04. Abe Vigoda
  05. Rhythm-a-Ning
  06. Sphere
  07. The Last Goodbye
  08. And Then, He Was Gone
  09. Samo
  10. Aunt Hagar's Blues

(マルサリス・ミュージック/MARSALIS MUSIC 2009年発売/UCCM-1167)
(ライナーノーツ/中川ヨウ,ブランフォード・マルサリス,ジョーイ・カルデラッツォ,エリック・レヴィス,ジェフ“テイン”ワッツ)

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チック・コリア・アンド・トロンハイム・ジャズ・オーケストラ / リターン・トゥ・フォーエヴァー〜ライヴ・イン・モルデ5

LIVE IN MOLDE-1 いや〜,分かる。無名のジャズ・オーケストラとの共演であっても,チック・コリアCD化したくなった気持ちがよ〜く分かる。

 チック・コリアジャズ・オーケストラの共演って,なんで今までなかったのだろう? とにかく,チック・コリアトロンハイム・ジャズ・オーケストラによるライブ盤=『LIVE IN MOLDE』(以下『リターン・トゥ・フォーエヴァー〜ライヴ・イン・モルデ』)が,最高にハッピーで素晴らしい演奏なのだ。

 とにかく,ステージも客席も“ダンシング”である! もう黙って席に着いているなんて失礼極まりない“スイング大会”である!
 『リターン・トゥ・フォーエヴァー〜ライヴ・イン・モルデ』を,踊り出したくなるのを我慢して冷静に分析してみると,実は一番ノッテいるのがチック・コリア“御大”ではなかろうか?

 『リターン・トゥ・フォーエヴァー〜ライヴ・イン・モルデ』では,ジャズ・オーケストラの指揮とアレンジを,チック・コリア同じピアニストアールンド・スコムスヴォールに委ね,チック・コリア自身は“客演ピアニスト”として演奏だけに注力する構成である。

 “ジャズ・ピアニスト”一本に注力したチック・コリアが凄すぎる! 分厚いジャズ・オーケストラをバックにチック・コリアの“天才”が大爆発している!
 恐らくは,アールンド・スコムスヴォールの書いた譜面が用意されていたのだろう。勝手知ったる自作曲なのに,自分の頭の中にはなかった新鮮なアプローチに,チック・コリアの歓びと驚きがMAX! 自分の行きたいようには行けないアレンジの縛りが,却ってチック・コリアの“天才”を覚醒させている! チック・コリアの“ダンシング”!

 チック・コリアのバックを務めたトロンハイム・ジャズ・オーケストラの演奏であるが,所謂,ジャズビッグ・バンドではなく,チューバホルンまで加わったクラシックやアヴァンギャルド系を意識した,これぞ“ヨーロピアン”なアンサンブルを鳴らしている。

 もたつく部分が少しもない“超絶技巧系”のジャズ・オーケストラであって,洗練された雰囲気に仕上がっている。特に【WINDOWS】【ARMANDO’S RHUMBA】【BUD POWELL】における「変態ブラス隊」の響きを追いかけ続けるのが聴いていて最高に気持ち良かった。

LIVE IN MOLDE-2 それにしてもチック・コリアの自作曲って,こんなにジャズ・オーケストラに合うものなんだ。まるで最初からジャズ・オーケストラのために書き下ろしていたかのよう…。
 遅まきながら,チック・コリアの「ジャズフュージョン」界における名コンポーザーとしての“天才”を『リターン・トゥ・フォーエヴァー〜ライヴ・イン・モルデ』で実感させられたのであった。チック・コリア「有難や〜」。

 『リターン・トゥ・フォーエヴァー〜ライヴ・イン・モルデ』のハイライトは(管理人の知る限り)チック・コリア初めての再演となる【RETURN TO FOREVER】であろう。
 【RETURN TO FOREVER】だけはエレピ。もうこれはこうなるしかないのだろう。出来上がりとしては??なのだが,とにかく著しく敷居の高い【RETURN TO FOREVER】の再演だけに,ファンとしては「有難や〜,あ〜,有難や〜」。

  01. CRYSTAL SILENCE
  02. WINDOWS
  03. MATRIX
  04. DUENDE
  05. ARMANDO'S RHUMBA
  06. RETURN TO FOREVER
  07. BUD POWELL
  08. SPAIN

(MNJ/MNJ 2006年発売/UCCJ-3016)
(ライナーノーツ/小川隆夫)

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ジャック・マクダフ / ザ・ハニードリッパー4

THE HONEY DRIPPER-1 よほどのヘソ曲がりでない限り,一般的にポピュラーな人気のオルガン・プレイヤーと来ればジミー・スミスで決まりだが,もっとヒップなジャズ・マニアは,ジミー・スミスよりもブルース・フィーリングの強い,ジャック・マクダフオルガンを好んで聴いてきた。

 ジャック・マクダフオルガンは,黒人音楽のルーツであるブルースやゴスペルに深く根ざしており,そのフレーズはよく歌い,アーシーで,燃えるハートを持っている。
 そう。ヒップなジャズオルガンのマニアがジャック・マクダフを聴き逃すはずがない! そして『THE HONEYDRIPPER』(以下『ザ・ハニードリッパー』)を聴き逃すはずがない!

 『ザ・ハニードリッパー』は,ジャック・マクダフオルガンに,ジミー・フォレストテナーサックスグラント・グリーンギターが絡みつく“三つ巴のブルース祭り”!

 『ザ・ハニードリッパー』におけるジャック・マクダフの役回りは,意外や意外,ジミー・フォレストのブルース・テナーに同調するのではなく,一歩後ろに下がってコンボとしての大局を見つめる「メロディー・メイカー」としての個性を発揮している。

 これぞ,単純にブルース一本で押し通すのではなく「黒さの中に情緒と格調をブレンドする」ジャック・マクダフの独壇場! 強力な右手のコード・ワークでノリまくりつつも,客観的に演奏全体を見渡す冷静な目を持っているジャック・マクダフ独特のジャズ・ブルース。
 この「知的な味付け」は,素材の良さを知り尽くした“根っからの”ブルースマンだから出来る「味付け」だと思う。

 そんなジャック・マクダフに見守られ,遠慮なく“ファンクしまくる”ジミー・フォレストが,なんとも“能天気で”艶っぽい。
 実に『ザ・ハニードリッパー』は「ジミー・フォレストを聴くためのアルバム」でもあると思う。

 グラント・グリーンギターであるが,ソロは短めだし,まだ没個性的であって,チャーリー・クリスチャン的なアプローチが散見されるので,グラント・グリーンのフォロワーとしてはイマイチの出来であるが,それでもジャック・マクダフの放つメロディー・ラインに,ブルージーでソウルフルなフレージング“GROOVE”を重ねながら乗っかかっていく瞬間は神!
 うん。やはりグラント・グリーンのフォロワーであれば抑えてほしい。これはこれでいいから!

THE HONEY DRIPPER-2 管理人の結論。『ザ・ハニードリッパー批評

 有名な歌ものを2トラック演奏している『ザ・ハニードリッパー』こそ“歌もの”のジャック・マクダフの個性が色濃く聴こえてくる。“黒くお洒落な”ブルース・フィーリングこそが,ジャック・マクダフの“訛り”である。

 『ザ・ハニードリッパー』におけるジャック・マクダフの“黒くお洒落なブルース訛り”が,いつまでも気持ち良く耳に残る。

  01. WHAP!
  02. I WANT A LITTLE GIRL
  03. THE HONEYDRIPPER
  04. DINK'S BLUES
  05. MR. LUCKY
  06. BLUES AND TONIC

(プレスティッジ/PRESTIGE 1961年発売/VICJ-23721)
(ライナーノーツ/ジョー・ゴールドバーグ,岩浪洋三)

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チック・コリア / アルティメット・アドヴェンチャー5

THE ULTIMATE ADVENTURE-1 キターッ!! チック・コリア久々のコンテンポラリー路線の“大傑作”『THE ULTIMATE ADVENTURE』(以下『アルティメット・アドヴェンチャー』)に“ドハマリ”した。

 「エレクトリック・バンド」解散後の「アコースティックの追求の旅」は,相当なハイ・レベルだった。「オリジン」〜「ニュー・トリオ」の「呆れるほどに完璧な演奏」は,相当に素晴らしかった。だからそれはそれで非常に満足していた。

 ただその一方で,管理人がチック・コリアの音楽に求めているのは,エンターテインメント性である。つまりチック・コリアには,自身の内面を掘り下げるアーティスティックでリリシズムなジャズではなく,外向的で大衆路線のフュージョン系で彩られた「今の音楽」を存分に楽しませてほしいと思う。
 ズバリ,チック・コリアの「ジャズフュージョン」は,一聴して分かりやすいアルバムほど出来が良い。BGMとして聞き流しながら談笑していても,会話がままならなくなるくらいに耳に食い込んでくるパワーが秘められている。

 そんな管理人好みの快作が『アルティメット・アドヴェンチャー』である。管理人が“待ちに待った”チック・コリアフュージョン系の“王道”である。
 『アルティメット・アドヴェンチャー』は,それくらい“ドハマリ”した大名盤(事実『アルティメット・アドヴェンチャー』は2006年度のグラミー賞をダブル受賞)であって,個人的には非常に思い入れ深いものがある。

 正直に告白すると『アルティメット・アドヴェンチャー』の熱狂の裏には,過去のアルバム群へ寄せる思いがあってのもの。
 そう。『アルティメット・アドヴェンチャー』の真髄とは“アップデートされた”チック・コリアの“王道”であって,全くの新作の類には数えられない。過去の積み重ねが『アルティメット・アドヴェンチャー』で“花開いた”と表現する方が“しっくりくる”。

 その中でも特に,スティーヴ・ガッドヴィニー・カリウタアイアート・モレイラホッサム・ラムジールベン・ダンタストム・ブレック・ラインの重量級のエレクトリックドラマー陣とオーキシ・フェルナンデスホルヘ・パルドカルレス・ベナベンドパコ・デ・ルシア所縁のスペイン勢と来れば“チック・コリアの1枚”として推し続けている『タッチストーン』に『アルティメット・アドヴェンチャー』の原型を見るというものだ。

 う〜む。聴けば聴くほど『アルティメット・アドヴェンチャー』は『タッチストーン』の“アップデート盤”だと思えてくる。一度『アルティメット・アドヴェンチャー』=『タッチストーン』の法則が刷り込まれたが最期。
 『タッチストーン』を「70年代チック・コリアソロ名義の最重要盤」とする管理人としては,あたかも王家の後ろ盾を得たかのようでうれしくなってしまうのだ〜。

THE ULTIMATE ADVENTURE-2 『アルティメット・アドヴェンチャー』とは,元来「L・ロン・ハバードのSF小説にインスパイアされたコンセプト・アルバム」であるのだが,チック・コリアの他のL・ロン・ハバード絡みのアルバムの中では,最もL・ロン・ハバードの手から遠く離れた,チック・コリア自身の「音楽組曲」の印象が強い。

 そう。L・ロン・ハバードからインスパイアを受けたアイディアが,チック・コリア本来の音楽性と絶妙に重なり,大きな山場が続く「音楽組曲」な展開こそが『アルティメット・アドヴェンチャー』(「究極の冒険」の意)。これぞチック・コリアの「究極の冒険」である。

 チック・コリアの“エレクトリックピアノの大山”は世界一であるのだが,最新のテクノロジーをこれ見よがしに盛り込むのではなく,フレーズと曲の雰囲気にあわせた実に音楽的な使い方をしている。

 その意味で『アルティメット・アドヴェンチャー』を『タッチストーン』と並ぶ「重要度の高いソロ名義」の1枚に指名する。
 エレクトリックパーカッションに“ドハマリ”した時のチック・コリアが,世界一のエレクトリックピアニスト

  01. Three Ghouls - Part 1
  02. Three Ghouls - Part 2
  03. Three Ghouls - Part 3
  04. City Of Brass
  05. Queen Tedmur
  06. El Stephen - Part 1
  07. El Stephen - Part 2
  08. King & Queen
  09. Moseb The Executioner - Part 1
  10. Moseb The Executioner - Part 2
  11. Moseb The Executioner - Part 3
  12. North Africa
  13. Flight From Karoof - Part 1
  14. Flight From Karoof - Part 2
  15. Planes Of Existence - Part 1
  16. Arabian Nights - Part 1
  17. Arabian Nights - Part 2
  18. Gods & Devils
  19. Planes Of Existence - Part 2
  20. Captain Marvel

(ストレッチ・レコード/STRETCH RECORDS 2006年発売/UCCJ-3015)
(ライナーノーツ/チック・コリア,小川隆夫)

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スイングジャーナル読者が選ぶジャズ名盤ベスト100-19

 スイングジャーナル誌2001年1月号で実施された読者アンケート企画「21世紀に残したい読者が選ぶ名盤ベスト100」のスーパーカウントダウン。それが「スイングジャーナル読者が選ぶジャズ名盤ベスト100」。
 今回は6〜10位の発表です。

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リターン・トゥ・フォーエヴァー★10.リターン・トゥ・フォーエヴァー
チック・コリア


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クール・ストラッティン★9.クール・ストラッティン
ソニー・クラーク


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バラード★8.バラード
ジョン・コルトレーン


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ポートレイト・イン・ジャズ★7.ポートレイト・イン・ジャズ
ビル・エヴァンス



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サムシン・エルス★6.サムシン・エルス
キャノンボール・アダレイ


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 70年代「ジャズフュージョン」の“最高傑作”チック・コリアの『リターン・トゥ・フォーエヴァー』がTOP10入り。
 順位は10位だが,次点のフュージョン・アルバムとなると,27位にマイルス・デイビスビッチェズ・ブリュー』となるのだから「ぶっち切り」のフュージョン1位である。

 この透明感,爽やかで優雅でブラジリアンで不思議な浮遊体験の通称“カモメ”の『リターン・トゥ・フォーエヴァー』こそ,70年代「ジャズフュージョン」の“最高傑作”にして,チック・コリア個人としての“最高傑作”でもある。

 ピアノ1つでアコースティックエレクトリックを駆け巡るチック・コリアの“天才”が時代を超えて,ますます,愛聴されている。

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