
こんな時にはカシオペアの『THE SOUNDGRAPHY』(以下『ザ・サウンドグラフィー』)批評!
なぜなら『ザ・サウンドグラフィー』批評の基本はCDではなくユーチューブ! 以下の動画を見ずにして『ザ・サウンドグラフィー』は語れない!
いかがでしたか? カシオペアが,一部の熱狂的なファンのヒーローだったカシオペアが“メジャーな全国区”になった瞬間の記録映像である。
そう。【THE SOUNDGRAPHY】はマクセル・ビデオカセットのCMタイアップ曲。昇り調子のフュージョン・バンドを起用するとは,さすが,マクセルだけのことはある。 スーパー・テクニックを弾くだけでも神掛かりなのに,踊りながら弾きまくるカシオペアはCMで映える。
管理人も「ギター・マガジン」とか「ベース・マガジン」とか「キーボード・マガジン」とか「ADlib」とか「ジャズ・ライフ」とか「FM各誌」の記事で,踊りながら弾くカシオペアのことは知っていたのだが,動くカシオペアを映像で見たのは初めてだったのかもしれない。
尤もTVCM【THE SOUNDGRAPHY】の主役は神保彰であり,二番手が野呂一生,向谷実もショルキーで頑張っているが,桜ちゃんだけは出演時間わずかに1秒。ベース・ファンは泣いていたよなぁ。
以上。読者の皆さん,『ザ・サウンドグラフィー』の映像紹介でお茶を濁してすみません。しっかりとCD批評を書ける時間が取れるようになったら厚い記事にして紹介いたしますので。

『ザ・サウンドグラフィー』はカシオペアの全ディスコグラフィの中で,唯一の公式ベスト盤。
4作目の『MAKE UP CITY』から10作目の『JIVE JIVE』までの選曲なのだが,印象としては,こうやってアルバム1枚にまとめるのは無理があったかな〜。
それぐらい,わずか4年間の記録なのにカシオペアの大いなる変化を感じてしまう。【GYPSY WIND】や【SUNNYSIDE FEELIN’】が異様に古く感じてしまう。
『ザ・サウンドグラフィー』の,一貫性のなさは,カシオペアというバンドの「止まらない成長」の裏返しである。
PS でも『ザ・サウンドグラフィー』“ごった煮感”の本当の理由は【MISTY LADY】と【FABYDABBY】を外して,入れるべき名曲が入らなかった編集ミスにあっただろう!
01. THE SOUNDGRAPHY
02. GYPSY WIND
03. EYES OF THE MIND
04. SUNNYSIDE FEELIN'
05. ASAYAKE
06. MID-MANHATTAN
07. LOOKING UP
08. MISTY LADY
09. WHAT CAN'T SPEAK CAN'T LIE
10. FABBYDABBY
(アルファ/ALFA 1984年発売/32XA-12)
(ライナーノーツ/谷頭康夫)
(ライナーノーツ/谷頭康夫)