アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2016年06月

山本 英次 / ララバイ・オブ・ピアノマン4

LULLABY OF PIANO MAN-1 ジャズ好きとはオーディオ好きと同義語である。
 電源にまでこだわるマニアは別として,管理人はオーディオに無関心なジャズ・ファンをジャズ・マニアとは認めていない。

 ブランフォード・マルサリスによれば「ジャズとは繰り返し聴き返されて,2年や3年ではなく25年かけて売れる音楽」。これ名言&至言!
 管理人的には「形として記録されない芸術」としてのライブ演奏こそが,ジャズの醍醐味,だと思うのだが,CDなしのジャズ・ライフなど考えられないし…。つまりは生音を再現するための音質が重要だという主張でご理解を…。

 それで本題! 「きれいなピアノ」と来れば山本英次である。
 山本英次の場合は,オーディオ雑誌の「STEREO」誌や「AUDIO ACCESSORY」誌だけではなく,ジャズ雑誌の「SWING JOURNAL」誌でも「最優秀録音賞」を受賞しているのだから,ピアノに限定せずに「きれいなジャズ」と呼んでも差し支えない。

 山本英次ピアノを聴いていると「心が洗われる」。真に「いい音」を聴いていると(集中の反対としての)リラックスできる。
 …というよりも「最優秀録音賞」のピアノの音色に耳をそばだてようと,真剣にスピーカーなりヘッドフォンなりに向かうのだが,どうしても集中力が切れてしまう。何十回チャレンジしてもアルバム1枚最後まで集中することなどできなかった。これって?

 そう。これこそが山本英次の最大の魅力である。ピアノの音質にではなく,音楽そのものに自然と注意を向けてしまう“ピュアでナチュラルな”ジャズ・ピアノなのである。

 その意味ではジャズというよりも,ピアノ寄りでオーディオ寄りの性質が強い『COFFEE BREAK WITH PIANO MAN』『TO FAZIOLI』は後回しにして,山本英次の1枚目は純粋にムーディーなソロピアノ集として楽しめる『LULLABY OF PIANO MAN』(以下『ララバイ・オブ・ピアノマン』)が良いと思う。

 『ララバイ・オブ・ピアノマン』で,高音質録音が実現した“絶対条件”とは山本英次の“愛情と優しさに満ちた”ピアノ・タッチがあればこそ!

LULLABY OF PIANO MAN-2 こんなにも優しいジャズスタンダードの【二人でお茶を】【この素晴らしき世界】は聴いたことがない。こんなにもお茶目な“変則”【アリス・イン・ワンダーランド】は聴いたことがない。

 そう。山本英次の枕詞は「きれいなピアノ」の前に“ジャズ・ピアニスト”である。ジャズのリズムやハーモニーを突き詰めると“うっとりするほど”美しいものなのだと思う。

PS 音楽的な性質の強い『ララバイ・オブ・ピアノマン』も,そこは山本英次「印」の名録音盤。オーディオ・チェック盤としても評価の高いベーゼンドルファーグランドピアノの重厚な音粒,柔らかくしかも迫力の低音,そして厚みのある中音,また粒だちのある立体的な音像の高音を聴くことができますよっ。

  01. 誓い
    ララバイ・オブ・ピアノマン組曲
  02. Aマイナーセブン
  03. ララバイ・オブ・ピアノマン
  04. アリス・イン・マイ・ドリーム
  05. テイク・イット・イージー
  06. 二人でお茶を(ティーフォートゥー)
  07. 春の日本組曲 蝶々 さくら
  08. この素晴らしき世界
  09. スイート・ロレイン
  10. ノクターン(愛情物語)
  11. 5フィート2インチ
  12. ひきしお
  13. ララバイ・オブ・ピアノマン テイク2

(YPM/YPM 1995年発売/YPM-003)

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デヴィッド・サンボーン / ストレイト・トゥ・ザ・ハート5

STRAIGHT TO THE HEART-1 前回の『BACKSTREET批評で書いたのだが『STRAIGHT TO THE HEART』(以下『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』)を,デヴィッド・サンボーンの“総決算”とする世評は間違いである。

 そう。ノリノリで大盛り上がりの『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』は,従来の“メローサンボーン”の「集大成」などではなく,新たなる「サンボーン伝説」の始まりを告げるライブ盤であった。
 『HIDEAWAY』寄りではなく『A CHANGE OF HEART』『CLOSE−UP』へと続くデヴィッド・サンボーン「絶頂期」の幕開けを告げるライブ盤なのである。

 『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』を“総決算”だと語るサンボーン・ファンは選曲を見てのことだろう。確かに『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』は,大人気ヒット・パレード集のライブ盤である。
 しかし『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』で披露された新アレンジは,ただただ“FUNKY”!

 ついに『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』で“ファンキー・サンボーン”の本質が解放されてしまった! マーカス・ミラーに“ファンキー・サンボーン”の「蛇口をひねられてしまった」!
 ファンキー&ダンサブルで大人気ヒット・パレード集の“上塗り”完了! もはやスタジオ盤のオリジナル・バージョンなど聞かなくてもよい。熱狂的なサンボーン・ファンにそう思い込ませてしまう「伝説」のライブ盤に「頭パッカーン」!

 この全ては“天才”マーカス・ミラーの大仕事である。哀愁のアルトを“白いファンクネス”に乗せてしまっている。
 そう。リッキー・ピーターソンが“黒いファンクネス”ならマーカス・ミラーは“白”。白の理由はマーカス・ミラーの“冷静な”音楽眼にある。
 デヴィッド・サンボーンの“緩急自在のアドリブ”をファンキーでタメの効いたボトムで「理路整然」と固めている。

 【HIDEAWAY】と【RUN FOR COVER】でのマーカス・ミラーベース・ソロは,楽曲をリードするテクニカルなベース・ソロ
 マーカス・ミラーが本気を出せば,現代の“超絶系”ベーシストも“お顔真っ青”なパッツンパッツンの早弾きにして,いつしか「起承転結」なサビが仕掛けられていることに気付いてしまう。超カッコイイ!
 世の「ベース小僧」にこぞってコピーされてきた2フィンガーからの“チョッパーの嵐”に驚喜乱舞! 「パンチラ野郎」のマーカス・ミラーがついに見せた「パンモロ」に大興奮!

 そうして,ここからが管理人が書きたいマーカス・ミラーの“天才”なのだが,あんなに激しいベース・ソロを弾いている間でも,ドラムのタムやギターのカッティングを注意深く聴いていると思える節がある。マーカス・ミラーは「起承転結」のベース・ソロを構築しながらも,常に他のメンバーとの音楽的な調和を忘れてはいない。
 いや〜,凄いぞマーカスマーカス・ミラーが凄すぎる〜!

 大バラードの【STRAIGHT TO THE HEART】におけるマーカス・ミラーベース・ラインを耳で追いかけてほしい。
 序盤はデヴィッド・サンボーンアルトサックスをシンプルのサポートしているだけであるが,デヴィッド・サンボーンが熱くなると同時にマーカス・ミラーチョッパーを繰り出してくる。
 バラードに“煽る”チョッパーがこんなにも合うなんて実にCOOL! デヴィッド・サンボーンの良さが格段と引き立てられた中盤のリフがGROOVY! バラードなのに相当に熱い!

STRAIGHT TO THE HEART-2 ズバリ『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』でのマーカス・ミラーベースは「スーパー・チョッパーベーシスト」以上に「プロデューサーのベース・サウンド」として響いている。

 “ファンキー・サンボーン”としての,新たなる「サンボーン伝説」はマーカス・ミラーなしでは成立しない。マーカス・ミラーの不在など考えられない。
 ゆえに(ボブ・ジェームスと共演した『DOUBLE VISION』があるにはあるが)次作『A CHANGE OF HEART』のリリースまでに3年4か月。この空白の理由はマイルス・デイビスによるマーカス・ミラーの「引き抜き」期間そのまんまである。

 ズバリ『TUTU』におけるマイルス・デイビスマーカス・ミラーへの「おんぶにだっこ」は『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』の「副産物」。
 マイルス・デイビスの目に留まった『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』のマーカス・ミラーは『WE WANT MILES』『STAR PEOPLE』の頃の“最強チョッパー・ベーシスト”していたマーカス・ミラーではなかった。
 “天才”サウンド・クリエイターとしてのマーカス・ミラーなのである。

 それにしてもデヴィッド・サンボーン・クラスのビッグネームのライブ盤が『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』1枚のみとはおかしくないのか? “ファンキー・サンボーン”期のライブであれば,最高レベルの音源がゴロゴロしているはずでしょうに…。

 「SELECT LIVE UNDER THE SKY」の88年,90年,91年はマーカス・ミラー名義,92年で計4枚。ワーナーさん。

  01. HIDEAWAY
  02. STRAIGHT TO THE HEART
  03. RUN FOR COVER
  04. SMILE
  05. LISA
  06. LOVE & HAPPINESS
  07. LOTUS BLOSSOM
  08. ONE HUNDRED WAYS

(ワーナー・ブラザーズ/WARNER BROTHERS 1984年発売/WPCR-3563)
(ライナーノーツ/松下佳男,谷頭康夫)

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ExhiVision / ExhiVision4

EXHIVISION-1 キーボード難波弘之ギター和田アキラフレットレスベース永井敏己ドラム長谷川浩二が「EXHIVISION」の名のもとに「凄腕集結」。
 ただし「凄腕集結」への思いは「4人4様」であって,残念ながら和田アキラにとって「EXHIVISION」は“エキシビジョン”のまんまであった。

 そう。浅田真央のエキシビジョン・マッチの如く,和田アキラにとって「EXHIVISION」は,公式試合ではなくエキシビジョン・マッチ。過剰な装飾フレーズの多い,ショーアップされた演奏が多いように思う。
 「EXHIVISION」を経験した和田アキラの思いは,改めて「PRISM」一本槍〜。

 ズバリ「EXHIVISION」の真実とは,難波弘之和田アキラによる“双頭”メタル・プログレッシブ・フュージョン・バンドではなく,難波弘之主催の“第3のバンド”である。

 難波弘之と来れば「SENSE OF WONDER」と「野獣王国」であるが,どちらもポップでありロックでありプログレな一面が“売り”であった。
 そう。「EXHIVISION」は,これまでの難波弘之に欠けていたフュージョン系の活動拠点となるべき母体。「EXHIVISION」の音楽性が,基本ポップでロックになるのは難波弘之の音楽性の特徴なのである。
 歌もののメロがプログレ・フュージョンのエレメンツで演奏されるのが「SENSE OF WONDER」や「野獣王国」との違いであろう。その意味で“期待以上でも期待外れでもない”予想通りの「EXHIVISION」の音ってどうなんだろう…。

EXHIVISION-2 尤も,演奏面では和田アキラがガンガン。“プログレ・フュージョンの鬼”のようなラウドするギターである。
 プログレ・フュージョンの模範演奏は和田アキラだけではない。管理人は「EXHIVISION」で,フレットレスベース永井敏己ドラム長谷川浩二を初めて聴いたのだが,永井敏己渡辺建を,長谷川浩二木村万作を聴き重ねてしまった。

 だから,個人的には難波弘之が「PRISM」的なメンバーを集めたのには違和感が残る。
 結局の所,テクニカルな歌ものが欲しいのなら難波弘之和田アキラのように後ろに下がって,細かいフレーズを滑らかに紡ぐ永井敏己フレットレスベースを前面に出した,メロディアスなプログレ・フュージョンを聴いてみたかった。

 とにかく「EXHIVISION」の1st『EXHIVISION』の収穫は永井敏己である。永井敏己渡辺建への“夢を”託したい。

  01. SCENT OF NOVA
  02. DOUBLE DOWN
  03. ICEBOUND
  04. OTHER SIDE
  05. NIGHT VIEW
  06. 百家争鳴
  07. WINDYE
  08. FAERIE TALE
  09. WINDYE
  10. BASCULE BRIDGE

(しおさい/ZIZO 2004年発売/SHCZ-0047)
(紙ジャケット仕様)

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デヴィッド・サンボーン / バックストリート5

BACKSTREET-1 ソロデビュー以降の全アルバムがヒットを記録し,ヒット・チャートの1位を獲得,グラミー賞も受賞して「スター街道」を歩んできたデヴィッド・サンボーン
 そんなデヴィッド・サンボーンが「裏通り」を寄り道してみたのが『BACKSTREET』(以下『バックストリート』)である。

 ただし,デヴィッド・サンボーンの『バックストリート』は“原宿”の「表参道」ではなく「竹下通り」のような“雑踏フュージョン”である。
 つまり「裏通り」は「裏通り」でも実質は「メイン・ストリート」。文化の本当の中心がサブカルであるように「裏通り」の『バックストリート』が「デヴィッド・サンボーンマーカス・ミラー」の「裏の裏」→「王道」なのである。こんな逆転現象が最高に面白い!

 『バックストリート』のベーシック・トラックはマーカス・ミラーの打ち込みである。打ち込みだとバカにするなかれっ。
 マーカス・ミラーが準備した『バックストリート』は並みの打ち込みではない。「裏通り」の“雑踏”をモチーフにしたかのようなグルーヴを感じさせる,スティーヴ・ガッドドラムラルフ・マクドナルドパーカッションハイラム・ブロックバジー・フェイトンのリズム・ギターを取り入れた“生っぽい”打ち込みなのである。

 そう。『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』に選曲された人気曲はないけれども『バックストリート』は『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』「特需」など不要の大名盤
 『バックストリート』の幅広い音楽性,日陰なのに陽が当たるとカラフルに変化する音楽性こそ「デヴィッド・サンボーンマーカス・ミラー」の「蜜月状態」が生み落とした大名盤! 楽曲も演奏も全てが「裏通り」というテーマにピタッとハマッタ大名盤

 例えば【I TOLD U SO】での重厚なリズムは,都会の路地裏にまでは入り込むタクシーのエンジオン音であるし【BACKSTREET】は,ちょっと危険な夜中にたむろする若者たちの会話のようである。都会の喧騒こそが“サンボーン節”のカッコイイBGM…。
 ライブで取り上げるのは難しいだけ?

BACKSTREET-2 話の流れで脱線してしまうが“地味な”『バックストリート』に続く“派手な”『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』が「デヴィッド・サンボーンマーカス・ミラー」の“総決算”として語られることが多いのだが,管理人としては『バックストリート』こそが『ハート・トゥ・ハート』以降のリアル・サンボーンの“総決算”だと断言する。

 『ハート・トゥ・ハート』で“栄光の三段跳び”のスタートラインについた“メローサンボーン”が『ハイダウェイ』でHOP〜『夢魔』でSTEP〜“孤高の”『ささやくシルエット』を飛ばして『バックストリート』で大JUMP!

 ズバリ『バックストリート』こそが,ジャズでもなくフュージョンでもなく,R&BでもAORでもない「デヴィッド・サンボーンマーカス・ミラー」という「ジャンル」の代表作である。間違いない。

  01. I TOLD U SO
  02. WHEN YOU SMILE AT ME
  03. BELIEVER
  04. BACKSTREET
  05. A TEAR FOR CRYSTAL
  06. BUMS CATHEDRAL
  07. BLUE BEACH
  08. NEITHER ONE OF US

(ワーナー・ブラザーズ/WARNER BROTHERS 1983年発売/WPCP-3562)
(ライナーノーツ/青木和富,本多俊之)

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ExhiVision / BEYOND THE EARTHBOUND5

BEYOND THE EARTHBOUND-1 難波弘之和田アキラによる“双頭”メタル・プログレッシブ・フュージョン・バンド=「EXHIVISION」のライブ盤が『BEYOND THE EARTHBOUND』。

 管理人が初めて『BEYOND THE EARTHBOUND』を聴いた時,連想したのが「PRISM」の『UNCOVERED』。
 これが本当にライブ盤なのか? 緻密な質感がスタジオ録音を超える圧倒的な演奏力である。もしこの演奏をブラインド・テストで聴かされたら,まずライブ盤とは思わない。

 ただし,よ〜く聴くと,難波弘之の超人的なキーボードソロ和田アキラの超人的なギターソロ永井敏己の超人的なフレットレスベースソロ長谷川浩二の超人的なドラムソロから“殺気”のような緊張感が聴こえてくる。ストイックすぎるソロ廻しが爆発している。

 この緊張感漲るアドリブこそが,バンド・メンバーだけではなく,一音も聴き逃すまい,と集まった観客からのプラスのプレッシャー。『BEYOND THE EARTHBOUND』に記録された「ライブ盤としての証し」であった。

 だから余計に『BEYOND THE EARTHBOUND』の“完璧なるバンド・アンサンブル”に驚愕した。百戦錬磨の強者4人の“丁々発止”が書き譜のように連動している。4人の自由なアドリブのうねりが絡み合い,ついには自由度を失いバンド・サウンド化していく瞬間は“悶絶”ものである。

 特に自分中心の「PRISM」とは勝手が異なる,難波弘之中心の「EXHIVISION」の展開に“押し引きしながら”&“駆け引きしながら”自分のフレーズをねじ込んでいく和田アキラの“武骨なギター”に心を躍らされてしまう。
 一発触発の雰囲気を醸しつつ,きっちりとキーボードを下支えする和田アキラの荒々しいプログレッシブ“ジャズギター! 抑制された状態からの,ためにためた,和田アキラの下剋上に“ロック魂”ここにあり!

BEYOND THE EARTHBOUND-2 そう。「EXHIVISION」の“売りである”バカテク・メロディアスは,超絶までは達しない,余裕のあるスペース展開に秘密がある。

 空いた音空間を埋めるアイディアはメンバーの「意見交換の場」である。思い思いの自分のアイディアを「発言する権利」が与えられている。そこに「バンドの個性」が表われているのだから,自分の意見が取り入れられた“完璧なるバンド・アンサンブル”にも満足できるだろうし,仮に自分の意見がスルーされたとしても,他のメンバーの意見を邪魔しない展開に幸福感を覚えたことだろう。バンドが生み落とす一音一音のクリエイティブな作業に参加している意識があった…。

 こんなにスムーズなライブ演奏も珍しい。バンドの全員がサウンド・クリエイターの意識を持っている。だから実際には後ろに引いている時間も,気持ちの上では前に出ている。いいや,次の出番に備えて裏でパワーを蓄えている。

 『BEYOND THE EARTHBOUND』をステージで演奏していた,難波弘之和田アキラ永井敏己長谷川浩二の頭の中の音楽シナプスは“フル回転”していたに違いない。
 美しさや激しさといった楽曲本来が持つ魅力を充分に引き出した,最高クオリティのプログレッシブ・フュージョンが素晴らしい。

  01. BEYOND THE EARTH
  02. OTHER SIDE
  03. Lilith
  04. DOUBLE DOWN
  05. Touch 419
  06. ICE BOUND
  07. Politician
  08. FAERIE TALE
  09. DEUCE DRIVE -ActII-

(ユニバーサル・ミュージック/UNIVERSAL STRATEGIC MARKETING 2008年発売/UICZ-4184)
(☆SHM−CD仕様)
(ライナーノーツ/橋雅人,和田アキラ,難波弘之,永井敏己,長谷川浩二)

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デヴィッド・サンボーン / ささやくシルエット5

AS WE SPEAK-1 世界一の“泣きのブロー”を個性とするデヴィッド・サンボーンなのだから,デヴィッド・サンボーンは「何を吹いてもデヴィッド・サンボーン」。
 しか〜し,基本は同じのデヴィッド・サンボーンほど,アルバム毎に違った表情を見せてくれるジャズメンもそうはいない。デヴィッド・サンボーンはチャレンジャーなのだ。

 「スタジオ・ミュージシャンのまんま」な『テイキング・オフ』。ソロ・アーティスとしての「自己主張」作『メロー・サンボーン』。「デヴィッド・サンボーン・バンド」の『流麗なる誓い』。「直球すぎる」アルトサックスの『ハート・トゥ・ハート』。ボーカル「封印」の『ハイダウェイ』。マーカス・ミラーに「引き出しを開けられてしまった」『夢魔』。
 オンリーワンの“サンボーン節”が,こんなにも変化するのだからたまらない!

 で,今夜の主役=『AS WE SPEAK』(以下『ささやくシルエット』)であるが,デヴィッド・サンボーンの全ディスコグラフィ中“孤高”のアルバムである。
 続く『バックストリート』が『ハイダウェイ』〜『夢魔』のラインに舞い戻った感じがするから余計に『ささやくシリエット』の“異質”が際立っている。

 『ささやくシルエット』の“突然変異”の最大要因は,従来のマイケル・コリーナレイ・バーダニマーカス・ミラーの手を離れたロバート・マーグレフによる新プロデュースが大きい。
 『ささやくシルエット』でのロバート・マーグレフの狙いは“サンボーン節”&男性ボーカルの「AOR」であった。

 クルセイダーズランディ・クロフォードと組んで大ヒットした【STREET LIFE】以降,フュージョンと女性ボーカルの組み合わせが試されてきた。デヴィッド・サンボーンもこれまでラニ・グローヴスパティ・オースティン等と共演してきたのだが,ロバート・マーグレフは“サンボーン節”にマイケル・センベロという新たな才能をぶつけてきた。

 このマイケル・センベロこそが,マーカス・ミラーリッキー・ピーターソンに次ぐ,デヴィッド・サンボーンにとっての重要人物。まっ,理由は後の【THE DREAM】なのだから…。
  
 『ささやくシルエット』でのマイケル・センベロが「AOR」。マイケル・センベロギターも弾くが,これがまたマーカス・ミラーオマー・ハキムの鉄壁のリズム隊と相性バツグンのカッティングで,R&B寄りだった“サンボーン節”が一気に「垢ぬけたシティ系」に仕上がっている。

 デヴィッド・サンボーンには珍しくソプラノサックスを多用しているのもロバート・マーグレフ効果なのか,とにかく『ささやくシルエット』が,デヴィッド・サンボーンが一番グローヴァー・ワシントンJR.に近づいたアルバムである。

AS WE SPEAK-2 オープニングの軽快な【ポート・タウン・セレナーデ】に始まり,慌しい都会の動きを表現した【ラッシュ・アワー】。夕暮れが摩天楼に映える【ストレイト・トゥ・ザ・ハート】など「都会的なオシャレ」を凝縮したかのようなアルバム作りで全曲名曲。

 そんなデヴィッド・サンボーン初の“5つ星”名盤=『ささやくシルエット』の中核を成すのが「AOR」の【バック・アゲイン】。【バック・アゲイン】でのマイケル・センベロの活躍なくして“フュージョン・男性ボーカリスト”は誕生していない。

 そう。「何を吹いてもデヴィッド・サンボーン」が『ささやくシルエット』で吹いたのは,あの時代のフュージョン・サックス → これが近未来のスムーズ・ジャズだったのかっ!?
 82年リリースにして,すでにバブリーな『ささやくシルエット』のジャケットでの「逆三角形のいかり肩の肩パット」が“アーバン・ストリーム”の象徴になるのであろう。

  01. PORT OF CALL
  02. BETTER BELIEVE IT
  03. RUSH HOUR
  04. OVER AND OVER
  05. BACK AGAIN
  06. AS WE SPEAK
  07. STRAIGHT TO THE HEART
  08. RAIN ON CHRISTMAS
  09. LOVE WILL COME SOMEDAY

(ワーナー・ブラザーズ/WARNER BROTHERS 1982年発売/WPCP-3561)
(ライナーノーツ/岩浪洋三)

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クオシモード / ワンセルフ・ライクネス4

ONESELF-LIKENESS-1 こう書けば“分かる人には分かる”と思うが,クオシモードペズソイルとは違っている。

 管理人も以前は「PE’Z」も「SOIL&“PIMP”SESSIONS」も聴いていた。あれはあれで結構好きだったので,今でも否定的な考えは持っていない。
 ただし,ジャズ・ファンが「PE’Z」や「SOIL」を敬遠したくなる気持ちは理解できる。「PE’Z」や「SOIL」を大音量のステレオで聴くのはどうかと思ってしまうし,ヘッドフォンで聴くのも違う。

 「PE’Z」や「SOIL」はジャズではない。結局,管理人にとっては真剣に耳を傾けるのが難しい「ストリート系・インスト・ミュージック」。だから管理人も全てのコレクションを処分した。自分の趣味ではないと思った。

 …で,クオシモードである。クオシモードの第一印象は“とにかく暴れる”パーカッションクオシモードジャズではなかった。すぐにクオシモードも「中古CD屋行き」の予感がしたのを覚えている。

ONESELF-LIKENESS-2 しかし,クオシモードペズソイルと違っていたのは「PE’Z」や「SOIL」は,最初はいいと思うのだが段々と落ちていく。聞けば聞くほど飽きがくるのに対し,クオシモードは聞けば聞くほど面白い。ウオーッ,クラブ・ジャズっていいではないかっ!

 クオシモードデビューCDONESELF−LIKENESS』(以下『ワンセルフ・ライクネス』)は,4つ打ちのリズムを分解し,アフロ・キューバン的な要素をCOOLに再構築した,クラブ寄りのハードバップ。
 クオシモードの基本は,正統派のピアノ・トリオパーカッションにゲスト参加のホーンなのだが“生き物のような”多彩なパーカッションが楽曲に合わせて変化するので,楽曲を楽しめるかどうかは,聴き手の側がパーカッションの自由度を理解した上で,あるレベルを超えられるかどうか,にかかっている。

ONESELF-LIKENESS-3 …というのも“とにかく暴れる”パーカッションに耳が慣れてきた途端に,今度は平戸祐介の“内へ内へと沈み込む”ジャズ・ピアノの響きが飛び込んでくるようになる。

 平戸祐介のストイックな音使いを追いかけていると,管理人の中のクラブ・ジャズに対するイメージが混乱をきたす。こんなにまとまりのよいメロディーが拝聴されることなくリズムと一緒に聞き流されている…。

 でも,ある瞬間「今のチョー・カッコイイ!」と脳内プレイバックしてしまう。フロアの足が止まる時,平戸祐介のニヒルなニヤリが目に浮かぶ…。

  01. Catch the fact - intro
  02. Down in the village
  03. Giant Black Shadow
  04. 1000 days for spirit
  05. Lucky Luciano
  06. Ipe Amarelo
  07. Skelton Coast
  08. Feelin' Green
  09. oneself - LIKENESS
  10. Catch the fact - outro

(インパートメント/INPARTMAINT 2006年発売/IPM-8007)
(ライナーノーツ/小川充)

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デヴィッド・サンボーン / 夢魔4

VOYEUR-1 デヴィッド・サンボーンと来ればマーカス・ミラーであり,マーカス・ミラーと来れば【RUN FOR COVER】である。
 ゆえに『VOYEUR』(以下『夢魔』)について語ろうと思う時,そんなデヴィッド・サンボーンの代表曲にしてマーカス・ミラーの代表曲でもある【RUN FOR COVER】を外すわけにはいかない。

 しかし『夢魔』は【RUN FOR COVER】のアルバムではない。グラミー受賞曲の【ALL I NEED IS YOU】のためのアルバムなのである。
 事実,管理人が『夢魔』を聴く時,もう何年も【ALL I NEED IS YOU】の1曲だけしか聴いてはいない。

( 【RUN FOR COVER】について語られるべきは『夢魔』ではなく『STRAIGHT TO THE HEART』収録の【RUN FOR COVER】。【RUN FOR COVER】については『STRAIGHT TO THE HEART批評の中でじっくりと…。 )

 『夢魔』でのデヴィッド・サンボーンは,機械的にファンクしつつも,マーカス・ミラーの準備した「きらめくアーバン・グルーヴ」をバックに“くどいくらいにエモーション”することが「自分のアイデンティティ」と考えていたのだろう。
 軽快すぎるオケをバックに,人間味ある「泥臭い」“サンボーン節”の一大ショーケースを披露している。そういう意味では【RUN FOR COVER】であり【LET’S JUST SAY GOODBYE】が『夢魔』のショーケースと言えるだろう。

 最初から最後まで“サンボーン一色”に染め上げられた『夢魔』だったから,逆にボーカルを前面に押し出した【ALL I NEED IS YOU】におけるマーカス・ミラーの“仕掛け”にデヴィッド・サンボーンが惚れ込んだ!

 とことんソフトでメロディアスな“サンボーン節”には,ワンフレーズで曲を“呑み込む”強さがある。それがどうだろう…。

VOYEUR-2 【ALL I NEED IS YOU】での,ボーカルアルトサックスの「まさかのハーモニー」は,もはや掛け合いではなく「デュエット」である。ついに“あの”デヴィッド・サンボーンが「究極の歌伴」を演ったのだ。

 落ち着いたトーンで優しく愛撫されているかのような“エモーショナル・サンボーン”は【ALL I NEED IS YOU】が,管理人の初めての体験であった。

 灰汁が強すぎて,他には使いようのなかった“泣きのブロー”を「透明化&万能細胞化」してしまったマーカス・ミラーの“剛腕ぶり”!
 POPS寄りだったデヴィッド・サンボーンを,R&Bやソウル,ファンクに寄せたフュージョンサックスの流れるようにリズムに乗りきった豊かな音色が“輝いている”!

 そう。フュージョン・サックスの「巨匠」として,いじりようのない存在と思われていたデヴィッド・サンボーンが,未だ新人同然だったマーカス・ミラーに「引き出しを開けられてしまった」のだ。
 これこそがデヴィッド・サンボーンマーカス・ミラー“夢のコラボレーション”の真価であり,後に「哀愁のアルトを白いファンクネスに乗せてしまう」こととなる。

  01. Let's Just Say Goodbye
  02. It's You
  03. Wake Me When It's Over
  04. One In A Million
  05. Run For Cover
  06. All I Need Is You
  07. Just For You

(ワーナー・ブラザーズ/WARNER BROTHERS 1981年発売/WPCR-28022)
(ライナーノーツ/松下佳男)

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佐山 雅弘 トリオ M's(マサちゃんズ) / スケッチ・オブ・シーズン4

SKETCH OF SEASON-1 「日本のキース・ジャレット・トリオ」として「小粋にジャズスタンダードを演奏してきた」マサちゃんズの5枚目『SKETCH OF SEASON』(以下『スケッチ・オブ・シーズン』)が,何やら騒がしい。異変である。

 『スケッチ・オブ・シーズン』のマサちゃんズは,ピアノ佐山雅弘ベース小井政都志ドラム大坂昌彦による従来通りの3人編成。メンバーに変更はない。
 なのに『スケッチ・オブ・シーズン』のマサちゃんズは,4枚目までの「M’s(マサちゃんズ)フィーチャリング 佐山 雅弘」名義ではなく「佐山雅弘トリオ M’s(マサちゃんズ)」名義でのリリース。事件である。

 ズバリ『スケッチ・オブ・シーズン』の「M’s」は,マサちゃんズであってマサちゃんズではない。そう言える2つの理由がある。
 1つ目の理由は「M’s」のモットーであった“ジャズスタンダードの括り”が撤廃されていること。2つ目の理由は「M’s」単体の「佐山雅弘トリオ」の演奏が半分に減り,残りの半分はゲスト入りであること。

 そう。内容の大幅な変更がバンド名の変更に象徴されている。佐山雅弘が『スケッチ・オブ・シーズン』で“フィーチャリング”ではなく“リーダー”となっているのは,アルバム全曲が佐山雅弘の作曲だから。何と!モットーとしてきたジャズスタンダードは1曲も収録されていないから。

 この内容では「佐山雅弘トリオ」に「M’s(マサちゃんズ)」が追記されただけマシ,とでも言うべきもので『スケッチ・オブ・シーズン』の本質は,佐山雅弘ソロ・アルバムそのもの…。

 『スケッチ・オブ・シーズン』を,佐山雅弘ソロ名義だと位置付けるなら,ゲストとして佐山雅弘と交流のあった島田歌穂新妻由佳子吉田慶子ヴォーカリスト3人と太田剣浜崎航三木俊雄サックス奏者3人が加わったことにも納得がゆく…。

 さて,ここで問題になるのは『スケッチ・オブ・シーズン』での「NEW M’s」を「佐山雅弘よ,イニシアティブをとってくれてありがとう」となるのか「佐山雅弘よ,なぜマサちゃんズのDNAを捨てたのか」のどちら側で受け止めるか?であろう。

SKETCH OF SEASON-2 「日本のキース・ジャレット・トリオ」としてマサちゃんズを押してきた大ファンとしては,スタンダード・トリオからオリジナル・バンドへのスタンスの変遷を,佐山雅弘の「裏切り」であるかのように否定的に受け取った。

 でも5回,10回と『スケッチ・オブ・シーズン』を繰り返し聴いているうちに,佐山雅弘の楽曲を全面に打ち出したオリジナル・バンドもマサちゃんズの“もう1つの顔”だと思うようになった。そう言えば以前に,こんなマサちゃんズも聴いてみたい,と思ったことを思い出した。

 管理人の結論。『スケッチ・オブ・シーズン批評

 佐山雅弘トリオの『スケッチ・オブ・シーズン』は,キース・ジャレット・トリオでいうところの『CHANGES』。

 ジャズスタンダードを“一休み”した佐山雅弘トリオが,従来とは違った意味で真にクリエイティブ。
 この上なく音楽的に合いまくる,マサちゃんズの抜群のコンビネーションそのままに“佐山ワールド”が新鮮に響いている。

  01. HARVEST
  02. THE END OF SEASON
  03. BLUE KEYS
  04. LOVE ME A LITTLE
  05. SURF THE TURF
  06. IN YOUR QUIET DREAM
  07. DEEP BLUE
  08. YOU HIDE SOMETHING
  09. BLOW THE FLOW
  10. CHASE THE SHADE
  11. RIGHTEOUS MAGNOLIA
  12. PRIMAVERA

(ビクター/JVC 2008年発売/VICJ-61554)
(ライナーノーツ/佐山雅弘)

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デヴィッド・サンボーン / ハイダウェイ4

HIDEAWAY-1 『HEART TO HEART』で「自分の音」「自分の個性」を確立させたデヴィッド・サンボーンが『HIDEAWAY』(以下『ハイダウェイ』)では「メローメロディーメーカーとしての自分」を確立させたと思っている。

 『HEART TO HEART』のデヴィッド・サンボーンは,ランディ・ブレッカーマイケル・ブレッカーブレッカー・ブラザーズとセットで組んで「技巧派」の領域で人気を得てきた。
 しかし『ハイダウェイ』を聴くと,そんな「技巧派」としてのデヴィッド・サンボーンの面影はどこにも見当たらない。ファズトーンも数カ所で聴き取れるが,それはそこに必要な音だったから。つまりは必要がなければ「完全封印」。

 バッキバキでキメキメ・テクニシャンとしてしてスタジオで活躍していた,従来のセッション中心のスタイルとは“決別”してみせている。
 マイケル・ブレッカーが「STEPS」で,エレクトリックジャズの革新を試みた流れとは正反対の「メロディーを紡ぐ」スタイルへと変化してきている。

 “サンボーン・キッズ”の間で『ハイダウェイ』=「重要作」と語られている理由がここにある。デヴィッド・サンボーンにとって『ハイダウェイ』での“第二の決別”。それがボーカル・ナンバーとの決別である。

 個人的に『ハイダウェイ』のハイライトは,ソフト&メローで感情の起伏が情感豊かに表現されている【CARLY’S SONG】【THE SEDUCTION(LOVE THEME)】【LISA】【IF YOU WOULD BE MINE】の4曲なのだが,一般的に名高いのは,ドゥービー・ブラザーズボーカリストマイケル・マクドナルドと共作した【ANYTHING YOU WANT】と【AGAIN AN AGAIN】の方であろう。

 『HEART TO HEART』で,様々な情感を多彩に醸し出した“泣きのサンボーン”が完成されていたのだから,今更,ボーカルなしでも不思議ではないのだが,管理人は『SANBORN』『PROMISE ME THE MOON』で,アルトサックスと同等にフィーチャリングしてきた,得意とするボーカル・ナンバーを「封印」した事実に『ハイダウェイ』=「重要作」の意味を見る。
 マイケル・マクドナルドのネーム・バリューで,POPSやR&B方面にまで,自分が得意とするボーカルに“絡みつく”アドリブを披露する“せっかくの機会”だったというのに…。

HIDEAWAY-2 そう。『ハイダウェイ』以降,ボーカリストは“俺1人だ”と言うデヴィッド・サンボーンの「胸の内」が表現されている。
 『ハイダウェイ』以降,使われ始めたアルトサックスの多重録音と深いエコー処理に“ボーカリストデヴィッド・サンボーンの「自己主張」が伝わってくる。

 まっ,デヴィッド・サンボーンはその後,ボーカルと完全に縁が切れてしまったわけではないけれども『ハイダウェイ』の,以前以後,ではボーカルへの依存度が薄まっている。ボーカリストは2人も要らない。

 デヴィッド・サンボーンが「メローメロディーメーカーとしての自分」を確立させた『ハイダウェイ』。
 アルトサックスボーカルに見立てた“サンボーン節”の言葉以上の説得力が素晴らしい。洗練された“サンボーン節”は他の誰とも“被らない”。

PS 記事本文の中で触れる必要性もないので書かなかったが,読み返して『ハイダウェイ』が「重要作」とされる“もう一つの理由”についても意見を述べなければないだろうっと。『ハイダウェイ』は「デヴィッド・サンボーン批評」を語る上で外せないマーカス・ミラーとの初共演盤。そうはいってもマーカス・ミラーが参加したのは『ハイダウェイ』の全8トラック中1トラックのみ。しかも全く目立っていない。にも関わらずマーカス・ミラーを次作【VOYEUR】で起用したデヴィッド・サンボーンに元セッションメンとしての「嗅覚」が感じられる。

  01. Hideaway
  02. Carly's Song
  03. Anything You Want
  04. The Seduction (Love Theme)
  05. Lisa
  06. If You Would Be Mine
  07. Creeper
  08. Again An Again

(ワーナー・ブラザーズ/WARNER BROTHERS 1980年発売/WPCP-3559)
(ライナーノーツ/青木誠)

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M's(マサちゃんズ)フィーチャリング 佐山 雅弘 / ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ4

WE GOT RHYTHM M'S LIVE AT MUZA-1 マサちゃんズライブ盤が出ると聞いて,いてもたってもいられずに,HMVでフラゲして買った『WE GOT RHYTHM M’s LIVE AT MUZA』(以下『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』)。

 マサちゃんズの“王道すぎる名演”には今回も大満足だったのだが,実は演奏とは別の部分で『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』には「騙された気分」がしたものだ。期待が余りにも大きかっただけに,9年経った今でも「割り切れない」心の傷が残されている。買うと決めていても「事前情報のチェックが大切」であることを身をもって教えられた気分がする。

 だ〜って,ライブ盤『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』のレコーディング会場は,クラシックの大ホール「ミューザ川崎シンフォニーホール」。生音が響きすぎている。
 やはりマサちゃんズライブ盤は,客席と1mの至近距離で演奏されるライブハウスの「熱狂録音」で発売してほしかった〜。

 ではなぜライブ会場が「ミューザ川崎シンフォニーホール」になったのかというと,それにはそうなる理由があって『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』の“売り”の1つが,マサちゃんズと「東京交響楽団」との共演なのだから…。

 これには,なぜの嵐? なんでマサちゃんズ3人だけのライブ盤ではないのか? 甚だ疑問という以上に,怒りの感情が込み上げてきた。
 『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』を企画した責任者出てきやがれ。あなたはマサちゃんズ,そしてマサちゃんズ・ファンの気持ちを微塵も理解できてはいない。

 『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』は,クラシックの大ホールではなく,こじんまりしたジャズ専門のライブハウスでやるべきだった。
 そして,ピアノ佐山雅弘ベース小井政都志ドラム大坂昌彦マサちゃんズの3人だけのライブ盤であるべきだった。ゲストなど不要だ。殊に「東京交響楽団」との共演とは何事かっ!

 はぁ,落ち着いて落ち着いて…。
 改めて,マサちゃんズ名演を収録した『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』を発売しなかった方が良かったのか,と問われるとその答えは悩ましい。

 どんなに企画者の頭が悪かろうと,ジャズという音楽は結果が全てのやったもん勝ち!
 「東京交響楽団」と共演したガーシュインメドレー「アイ・ガット・リズム」変奏曲】のオーケストレーションは,TV番組の音楽監督を務めてきた佐山雅弘の“本領発揮”メドレー

 美しさと激しさを持ち合わせたアレンジが秀逸であって,小曽根真が近年クラシックに進出するようになるまでは,管理人の中で「ガーシュインと来れば佐山雅弘」ラインが出来上がっていた。
 【「アイ・ガット・リズム」変奏曲】での「M’sウィズ・ストリングス」が最高に素晴らしい。

WE GOT RHYTHM M'S LIVE AT MUZA-2 そして,これが管理人の『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』の“邪道な”楽しみ方 → 残響音の多いホール・コンサートの「怪我の功名」 → マサちゃんズキース・ジャレット・トリオ化が楽しめる! これである!

 キース・ジャレット・トリオの過去の持ちネタと共通する【ALL THE THINGS YOU ARE】【I’M OLD FASHIONED】【FALLING IN LOVE WITH LOVE】を聴いていると,まるでそこにキース・ジャレット・トリオが来日している感じに聴こえてしまう。あたかもキース・ジャレット・トリオの「新作」でも聴いているかのような感覚に陥ってしまう。
 特に大坂昌彦ドラムにかかったエコーの感じが,そのまんまジャック・デジョネット〜!

 ライブ録音なので,現場ではリハーサルとは異なるハプニングが起きていたのだろうけど,どれもこれもがスタジオ録音であるかのような緻密な仕上がりに,10年間のマサちゃんズの本質=ライブバンドを意識させられてしまう。

 く〜っ,貶すつもりでまたもや褒めてしまっている。もういいだろう。こんな称号を与えてもいいだろう。管理人はマサちゃんズを「日本のキース・ジャレット・トリオ」と呼んでいる。読者の皆さんも?

  01. ALL THE THINGS YOU ARE
  02. MY SHINING HOUR
  03. I'M OLD FASHIONED
  04. BUT BEAUTIFUL
  05. LADIES IN MERCEDES
  06. I GOT RHYTHM VARIATION
     I GOT RHYTHM
     〜SOMEONE TO WATCH OVER ME

    〜EMBRACEABLE YOU
    〜HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON?
  07. FALLING IN LOVE WITH LOVE
  08. ON A CLEAR DAY (You Can See Forever)
  09. LET'S FACE THE MUSIC AND DANCE

(ビクター/JVC 2007年発売/VICJ-61430)

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デヴィッド・サンボーン / ハート・トゥ・ハート4

HEART TO HEART-1 アルトサックス奏者足るもの,絶対に避けて通ることのできない「2人の巨匠」がいる。ジャズを志す者にとってのチャーリ・パーカーフュージョンを志す者にとってのデヴィッド・サンボーンである。

 ジャズサックスを吹こうと思えば,どうしてもチャーリ・パーカーに似てしまうし,フュージョンサックスを吹こうと思えば,どうしてもデヴィッド・サンボーンに似てしまう。
 チャーリ・パーカーからいかに離れられるか,デヴィッド・サンボーンからどうやったら逃れられるか,これがプロのアルトサックス奏者に課せられた“宿命”となっている。

( 注: デヴィッド・サンボーンは『HEART TO HEART』で客演も務めた「ギル・エヴァンス楽団」在籍中に名を挙げたジャズ畑出身のジャズメン。なのにデヴィッド・サンボーンにはチャーリ・パーカーの影響が感じられないのが「新巨匠」の証し )

 そんな「巨匠」デヴィッド・サンボーンの「孤高の個性」は,一夜にて完成されたわけではなかった。愛するがゆえの暴言を記せば『TAKING OFF』『SANBORN』『PROMISE ME THE MOON』までのデヴィッド・サンボーンは,流行りのファッションみたいなフュージョンであった。
 「デヴィッド・サンボーンを聴いている」=「カッコイイ自分」を気取っているようなものだった。

 『PROMISE ME THE MOON』のリリースを終えて,デヴィッド・サンボーンのレギュラー・バンドは解散した。
 ソロ活動に専念するにあたり,流行で終わらないための「試行錯誤」を重ねたのだろう。“売れ線”にどっぷりと浸かりながらも,ソロ・アーティストとしての「自分の音楽」を真面目に追及したのだろう。
 『HEART TO HEART』(以下『ハート・トゥ・ハート』)は「お洒落なBGM」では終わらない。カフェで読書の「ながら聞き」などできやしない。WOWWOWWOO。

 『ハート・トゥ・ハート』を聴いた瞬間,管理人の背筋を“パーカー・ショック”ならぬ“サンボーン・ショック”が突き抜けた。
 『ハート・トゥ・ハート』で,ついに管理人の大好きなデヴィッド・サンボーンが登場してきた。そう。『ハート・トゥ・ハート』で,デヴィッド・サンボーンの「孤高の個性」=様々な情感を多彩に醸し出した“泣きのサンボーン”が完成されていたのだ。

 ミディアム・ナンバーやスロー・バラードだけでなく,ファンキーグルーヴにも乗っかりツッカカル,あの「メタルの音色」の“サンボーン節”が,どうにもこうにも耳について,一度聴いたら頭から離れなくなる。

HEART TO HEART-2 「デヴィッド・サンボーン・バンド」解散後の特権であるが『ハート・トゥ・ハート』のベーシック・トラックは,スタッフからエレピリチャード・ティードラムスティーヴ・ガッドトランペットランディ・ブレッカーテナーサックスマイケル・ブレッカーによるブレッカー・ブラザーズピアノドン・グロルニックパーカッションラルフ・マクドナルドベースアンソニー・ジャクソンヴァイヴマイク・マイニエリギターハイラム・ブロックデヴィッド・スピノザ等,フュージョン界の精鋭たちが完璧な演奏とアレンジで作り上げた“極上サウンド”!

 そこへソウルフルでエモーショナルでハートフルに“歌う”デヴィッド・サンボーンの「直球すぎる」アルトサックスが流れる瞬間の“恍惚感”が世界一!
 「スーパー・スター」デヴィッド・サンボーンアルトソロに入ると同時に,音場の空気が変わるのが実感できる。

 これだ,これなんだ! “サンボーン・キッズ”が憧れる“泣きのブロー”が『ハート・トゥ・ハート』で,急激に鳴りまくっている!

 『ハート・トゥ・ハート』から「永遠のスーパー・ヒーロー」デヴィッド・サンボーンの快進撃が始まった!

  01. SOLO
  02. SHORT VISIT
  03. THEME FROM “LOVE IS NOT ENOUGH”
  04. LOTUS BLOSSOM
  05. HEBA
  06. SUNRISE GOSPEL
  07. ANYWHERE I WANDER

(ワーナー・ブラザーズ/WARNER BROTHERS 1978年発売/WPCP-3550)
(ライナーノーツ/青木啓)

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M's(マサちゃんズ)フィーチャリング 佐山 雅弘 / M's 2nd4

M'S 2ND-1 ピアノ佐山雅弘ベース小井政都志ドラム大坂昌彦による佐山雅弘トリオ=通称“マサちゃんズ”の演奏するジャズスタンダードには,若輩者には弾くことのできない,オヤジならではのコクとか深みとか渋みとかが,年季を感じさせる,王道スタンダードであった。

 何ら難しいことをやってはいないが,オヤジ集団ならではの「経験値の高さ」からきているのだろう。ギリギリの奇抜なアレンジが仕掛けられているのだが,よくよく聴くと,無駄な贅肉は「お腹周りだけ」がポリシー?なシンプルでスタイリッシュでツボを突いた名演集。

 ただし,1stの『FLOATIN’ TIME』に大熱狂してしまった身からすると,2nd『M’s 2nd』には,少々の物足りなさを感じたのも事実。
 マサちゃんズが急に年取ったというか,お洒落に気をつけなくなったというか,実年齢を感じてしまったというか…。遊びが減って本格派の濃度が上がっているというか…。

 『M’s 2nd』で感じた「平均律」の秘密は,3人のマサちゃんズ全員が「オールラウンダー」の為せる技。インタープレイが書き譜のように聴こえてしまう“佐山マジック”大炸裂〜。

M'S 2ND-1 『M’s 2nd』は,一捻りではなく二捻りして一周しているから?奇を衒った感じがしない…。
 いつ聴いても色褪せない「成熟した大人テイスト」の王道スタンダードの図抜けた表現力…。
 流石はジャズスタンダードを演奏するために結成された「フィーチャリング佐山雅弘」のスーパー・ユニットだけのことはある。

 NO! マサちゃんズとは,3人が3人とも同じ音楽性を持つ「自然発生的」に結成されたピアノ・トリオ。音楽的な趣味が合い,目指す方向性を話さずとも分かり合えてしまう。だから演奏がリラックスしたまま展開し,深い部分にまで到達できるのであろう…。

 そう。ピアニストベーシストドラマーのファースト・ネームに,3人とも「MASA」がついた「M’s」は「偶然」であるが,音楽的には「M’s」の結成は「必然」なのである。

 マサちゃんズが売れずして,J−ジャズどうする?

  01. BLUE IN GREEN
  02. AUTUMN LEAVES
  03. WISH YOU
  04. EXTENDED PLAY
  05. DON'T LET ME DOWN
  06. MY FAVORITE THINGS
  07. SMOKE GETS IN YOUR EYES
  08. SOLAR
  09. IN THE DARK, BEFORE DARK
  10. LITTLE GIRL BLUE
  11. A FINE ROMANCE〜THE WAY YOU LOOK TONIGHT
  12. QUIET MOON

(ビクター/3 VIEWS 2003年発売/VICJ-61140)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/和田誠)

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デヴィッド・サンボーン / 流麗なる誓い4

PROMISE ME THE MOON-1 一般的なデヴィッド・サンボーン好きには「何かが違う」と思われがちだが,濃いデヴィッド・サンボーン・マニアには,諸手を挙げて歓迎される人気盤。それが『PROMISE ME THE MOON』(以下『流麗なる誓い』)である。

 『流麗なる誓い』におけるデヴィッド・サンボーンは,フュージョンサックスなど吹いていない。『流麗なる誓い』でデヴィッド・サンボーンが吹いているのは「POPでロックでAORな」アルトサックス
 なぜなら『流麗なる誓い』は,デヴィッド・サンボーンの全ディスコグラフィ中,唯一の「デヴィッド・サンボーン・バンド」名義のアルバムなのである。

 そう。『流麗なる誓い』におけるデヴィッド・サンボーンは,バンドのフロントマン。デヴィッド・サンボーンのメインの仕事は「歌うこと」である。
 “御大”デヴィッド・サンボーンなのだから,今となっては貴重すぎて,お宝的な1枚になったが『流麗なる誓い』では,ヴォーカルを披露しソプラニーニョで“天下を取っている”。
 アルトサックスも吹いてはいるが,デヴィッド・サンボーンのそれは,アルトを鳴らす感じではない。これはコーラスである。曲にコーラスを付けている。流石は「スタジオ・ミュージシャン上がり」な“絶妙すぎる”仕上りである。

 どうにもこうにもデヴィッド・サンボーン“らしさの薄い”『流麗なる誓い』であるが,聴き誤ってはならない。『流麗なる誓い』の最大の魅力は,デヴィッド・サンボーンの考える“バンド・サウンド”にある。

 「デヴィッド・サンボーン・バンド」のメンバーは,アルトサックスソプラニーニョリリコンヴォーカルデヴィッド・サンボーンキーボードロザリンダ・デレオンギターヴォーカルハイラム・ブロックベースに「パット・メセニー・グループ加入前の!」マーク・イーガンドラムヴィクター・ルイスパーカッションジュマ・サントスに4人のゲスト・ヴォーカル入りという大所帯。

 ゆえにデヴィッド・サンボーン以外のバンド・メンバーの出番が多いのだが,不思議なことに出来上がった音楽は,そのどれもがデヴィッド・サンボーン印を感じてしまう。
 いいや『流麗なる誓い』は,デヴィッド・サンボーンの他のソロ・アルバム以上に,デヴィッド・サンボーンを感じてしまう。

 『流麗なる誓い』からは,POPを演奏する“サンボーン節”が聴こえてくる。ロックを演奏する“サンボーン節”が聴こえてくる。AORを演奏する“サンボーン節”が聴こえてくる。
 そう。ジャンルなんて関係ない。何を吹いてもデヴィッド・サンボーンの個性がメインで聴こえてくるのだ。

PROMISE ME THE MOON-2 はは〜ん。これって本田雅人デヴィッド・サンボーン・バージョンじゃん!
 つまり,管理人が「本田雅人の中の本田雅人」を一番感じるのは「本田バンドで演奏する本田雅人」である。

 本田雅人がアルバムに合わせて曲に合わせて,つまり自分が一番生きる仕方で選んだサポートと組んだ録音よりも,ガッツリと音をブツけ,被せて重ねてユニゾンしている,バンドのフロントとして演奏した時の本田雅人に一番「THE 本田雅人」を感じてしまうのと同じ…。

 うん。本当に好きなのはマーカス・ミラーと組んだ,ファンキーでフュージョンサックスの“泣きのサンボーン”なので『流麗なる誓い』をデヴィッド・サンボーンの愛聴盤として挙げるつもりはない。

 でも,通常より出番の少ない“挿し色”的でワン・ポイントなアルトサックスが案外好きなんだよなぁ…。
 でも,曲の盛り上がりでアクセントをつけさせたら“世界一”のデヴィッド・サンボーンが案外好きなんだよなぁ…。
 願わくば「デヴィッド・サンボーン・バンド」名義でもう1枚,聴いてみたかったなぁ…。

  01. PROMISE ME THE MOON
  02. BENJAMIN
  03. STRANGER'S ARMS
  04. HEART LAKE
  05. THE REV.
  06. WE FOOL OURSELVES
  07. MORNING SALSA
  08. THE LEGEND OF CHEOPS

(ワーナー・ブラザーズ/WARNER BROTHERS 1977年発売/WPCR-28020)
(ライナーノーツ/熊谷美広)

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