ジャズ好きとはオーディオ好きと同義語である。 電源にまでこだわるマニアは別として,管理人はオーディオに無関心なジャズ・ファンをジャズ・マニアとは認めていない。 ブランフォード・マルサリスによれば「ジャズとは繰り返し聴き返されて,2年や3年ではなく ...
2016年06月
デヴィッド・サンボーン / ストレイト・トゥ・ザ・ハート
前回の『BACKSTREET』批評で書いたのだが『STRAIGHT TO THE HEART』(以下『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』)を,デヴィッド・サンボーンの“総決算”とする世評は間違いである。 そう。ノリノリで大盛り上がりの『ストレイト・トゥ ...
ExhiVision / ExhiVision
キーボードの難波弘之,ギターの和田アキラ,フレットレス・ベースの永井敏己,ドラムの長谷川浩二が「EXHIVISION」の名のもとに「凄腕集結」。 ただし「凄腕集結」への思いは「4人4様」であって,残念ながら和田アキラにとって「EXHIVISION」は“ ...
デヴィッド・サンボーン / バックストリート
ソロ・デビュー以降の全アルバムがヒットを記録し,ヒット・チャートの1位を獲得,グラミー賞も受賞して「スター街道」を歩んできたデヴィッド・サンボーン。 そんなデヴィッド・サンボーンが「裏通り」を寄り道してみたのが『BACKSTREET』(以下『バックス ...
ExhiVision / BEYOND THE EARTHBOUND
難波弘之と和田アキラによる“双頭”メタル・プログレッシブ・フュージョン・バンド=「EXHIVISION」のライブ盤が『BEYOND THE EARTHBOUND』。 管理人が初めて『BEYOND THE EARTHBOUND』を聴いた時,連想したの ...
デヴィッド・サンボーン / ささやくシルエット
世界一の“泣きのブロー”を個性とするデヴィッド・サンボーンなのだから,デヴィッド・サンボーンは「何を吹いてもデヴィッド・サンボーン」。 しか〜し,基本は同じのデヴィッド・サンボーンほど,アルバム毎に違った表情を見せてくれるジャズメンもそうはいない。デ ...
クオシモード / ワンセルフ・ライクネス
こう書けば“分かる人には分かる”と思うが,クオシモードはペズやソイルとは違っている。 管理人も以前は「PE’Z」も「SOIL&“PIMP”SESSIONS」も聴いていた。あれはあれで結構好きだったので,今でも否定的な考えは持っていない。 ただし, ...
デヴィッド・サンボーン / 夢魔
デヴィッド・サンボーンと来ればマーカス・ミラーであり,マーカス・ミラーと来れば【RUN FOR COVER】である。 ゆえに『VOYEUR』(以下『夢魔』)について語ろうと思う時,そんなデヴィッド・サンボーンの代表曲にしてマーカス・ミラーの代表曲でも ...
佐山 雅弘 トリオ M's(マサちゃんズ) / スケッチ・オブ・シーズン
「日本のキース・ジャレット・トリオ」として「小粋にジャズ・スタンダードを演奏してきた」マサちゃんズの5枚目『SKETCH OF SEASON』(以下『スケッチ・オブ・シーズン』)が,何やら騒がしい。異変である。 『スケッチ・オブ・シーズン』のマサち ...
デヴィッド・サンボーン / ハイダウェイ
『HEART TO HEART』で「自分の音」「自分の個性」を確立させたデヴィッド・サンボーンが『HIDEAWAY』(以下『ハイダウェイ』)では「メローなメロディーメーカーとしての自分」を確立させたと思っている。 『HEART TO HEART』の ...
M's(マサちゃんズ)フィーチャリング 佐山 雅弘 / ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ
マサちゃんズのライブ盤が出ると聞いて,いてもたってもいられずに,HMVでフラゲして買った『WE GOT RHYTHM M’s LIVE AT MUZA』(以下『ウィ・ガット・リズム マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』)。 マサちゃんズの“王道す ...
デヴィッド・サンボーン / ハート・トゥ・ハート
アルト・サックス奏者足るもの,絶対に避けて通ることのできない「2人の巨匠」がいる。ジャズを志す者にとってのチャーリ・パーカーとフュージョンを志す者にとってのデヴィッド・サンボーンである。 ジャズ・サックスを吹こうと思えば,どうしてもチャーリ・パーカ ...
M's(マサちゃんズ)フィーチャリング 佐山 雅弘 / M's 2nd
ピアノの佐山雅弘,ベースの小井政都志,ドラムの大坂昌彦による佐山雅弘トリオ=通称“マサちゃんズ”の演奏するジャズ・スタンダードには,若輩者には弾くことのできない,オヤジならではのコクとか深みとか渋みとかが,年季を感じさせる,王道スタンダードであった。 ...
デヴィッド・サンボーン / 流麗なる誓い
一般的なデヴィッド・サンボーン好きには「何かが違う」と思われがちだが,濃いデヴィッド・サンボーン・マニアには,諸手を挙げて歓迎される人気盤。それが『PROMISE ME THE MOON』(以下『流麗なる誓い』)である。 『流麗なる誓い』におけるデ ...
スイングジャーナル主催 ジャズ・ディスク大賞 1975年度(第9回)
「スイングジャーナル」誌が,レコード会社各社の自薦ノミネート作品を基にして,国内で該当年度中に発売されたCD/LP/ビデオを対象に同誌委託の「ジャズ・ディスク大賞選考委員」によって選出される,日本ジャズ界に最も貢献した作品に贈られる「ジャズ・ディスク大 ...