アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2016年08月

USB DAC / KORG(コルグ) / DS-DAC-100m

 もう2年ほど前から管理人はPCオーディオにどっぷりです。いろいろと本も買いました。ネットでも調べまくりました。
 結局の所,オーディオはバランスです。入力から出力まで一定のレベルで揃えなければ,本当にいい音では鳴りません。

 ただし,PCオーディオの世界はピュア・オーディオの世界よりも単純です。デジタル機器の重量が音質にさほど影響を及ぼしません。ハイレゾ音源とハイレゾ対応ヘッドフォンさえあれば,並みのオーディオ・システムを凌駕してしまいます。

 でもそれだけではないんです。アンプにもお金をかけなければいけないのです。ヘッドフォンアンプがあるとないでは大違いなのです。
 ハイレゾ音源は世界的に同一品質。再生はデジタル一択。迷う必要などない。そして管理人の場合,アウトプットは高級ヘッドフォン一択。しかもゼンハイザー一択。ゼンハイザーの最高級モデル=「HD800」を所有した今,迷う必要はない。
 ゆえに管理人にとっての高音質の追求テーマは,どんなヘッドフォンアンプを選ぶか?の一択。

 現在の管理人の選択はKORGKORG)の「DS−DAC−100m」である。
 先にハイレゾ音源を入手すれば,再生環境は迷わないと書いたが,管理人はUSB DACの使用をお奨めする。それも単純にデジタル信号をアナログ信号に変換するだけでは意味がない。キーワードは「アップコンバート」であろう。

 「DS−DAC−100m」は,手元にあるFLACWAVファイルをDSDPCMハイレゾにアップコンバート再生できるのです。
 詳しくはオーディオの専門サイトを読んでくださればと思いますが,これが凄いったらなんの! DSDネイティブ再生も一度耳にしたら「もう元には戻れそうもない」劇薬! ご利用は計画的に〜!

 それと「DS−DAC−100m」には単体ソフトの決定版「AUDIOGATE 3」まで付属してくる。「AUDIOGATE 3」のフルバージョンを買ったお金で「DS−DAC−100m」まで付いてくる,という逆転現象に惹かれたマニアも多いと読む…。

 本当なら「DS−DAC−100」なのでしょうけど,どうしてもあのデザインに抵抗があって,ノートパソコンの隣りに置ける「DS−DAC−100m」を購入してから約2年。未だ「DS−DAC−100m」に不満は感じておりません。ネットで絶賛されている記事をそのまま信じてよいと思います。 ← ここから先は“丸投げ〜”!

 個別の高音質機能とか音色のクセ等が気になる方はメールで問い合わせいただければ,管理人の個人的な感想をお伝えしたいと思います。

富樫 雅彦 & J.J.スピリッツ / ソー・ホワット〜ライヴ・アット・新宿ピット・イン5

SO WHAT〜LIVE AT PIT INN SHINJUKU-1 「富樫雅彦 & J.J.スピリッツ」のコンセプトは,フリージャズの名手4人だからアレンジできた,斬新でストレート・アヘッドなスタンダード演奏にある。

 過去においてメロディーを捨てて実験的な演奏活動に没頭してきた名手4人が“一球入魂的な”ハード・バップ・スタイルで美メロを吹き上げていく。恐ろしく洗練されたジャズスタンダードに脱帽である。もはや常人では太刀打ちできないハイ・レベルの演奏が続いている。

 …にも関わらず『SO WHAT〜LIVE AT PIT INN SHINJUKU』(以下『ソー・ホワット〜ライヴ・アット・新宿ピット・イン』)に美メロの印象はない。

 ズバリ『ソー・ホワット〜ライヴ・アット・新宿ピット・イン』とは,もの凄いスイング&もの凄いグルーヴ・アルバムである。
 耳タコなスタンダードのはずなのに「先が読めない」スリリングな演奏の連続に,気が張りつめていく。集中力が増していく。そうして大熱狂してしまう…。

 個人的には「富樫雅彦 & J.J.スピリッツ」を聴くまでは「富樫雅彦=作曲家」のイメージが強かったのだが『ソー・ホワット〜ライヴ・アット・新宿ピット・イン』を聴いてからは「富樫雅彦=「炎のパーカッショニスト」を強く意識するようになった。

 思うに「富樫雅彦 & J.J.スピリッツ」結成の真の目的とは「炎のドラマー」→「炎のパーカッショニスト」としてジャズ界に復活していた富樫雅彦が,再び「炎のドラマー」へと舞い戻るためのプロジェクトだったのではないか? 

 ライブ盤=『ソー・ホワット〜ライヴ・アット・新宿ピット・イン』での,スイングするパーカッショニストを聴いていると,下半身不随事件以前のドラマーとしてのイデオロギーが新しいものへと置き換えられていることが分かる。
 ハイハットとバスドラなしのパーカッション・セットをして,以前のスーパー・ドラマー富樫雅彦を超えてきている。素晴らしい。

SO WHAT〜LIVE AT PIT INN SHINJUKU-2 富樫雅彦パーカッションが,美メロを離れて好き放題にスネアのアクセントを入れていく。拍から解放され,奇数拍偶数拍の表裏,まったくこだわらずにぽんぽんと軽やかにスネアが鳴っている。
 リズム・キープを全うしつつ,繊細かつ自由奔放なスティック捌きがグルーヴをつかんで離さない。和音,リズム等の制約から自由になるフリージャズドラミングが,見事にハード・バップにハマッテいる。

 峰厚介テナーサックス佐藤允彦ピアノ井野信義ベースと,気心の知れた仲間を得て,安心してアクセルを踏み込んでいる。
 富樫雅彦シンバル1つが,3人をコントロールしていく。キメを外しながらもドライブ感する富樫雅彦に引きずられた「J.J.スピリッツ」=「JAPANESE JAZZ魂」な大熱演である。

 『ソー・ホワット〜ライヴ・アット・新宿ピット・イン』は「とにかく凄い,とにかく気合い」という言葉しか見当たらないJ−ジャズ屈指の大名盤! 管理人は体調の良い時にしか聴けません!

  01. Monk's Hat Blues〜Milestone
  02. All The Things You Are
  03. Autumn In New York
  04. It's You Or No On
  05. So What〜Monk's Hat Blues

(ヴィーナス/VENUS 1995年発売/TKCV-35149)
(紙ジャケット仕様)
(ライナーノーツ/青木和富)

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デヴィッド・サンボーン / インサイド4

INSIDE-1 『INSIDE』(以下『インサイド』)の発売時点では誰一人として,当のデヴィッド・サンボーンマーカス・ミラーでさえ知る由もなかったが『インサイド』以降『TIME AND THE RIVER』のリリースまでの15年間“蜜月関係”にあった「デヴィッド・サンボーンマーカス・ミラー」という“夢のコラボレーション”が封印されることになる。

 推測するに,その要因とは本来「親分」であるデヴィッド・サンボーンと本来「裏方」であるマーカス・ミラーの関係性が「デヴィッド・サンボーンマーカス・ミラー」から「マーカス・ミラーデヴィッド・サンボーン」へと「マーカス上位」へと変化したからである。

 そう。『インサイド』では「デヴィッド・サンボーンマーカス・ミラー」の黄金のバランスが崩壊している。
 デヴィッド・サンボーン名義のソロ・アルバムで,過去にここまでマーカス・ミラーが前面に出たことはなかったし,デヴィッド・サンボーンはというと“ちょい役”のように登場するばかりである。
 まっ,その“ちょい役”での存在感が半端ないのだけれども…。ここがマーカス・ミラーの“狙い”だったのかもしれないけども…。

 “ちょい役”デヴィッド・サンボーンソロ・アルバム=『インサイド』の参加メンバーは,レギュラー陣であるマーカス・ミラーリッキー・ピーターソンに加えて,テナーサックスマイケル・ブレッカートランペットウォレス・ルーニーキーボードギル・ゴールドスタインギターディーン・ブラウンビル・フリゼールドラムジーン・レイクパーカッションドン・アライアス,そうして!ヴォーカルカサンドラ・ウィルソンエリック・ベネイレイラ・ハサウェイスティング

 この超豪華メンバーから発せられる,深く沈み込んだ“ダーク・ビューティー”なR&Bなど一体誰が想像できようか?
 実際には“先手を打って”アルバム・タイトル=『インサイド』が暗示していたのだが,音楽のベクトルが「内へ内へ」と向かっている。ずしりと重い音楽パンチング。

 主役であるアルトサックスのバックで,マーカス・ミラーフレットレスベースが哀しく響き,バス・クラリネットの渋味が空間を支配するマーカス・ミラー一流のストイックな展開が続いてゆく。
 地味派手な「マーカス・ミラーフィーチャリング“シリアス”サンボーン」の登場である。

INSIDE-2 ただし『ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア』に続いて,昼のデヴィッド・サンボーンではなく夜のデヴィッド・サンボーン,夏のデヴィッド・サンボーンではなく秋のデヴィッド・サンボーンを聴かせられると,正直,複雑な思いに駆られてしまう。

 “天才”マーカス・ミラーの大名盤だと『インサイド』を褒めつつも,マーカス・ミラーデヴィッド・サンボーンの「内面を掘った」JAZZYでブラックな“シリアス・サンボーン”の“泣きのブロー”は今までのイメージと違うんだよなぁ。

 デヴィッド・サンボーンにはストリートにとどまっていてほしかった!

  01. Corners (for Herbie)
  02. Daydreaming
  03. Trance
  04. Brother Ray
  05. Lisa
  06. When I'm With You
  07. Naked Moon
  08. Cane
  09. Ain't No Sunshine
  10. Miss You

(エレクトラ/ELEKTRA 1999年発売/AMCY-2967)
(ライナーノーツ/佐藤英輔)

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坂東 慧 / STEP BY STEP!4

STEP BY STEP!-1 坂東慧ソロ・アルバム『STEP BY STEP!』を買った。
 『HAPPY LIFE!』を聴いてみて,坂東慧をもってしても,フュージョン・バンドのソロ・アルバムは「母体を越えられない法則」は破られなかったので,本当に買うつもりはなかったのだが,社交辞令などではなく安藤正容伊東たけしLIVEのMCで心から大絶賛していたので,突然,聴いてみたくなった。

 …で結論。やっぱりフュージョン・バンドのソロ・アルバムは「母体を越えることはできない」の持論に変更なし。ただし,T−スクェアにおける坂東慧の存在の大きさを改めて感じ取ることができたのは大収穫!

 ズバリ『STEP BY STEP!』は,見事に『TREASURE HUNTER』の“外典”しているではないかっ! やっぱり坂東慧こそが「Mr.T−SQUARE」なのであった。

 『STEP BY STEP!』のレコーディングは2セット。「BANDOBAND」の坂東慧の世界観をストレートに伝えるバンド・サウンドと「レジェンド」たちが感じたままに演奏するスクェアメロディーがカップリングされている。

 この2セットの“個性の違い”こそが『STEP BY STEP!』最大の聴き所。2方向を同時に追求する坂東慧の異なるアプローチが最高に面白い。
 坂東慧の作曲も編曲も,スーパー・ドラムソロもリズム・キープも「人が変われば世界も変わる」。同年代とレジェンド,日本人バンドと海外の大物スター,東京とLA,共演者で曲の雰囲気が変わったのか,はたまた共演者に合わせて坂東慧が変わったのか,クレジットを見比べながら聴き込む『STEP BY STEP!』が実に興味深い。

 そう。『STEP BY STEP!』の印象は,先にも書いたがアルバム1枚通して聴くと『TREASURE HUNTER』の“外典”が強いのだが,2セットに分けて聴くと「BANDOBAND」サイドの演奏は,サックス宮崎隆睦ベース田中普吾が入っているせいなのだろう『WONDERFUL DAYS』や『SMILE』といった「T−SQUARE SUPER BAND」をイメージする瞬間がある。

 一方の「レジェンド」サイドの演奏は,サックスエリック・マリエンサルブランドン・フィールズギターマイケル・ランドウキーボードフィリップ・セスという鉄壁の布陣ゆえに『FRIENDSHIP』『BRASIL』『NEW ROAD, OLD WAY』といった「ユニット体制」のスクェアだったり『SOLITUDE』『REFRESHEST』『MISS YOU IN NEW YORK』『T COMES BACK』といった「AND FRIENDS」のスクェアを想起してしまう。

STEP BY STEP!-2 いい曲がある。いい演奏がある。『HAPPY LIFE!』に【BOUNDLESS SKY】があるように『STEP BY STEP!』には【PLAISIR 〜喜び〜】がある。
 でもそれでも坂東慧の『STEP BY STEP!』は,「BANDOBAND」サイドに振れても「レジェンド」サイドに振れても,結局はT−スクェアの“外典”止まり。
 この点で公式に「ニセスクェア」を名乗っている本田雅人ソロ・アルバムとは趣きが決定的に違っている。

 管理人は坂東慧の,才能に胡坐をかかない,生真面目で努力を怠らないフュージョンスピリッツが大好きである。
 だから坂東慧ソロ・アルバムがどうにも物足りない。いっその事,本田雅人バリに“偽物”でもいいのではないかっ。

 次だ次だ。坂東慧よ,次こそはT−スクェア本体を超えて来い! 君なら出来る!

PS1 『STEP BY STEP!』が『TREASURE HUNTER』の“外典”であるならば『LET’S MOVE』は『SMILE』の“外典”なのか? 気になって買ってしまいそうになる今日この頃〜。
PS2 安藤“錦織圭”正容さん,96年振りとなるオリンピックでの銅メダル獲得,おめでとうございます!
PS3 どうせ『STEP BY STEP!』を買うのならスクェアLIVE会場で買って坂東くんのサイン会に参加すればよかった〜。

  DISC 1 <SUPER AUDIO CD HYBRID>
  01. Sunset Blvd.
  02. Headin' to Laguna Beach
  03. Feel So Good!
  04. next season
  05. 旅に出よう!
  06. Pretty Dance
  07. bb Freeway
  08. Step By Step!
  09. Plaisir 〜喜び〜

  DISC 2 <DVD>
  01. Headin' to Laguna Beach ミュージックビデオ
  02. 坂東慧によるライナーノーツコメント

(オレンジレディ/ORANGE LADY 2016年発売/OLCH-10005〜6)
(ライナーノーツ/坂東慧)
★SACDハイブリッド盤+DVD 2枚組
★音匠仕様レーベルコート

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デヴィッド・サンボーン / ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア4

SONGS FROM THE NIGHT BEFORE-1 イエーイ! デヴィッド・サンボーン待望のファンキー路線・復活〜!
 しかし,諸手を挙げて喜ぶことなどできない。『SONGS FROM THE NIGHT BEFORE』(以下『ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア』)について語ることは好きではない。

 なぜなら『ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア』はファンキー・チューンのオンパレードなのだが,聞いていても楽しくない。デヴィッド・サンボーンの様子がどうもおかしい。一言で言えば暗いのだ。

 ノリ一発というよりも渋いファンキー路線であって,思索的な演奏である。デヴィッド・サンボーンの内奥の気持ちが耳に入ってこない。もしかしてスランプなのか? あの大作=『パールズ』で調子を崩してしまったのか?

 まぁ『ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア』でデヴィッド・サンボーンが演ろうとした試みは容易に想像がつく。『ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア』の狙いは“COOL”なるファンキーであろう。

 きっとデヴィッド・サンボーンは若者受けする“アゲアゲ”の対極として,アダルトなファンキー路線に進出したかったのだと思う。「枯れ」のデヴィッド・サンボーンにも大きな魅力があることを“サンボーン・キッズ”は認めている。

 ただし,腹心の音楽監督=リッキー・ピーターソンが復活させた“ファンキー・サンボーン”は,かっての面影が残らないくらいまで,根こそぎ洗練されている。
 “アゲアゲ”からアダルトへ向けて削るべきマテリアルの中で,削るべきではないデヴィッド・サンボーン特有の“旨味”まで削ってしまっている。その結果,新しいアプローチなのに,どこにでもあるようなファンクフュージョンになってしまっている。

 この点でついに“蜜月関係”を解消したマーカス・ミラーの不在が痛い。デヴィッド・サンボーンの希望とはいえ,リッキー・ピーターソンの打ち込みビートはドライすぎて軽く感じる。

SONGS FROM THE NIGHT BEFORE-2 管理人の結論。『ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア批評

 『ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア』の黄昏というかセピア色というか,青春を謳歌した後の“ファンキー・サンボーン”のロスタイムの印象で,ついつい淋しさを覚えてしまう…。

 もはや黄金期のように,全力で“ファンキー・サンボーン”できないことを自覚してのモデル・チェンジなのだろう…。淋しい…。
 そう。『ソングス・フロム・ザ・ナイト・ビフォア』の真実とは,デヴィッド・サンボーンの「ヴィンテージ・ファンク」なのである。

  01. RELATIVITY
  02. D.S.P.
  03. RIKKE
  04. LISTEN HERE
  05. SPOOKY
  06. MISSING YOU
  07. RUMPLESTILSKIN
  08. INFANT EYES
  09. SOUTHERN EXPOSURE

(エレクトラ/ELEKTRA 1996年発売/WPCR-858)
(ライナーノーツ/工藤由美)

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カシオペア・サード / I・BU・KI5

I・BU・KI-1 「カシオペア・サード」が「カシオペア・ファースト」とも「カシオペア・セカンド」とも違うのは,一言で言えば「オルガン・サウンド」の導入にある。昨日までそう思っていた。

 野呂一生の活動再開に対する「熱い血潮」がビンビン伝わってきた「3rd1st」=『TA・MA・TE・BOX』。カシオペア「史上最大級」の自由すぎるリズムがビンビン伝わってきた「3rd2nd」=『A・SO・BO』。

 「カシオペア・サード」を聴く最大の楽しみは,向谷実キーボード大高清美キーボードの対比にあった。
 煌びやかなシンセサイザーが消え,ノリが持続するオルガンが加わることで「科学変化を起こした」バンドの新サウンド・カラーが楽しみであった。

 ただし「3rd3rd」となる『I・BU・KI』での変化は『TA・MA・TE・BOX』『A・SO・BO』の比ではない。「サード」での変化は大高清美オルガンだけが原因ではないのだ。

I・BU・KI-2 そう。『I・BU・KI』では,キーボード大高清美が前任の向谷実とチェンジしただけではなく,ギター野呂一生が以前の野呂一生ではなくなり,ベース鳴瀬喜博が以前の鳴瀬喜博ではなくなり,ドラム神保彰が以前の神保彰ではなくなっている。

 ついにメンバーの4人が4人とも「サード」になって,以前とは違った音の表情を見せている! ついに「カシオペア・サード」としての新しいバンド・カラーが「3rd3rd」で芽生えている!
 だから『I・BU・KI』であり【ME・ZA・ME】なのだろう。

( ただし【ME・ZA・ME】はオルガンではなく,かつてのカシオペアを彷彿とさせる,煌びやかなシンセ・サウンド。大高清美向谷実を演じても「ザ・大高清美」に聴こえるところが素晴らしい! )。

I・BU・KI-3 ズバリ『I・BU・KI』の聴き所は,バンド・サウンドの枝葉の部分ではなく幹の部分での大きな変化である。1,2回聴いただけでは体感できないが,10回も聴けば絶対に体感できる,カシオペア・サウンドの“大きなうねり”と“地殻変動”!

 もはや誰にも止められない,野呂一生でさえも止めることのできない“動き始めたバンド・サウンド”! これぞ「息吹き」! カシオペアの『I・BU・KI』!

 野呂一生が『TA・MA・TE・BOX』で“種を蒔き”『A・SO・BO』で“水を注いだ”「カシオペア・サード」のサウンドが『I・BU・KI』で胎動を始めた。急速な成長が始まった。

 より自由度が増したと言うか,年齢的な余裕みたいなものが感じられる。真面目にやっているが遊び心が上手くブレンドされている。

I・BU・KI-4 『I・BU・KI』における「カシオペア・サード」成長の原動力は,神保彰鳴瀬喜博大高清美が抱く野呂一生への“リスペクト”にある。

 『I・BU・KI』で貫かれている野呂一生の揺るぎないロック・スピリッツ。そんな野呂一生に魅了された神保彰鳴瀬喜博大高清美野呂一生が演じるロックを表現している。みんながきちっとロックしている。とことん“カシオペア野呂一生”を表現している。
 そう。「カシオペア・サード」は今,最高に素晴らしい信頼関係で結ばれているバンドの1つであろう。

 そんなメンバーからの絶大な信頼を一身に受けてプレイする野呂一生ギターが物凄くグッと来るんだよなぁ。管理人はそんな野呂一生が大好きなんだよなぁ。
 再び訪れた野呂一生の創作意欲のピーク期に「カシオペア・サード」の黄金期を重ね見る!

  CD
  01. ME・ZA・ME
  02. MOVE BY MOVE
  03. J.K.G.
  04. LIFE LINE
  05. Funk U Very Much☆
  06. PREMEDITATION
  07. LIKE A FLOWER
  08. NATURAL AFFECTION
  09. Flash!
  10. THE SPACE WE ARE
  11. WHITE TICKET

  BONUS DVD
  01. A・O・ZO・RA
  02. MODE TO START
  03. BACKTALK BABE
  04. Making & Interview_1
  05. ORGANIC EVOLUTION
  06. SMASH!
  07. Making & Interview_2
  08. GOOD LUCK!
  09. TAKE ME
  10. EYES OF THE MIND
  11. Making & Interview_3
  12. ASAYAKE
  13. PAL
  14. CATCH THE WIND

(ハッツ・アンリミテッド/HATS UNLIMITED 2016年発売/HUCD-10221/B)
(☆BLU−SPEC CD2+DVD仕様)
(☆スリップ・ケース仕様)
★16Pブックレット
★特典DVD:「LIVE CD Release Premium Live at Billboard Live TOKYO」の14曲の映像を完全収録

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デヴィッド・サンボーン / サンボーン・ベスト!〜ドリーミング・ガール4

SANBORN BEST!〜DREAMING GIRL-1 またまた普段めったと買わないベスト盤のレヴューです。ベスト盤を2枚も所有しているジャズメンは数えるほどなので,管理人がいかにデヴィッド・サンボーンに惚れ込んでいたかが分かっていただけると思います。そこんとこよろしくです。
 まっ,実際は「未発表音源入り」なので買っただけなんですけどね〜っ。

 『SANBORN BEST!〜DREAMING GIRL』(以下『サンボーン・ベスト!〜ドリーミング・ガール』)は,エレクトラ移籍後の4枚『ANOTHER HAND』『UPFRONT』『HEARSAY』『PEARLS』からのセレクション。
 この4枚を1枚にコンパイルして感じるのが,やはり『PEARLS』の“異質”ぶり。

 多分,世間的には,この4枚を並べてみると『PEARLS』ではなく『ANOTHER HAND』なのでしょうが,ストレート・ア・ヘッドジャズ・アルバム『ANOTHER HAND』と“アゲアゲ”ファンクグルーヴな『UPFRONT』『HEARSAY』の“根っこ”は同じ。

 対して『PEARLS』は,甘くロマンティックな歌もの集。描く世界観が全然違う。
 朗々と“美メロを吹き上げる”デヴィッド・サンボーンの命を削るかのような説得力が強烈すぎて『PEARLS』の中に秘められているパンチ力は,もしや『UPFRONT』『HEARSAY』を凌駕している?
 
SANBORN BEST!〜DREAMING GIRL-2 3枚:1枚のジャズファンク時代の構図の中で『サンボーン・ベスト!〜ドリーミング・ガール』のリリースのために新録音された【DREAMING GIRL】が『PEARLS』の援軍に回っている。
 『PEARLS』の“異端”ぶりが山下達郎松嶋菜々子のアシストで救われた〜。

 POPS&ROCK方面の「昔取った杵柄」で山下達郎以上に“歌い上げる”デヴィッド・サンボーンの正体とは,日本独自企画盤の『サンボーン・ベスト!〜ドリーミング・ガール』!

  01. DREAMING GIRL
  02. BANG BANG
  03. EVERYTHING MUST CHANGE
  04. BACK TO MEMPHIS
  05. FIRST SONG
  06. SAVANNA
  07. TRY A LITTLE TENDERNESS
  08. FULL HOUSE
  09. GOT TO GIVE IT UP
  10. SUPERSTAR
  11. HOBBIES
  12. SMOKE GETS IN YOUR EYES
  13. BENNY
  14. GEORGIA ON MY MIND

(エレクトラ/ELEKTRA 1996年発売/WPCR-762)
(ライナーノーツ/小川隆夫)

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