
しかし『ART』を聴いて,初めてTRIXの中のある“カシオペアらしさ”や“スクェアっぽさ”に触れてしまった。
…と同時にTRIXの中の“TRIXらしさ”や“TRIXっぽさ”も意識できた。『ART』はそんなアルバムだと思う。
『ART』の名演によって,熊谷徳明から元カシオペアの冠が取れ,須藤満から元T−スクェアの冠が取れた。
胸を張ってTRIXの熊谷徳明,自信を持ってTRIXの須藤満と紹介できるようになったと思う。← 後追いのお前が言うな?
その理由が平井武士のギター・サウンド! “JET”の美メロこそがTRIXの個性!
平井武士のギターが,時にカシオペアっぽくもあり,時にスクェアっぽくもあり,いいや,平井武士こそがCCEBの「日本のフランク・ギャンバレ」でもあり,管理人の大好きな“ロック・ギター”鈴木賢司のようにも聞こえてしまう。
平井武士のメラメラでキラキラな個性に萌え萌え〜。
管理人は『ART』の時点で「TRIXとは平井武士のギターを聴くこと」になったと思う。
だ・か・ら・TRIX=平井武士のギター & 名コンポンザーの熊谷徳明 WITH 「ハイパーテクニカルコミックフュージョンサービス団体」の須藤満」というバンドである。 ← キーボードの窪田宏の存在感を感じるのは『MODE』『ART』以降のことですが,窪田宏がいてのTRIXなのも間違いありません。
『ART』のハイライトは“JET”が大活躍する【TRIP WONDERLAND】〜【WAITING FOR YOU】〜【LUNA PARK】の中盤3連弾!
何回聴いても自然とCCEBをイメージしてしまう,異国情緒漂う【TRIP WONDERLAND】。キラキラとしたエレピに涙誘われる【WAITING FOR YOU】。軽めのキメが連発する【LUNA PARK】は文句なしにカッコイイ。この3連弾に恍惚〜。

『ART』の【SEE YOU】も相当耳に残り相当頭に残る。なんだかTRIXのアルバムってラスト・ナンバー1曲に総括される感じ?
【BON VOYAGE】がいいから『MODE』がいい! 【SEE YOU】がいいから『ART』がいい!
01. Jungle Circuit
02. Turkey
03. 毛根ファンク
04. Trip Wonderland
05. Waiting for you
06. luna park
07. Redress
08. Jumping Flash
09. See you
10. 「くりくり祭り!!」のテーマ
(キングレコード/KING RECORD 2006年発売/KICJ-506)