ブライアン・ブロンバーグの『BASS ACKWARDS』(以下『ベース・アクワーズ』)を聴いて,これがベーシストのソロ・アルバムだと思う人は世界に1人もいないことだろう。 『ベース・アクワーズ』とは「100%ギタリスト」のソロ・アルバムに聴こえる。それ ...
2020年02月
石若 駿 / CLEANUP
日本が誇る若手ドラマーの2TOP。その1人がフュージョン方面の坂東慧であれば,もう1人はジャズ方面の石若駿であろう。 T−スクェアのメイン・コンポーザーである坂東慧の作曲センスの高さは有名であるが,石若駿のソロ・デビュー作『CLEANUP』を聴いて, ...
チャーリー・ラウズ / ボサ・ノヴァ・バッカナル
チャーリー・ラウズの『BOSSA NOVA BACCHANAL』(以下『ボサ・ノヴァ・バッカナル』)は,世界的なボサノヴァ・ブームが巻き起こる中でリリースされたボサノヴァ集であるが,ただ流行を追っただけのボサノヴァ・アルバムとは一線を画している。 そう ...
東風 / ウィッシズ
菊地雅章の“電化マイルス”大接近と来れば1981年の『SUSUTO』と1982年の『ONE WAY TRAVELLER』と思われているが,実はその5年前に,それこそ正規“電化マイルス”のサイドメンたちと,トランペッターをマイルス・デイビスから日野皓正に ...
ゲイリー・マクファーランド / ソフト・サンバ
ゲイリー・マクファーランドと来れば,ナベサダ・フリークとしてはやっぱり「ナベサダにブラジル&ボサノヴァの影響を与えた人物」となるだろう。純粋にヴィブラフォン奏者としての評価は抜きにである。 バークレー音楽院を卒業した渡辺貞夫が最初にツアーに参加したの ...
チャック・マンジョーネ / フィール・ソー・グッド
『FEELS SO GOOD』(以下『フィール・ソー・グッド』)は“永遠の名盤”である。 何てったって抜群にメロディーが良い。いつまでもメロディーが心に残る。CDを聴く。ただそれだけなのに本当に気分が良くなってくる。徐々にテンポが上がってきて次の展開が ...
ゲイリー・バートン&パット・メセニー / クァルテット・ライヴ
全員がレジェンドでマスターの集まりである“実力派だからここまでできる”軽いセッション・アルバム『LIKE MINDS』とは全く違う,ゲイリー・バートン&パット・メセニーの続編が『QUARTET LIVE』(以下『クァルテット・ライヴ』)。 『LIKE ...
エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10-1
ヴィーナス・レコードの10周年記念企画。「スイングジャーナル」誌,2002年11月号掲載,読者投票による「エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10」。 実際にはランクインした「ベスト10」が無条件に演奏されたわけではなく,上位にラン ...