アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

2020年05月

アーマッド・ジャマル・トリオ・ウィズ・ゲイリー・バートン / イン・コンサート5

IN CONCERT-1 『IN CONCERT』(以下『イン・コンサート』)を購入したのは,かの有名なマイルス・デイビスの【枯葉】はアーマッド・ジャマルの【枯葉】の“まんま”という噂を聞いたからである。
 こういう話を聞くと,読者の皆さんも一度自分の耳で確かめたくなったのでは?

 …で,アーマッド・ジャマルの【枯葉】入りのアルバムをCDショップで幾つか探すとゲイリー・バートンの文字に釣られて『イン・コンサート』を購入。
 『イン・コンサート』はライブ盤なので,例の真偽を断定することは難しいが,確かに似ている。イントロなんて“まんま”だと思う。

 でもいいじゃないですかっ。マイルス・デイビスだって「人の子」。自分の好きな人を真似てみたくなるものです。
 アーマッド・ジャマルマイルス・デイビスにとって“憧れのピアニスト”第一位! → ちなみにマイルス・デイビスが共演した“一番凄かったピアニスト”第一位はキース・ジャレット! ハービー・ハンコックでもチック・コリアでもない。そこんとこ・よ・ろ・し・く・です。

 マイルス・デイビスアーマッド・ジャマルを自分のバンドに入れたかったのは有名なお話。アーマッド・ジャマルにフラれて,代役であるレッド・ガーランドに向かって「アーマッド・ジャマルのように弾いてくれ」と頼んだのも有名なお話。
 レッド・ガーランドがTOPのピアニストにまで上り詰めることができたのは,マイルス・デイビスからの訓練を受けて,アーマッド・ジャマルのような“控え目な旋律と軽さ”を身に着けることができたからに違いない。

 『イン・コンサート』でのアーマッド・ジャマルが確かに凄い! ベースサブ・アデヨラドラムペイトン・クロスレイを意のままに操る“ワンマン・オーケストラ”の趣きを感じる。

 そこに割って入ったのが『イン・コンサート』の主役であるゲイリー・バートンである。アーマッド・ジャマルにもマイルス・デイビスにも申し訳ないが,ゲイリー・バートン入りの3トラックとゲイリー・バートン抜きの2トラックでは印象が多分に異なっている。

 ズバリ,ゲイリー・バートン抜きのジャズコンサートゲイリー・バートン入りのジャズ“ロック”コンサートの違いである。

IN CONCERT-2 ゲイリー・バートンヴィブラフォンで軽く煽ると,ベースサブ・アデヨラドラムペイトン・クロスレイが,人が変わったかのように熱くグルーヴする。そんなリズム隊のグルーヴを受けて,ついにはアーマッド・ジャマルの“天才”までもが覚醒されていく。

 だから“素の”アーマッド・ジャマルを良く知らない管理人にとって,アーマッド・ジャマルという人はジャズ・ロックの人であり,ソウルフルなジャズピアニストのままで評価が止まっている。
 そのうちアーマッド・ジャマル様のちゃんとした代表作を聴いてみますねっ。

 でも,もしやこの評価は当たっているのかも? マイルス・デイビスなら認めてくれたかも?
 とにもかくにも,キース・ジャレットにしてもチック・コリアにしてもパット・メセニーにしても小曽根真にしても,今回のアーマッド・ジャマルにしても,共演者の隠れた才能を「これでもか!」と引き出してくれるゲイリー・バートンこそが真の音楽マイスター!

 
01. Introduction
02. Morning Of The Carnival
03. One
04. Bogata
05. Tones For Joan's Bones
06. Autumn Leaves

 
AHMAD JAMAL : Piano
SABU ADEYOLA : Bass
PAYTON CROSSLEY : Drums

GARY BURTON : Vibraphone

(クラウン/BREAKTIME 1981年発売/BRJ-4051)
(ライナーノーツ/市川正二)

アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

DIMENSION / 314

31-1 カシオペアからの神保彰櫻井哲夫が脱退した時のような無力感に襲われた。あの時,これからどうやってカシオペアと接していけばよいかが分からなくなった。カシオペアこそが,管理人の「ヒーロー」だったのだから…。

 バンドたるもの。メンバー・チェンジがいつかは必らず訪れる。あの鉄壁の4人組=カシオペアの分裂を目の当たりにして「理想と現実」について学ばされたように思っている。
 その後もメンバー・チェンジのニュースが次々と飛び込んで来たが,大好きな本田雅人スクェア脱退のショックさえも乗り越えてきた。管理人は「雨に濡れながら大人になって」きたのだ(by 山下達郎【さよなら夏の日】)。

 しか〜し,超久々に大ショック。世間的には不謹慎極まりないのを承知で,ここは敢えて比較として書いておく。本年,実の父を亡くしたのだが(父の命はGW前までと宣告されていたため心の準備は出来ていた)それ以上の大ショックだった。
 それこそが,大好きなDIMENSIONキーボード・プレイヤー=小野塚晃の脱退であった。

 『30』から『31』のリリースまで2年半。年に1枚以上のハイペースで新作を作り続けてきたDIMENSIONとしては異例の事だった。内部で何かが起きていることは容易に想像できた。管理人はてっきりソロ活動を加速させた勝田一樹に原因があると読んでいた。それがまさかの小野塚晃…。

 カシオペアの場合はジンサクの「以前以後」で割り切った。第2期の暗黒期には見放してみた。
 本田雅人の場合は本田雅人ソロ活動を追えばいい。却って伊東たけし復帰後のスクェアのメロディーが大好きだから「一挙両得」であった。

 ただし今回はダメ。小野塚晃の脱退は絶対にダメ。DIMENSIONこそが,大人となった管理人のアイドルの一番手だった。
 浮き沈みのあるカシオペアスクェアとは異なり,DIMENSIONは20年前と10年前と2年前との変化を純粋に測ることのできる「指標」のようなフュージョン・バンドであった。
 則ち,J−フュージョンの変化を,時代の変化を,音楽の流行を,メンバー3人の心境の変化を,一番体感できたのがDIMENSIONであった。「盤石な」DIMENSION王国の崩壊により,もはや「安定」という言葉が死語になる。

 それ以上に小野塚晃の脱退が絶対にダメな理由はサウンド面。小野塚晃の別名とは「DIMENSIONの頭脳」。
 増崎孝司勝田一樹小野塚晃の「完璧なトライアングル」とは演奏面に限ってのことであって,DIMENSIONサウンドの骨格は小野塚晃抜きには成り立たない。
 恐らくは,増崎孝司勝田一樹の2人だけではDIMENSIONの活動は長くはもたない。これならいっそ解散してくれた方が…。

 実に長い,曇りの日々が続いていた。4ヶ月間かかってやっと曇りが晴れた。無論,快晴ではない。でもとにかくホッとしたのだ。最悪の内容も覚悟していた。予想以上にまとまっている。新生DIMENSIONの“上々の船出”に拍手喝采である。

 DIMENSIONが完全に若返っている。DIMENSIONは“超絶技巧”で名を馳せてきたバンドであるが,特に『26』以降は壮大系で難解系なアーティスト・グループの色が濃くなっていた。きっと小野塚さんの好みだったのだろう。
 そんな小野塚さんがいなくなって,直感のイメージとしては『21』とか『23』の頃のサウンドを彷彿とさせてくれた。あの直線的でパワー系でメロディアスなDIMENSION! 『31』はいい曲ばかり!

 以前から情報がダダ洩れで,誰の曲かは大体察しがついていたのだが,二人体制のDIMENSIONになって,再び作曲者名がクレジットされるようになった。
 どうやら管理人。自分では気付いていなかっただけで増崎孝司小野塚晃以上に勝田一樹のメロディー・ラインが好きだったことが判明。勝田一樹は「とっておきのいい曲」を自分のソロのためではなくDIMENSIONのために提供し続けてきたことが判明。勝田一樹は“男”であります。

31-2 そういうことで小野塚さん,本当にお疲れ様でした。ラストの2年間,苦しみを抱えながらも,それをおくびにも出さず,全部のツアーを全力で盛り上げてくださったことに心から感謝いたします。

 そしてマスヤンカツオにも心から感謝いたします。大きくなりすぎたDIMENSIONの看板を2人で背負い続けることをよくぞ決断してくれました。
 それから安部潤さん。小野塚さんの後釜はあなたにしか務まりません。これからは則竹さんばりに末永いサポートをお願いできれば幸いです。

 『31』を聴いて管理人が思うこと。DIMENSIONって,増崎孝司勝田一樹小野塚晃が前面に出たバンドだとばかり思っていたが,実はそうではなかった。
 そう。DIMENSIONって,ギターサックスキーボードが前面に出たバンドであった。

 『31』の新生DIMENSIONがいいですねっ。小野塚晃の脱退を感じさせないくらいに,安部潤キーボードをフィーチャリングしているところが最高に好きッス!

 
01. Soul Jam
02. Loop
03. Change The Game
04. ZEBRA
05. Up From The Skies
06. Just For Now
07. Destination
08. Brand New Emotion
09. Silver Shell
10. Are You Ready?

 
DIMENSION
TAKASHI MASUZAKI : Guitar
KAZUKI KATSUTA : Saxophone

GUEST MUSICIANS
JUN ABE : Keyboard, Synthesizer, Programming
KOHSUKE OSHIMA : Keyboard, Synthesizer, Programming
HIROYUKI NORITAKE : Drums
TEPPEI KAWASAKI : Bass
RYOSUKE NIKAMOTO : Bass

(ザイン/ZAIN RECORDS 2020年発売/ZACL-9117)
(☆BLU−SPEC CD2仕様)
(☆スリップ・ケース仕様)

アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

新ブログ◆ 悒▲疋螢屮蹈 〜JAZZ/FUSION LIVE REPORT〜』

 3月4月は引っ越しシーズン! ということでアドリブログもライブドアから移転することになりました。

 ただし,5/1現在,アドリブログの記事投稿数は2251ありまして,コンテンツ全部の移転はかなりの長期化が予想されます。

 それで移転の計画は「少しずつ」です。今度の移転先は「レンタルサーバー+独自ドメイン」ですので,ライブドアの全コンテンツを「フロントページ+5つのサブドメイン」に分けることにしました。
 ですので,引っ越しの荷造りは「サブドメイン毎」に進めていくことに決めました。

 2020年のGWはPCの前に張り付いて頑張りました。強制ではなく自発的な「ステイホーム」の甲斐あって,本日,5つのサブドメインの中の1つ目のコンテンツを公開したことをお知らせいたします。

 新しいウェブサイトの第二弾は以下の通りです。

新ブログ・フロントページ:
 『アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION』(工事中)

新サブドメイン・コンテンツ:
 「アドリブログ 〜JAZZ/FUSION LIVE REPORT〜」

新URL:  https://www.adliblog.org/live-report 

 アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

 この投稿以降,ライブドアへUPする記事は全て新ブログ仕様となります。
 先に書いた通り,新ブログへの完全移行まではまだまだ時間がかかります。それで新記事の投稿間隔は月に数本程度に鈍るとはいえ,引き続きライブドアでも公開を続けます。「先行公開」なんちゃって〜。

アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

アート・テイタム / ジ・アート・テイタム・トリオ5

THE ART TATUM GROUP MASTERPIECES-1 アート・テイタムの代名詞の1つが“超絶技巧”である。しかし,残念ながら管理人はそうは思わない。
 やはりピアノ界の“超絶技巧”と来ればバド・パウエルでありオスカー・ピーターソンである。アート・テイタムの場合はそうではない。同じテクニシャン系で部類分けするならば“印象派”なエロール・ガーナーが最も近いように思う。

 そう。アート・テイタムは「芸能系」のピアニストである。とめどなく湧き出る流麗なフレージングこそがアート・テイタム最大の魅力である。「1人ハーモニー」の世界である。

 アート・テイタムと同世代のピアニストは「ピアニストベーシスト」が当たり前。現在のようにベーシストに低音域を任せることはなかったし,ましてベーシストに自分より上の音域を弾かせることはなかった。なのにアート・テイタムベースの下を自ら弾いた。

 そう。ピアノは「楽器の王様」であり「小さなオーケストラ」。ピアノ1台でオーケストラのような表現ができる。アート・テイタムが追い求めていたテクニックとは「1人オーケストラ」。全ては「1人ハーモニー」を実現させるためである。

 『THE ART TATUM GROUP MASTERPIECES』(以下『ジ・アート・テイタム・トリオ』)は,アート・テイタム唯一となるピアノトリオ盤。
 『ジ・アート・テイタム・トリオ』でのアート・テイタムピアノが実に“優雅”に鳴り響いている。ピアノの88弦全体で“ハモッテいる”。アート・テイタムの「匠の業」が炸裂している。

 モダン以前の“ジャズ・ジャイアント”であるアート・テイタムが『ジ・アート・テイタム・トリオ』ではビ・バップではなく,ビ・バップの次のハード・バップを演奏している。
 その点もかなりの衝撃であるが,それ以上に衝撃なのは『ジ・アート・テイタム・トリオ』のアレンジに,アート・テイタムピアノがハマッテいることである。

THE ART TATUM GROUP MASTERPIECES-2 もしや,これが「1人ハーモニー」アート・テイタムが生涯目指していた音楽なのではなかろうか? ベースドラムのビートをジャストで捉えたアート・テイタムピアノが,終始アドリブを決めまくる音楽は,正しく“芸術”である。
 アート・テイタムが感じたインプロヴィゼーションの波は,楽曲の良さを再構築しながら,スムーズに展開するものだから,逆に凄みすら感じてしまう。

 真にアート・テイタムピアノには,チラチラと1つ1つの音が転がっているように聞こえて,それぞれの音には1音1音絶大な説得力があって,メロディの1つ1つには芯がある。アート・テイタムの「類稀れな歌心」が堪能できる。

 『ジ・アート・テイタム・トリオ』こそが“究極のアート・テイタム”なのだろう。『ジ・アート・テイタム・トリオ』はガツンとではなくジワジワと来る。

 
01. JUST ONE OF THOSE THINGS
02. MORE THAN YOU KNOW
03. SOME OTHER SPRING
04. IF
05. BLUE LOU
06. LOVE FOR SALE
07. ISN'T IT ROMANTIC
08. I'LL NEVER BE THE SAME
09. I GUESS I'LL HAVE TO CHANGE MY PLANS
10. TRIO BLUES

 
ART TATUM : Piano
RED CALLENDER : Bass
JO JONES : Drums

(ヴァーヴ/VERVE 1957年発売/VICJ-2057)
(ライナーノーツ/ベニー・グリーン,小川隆夫)

アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

新ブログ  悒▲疋螢屮蹈 〜JAZZ/FUSION DVD批評〜』

 3月4月は引っ越しシーズン! ということでアドリブログもライブドアから移転することになりました。

 ただし,5/1現在,アドリブログの記事投稿数は2251ありまして,コンテンツ全部の移転はかなりの長期化が予想されます。

 それで移転の計画は「少しずつ」です。今度の移転先は「レンタルサーバー+独自ドメイン」ですので,ライブドアの全コンテンツを「フロントページ+5つのサブドメイン」に分けることにしました。
 ですので,引っ越しの荷造りは「サブドメイン毎」に進めていくことに決めました。

 2020年のGWはPCの前に張り付いて頑張りました。強制ではなく自発的な「ステイホーム」の甲斐あって,本日,5つのサブドメインの中の1つ目のコンテンツを公開したことをお知らせいたします。

 新しいウェブサイトの第一弾は以下の通りです。

新ブログ・フロントページ:
 『アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION』

新サブドメイン・コンテンツ:
 「アドリブログ 〜JAZZ/FUSION DVD批評〜」

新URL:  https://www.adliblog.org/dvd 

 アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

 この投稿以降,ライブドアへUPする記事は全て新ブログ仕様となります。
 先に書いた通り,新ブログへの完全移行まではまだまだ時間がかかります。それで新記事の投稿間隔は月に数本程度に鈍るとはいえ,引き続きライブドアでも公開を続けます。「先行公開」なんちゃって〜。

アドリグをログするブログ “アドリブログ”JAZZ/FUSION

ゲイリー・トーマス / ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ4

FOUND ON SORDID STREETS-1 『エグザイルズ・ゲイト』からここまで変わって来るか!? これがゲイリー・トーマスの「M−BASE」オルガンジャズの2枚目『FOUND ON SORDID STREETS』(以下『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ』)を初めて聴いた時の感想である。

 悪い意味ではない。とにかく「黒い」のだ。所謂,黒人のファンキーオルガンジャズではない。今回のオルガニストジョージ・コリガン。白人である。
 にも関わらずジョージ・コリガンオルガンが,とことん「黒い」。ラップにも負けない,気合いとパッション漲るストレートアヘッドなオルガンが『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ』の音場を支配している。
 ゲイリー・トーマスの目指す,最高のオルガンジャズジョージ・コリガンの手によって完成したように思う。

 ベース入りとベースレスの2つのセットが互いの魅力を引き立てていたのが『エグザイルズ・ゲイト』の魅力であったが『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ』はベースレス編成のみ。
 つまりはギタリスト! つまりはポール・ボーレンバックである。ちなみにポール・ボーレンバックも白人にして,黒いツボを押してくる。1990時代のオルガンジャズギタリストって,ジョン・スコフィールドにしてもジョン・マクラフリンにしても,オルガンに合わせるのが「黒人以上に」実に上手い!

 そういう訳で?『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ』の主役は,ジョージ・コリガンオルガンポール・ボーレンバックギターである。

 ゲイリー・トーマスの魅力とは,激しくもメカニックなフレージングだと思っている。「黒い」テナーサックスゲイリー・トーマスにとっては分が悪いのか?不器用でフリー・フォームしていないゲイリー・トーマスの演奏に何を思い浮かべるかと問われれば,答えは「特に印象に残っていない」となる。

 ズバリ『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ』の聴き所は,ロング・ソロではない。ゲイリー・トーマスジョージ・コリガンポール・ボーレンバックの短いながらも何度も繰り返されるユニゾンにある。
 3人でテーマを重ね合わせた時の“快感”の余韻に浸りながら,やがて1人2人と朽ち果てていく男たち…。

FOUND ON SORDID STREETS-2 管理人の結論。『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ批評

 『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ』とは「落ち目となった」ゲイリー・トーマス自身にとっての“癒しのアルバム”である。
 前へ前への革新作業に疲れを覚えていたのだろう。一旦立ち止まり,一歩退いたからこそ見せることのできたゲイリー・トーマスのバックボーン。

 そう。『ファウンド・オン・ソーディッド・ストリーツ』とは,ゲイリー・トーマスが思い描く「故郷ボルティモアの音楽伝記」のコンセプト・アルバムである。
 『エグザイルズ・ゲイト』から“バック・トゥ・ザ・フューチャー”してきた,ゲイリー・トーマス初めてとなる,非「M−BASE」で脱「M−BASE」なジャズ・アルバムなのである。

  01. Spellbound
  02. Treason
  03. The Eternal Present
  04. Exile's Gate
  05. Hyper Space
  06. Found On Sordid Streets
  07. Peace Of The Korridor

(ウィンター&ウィンター/WINTER & WINTER 1997年発売/BOM-22005)
(☆直輸入盤仕様 ライナーノーツ/松永紀代美)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)

エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10-4

 ヴィーナス・レコードの10周年記念企画。「スイングジャーナル」誌,2002年11月号掲載,読者投票による「エディ・ヒギンズ・トリオで聴きたいスタンダード・ベスト10」。

 実際にはランクインした「ベスト10」が無条件に演奏されたわけではなく,上位にランクインしたリクエスト曲の中から,原哲夫とエディ・ヒギンズの話し合いによって選ばれた14曲のスタンダード集が『懐かしのストックホルム』としてリリース。
 今回は(純粋に読者投票の結果)6〜10位の発表です。

--------------------------------------------------------------------------

DEAR OLD STOCKHOLM-1★10.ブレイム・イット・オン・マイ・ユース
懐かしのストックホルム


--------------------------------------------------------------------------

美しすぎるあなた★9.我が心のジョージア
美しすぎるあなた


--------------------------------------------------------------------------

DEAR OLD STOCKHOLM-1★8.ナーディス
懐かしのストックホルム


--------------------------------------------------------------------------

イフ・ドリームス・カム・トゥルー★7.酒とバラの日々
イフ・ドリームス・カム・トゥルー


--------------------------------------------------------------------------

DEAR OLD STOCKHOLM-1★6.虹の彼方に
懐かしのストックホルム


--------------------------------------------------------------------------

 【ブレイム・イット・オン・マイ・ユース】【ナーディス】【虹の彼方に】は『懐かしのストックホルム』収録。
 【我が心のジョージア】は『美しすぎるあなた』収録。
 【酒とバラの日々】は『イフ・ドリームス・カム・トゥルー』収録。

 『美しすぎるあなた』とはラブ・ソングの名曲50曲で綴る【ロマンス4部作】の第4集。
 『イフ・ドリームス・カム・トゥルー』とはエディ・ヒギンズ久々となるレギュラー・トリオによるストレートなNO企画盤。

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)
livedoor プロフィール

セラビー

記事検索
Categories      日本人は五十音順:外国人はアルファベット順
月別アーカイブ
Keith Jarrett Gallery

キース・ジャレット(真田馨子) おんがく日めくり(c) keiko sanada
Pat Metheny Gallery

パット・メセニー(野々口和仁)
(c) Kazuhito Nonoguchi
ジャズ・アフィリエイト
セラビー厳選CD

パリ・コンサートパリ・コンサート
キース・ジャレット

THE WAY UPTHE WAY UP
パット・メセニー・グループ

イン・ア・サイレント・ウェイイン・ア・サイレント・ウェイ
マイルス・デイビス

HEAVY WEATHERHEAVY WEATHER
ウェザー・リポート

BRAINCOOL STRUTTIN'
ソニー・クラーク

MINT JAMSMINT JAMS
カシオペア

HUMANHUMAN
T-スクェア

LEFT ALONELEFT ALONE
マル・ウォルドロン

フル・ハウスフル・ハウス
ウェス・モンゴメリー

ザ・シーン・チェンジズザ・シーン・チェンジズ
バド・パウエル

セロニアス・モンク・トリオセロニアス・モンク・トリオ
セロニアス・モンク

枯葉枯葉
チェット・ベイカー

MOANIN'MOANIN'
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

BLOWIN' THE BLUES AWAYBLOWIN' THE BLUES AWAY
ホレス・シルヴァー

ウィントン・マルサリスの肖像ウイントン・マルサリスの肖像
ウイントン・マルサリス

メイティング・コールMATING CALL
タッド・ダメロン

Blu-spec CD ジャコ・パストリアスの肖像ジャコ・パストリアスの肖像
ジャコ・パストリアス

ザ・キング・イズ・ゴーンザ・キング・イズ・ゴーン
マーカス・ミラー

FIRST MEETINGファースト・ミーティング
テザード・ムーン

スペシャル・エディションSPECIAL EDITION
ジャック・デジョネット

ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリングYOU MUST BELIEVE IN SPRING
ビル・エヴァンス

ヴァイアティカムVIATICUM
e.s.t.(エスビョルン・スヴェンソン・トリオ)

STEP BY STEPSTEP BY STEP
ステップス

2424
DIMENSION

GANAESIAガネシア
渡辺香津美
カズミ・バンド

FOURPLAYFOURPLAY
フォープレイ

コンプリート・ピック・ヒッツ・ライヴPICK HITS
ジョン・スコフィールド

ニューポートの追想V.S.O.P.
ハービー・ハンコック

アス・スリーUS THREE
ホレス・パーラン

Manhattan StoryBLUE'S MOODS
ブルー・ミッチェル

AFRICAN PIANOOFF TO THE RACES
ドナルド・バード

AFRICAN PIANOAFRICAN PIANO
ダラー・ブランド

Manhattan StoryMANHATTAN STORY
アキコ・グレース

SPELLBOUNDSPELLBOUND
ジョー・サンプル

ランデヴーRENDEZ-VOUS
木住野佳子

RETURN TO FOREVERRETURN TO FOREVER
チック・コリア

BRAINBRAIN
上原ひろみ

イン・ラインIN LINE
ビル・フリゼール

ザ・サウンド・オブ・サマー・ランニングザ・サウンド・オブ・サマー・ランニング
マーク・ジョンソン

スインギン・マケドニアスインギン・マケドニア
ダスコ・ゴイコビッチ

タイム・スレッドTME THREAD
小曽根真 & ゲイリー・バートン

フルーツケーキFRUITCAKE
フルーツケーキ

THE DROPPERTHE DROPPER
メデスキ,マーチン&ウッド

Doin' SomethingDOIN' SOMETHING
ソウライヴ

SALT IISALT II
塩谷哲

Dance Your HeartDANCE YOUR HEART
Saya

地球は愛で浮かんでいる地球は愛で浮かんでいる
松永貴志
アンケートボードA

★当ブログについて望むことは?
アルバム単位で批評してほしい
同じ曲をテイク別に批評してほしい
多くのジャズメンを幅広く批評してほしい
一人のジャズメンを掘り下げて批評してほしい
超有名曲をもらさず批評してほしい
発売直後の新作を批評してほしい
初心者を意識したほんわかサイトにしてほしい
マニアを意識したニッチなサイトにしてほしい
オーディオについて批評してほしい



-Mini Vote-
アンケートボードB
How Much Is Your Blog Worth?

My blog is worth
$38,953.26

How much is your
blog worth?

最新コメント
Copyright (C) 2005-2019 アドリブログ All Rights Reserved.