『’ROUND ABOUT MIDNIGHT』の4曲目は【BYE BYE BLACKBIRD】(以下【バイ・バイ・ブラックバード】)。

 ジャズスタンダードの代表格である【バイ・バイ・ブラックバード】の名演は多いが,数ある名演の中でもこのトラックがいい!

 と言うよりも,このトラックの存在が【バイ・バイ・ブラックバード】を一気にジャズスタンダードの地位にまで高めてしまった。
 これがマイルス・デイビスマイルス・デイビスたる“力”。その力は当時だけにとどまらず,現代ジャズの演奏スタイルにまで決定的な影響を及ぼす“白眉”の出来である。

 今や“定番”となってしまったピアノによるキャッチーなイントロに続いて,マイルスの“キザ&ダンディー”ミュート・プレイ。
 一転して3分26秒からのジョン・コルトレーンテナーソロが大変流ちょうで,マイルス・デイビストランペットと好対照を為す! 鮮やかな“狙い通り”のコントラストが美しい!

 締めは何と言っても【バイ・バイ・ブラックバード】の“主役”レッド・ガーランド! 5分32秒からの“コロコロ&リリカルな”ピアノが耳に残って離れない,離れたくない,離さない…。

 
MILES DAVIS : Trumpet
JOHN COLTRANE : Tenor Sax
RED GARLAND : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
PHILLY JOE JONES : Drums

'ROUND ABOUT MIDNIGHT-1
'ROUND ABOUT MIDNIGHT
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