『TO THE STARS TOUR EDITION DISC 1』の6曲目は【JOHNNY’S LANDING】(以下【ジョニーズ・ランディング】)。

 【ジョニーズ・ランディング】こそ,チック・コリア・エレクトリック・バンドの真骨頂! 曲想が好みでない点も含めて,管理人は“こんな”チック・コリア・エレクトリック・バンドを待っていた! このトラックを持って「完全復活」を素直に喜びたいと思う。

 【ジョニーズ・ランディング】の最大の魅力は,一人一人のアドリブが“数珠つなぎ”となり全体で曲を構成している点にある。
 これが前任者のソロをタスキでつないだかのような“駅伝スタイル”! 一人一人がチック・コリアの描いた,恐らくはチック・コリアにしか理解できないであろう“起承転結”を意識したソロ&ユニゾンを,忠実かつ意外性をプラスして聴かせてくれている。

 特に4分5秒から突如フィル・インし,夜闇を切り裂くフランク・ギャンバレのエキセントリックなギターソロ! 次いで,その間鳴りを潜めていたエリック・マリエンサルサックスが,5分55秒から徐々に“唸り声”を上げていくクダリ!
 ついに7分13秒で二人一緒にチック・コリアへタスキを渡す! 締めは8分9秒からのデイブ・ウェックルドラムソロ! この展開に絶句し,絶叫してしまう。

 管理人とチック・コリア個人との相性は昔から余り良くはないが,RTFやCCEBとなると話は別! 非凡なアイディアを名演へと変える“魔法のスパイス”に本能的に惹かれてしまうのだ。

 情けないやら,うれしいやらで…。管理人とチック・コリアの“腐れ縁”はどうやら生涯続きそうである。

 
CHICK COREA ELEKTRIC BAND
CHICK COREA : Keyboards, Piano
FRANK GAMBALE : Guitar
ERIC MARIENTHAL : Sax
JOHN PATITUCCI : Bass
DAVE WECKL : Drums

TO THE STARS TOUR EDITION-1
TO THE STARS TOUR EDITION
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