『PAT METHENY GROUP』の5曲目は【APRIL JOY】(以下【エイプリル・ジョイ】)。

 【エイプリル・ジョイ】は4曲目【エイプリル・ウィンド】の組曲として語られることが多い。
 もちろん,タイトルからしてもアルバムの構成からしても,それが「正解」ゆえ異論を唱えるつもりなど毛頭ないのだが,全体として感じる【エイプリル・ジョイ】のテイストは【エイプリル・ウィンド】よりも【フェイズ・ダンス】の方に近いかな?

 実際に曲の後半で【フェイズ・ダンス】のフレーズが割って入ってくる。それで何分何秒からフィルインするのか調べてみようと,繰り返し聴いてみる。
 しかしそんなの無意味! 毎回【エイプリル・ジョイ】のメロディー・ラインに注意を奪われ,何分何秒からなのかは判別不能。あきらめざるを得なかった。この辺りが【エイプリル・ジョイ】の魅力である。
 よろしければ読者の皆さんにも,是非挑戦して欲しい。そして結果をお教いただければ,これ幸い。ただし相当な集中力が求められますが…。

 【エイプリル・ジョイ】は2部構成。4分8秒からのシンセによって第2幕が切って落とされるが,このライル・メイズの奏でるテーマがボディ・ブローのごとく“じわじわと”身体に効いてくる。
 第1部のイントロがまたいい。メロディアスなマーク・イーガンベースソロからパット・メセニーギターソロへの「つなぎっぷり」が最高である。2人ともよく歌っている。

 
PAT METHENY GROUP
PAT METHENY : 6-and 12-String Guitars
LYLE MAYS : Piano, Oberheim Synthesizer, Autoharp
MARK EGAN : Bass
DAN GOTTLIEB : Drums

PAT METHENY GROUP-1
想い出のサン・ロレンツォ
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