『’ROUND ABOUT MIDNIGHT』の5曲目は【TADD’S DELIGHT】(以下【タッズ・ディライト】)。

 【タッズ・ディライト】は,マイルス・デイビスジョン・コルトレーンのコンビネーションこそが聴き所。ユニゾンでのハーモニーが,いかにも“素敵な”ハード・バップに仕上がっている。

 これはジョン・コルトレーンが“自分の分をわきまえ”サイドメンに徹した結果であろう。テーマで聴かせるマイルス・デイビスへの丁寧なサポートで光り輝いている。

 例えば28秒から33秒までの最後の一吹きで,マイルス・デイビスのフレーズのみがブレイクしており,そのままの流れでソロに突入していく。正にジョン・コルトレーンを踏み台に大ジャンプした格好!
 これで“気をよくした”マイルス・デイビスアドリブは,実に流ちょうであり「主役は俺だ」と言わんばかりの貫禄がある。

 
MILES DAVIS : Trumpet
JOHN COLTRANE : Tenor Sax
RED GARLAND : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
PHILLY JOE JONES : Drums

'ROUND ABOUT MIDNIGHT-1
'ROUND ABOUT MIDNIGHT
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出エジプト記6章 解放の約束が再び語られる
チャーリー・ヘイデン 『リベレーション・ミュージック・オーケストラ