『COOL STRUTTIN’』の3曲目は【SIPPIN’ AT BELLS』(以下【シッピン・アット・ベルズ】)。

 【シッピン・アット・ベルズ】は,ビ・バップ! 何と言ってもジャッキー・マクリーンである!
 【シッピン・アット・ベルズ】におけるジャッキー・マクリーンは,かの有名な“マクリーン節”ではない。憧れのチャーリー・パーカー風でもない。完璧なオリジナルの味付けで吹ききる,ストレートな“バッパー”の音である。

 この“バッパーマクリーン”の快演を引き出したのがソニー・クラーク! 思うにジャッキー・マクリーンソニー・クラークの相性はいい。ソニー・クラークの持つ“マイナー・フィーリング”がジャッキー・マクリーンの“重い語り口”にはちょうどよい。
 そう。相対的にジャッキー・マクリーンを“饒舌にしてくれる”ピアノなのだ。
 
 45秒から始まるソニー・クラークピアノソロこそスイング! ご機嫌なバップピアノジャッキー・マクリーンを,そしてジャッキー・マクリーンアート・ファーマーを連鎖的に刺激していく。
 熱演が全員に伝染していく。これぞジャズ名演! 「一期一会」のアドリブ芸術ほど,聴いて楽しいものはない。

 
SONNY CLARK : Piano
ART FARMER : Trumpet
JACKIE McLEAN : Alto Sax
PAUL CHAMBERS : Bass
PHILLY JOE JONES : Drums

COOL STRUTTIN'-1
COOL STRUTTIN'
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