『THE 2ND CRUSADE』の3曲目は【GOTTA GET IT ON】(以下【ゴッタ・ゲット・イット・オン】)。
【ゴッタ・ゲット・イット・オン】は,よく歌うメロディと“シャッフル”したリズム(←意味不明)が“売り”のはずだが,その両者共にエレキ・ギターが主役である! 超カッコイイ!
そう。クルセイダーズの4人が,ツイン・ギターあるいはギター・トリオに喰われている。1分31秒からのテーマにしても“ギター・ヒーロー”たちのリフばかりがやけに印象に残ってしまう。これは超カッコイイ!
何だか褒めているのか,けなしているのか分からない批評であるが,これには楽曲への“迷い”が影響したのであろう。
【ゴッタ・ゲット・イット・オン】のメロディ・ラインは管理人好みである。そしてこのリズムも管理人好みである。だが不思議なことに,例のクルセイダーズ“らしさ”を感じないのがモドカシイ。
このマイナスは,ただ単純に組み合わせの問題? ジャズ・ファンクしてはいるのだが,メロディで押すかリズムで押すか,両者共“秀逸”ゆえに“二兎”を追ってしまったのだろうが,主題選択への“迷い”を名ギタリストたちが見逃すはずがない!
ジャズ“ギター”ファンクとしては申し分ないが,ジャズ“クルセイダーズ”ファンクとしては“らしさ”がない。エレキ・ギターの出来が良すぎるがゆえ,クルセイダーズ・ファンとしては「判断微妙」なトラックである。
THE CRUSADERS
NESBERT "STIX" HOOPER : Percussion, Effects
JOE SAMPLE : Keyboards
WILTON FELDER : Saxes, Electric Bass, Bass Marimba
WAYNE HENDERSON : Trombone
ARTHUR ADAMS: Guitars
LARRY CARLTON: Guitars
DAVID T. WALKER: Guitars
「エレキ・ギターの出来が良すぎるがゆえ・・・」クルセイダーズに限らず、ギターの「出来」よりも「味」が欲しい・・・そんな場面にたまに出会うことがありますね。