『THE TOMMY FLANAGAN TRIO』の3曲目は【VELVET MOON】(以下【ヴェルヴェット・ムーン】)。
【ヴェルヴェット・ムーン】には“伴奏者”としてのトミー・フラナガンが色濃く表現されている。そう。必要以上にピアノ・タッチに注意を引こうとする“色仕掛け”など皆無。楽曲の良さを客観的に伝える“地味な”演奏である。
あたかもビル・エヴァンスのような“スーッと身体に染みこむ”ビタミン・ウォーター! BGM気分で繰り返し聞いても許される。ワイン片手に耳を傾けるのもよし。日本酒でだっていける。
そんな“ほろ酔い気分”で聞いていると,ある瞬間ツボにはまる。「おや? 今のところいいな」。管理人にとっては,2分46秒から2分58秒までのフレーズでアルコールを持つ手が止まってしまった。この前後がツボ多発地帯である。
忘れてならないのが,ロイ・ヘインズのドラミング! 最高に心地良い鳴りっぷりである。
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THE TOMMY FLANAGAN TRIO
TOMMY FLANAGAN : Piano
TOMMY POTTER : Bass
ROY HAYNES : Drums