『THE SUMMER KNOWS』の6曲目は【I SHOULD CARE】(以下【アイ・シュッド・ケア】)。

 【アイ・シュッド・ケア】の名演は多いがピアノものばかり? このトラックでもシダー・ウォルトンが大活躍している。
 しかし“本命のテーマ”はアート・ファーマーが奏でている。フリューゲル・ホーンで聴く【アイ・シュッド・ケア】に俄然惹かれてしまった。

 アート・ファーマーシダー・ウォルトンのテンションの異なること! イントロから全力で飛ばすシダー・ウォルトンピアノは他の【アイ・シュッド・ケア】の名演を意識したもの? 完全に自分の世界に没入し,過去のピアニストたちとの「力比べ」を聴かされているようで…。 

 アート・ファーマーはと言うと,シダー・ウォルトンの熱演など意に介さずマイペースの“鼻歌チック”な小唄を歌っている。これがいい〜。やっぱり【アイ・シュッド・ケア】は,軽くさわやかな演奏がいい〜。

 3分16秒からのサム・ジョーンズのピチカート・ソロアート・ファーマーシダー・ウォルトンとはまた別の意味で聴き応えがありますよっ。あっちもこっち名手ですね〜。

 
ART FARMER : Fluegel Horn
CEDAR WALTON : Piano
SAM JONES : Bass
BILLY HIGGINS : Drums

THE SUMMER KNOWS-1
おもいでの夏
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