THE TRIO-1 『THE TRIO』(以下『ザ・トリオ』)は,小曽根真が「初めて出逢ったのにずっと昔からその人と友達だった」と語る,ベーシスト北川潔ドラマークラレンス・ペンとによる“理想のピアノ・トリオ”のデビューCD

 卓越したテクニックを控え目に“ジャズ・ピアノの魂”を前面に押し出す小曽根真が熱い!
 これがあの小曽根真か,と思わせる“ナイスガイ・ジャズ・ピアニスト小曽根真の“新たなる挑戦”がここに始まった。

 ソロにバックに抜群のリズム感を持つ北川潔ベースがいい。手数も凄いが音を入れる場所が半端ないクラレンス・ペンドラミングも申し分ない。
 それなのに『ザ・トリオ』の中身は「ザ・トリオ VS ジョン・スコフィールド」である。

THE TRIO-2 いくら“理想のピアノ・トリオ”で固まったからといって,いきなりの対バン形式はないだろう。実際,ジョン・スコのアウトに「ザ・トリオ」が引きずられていく〜。

 結果,デビュー盤にして(デビュー盤だから?)「ザ・トリオ」一番の異色盤である。

  01. THE BEGINNING
  02. LAZY UNCLE
  03. FAIRLY DANCE
  04. ESPERANZA
  05. HOME
  06. TEA FOR THREE
  07. STINGER
  08. MY OLD BOOK
  09. HAPPY CAT
  10. BOON-CHA-CHA

(ヴァーヴ/VERVE 1997年発売/POCJ-1370)
(ライナーノーツ/小曽根真,児山紀芳)
★スイングジャーナル誌選定【ゴールドディスク】
★1997年度ジャズ・ディスク大賞【日本ジャズ賞】受賞

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