NO NAME HORSES-1 ソロデュオトリオ名盤を残してきた小曽根真が,次なるフォーマットに選んだは,カルテットクインテットを“すっ飛ばした”ビッグ・バンド! その名も『NO NAME HORSES』(以下「ノー・ネーム・ホーセズ」)! 「ノー・ネーム・ホーセズ」とは“誰にも支配されず自由奔放に駆け回る野生馬”の意である。

 「ノー・ネーム・ホーセズ」の始まりは,2004年の伊藤君子の『一度恋をしたら』のCDレコーディングと全国ツアーのための結成されたリハーサル・バンド。
 『一度恋をしたら』に,プロデューサー兼ピアニストとして参加した小曽根真を「凄いミュージシャン達に逢うてしもた!」と唸らせたスーパー・スター軍団の音&音!
 小曽根真の“驚愕ぶり”が手に取るように伝わってくるような“艶のある”音の厚みが,いや〜,凄い!

 管理人の好みで挙げれば「ノー・ネーム・ホーセズ」は,サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラマンハッタン・ジャズ・オーケストラGRPオールスター・ビッグ・バンド(ついでに熱帯JAZZ楽団?)らと肩を並べる“ワールド・クラスの”スーパー・ビッグ・バンドである。

 「ノー・ネーム・ホーセズ」の持ち歌は,伊藤君子ナンバーを封印した小曽根真のオリジナルである。【スティンガー】や【スリー・ウィッシズ】が,これ程,ビッグ・バンドに合うなんて…。素晴らしい。
 「ノー・ネーム・ホーセズ」の手綱を握るは小曽根真であったが,今や完全に小曽根真の手を離れて“自由奔放に駆け回る野生馬”そのものである。

NO NAME HORSES-2 管理人はこれまで,ピアニストとしてコンポーザーとして,小曽根真を“天才”と崇めてきたが,ここに“天才”プロデューサーの称号を加えよう。
 小曽根よ,よくぞ「ノー・ネーム・ホーセズ」をレコーディングしてくれた!

  01. TOIL & MOIL
  02. STINGER
  03. THREE WISHES
  04. CARNEY
  05. T FOR 2
  06. MIDNIGHT CALL
  07. SMOKIN' BURNIN'
  08. YOU'RE NOT ALONE
  09. CAT SUMMIT
  10. STREET OF DREAMS

(ヴァーヴ/VERVE 2006年発売/UCCJ-2043)
(デジパック仕様)
(ライナーノーツ/小曽根真)

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