THUNDER LIVE-1 カシオペア初のライブ盤にして神保彰のデビュー盤である『THUNDER LIVE』(以下『サンダー・ライブ』)。

 辛口レビューの格好のネタ満載の『サンダー・ライブ』であるが『サンダー・ライブ』の前に『ミント・ジャムス』を買ってしまったのが運のつき。
 「カシオペアライブ」を持論とする管理人にとってカシオペアライブ盤は『ミント・ジャムス』であり『サンダー・ライブ』は放置プレイ。

 しかし『サンダー・ライブ』なくして『ミント・ジャムス』なし!? 『サンダー・ライブ』の有する“荒さと勢いとエネルギー”というライブの特徴と,スタジオ録音並みの超絶フレーズの高い完成度が『ミント・ジャムス』へと繋がった!?

 『ミント・ジャムス』の“小奇麗な演奏”に対し『サンダー・ライブ』は“洗練前の匂い立つ演奏”。「俺が天下を取る」的な“我の強さ”が聴こえてくる。
 『サンダー・ライブ』の「ギンギラギンなハイ・テクニック至上主義」は,全体のアンサンブル以上に「個人としていかに目立つか」を意識している。

THUNDER LIVE-2 “荒さと勢いとエネルギー”の火付け役はやっぱり新加入の神保彰ドラミングだと思う。
 特に【SPACE ROAD】【BLACK JOKE】の“高速チューンなのにスピードよりも馬力を感じさせる”名ドラミング! 聴けば聴く程ジワリジワリと効いてきます。

 最後に神保彰ドラミングについて一言! 神保彰のアイドルはスティーブ・ガッドだったのでは?

  01. Space Road
  02. Sailing Alone
  03. I'm Sorry
  04. Have A Nice Dream
  05. Black Joke
  06. Midnight Rendevous

(アルファ/ALFA 1980年発売/VRCL-2223)

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