MAIN GATE-1 『MAIN GATE』で,カシオペアの実態は「カシオペア・フィーチャリング・鳴瀬喜博」になった。ついにカシオペアの“ナルチョ・シフト”がスタートした。

 管理人は『MAIN GATE』以降のカシオペアは,過去のどの時期のカシオペアとも別物だと考えている。
 「フロント VS リズム隊」の構図はあるまでも,あくまでもメンバー4人が体等で“鉄壁のアンサンブル”を誇ったのが“栄光のカシオペア・サウンド”の特徴であった。
 『MAIN GATE』以降のカシオペアは,4人の中で鳴瀬喜博唯一人が前面に押し出される“掟破りの”個のバトル時代を選択した。完全な自己否定。自己破壊である。

 しかしここから先は趣向の問題である。ジンサク時代の“きれいな”カシオペアをとるか,ナルチョ・シフトの“歪んだ”カシオペアをとるか?
 それを決めるのは『MAIN GATE』を聴き込んでからにしてほしい。「ナルチョはダメ」の烙印をはやまって押した,そこのあなたにこそ聴いてほしい。

MAIN GATE-2 『MAIN GATE』のナルチョはいいです。これぞ本当の触媒。ナルチョのアグレッシブなベース・プレイにつられたか,野呂一生向谷実も,そして神保彰までもが,ナルチョに負けじと攻めている。

 『MAIN GATE』で,カシオペアの“最後の逆襲”が始まりました。

  01. THE GATE OPEN
  02. GOOD LUCK!
  03. WONDER QUEST
  04. CIRCULAR DREAM
  05. MAY FLY
  06. RUN
  07. LIQUID EYES
  08. THE ROAD OF FRONTIERS
  09. CORONA
  10. SUPREMELY
  11. FASCINATION

(パイオニアLDC/PIONEER LDC 2001年発売/PICL-1206)

人気ブログランキング − 音楽(ジャズ)