PHOTOGRAPH-1 ジャズピアニストとしての志に満ちた,デビューCDフェアリー・テイル』。大注目の2nd『PHOTOGRAPH』(以下『フォトグラフ』)は,一転,肩の力の抜けた“サラリ感”が魅力の名盤である。

 優しく,しなやかなに,一つ一つの音にさりげなく情感をのせて心に響いてくる。エレガントな木住野佳子ジャズ・ピアノに胸キュン。『フォトグラフ』には等身大の木住野佳子が聴こえている。

 『フォトグラフ』は『フェアリー・テイル』同様,スタンダードピアノ・トリオ作であるが,ベースドラムも“前のめりな”セッション・チックな感じがいい。

 マーク・ジョンソンポール・モチアンビル・スチュワートの“プレイズ・ビル・エヴァンス”とロメロ・ルバンボギター入りの“プレイズ・ボサノヴァ”という,木住野佳子の2大ライフ・ワークがブレンドされている。

PHOTOGRAPH-2 『フォトグラフ』での,少し遅れて情感がにじみ出てくる不思議な軽さとしなやかで伸びやかなピアノ・タッチ。感情と感性で織りあげた“七色のメロディ”が素晴らしい。

  01. NIGHT AND DAY
  02. SCARBOROUGH FAIR
  03. DESERT ISLAND
  04. ALL BLUES
  05. LONGING FOR YOU
  06. ALONE TOGETHER
  07. PHOTOGRAPH
  08. ALICE IN WONDERLAND
  09. ON GREEN DOLPHIN STREET
  10. LOVE DANCE
  11. J'S WALTZ
  12. AUTUMN

(GRP/GRP 1996年発売/MVCR-30002)
(ライナーノーツ/木住野佳子)

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