SALT-1 塩谷哲の音楽はとにかく“スケールのデカイ”ワールドワイドなボーダレス。どうしたらこんなに“間口の広い”ジャズ・ピアノを奏でられるものなのか?
 満足のいく答えは塩谷哲=全方向型の天才=「オール・ジャンルOKな作曲家,編曲家,ピアニストなプロデュサー」となるのだろう。

 『SALT』は,塩谷哲が,世界のサルサ・バンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」在籍時のソロ・デビューCD
 要はデ・ラ・ルス・メンバーであるNORAカルロス菅野に加え“超スペシャル”なパキート・デリヴェラまでもが参加したラテンジャズCDにして,出る音出る音『SALT』の全てが塩谷哲の内部発信!

 デビューCDにして“驚愕のセルフ・プロデュース”作(ついでに全米発売作。ついでにキャリア随一の超大作)。キャッチーさを感じさせない大人のメロディをセンス抜群のアドリブで見事にまとめ上げてしまう視界の広さと技術の高さ。
 う〜ん。聴き込めば聴き込む程に“塩谷哲の凄さ”を実感する。

SALT-2 【THE PALE MOON】は後世に残る名曲だと思う。【LIFE WITH YOU】はNHK大河ドラマにすぐ使える。

 ライナーノーツNORAがこう語っている。「ソルトはねぇ こころの音を弾いてくれる真のミュージシャンなのよ」。同感である。読者の皆さんも?

  01. Melting Pot Harmony
  02. Liberty City
  03. The Pale Moon
  04. Fruitful Days
  05. People Make The World Go Round
  06. Echoes Of The Colors
  07. Street Full Of Lights
  08. Life With You
  09. Keep Smiling!

(BMGビクター/BMG VICTOR 1993年発売/BVCR-615)
(ライナーノーツ/NORA)

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