SIXTH DIMENSION “LIVE”-1 異例の3ヶ月連続アルバム・リリース=通称「月刊ディメンション」の第一弾『SIXTH DIMENSION』は,DIMENSION初のライブCD

 『FIFTH DIMENSION』で,ユニットからバンドへと昇華したDIMENSION自慢の「クールでホットな」ライブ演奏。いや〜,こんな「超絶技巧」がライブにおいて「集団」として機能するなんて…。

 DIMENSIONライブ演奏の特徴は「オリジナル・アレンジの再現性」である。青木智仁石川雅春の重量級リズム隊を迎えた“DIMENSIONバンド”の5人がノーミスであることに命を削って,CDと寸分たがわずキメまくる! 超・超・超カッコイイ!
 アルコールで普段以上に“ノリまくった”「超絶技巧」に深い感動を覚えてしまう。そう。『SIXTH DIMENSION “LIVE”』は真に“名演名盤”である。

 『SIXTH DIMENSION “LIVE”』こそDIMENSIONの最高傑作。これぞ「初期DIMENSIONの集大成」。いつしか『SIXTH DIMENSION “LIVE”』はDIMENSIONファンの間で“伝説”となり“神盤”となった。
 事実,ベスト盤かと疑われるにふさわしい選曲。(『FIRST DIMENSION』からの選曲がないのが残念ではあるが)管理人のツー・トップである【THIS TIME】【SE.LE.NE】収録。全9曲ともオリジナルを超えるアドリブ収録。
 何よりも“DIMENSIONバンド”として5人が完全に仕上がり円滑なコミュニケーションの中に「自分の個性」まで色付けできている。確かに“伝説”“神盤”と呼ばれるにふさわしい。

 しかしながら名盤SIXTH DIMENSION “LIVE”』の延長線上に,スタジオ・ライブ・フレーバーな『SEVENTH DIMENSION』が生まれるわけで『SIXTH DIMENSION “LIVE”』は,初期DIMENSIONを代表する“お祭り騒ぎのハイライト”であって集大成ではない。初期DIMENSIONのピークはもう少し先にある。

SIXTH DIMENSION “LIVE”-2 しか〜し,管理人が演奏以上に驚いたのが「特別付録」の「ライブMC完全収録」のライナーノーツ
 次の曲のセッティングの時間調整にして,メインの演奏を奪いかねない,キメまくりの爆笑トーク集。管理人は演奏以上に,バンマスマスヤンキーボード界の民宿おやじな若年寄りアキラカツオによるコミック・バンドのMC目当てでライブに足を運ぶようになりました。

 この辺のトークのはじけっぷりはT−スクェアっぽいし,肝心の緻密な演奏のアンサンブルはカシオペアっぽくもある。この異次元の同時進行=オンとオフのギャップの激しさにDIMENSIONのポテンシャルの高さを実感しました。はい。

  01. Are you Gonna Win?
  02. Se.le.ne
  03. Autumn River
  04. Illusion
  05. Break Out
  06. This Time
  07. Jungle Dancer
  08. Beat #5
  09. Lost in a Maze

(BMGルームス/BMG ROOMS 1996年発売/BMCR-7004)
(特別付録:「六本木 PIT INでのライブMCを完全収録!」ライナーノーツ)

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