WITNESS LIVE!-1 「ウィットネス」のメンバーは,アルト・サックスソプラノ・サックスフルートEWI本田雅人ギター梶原順ドラム石川雅春の3人。
 そして「ウィットネス」のリユニオンライブ盤+スタジオ録音2曲追加の『WITNESS LIVE!』。ライブのサポート・メンバーにはベースグレッグ・リーキーボード小野塚晃が入っている。

 このメンバー構成を見て「なぁ〜んだ「ウィットネス」って,要するにいつもの本田バンドじゃん」。「『ヴォイス・オブ・エレメンツ』がニセスクェアなのだから『ウィットネス』はニセ本田バンドじゃん」。
 実に鋭い! 鋭いのだがそう思った読者の皆さんは「ケツが青い!」。「ウィットネス」で奏でる本田雅人の楽曲は本田バンドのあれではない。もう最高にスリリングなジャズ・テイスト!

 本田雅人渡辺貞夫してはいないが,考えてみれば梶原順石川雅春小野塚晃渡辺貞夫グループのレギュラー・メンバー。おぉ「ウィットネス」の真実とは「ニセナベサダ」なのかっ?

 そう。「ウィットネス」の音造りはエレクトリック中心で“フュージョン・ど真ん中”なのだが,どうにもこうにもジャズっぽい。
 個人的に『WITNESS LIVE!』を聴いていると,本田雅人ポンタ・ボックスと共演した本田雅人の“最高傑作”『ILLUSION』のライブ盤を彷彿させる瞬間がある! 辛口の管理人がここまで書くことはそう滅多にはありません。管理人のこの大興奮が伝わりますか〜!

 おや? 中には“フュージョン・ど真ん中”の『WITNESS LIVE!』に『ILLUSION』は納得行かない様子? ええい,この紋所でどうですかっ! 『ILLUSION』の【みんなSWING】が『WITNESS LIVE!』の【IT DO MEAN A THING】! ねっ,これで皆さんも納得できたでしょ!?

WITNESS LIVE!-2 「ウィットネス」の主役は本田バンドの延長線上に立つ本田雅人で間違いないが,梶原順石川雅春の演奏が,いつもの本田バンドのあれとは違う。
 四角形の「フォー・オブ・ア・カインド」よりも線の太い三角形の「ウィットネス」。

 時にギタードラムEWIをリードしている。本田雅人は瞬時に頭を抑え返すのだが,もうその音場に梶原順石川雅春はとどまっていない。
 そこが痛快『WITNESS LIVE!』! “ハイパー・サックス・プレイヤー本田雅人が“ジャズ・サックス・プレイヤー本田雅人となった『ILLUSION』の「幻のライブ音源」のように思えて『WITNESS LIVE!』が何度聴いても愛おしい!

 
01. Seasons
02. Equation
03. Livid Desert
04. Stephanie His Love
05. Woodie's Nap
06. You Can Feel The Sun In The Summer
07. It Do Mean A Thing
08. Dear Old Avignon
09. Your Smile

 
WITNESS
MASATO HONDA : Saxes, Flute, EWI
JUN KAJIWARA : Electric Guitar, Acoustic Guitar
MASAHARU ISHIKAWA : Drum

Additional Musician
GREGG LEE : Bass
AKIRA ONOZUKA : Keyboards

(ビクター/JVC 2005年発売/VICJ-61284)

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ルカ3章 イエス・キリストの系譜
ジョン・パティトゥッチ 『ライン・バイ・ライン