“お城のエヴァンス”と親しみを込めて語られる「グラミー受賞」の大名盤『BILL EVANS AT THE MONTREUX JAZZ FESTIVAL』(以下『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』)。
“お城のエヴァンス”のモデルはスイス・レマン湖のほとりに佇むシロン城。いや〜,実に優雅な中世の古城である。このジャケット写真は秀逸である。ヴァーヴに数枚存在する「ブルーノート超え」である。
ビル・エヴァンスを「ジャケ買い」するならもってこい。これからビル・エヴァンスを聞き始めようとする“初心者がイメージするビル・エヴァンス”の雰囲気にピッタリだと思う。
しか〜し「ジャケ買い」破れたり! 『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』は,ビル・エヴァンス随一の“暴れん坊”! ヨーロッパへのセンセーション!
ジャック・デジョネットのドラムである。エディ・ゴメスのベースである。そして共演者の資質にもろ左右されるタイプのジャズ・ピアニストの“御大”ビル・エヴァンスである。もう一つ言えば会場がカジノ内にあるナイト・クラブ。これでビル・エヴァンスが“大暴れしないはずがない”!
『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』でのビル・エヴァンスのジャズ・ピアノは力業! ジャック・デジョネットのドラムとエディ・ゴメスのベースに“ぶつかり合い”スリリングでダイナミックな展開力!
ジャズの言語的には“多弁”かつ“うるさい系”のジャック・デジョネットとエディ・ゴメスと比べると,ビル・エヴァンスは“寡黙”に属する。やはりビル・エヴァンスはリリカルなピアニストだ。
しかしビル・エヴァンスの一音一音がエネルギッシュ。ワイワイガヤガヤの音の隙間にズドンと一音の力業〜!。効く〜!
ただし何度もジャック・デジョネットとエディ・ゴメスの返り討ちにあうのだが…。ジャック・デジョネット…。
そう。「キース・ジャレット命」の管理人としては『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』は,ジャック・デジョネットを聴くためにある( エヴァンス・マニアの読者の皆さん,邪道で申し訳ありません。ビル・エヴァンスの好きなのですがキース・ジャレットはその100倍は好きなものでして… )。
若き日のジャック・デジョネットのドラミングに“色彩感”を感じてしまう。
キース・ジャレット・トリオでは“後ろに回ってロックン・ロール”が信条だが,ビル・エヴァンスとの共演では“前へ前へ”の猛プッシュ。エディ・ゴメスがいるから猛プッシュ。
激しいアタックと素早いレスポンスのドラミングであるが,管理人がジャック・デジョネットを凄いと思うのは,センスというかアイディアというか,これはテクニックの問題ではなくジャック・デジョネットの音楽理念というかコンセプトというか…。
『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』で聴こえるジャック・デジョネットのドラミングはスネアはロックしているがシンバルはジャズ。実にきめ細かい動きの強弱で「音のシャワー」を降らせている。だから“色彩感”であり,パステル・カラーでありレインボー。素晴らしいと思う。
最後にエディ・ゴメスのベースについて。
バッチンバッチン,弦を弾く馬力=トルク押し。と同時に速弾き。録音の問題であろうがピークオーヴァーのビビリ。エディ・ゴメスもいいベーシストだよなぁ。も・っ・と・エディ・ゴメス〜!
紙面割けなくて申し訳ないくらいの圧倒的なベースです。管理人はたまたまジャック・デジョネットのドラム・メインで聴きますが数としてはエディ・ゴメスのベース・メインのファンが多いように思います。流れるようなベース・ラインは「王様」のベース!
01. One For Helen
02. A Sleepin' Bee
03. Mother Of Earl
04. Nardis
05. I Loves You Porgy
06. The Touch Of Your Lips
07. Embraceable You
08. Someday My Prince Will Come
09. Walkin' Up
“お城のエヴァンス”のモデルはスイス・レマン湖のほとりに佇むシロン城。いや〜,実に優雅な中世の古城である。このジャケット写真は秀逸である。ヴァーヴに数枚存在する「ブルーノート超え」である。
ビル・エヴァンスを「ジャケ買い」するならもってこい。これからビル・エヴァンスを聞き始めようとする“初心者がイメージするビル・エヴァンス”の雰囲気にピッタリだと思う。
しか〜し「ジャケ買い」破れたり! 『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』は,ビル・エヴァンス随一の“暴れん坊”! ヨーロッパへのセンセーション!
ジャック・デジョネットのドラムである。エディ・ゴメスのベースである。そして共演者の資質にもろ左右されるタイプのジャズ・ピアニストの“御大”ビル・エヴァンスである。もう一つ言えば会場がカジノ内にあるナイト・クラブ。これでビル・エヴァンスが“大暴れしないはずがない”!
『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』でのビル・エヴァンスのジャズ・ピアノは力業! ジャック・デジョネットのドラムとエディ・ゴメスのベースに“ぶつかり合い”スリリングでダイナミックな展開力!
ジャズの言語的には“多弁”かつ“うるさい系”のジャック・デジョネットとエディ・ゴメスと比べると,ビル・エヴァンスは“寡黙”に属する。やはりビル・エヴァンスはリリカルなピアニストだ。
しかしビル・エヴァンスの一音一音がエネルギッシュ。ワイワイガヤガヤの音の隙間にズドンと一音の力業〜!。効く〜!
ただし何度もジャック・デジョネットとエディ・ゴメスの返り討ちにあうのだが…。ジャック・デジョネット…。
そう。「キース・ジャレット命」の管理人としては『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』は,ジャック・デジョネットを聴くためにある( エヴァンス・マニアの読者の皆さん,邪道で申し訳ありません。ビル・エヴァンスの好きなのですがキース・ジャレットはその100倍は好きなものでして… )。
若き日のジャック・デジョネットのドラミングに“色彩感”を感じてしまう。
キース・ジャレット・トリオでは“後ろに回ってロックン・ロール”が信条だが,ビル・エヴァンスとの共演では“前へ前へ”の猛プッシュ。エディ・ゴメスがいるから猛プッシュ。
激しいアタックと素早いレスポンスのドラミングであるが,管理人がジャック・デジョネットを凄いと思うのは,センスというかアイディアというか,これはテクニックの問題ではなくジャック・デジョネットの音楽理念というかコンセプトというか…。
『モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』で聴こえるジャック・デジョネットのドラミングはスネアはロックしているがシンバルはジャズ。実にきめ細かい動きの強弱で「音のシャワー」を降らせている。だから“色彩感”であり,パステル・カラーでありレインボー。素晴らしいと思う。
最後にエディ・ゴメスのベースについて。
バッチンバッチン,弦を弾く馬力=トルク押し。と同時に速弾き。録音の問題であろうがピークオーヴァーのビビリ。エディ・ゴメスもいいベーシストだよなぁ。も・っ・と・エディ・ゴメス〜!
紙面割けなくて申し訳ないくらいの圧倒的なベースです。管理人はたまたまジャック・デジョネットのドラム・メインで聴きますが数としてはエディ・ゴメスのベース・メインのファンが多いように思います。流れるようなベース・ラインは「王様」のベース!
01. One For Helen
02. A Sleepin' Bee
03. Mother Of Earl
04. Nardis
05. I Loves You Porgy
06. The Touch Of Your Lips
07. Embraceable You
08. Someday My Prince Will Come
09. Walkin' Up
(ヴァーヴ/VERVE 1968年発売/UCGU-7033)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)
(ライナーノーツ/ジーン・リーズ,オノ・セイゲン)
(☆SACDハイブリッド盤仕様)
(ライナーノーツ/ジーン・リーズ,オノ・セイゲン)