行ってきました! 5/29「福岡シンフォニーホール」の『チック・コリア & 小曽根真 ピアノ・デュオ プレイズ・アコースティック』!
チック・コリアがMCの中で「ジャズをやるには,ちょっと時間が早いんじゃないか」と語った日曜日の午後に開かれるコンサート。
午前中に用事があり,急いで帰宅し,大雨の中,軽めの昼食を食べて出かけてきました。
チック・コリア&小曽根真という,超大物ジャズ・ピアニスト2人だけによる“滅多に聴くことのできない”ピアノ・デュオ。しかもサブ・タイトルにある通り,PAなしの「プレイズ・アコースティック」。
YAMAHAのグランド・ピアノ2台が1セットになるように,対面に合体するように並べられたステージ。開演前に時間があったので2Fへと登ってステージ全体を眺めてみたのだが「福岡シンフォニーホール」の天井の高さとシャンデリアなライティングに映える,あのグランド・ピアノ2台の「合体景色」はかなりのインパクト〜。
今回の福岡公演が「チック・コリア & 小曽根真 ピアノ・デュオ・ジャパン・ツアー」のファイナル公演。それで小曽根真が今回のツアーの感想を「本当に最高の経験,新しい発見,毎回が素晴らしい経験」と総括していたが全くその通りのコンサート。
全く次元が違うところでコミュニケーションを取り合ってるのではないかと思わせる,チック・コリア&小曽根真の“レベル高すぎのインプロヴィゼーション”の応酬に,久々に「敗北感」を味わって帰らされてしまった。「あ〜っ,付いて行けなかった〜!」。←ここだけの話。途中,訳が分からなくて睡魔に…。
そう。「全くリハーサルをさっきまでやってたんですけど,リハーサルと全然違う曲をコンサートでやるので,僕らは即興音楽が大好きなんで,皆さんにそれを楽しんでいただきたいとと思いますが,今日のコンサートもノープラン,何にも無いところから始めます。お楽しみください」。「本当にどこにいくか分からないんです。一瞬たりとも隙があると,どっかいっちゃうんですけども」の小曽根真のMC通り。
きっと,昨日のコンサートが成立したのは,チック・コリアに小曽根真が付いて行けていたから? その意味で“受ける”小曽根真が素晴らしい。
管理人の適当な総括としては「中低音で攻めまくるチック・コリアに小曽根真が中高音で聴かせまくる2時間」だったと思う。小曽根真が一歩引いて,チック・コリアを下支えしつつも,先回りもしてフォローもしての“ハミング”があればこそ!
終始イニシアチブを取っていたチック・コリアが素晴らしかったが,小曽根真の「いぶし銀」な働きがチック以上に素晴らしかった。
特にチック・コリアが演奏中に自分のピアノを離れ,クラシックで鍛え上げられた豪快にピアノを響かせ続ける小曽根真のソロを,立ち見で静かにガン見している光景こそが『チック・コリア & 小曽根真 ピアノ・デュオ プレイズ・アコースティック』のハイライト! OZONE〜!
さて,まずは恒例のメンバー紹介から…
★ チック・コリア : Piano
★ 小曽根 真 : Piano
上記「小曽根真のMVP」を感じたのは,実はコンサート中でもなくコンサート帰りでもなく,自宅に帰宅してからのこと。
コンサート中には,チック・コリアの印象がやけに強かったのですが,これって多分,ピアノの印象というよりも視覚的な効果が影響していたのだと分析する。
3Fまで超満員でソールドアウトだったチック・コリア&小曽根真の福岡公演。客席から見て,右手にチック・コリアで左手に小曽根真が座っている(時折,立ち歩き有)。
管理人の座席は1階5列23番で(Nさん,チケットの手配&今回もご一緒いただきありがとうございました)視線の先にはチック・コリアの横顔一直線。小曽根真はというと,足の動きとたまに上方を見上げた瞬間に顔が見える程度。
でもあのチック・コリアだけが見える座席が良かった。小曽根真が死角となる座席が良かった。あの座席位置でなければ,もっともっと頭の中が混乱していたように思う。
つまり,チック・コリアの指先を目で追うことで「これがチック・コリアの音で,今はチック・コリアが弾いていないから,この音は小曽根真だ」と判別がついた。
管理人は生のピアノ・デュオを見たのは初めてです。CDを聴いていても,ピアノ・デュオはちょっと苦手,なのですが,苦手に感じるのが自然なのだとフォロー&フォロー。
うん。でも多分,それはピアノ・デュオ本来の聴き方とは違うんだな。そう気付かされた思いがする。聴いていて「これはどっちの音か」を判別しながらとかは間違いである。
管理人はコンサートの途中で,音を分析することを止めてしまった(というか,仮に判別しようにもプロであっても現実には不可能)。考えることを止めて,ただただ,あの2台のグランド・ピアノの音を全身で浴び続けていただけだった。
ステージ上で合体していたグランド・ピアノと同じく,あのピアノの音も2つで1つ。チック・コリアの音でもあり,小曽根真の音でもあり,そのどちらでもない。
そう。昨日のコンサートで鳴った全部の音は「チック・コリア&小曽根真」の唯一無二のピアノの音! 互いのソロの時間も含め,全てが「チック・コリア&小曽根真」オリジナルのピアノの音! ブラボー!( by クラシック・ホールの「福岡シンフォニーホール」風)。
さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ前半のセットリストを報告しておきます。
チック・コリアがMCの中で「ジャズをやるには,ちょっと時間が早いんじゃないか」と語った日曜日の午後に開かれるコンサート。
午前中に用事があり,急いで帰宅し,大雨の中,軽めの昼食を食べて出かけてきました。
チック・コリア&小曽根真という,超大物ジャズ・ピアニスト2人だけによる“滅多に聴くことのできない”ピアノ・デュオ。しかもサブ・タイトルにある通り,PAなしの「プレイズ・アコースティック」。
YAMAHAのグランド・ピアノ2台が1セットになるように,対面に合体するように並べられたステージ。開演前に時間があったので2Fへと登ってステージ全体を眺めてみたのだが「福岡シンフォニーホール」の天井の高さとシャンデリアなライティングに映える,あのグランド・ピアノ2台の「合体景色」はかなりのインパクト〜。
今回の福岡公演が「チック・コリア & 小曽根真 ピアノ・デュオ・ジャパン・ツアー」のファイナル公演。それで小曽根真が今回のツアーの感想を「本当に最高の経験,新しい発見,毎回が素晴らしい経験」と総括していたが全くその通りのコンサート。
全く次元が違うところでコミュニケーションを取り合ってるのではないかと思わせる,チック・コリア&小曽根真の“レベル高すぎのインプロヴィゼーション”の応酬に,久々に「敗北感」を味わって帰らされてしまった。「あ〜っ,付いて行けなかった〜!」。←ここだけの話。途中,訳が分からなくて睡魔に…。
そう。「全くリハーサルをさっきまでやってたんですけど,リハーサルと全然違う曲をコンサートでやるので,僕らは即興音楽が大好きなんで,皆さんにそれを楽しんでいただきたいとと思いますが,今日のコンサートもノープラン,何にも無いところから始めます。お楽しみください」。「本当にどこにいくか分からないんです。一瞬たりとも隙があると,どっかいっちゃうんですけども」の小曽根真のMC通り。
きっと,昨日のコンサートが成立したのは,チック・コリアに小曽根真が付いて行けていたから? その意味で“受ける”小曽根真が素晴らしい。
管理人の適当な総括としては「中低音で攻めまくるチック・コリアに小曽根真が中高音で聴かせまくる2時間」だったと思う。小曽根真が一歩引いて,チック・コリアを下支えしつつも,先回りもしてフォローもしての“ハミング”があればこそ!
終始イニシアチブを取っていたチック・コリアが素晴らしかったが,小曽根真の「いぶし銀」な働きがチック以上に素晴らしかった。
特にチック・コリアが演奏中に自分のピアノを離れ,クラシックで鍛え上げられた豪快にピアノを響かせ続ける小曽根真のソロを,立ち見で静かにガン見している光景こそが『チック・コリア & 小曽根真 ピアノ・デュオ プレイズ・アコースティック』のハイライト! OZONE〜!
さて,まずは恒例のメンバー紹介から…
★ チック・コリア : Piano
★ 小曽根 真 : Piano
上記「小曽根真のMVP」を感じたのは,実はコンサート中でもなくコンサート帰りでもなく,自宅に帰宅してからのこと。
コンサート中には,チック・コリアの印象がやけに強かったのですが,これって多分,ピアノの印象というよりも視覚的な効果が影響していたのだと分析する。
3Fまで超満員でソールドアウトだったチック・コリア&小曽根真の福岡公演。客席から見て,右手にチック・コリアで左手に小曽根真が座っている(時折,立ち歩き有)。
管理人の座席は1階5列23番で(Nさん,チケットの手配&今回もご一緒いただきありがとうございました)視線の先にはチック・コリアの横顔一直線。小曽根真はというと,足の動きとたまに上方を見上げた瞬間に顔が見える程度。
でもあのチック・コリアだけが見える座席が良かった。小曽根真が死角となる座席が良かった。あの座席位置でなければ,もっともっと頭の中が混乱していたように思う。
つまり,チック・コリアの指先を目で追うことで「これがチック・コリアの音で,今はチック・コリアが弾いていないから,この音は小曽根真だ」と判別がついた。
管理人は生のピアノ・デュオを見たのは初めてです。CDを聴いていても,ピアノ・デュオはちょっと苦手,なのですが,苦手に感じるのが自然なのだとフォロー&フォロー。
うん。でも多分,それはピアノ・デュオ本来の聴き方とは違うんだな。そう気付かされた思いがする。聴いていて「これはどっちの音か」を判別しながらとかは間違いである。
管理人はコンサートの途中で,音を分析することを止めてしまった(というか,仮に判別しようにもプロであっても現実には不可能)。考えることを止めて,ただただ,あの2台のグランド・ピアノの音を全身で浴び続けていただけだった。
ステージ上で合体していたグランド・ピアノと同じく,あのピアノの音も2つで1つ。チック・コリアの音でもあり,小曽根真の音でもあり,そのどちらでもない。
そう。昨日のコンサートで鳴った全部の音は「チック・コリア&小曽根真」の唯一無二のピアノの音! 互いのソロの時間も含め,全てが「チック・コリア&小曽根真」オリジナルのピアノの音! ブラボー!( by クラシック・ホールの「福岡シンフォニーホール」風)。
さて,この記事はLIVEレポートなので,ステージ前半のセットリストを報告しておきます。
1stセット:
01.IMPROVISATION
02.IMPROVISATION FUKUOKA BLUES
03.SPANISH SONG
04.2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365より 第三楽章
01.IMPROVISATION
02.IMPROVISATION FUKUOKA BLUES
03.SPANISH SONG
04.2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365より 第三楽章