SANBORN BEST!〜DREAMING GIRL-1 またまた普段めったと買わないベスト盤のレヴューです。ベスト盤を2枚も所有しているジャズメンは数えるほどなので,管理人がいかにデヴィッド・サンボーンに惚れ込んでいたかが分かっていただけると思います。そこんとこよろしくです。
 まっ,実際は「未発表音源入り」なので買っただけなんですけどね〜っ。

 『SANBORN BEST!〜DREAMING GIRL』(以下『サンボーン・ベスト!〜ドリーミング・ガール』)は,エレクトラ移籍後の4枚『ANOTHER HAND』『UPFRONT』『HEARSAY』『PEARLS』からのセレクション。
 この4枚を1枚にコンパイルして感じるのが,やはり『PEARLS』の“異質”ぶり。

 多分,世間的には,この4枚を並べてみると『PEARLS』ではなく『ANOTHER HAND』なのでしょうが,ストレート・ア・ヘッドジャズ・アルバム『ANOTHER HAND』と“アゲアゲ”ファンクグルーヴな『UPFRONT』『HEARSAY』の“根っこ”は同じ。

 対して『PEARLS』は,甘くロマンティックな歌もの集。描く世界観が全然違う。
 朗々と“美メロを吹き上げる”デヴィッド・サンボーンの命を削るかのような説得力が強烈すぎて『PEARLS』の中に秘められているパンチ力は,もしや『UPFRONT』『HEARSAY』を凌駕している?
 
SANBORN BEST!〜DREAMING GIRL-2 3枚:1枚のジャズファンク時代の構図の中で『サンボーン・ベスト!〜ドリーミング・ガール』のリリースのために新録音された【DREAMING GIRL】が『PEARLS』の援軍に回っている。
 『PEARLS』の“異端”ぶりが山下達郎松嶋菜々子のアシストで救われた〜。

 POPS&ROCK方面の「昔取った杵柄」で山下達郎以上に“歌い上げる”デヴィッド・サンボーンの正体とは,日本独自企画盤の『サンボーン・ベスト!〜ドリーミング・ガール』!

  01. DREAMING GIRL
  02. BANG BANG
  03. EVERYTHING MUST CHANGE
  04. BACK TO MEMPHIS
  05. FIRST SONG
  06. SAVANNA
  07. TRY A LITTLE TENDERNESS
  08. FULL HOUSE
  09. GOT TO GIVE IT UP
  10. SUPERSTAR
  11. HOBBIES
  12. SMOKE GETS IN YOUR EYES
  13. BENNY
  14. GEORGIA ON MY MIND

(エレクトラ/ELEKTRA 1996年発売/WPCR-762)
(ライナーノーツ/小川隆夫)

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