ANDY'S-1 『ANDY’S』とは安藤まさひろTED NAMBA難波正司)と組んだロックギター・ユニットである。

 『ANDY’S』での活動が,後のT−スクェア名盤中の名盤」『GRAVITY』へと繋がることは事実であるが真実ではない。
 ズバリ『ANDY’S』の活動は難波正司が正式メンバーとして参加した『GRAVITY』ではなく,安藤まさひろの「ハードロック・プロジェクト」である「T−スクェア・プラス」名義の『TRUTH 21CENTURY』へと繋がったと思う。

 そう思う理由は発売順を前後して『ANDY’S』を『GRAVITY』の後に聴いてしまったから,というのがあるのかもしれない。
 『GRAVITY』が気に入ったので『GRAVITY』の原石を『ANDY’S』の中に見つけようとした天罰なのかもしれない。

 しかし『ANDY’S』を聴けば聴くほど『GRAVITY』との距離が広がっていったのも事実。自然と『ANDY’S』から手が遠のいていったのも事実。

 『ANDY’S』は駄盤である。ついでに言うと『TRUTH 21CENTURY』『BLOOD MUSIC』『HISTORY』などの「ハードロック・プロジェクト」は全てダメ。

 う〜む。管理人は本来,スクェアの中で安藤まさひろロックギターを弾きまくる曲は大好きなのだ。【PRIME】とか【ARCADIA】とかが流れると,エアギターしてしまう。これは自分でも不思議な現象なのである。

 『ANDY’S』にヴォーカルが入っていたので気付いたことがある。安藤まさひろの“歌もの”に合うのは,伊東たけしなり本田雅人なり宮崎隆睦なりの“歌う”サックスが合うのであって,シャウトするヴォーカルとは相性が悪い。

ANDY'S-2 これは『VOCAL2』の時にも感じたことだが,安藤まさひろの作るメロディー・ラインにはどんな歌詞がつこうとも曲として様になってしまう。
 ただし歌詞がついたからと言って名曲にはならない。

 例えばサックス奏者であれば,曲の世界観を考えてこの曲にはサックスなのか? フルートなのか? EWIなのか? サックスであればアルトなのか? ソプラノなのか? を選択している。
 『ANDY’S』や『VOCAL2』のような,本当の“歌もの”に臨んだ時の失敗は多分に,ヴォーカリストの「声」とか「歌い方」での選択ミスの要因が大きいと思う。

 ロックギターの【MOON OVER THE CASTLE】→EWIの【KNIGHT’S SONG】へと変わってスクェア・ナンバーに昇格した理由は,本田雅人EWIという「声」の選択が〇!

  01. MOON OVER THE CASTLE
  02. SECOND CHANCE
  03. GREEN MONSTER
  04. LIKE THE WIND
  05. A MAN OF THE WORLD
  06. NOBODY
  07. MORE THAN LOVING
  08. FREEDOM TO WIN

(ソニー/SONY 1996年発売/SRCL 3722)

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