IV 〜LA RUMBA〜-1 『検 腺味繊。劭妝唯贈繊』に関しては「熱帯JAZZ楽団」というよりも「JIMSAKU」への思い出が強くなったアルバムとして今でも印象に残っている。
 というのも“掴み”の2曲【ドゥエニョ・デル・ソラール】と【ディア・ミスター・ジョーンズ】が強力すぎて,買うまでは一番楽しみにしていた3曲目,ジャコパスの【インビテーション】が霞んだくらい。

 そう。【ドゥエニョ・デル・ソラール】と【ディア・ミスター・ジョーンズ】は森村献の仕業である。
 正直【ドゥエニョ・デル・ソラール】と【ディア・ミスター・ジョーンズ】の2曲を聴いて,櫻井哲夫神保彰がなぜに森村献を重宝してきたかが初めて分かった。「JIMSAKU」解散後だというのにねぇ…。

 だから『検 腺味繊。劭妝唯贈繊』以降,しばらくは「熱帯JAZZ楽団」を聴かなくなった。管理人のルーティーンはラテンを聴きたくなったなら森村献入りの「JIMSAKU」を聴く〜。
 その流れで「JIMSAKU」の神保彰ドラミングに注意がいって神保彰の凄さを改めて再認識〜。

 「JIMSAKU」時代の神保彰ドラミングって,音楽性重視のポジショニングに徹していて,テクニカルなこともいろいろと試していたとは思うが,小難しさなど全く感じさせないし,ラテンなのに常に正確無比な神保彰の“らしさ”が前面に出ていたと思う。
 対して「熱帯JAZZ楽団」での神保彰ドラミングは,もっと大らかであって,前面に出るのはドラム・ソロの時間位で,基本は後ろで全てをまとめ上げるドラミング
 
 ベース高橋ゲタ夫パーカッションカルロス菅野美座良彦コスマス・カピッツァの自由で個性的なビートが“ぶつかり合うことなく”聴こえるのも,ひとえに神保彰の無類のリズム感と構築力があればこそ!
 「熱帯JAZZ楽団」の命であるリズム隊が,コンファタブルであって,互いのビート感がぶつからない以上に,素晴らしくアンサンブルしてしまうのも,ひとえに神保彰の無類のリズム感と構築力があればこそ!

 特にテクニカル系のラテンフュージョン・ナンバー=【ロックス】と【イレブン】での神保彰ドラミングは,他のドラマーでは絶対にこうはならない,という完成度の高いダンサブル・ビート!

IV 〜LA RUMBA〜-2 神保彰って,世界一のフュージョンドラマーとしてではなく,もしや世界一のラテン・ドラマーとしても通用するのか? だから「JIMSAKU」だったのか? そんな神保彰が信頼するのが森村献だったのか?

 そんな「熱帯JAZZ楽団」と「JIMSAKU」の細かな音楽性を教えてくれたのが『検 腺味繊。劭妝唯贈繊』なのです。
 『検 腺味繊。劭妝唯贈繊』は「あ,こういうことなんだ」って「目から鱗」がどんどん落ちる。そしてそれがどんどん楽しくなってくるタイプの音楽なのです。

 『検 腺味繊。劭妝唯贈繊』では,森村献の【ドゥエニョ・デル・ソラール】と【ディア・ミスター・ジョーンズ】の連投に絶対に「モッテイカレル」経験ができるはず。【ネオ・ブガロジー】はシークレット・トラックなのか? 8分17秒からが「熱帯JAZZ楽団」の“エンターテインメント!”。

  01. Dueno del solar
  02. Dear Mr. Jones : Ironside〜Soul Bossanova〜Ai No Corrida
  03. Invitation
  04. Splash!
  05. Eleven
  06. Begin the beguine
  07. Lupin the third
  08. Reunan todos
  09. Neo boogalogy

(ビクター/JVC 2000年発売/VICJ-60642)

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