『GROOVY』の6曲目は【HEY NOW】(以下【ヘイ・ナウ】)。
【ヘイ・ナウ】での,レッド・ガーランドのピアノは最高に輝いている! このトラックにはホーン奏者は不要である。ただただ,レッド・ガーランドのピアノに酔いしれるのみ。ガーランド一世一代の大名演である。
イントロから繰り出されるピアノのアタック! ピアノが打楽器で良かった,と心から思う。
ビブラフォンではなく(子供が叩く)木琴のような独特のタッチ。音が粒立ち飛び跳ねている。いや〜,超ご機嫌なブルースである。レッド・ガーランドが乗りに乗っている!
やっぱりレッド・ガーランドは「パウエル派」であった。3分21秒での“にごり音”を聴き取ってほしい。ここに“隠し切れない”レッド・ガーランドの地が記録されている。
「もう指が回りすぎて止まんねぇ」の「べらんめぇ調」のピアノ・タッチは“あの時代の”バド・パウエルと瓜二つ。パウエル降臨時のレッド・ガーランドは,もう手がつけられない。
【ヘイ・ナウ】に充満している,ブルース&ブルースによる地獄の千本ノックをご堪能アレ!
CD視聴(試聴)・購入はジャケット写真から
THE RED GARLAND TRIO
RED GARLAND : Piano
PAUL CHAMBERS : Bass
ARTHUR TAYLOR : Drums