
ただし「CD鑑賞」となると話は一変。SACD+ヘッドフォンで「拝聴」するのはジャズ/フュージョンのみ。一日の数時間はオーディオの前で正座しながらジャズ/フュージョンの醍醐味=アドリブを追いかけ続けています。楽しい〜。
管理人のこのスタイルが確立されたのはもう20年以上前。きっかけとなる出来事がありました。
今も部屋にはCDが(例のリッピングして中古CD屋で売る活動がぼちぼち定着したので減りましたが)1000枚以上はありますが,当時も2000枚以上は所有していたはずです。ジャズ/フュージョンが1000枚として,残る1000枚はオール・ジャンル。
ああ〜,ここまで書いて振り返ってみると,今,昔と同じことをやっている〜。そう。1000枚売りさばき〜。
その時に決めたのです。CDはジャズ/フュージョン以外は買わないことを。それで売るCDを仕分けしたのですが…。
結果“ジャズ/フュージョン縛り”は崩れ“インスト縛り”と相成りました。そうです。ジャズ/フュージョンには当たらない,YMOや高中正義を捨てきれなかったのです。
しかしYMOや高中正義はまだいい。事実,今ではYMOと高中正義のコレクションの半分は売り飛ばしてしまっている〜。
実はその仕分け作業でどうしても死守したかった,どうしても処分できなかったCDが1枚あったんです。
その“宝物にして愛着”の1枚こそ,ロック・ギタリスト=鈴木賢司の『COSMIC WORDS』! 『COSMIC WORDS』が管理人の思惑“ジャズ/フュージョン縛り”を崩壊させたのです。
もう大好き。メチャメチャ好き。野呂一生に狂っていた管理人の音世界を広げてくれたのが鈴木賢司なのです。アドリブログには似つかない,ロック系アーティストの初登場レビューです。以後,アドリブログは“インスト批評ブログ”ということでご贔屓願いま〜す(冗談です。アドリブログはジャズ/フュージョン命!)。

様々なメディアで「無人島へ持っていく10枚」なる企画を目にする時に考える。管理人ならキース・ジャレット,パット・メセニー,カシオペア,スクェア,マイルス・デイビス,ウェザー・リポート,ウイントン・マルサリス,渡辺貞夫,ソニー・ロリンズの9人の鉄板から1枚づつ選ぶとして,最後の1枚で迷いに迷いのたうち回るはず?
残る一枠を争うは,矢野沙織かデビッド・サンボーンかケニー・ギャレットか本田雅人かディメンションかナニワの名前が思い浮かんだが,ズバリ,もしやの大穴=鈴木賢司!?
『COSMIC WORDS』をチャッカリ,どさくさ紛れで袖の下から潜り込ませていそうな自分がいるのです。それくらい好き。本当に好き。完。
01. RUMINATE
02. 理由なき反抗
03. JUST I LIKE THIS
04. CLUB ELEKING
05. 夢見るころを過ぎて
06. COME ON!!(EVERYBODY SAY HEY!)
07. 時間は止らない
08. ARMS ON GUITAR
09. 輝ける7つの海をこえて
(エピック・ソニー/EPIC/SONY 1986年発売/32・8H-64)
(ライナーノーツ/小貫信昭)
(ライナーノーツ/小貫信昭)