アドリブログ 〜JAZZ/FUSION批評〜

ジャズ/フュージョン批評ブログ CD, DVD, ALBUM REVIEW, TRACK REVIEW and more

CD批評:DE-GA-SHOW

デ・ガ・ショー / 続5

ZOKU-1 男の子が自分の父を指差して「ねぇ,見て。あの人が僕のお父さんなんだよ」と,誇らし気に紹介している場面を想像することができるか?
 その男の子にとって父親とは世界一のスーパースター。世界一強い,世界一カッコイイと心の底から思っている。自慢の父親なのだ。

 『ZOKU』(以下『』)を聴いていると,何とも誇らしい気分になる。何とも自慢したい気分になる。
 「聞け,全世界のジャズ・ファンたちよ! 日本にはこんなにもカッコイイ音楽を演奏するジャズメンたちが揃っている。何がアメリカだ,何がヨーロッパだ,ブラジルだ。日本のジャズこそが世界一で何が悪い!」と叫びたくなる。

 そう。管理人にとっては「デ・ガ・ショー」こそが冒頭に登場してきた父親のような存在である。
 「デ・ガ・ショー」こそが,ジャズの中のジャズであり,世界標準となるべきジャズだと心の底から信じている。
 ジャズは随分と芸術音楽の側に寄ってしまった。それはそれで楽しいのだが,本来のあるべきジャズとは,聴いていて笑顔になる音楽。聴いていてバカ騒ぎできる音楽。ジャズが流れている時間は,苦しみも悲しみも忘れて「凄いぞ! もっとイケー!」になる時間だと思っている。

 そんな,真剣なのに馬鹿馬鹿しさがつきまとっているのがジャズの素晴らしさだと思う。本気で命がけで行なう音遊びがジャズの素晴らしさだと思う。だからジャズとは即興のことなのだ。
 最初から最後までクタクタになるくらい襲いかかってくる音楽こそがジャズの本質だと断言する。

 林栄一片山広明にとって「デ・ガ・ショー」の2枚目は,正直,きつい録音だったことだろう。全部出し切った大傑作の後に再び大傑作を録音できるとはただ事ではない。

ZOKU-2 そう。『』は紛れもないフリージャズである。しかしフリージャズという言葉を発した瞬間に,何か違う,と感じてしまうのも事実。

 フリージャズと語るよりも,忌野清志郎ライナーノーツで記したように,ジャズではなく「デ・ガ・ショー」であり,フリージャズではなく,ビートであり,グルーヴであり,ブルースであり,ユーモアである。うん。この方がしっくりくる。

 『』には『DE−GA−SHOW!』の“出涸らし”のような部分も正直ある。でもそれがまたよかったりもする。イケイケの『DE−GA−SHOW!』には微塵もない,祭りの後の余韻,無となり灰となった充実感が『』にはある。

  01. De-ga-show, de-night
  02. Botto-suru
  03. OM
  04. Chinese surfer
  05. Suna-Kaze
  06. Blues de Show
  07. Reflecting Lane−Good-bye, Uzattai Yatsu
  08. Tsuru

(オーマガトキ/OMAGATOKI 1996年発売/SC-7111)
(ライナーノーツ/忌野清志郎,村上寛)

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デ・ガ・ショー / DE-GA-SHOW!5

DE-GA-SHOW!-1 近年の村上寛の大ヒットはドラムではなくペンである。特に村上寛自身が大ファンであろう,林栄一片山広明による“国宝級”双頭バンド=「デ・ガ・ショー」へ寄稿したライナーノーツである。

 「デ・ガ・ショー」の1st『DE−GA−SHOW!』(以下『デ・ガ・ショー』)へ寄稿したコピーが超名文。もはやドラマーではなくコピーライターとして生きていける。その名文がこれである。

 「さん&片山さん,おめでとう。ありがとう」。

 どうですかっ? この文章の凄さが分かりますかっ? 『デ・ガ・ショー』を聴けば聴くほど,この文章がどうにもこうにも好きになる。
 もはや「デ・ガ・ショー」と聞けば『デ・ガ・ショー』や『』の音が流れ出す前に,村上寛の「さん&片山さん,おめでとう。ありがとう」の文字の方が先に脳内に流れ出す。

 特に「おめでとう。ありがとう」の2つの言葉が『デ・ガ・ショー』の全体を言い当てている。管理人は村上寛のこのコピーに勝る文章など書けません。最初から無理です。あきらめています。お手上げ状態です。

 「おめでとう」。まずはこんな大名盤を作ることができて「おめでとう」である。林栄一片山広明をしても“人生に1枚作れるかどうかの超名盤”を作ることができて,その制作のチャンスも含めて「おめでとう」である。

 そして「ありがとう」。本当にこんなにも最高の音楽を聴かせてくれて「ありがとう」である。聴くだけで心が震える。感動する。多幸感に包まれる。「デ・ガ・ショー」の8人には感謝の言葉しかない。いいもんを聴かせてもらっております。お世話になっております。

 「デ・ガ・ショー」の『デ・ガ・ショー』と『』は,管理人の「一生の宝物」「生涯の愛聴盤」間違いなし!

DE-GA-SHOW!-2 …ということで,肝心の音楽内容『デ・ガ・ショー批評については一文字も書きませんが,この機会に“陽の当たる”渡辺貞夫のラインではない,アングラ系というか,要するに「フリージャズ界の至宝」→「日本の至宝」である林栄一片山広明が,同時進行で結成した2つのユニット「デ・ガ・ショー」と「CO2」での活動の違いについて記しておく。

 「デ・ガ・ショー」はAKBグループであり「CO2」は坂道グループである。
 「デ・ガ・ショー」の魅力は野性味ある爆発であり「CO2」は加藤崇之の爆発である。

  01. North East
  02. Aitai
  03. Go-Cart Twist
  04. Asamesimae
  05. Yoruno Hatoba
  06. Chili
  07. Funk
  08. Hana〜Frowers For Your Heart

(オーマガトキ/OMAGATOKI 1994年発売/SC-7108)
(ライナーノーツ/友部正人,村上寛)

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